とあるオタク女の受難(戦姫絶唱シンフォギア編)。   作:SUN'S

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第61話

〆月―日

 

メスラムの門から出てきたのは童子のような相貌とは異質な程、ずんぐりとした胴体と柳のように細く長い腕の生えた化け物だった。

 

童子の顔の皮膚が菱形にひび割れ、皮膚の裏側でウネウネと密集した蛆虫がボトボトと音を立てて氷界の地面に溢れ落ちた。

 

次の瞬間、日本の怖い話に登場するようなテケテケと同じように「手だけ歩行」で迫ってきたが、数十人に分裂したサンジェルマンの魂送弾の乱れ撃ちで門の中へと押し戻されていた。

 

弦十郎さんは「錬金しろ」と言ってくる。

 

左胸に右手を押し当てながら「武装錬金」と大きく魂を奮い立たせるように叫んだ。すると、全身を覆う錫色の鬼を模したプレートアーマーを纏っていた。

 

どうしよう、武装錬金を創造しようとしてたのに弦十郎さんを思い浮かべてしまった。

 

とりあえず弦十郎さんの隣に並んで殴り飛ばすしか出来ないような………。

 

よし、ブッ飛ばしてやる。

 

〆月↑日

 

化け物を殴り飛ばしている間、サンジェルマン達は後ろで疲労回復に勤しんで貰っている。しかし、間近で見ても気持ち悪いな。化け物の股下を潜り抜け、左腕を掴んで転ばせる。

 

荒々しい地鳴りと共に化け物の頭が氷界の地面に埋まっている。震脚を踏み潰しに使おうとするのは弦十郎さんぐらいなのでは?なんて考えながら門の中へと化け物を放り込んで弦十郎さんを後退させる。

 

まだ、メスラムの門の外側へと出てこようとする化け物を睨み付ける。人間の世界に憧れるのは勝手だけどなぁ?人様の迷惑を考えろ。

 

飛び掛かってきた化け物の顔面に打ち下ろすような拳を叩き込んで地面にめり込ませる。

 

……………………。

 

めり込み具合がイマイチだったので踏ん付け、更にめり込ませておこう。なぜか、カリオストロから「めり込みに不満でもあったの!?」という声が聞こえてきた。

 

うん、まあ、そうだな…。

 

まだ、立ち上がろうとする化け物へと打つために拳を握り締める。右拳を振るおうとした瞬間、化け物の相貌が詩緒ちゃんに変化していた。

 

テメー、マジで赦さねぇッ!!

 

「このクソ野郎がァッッ、人の子供の顔を真似してんじゃねえぇぇぇぇッ!!!」

 

詩緒ちゃんの顔を真似してもテメーの臭い化け物の悪臭は消えねぇんだよッ!!まあ、さっきより力の籠った拳を叩き込んでやったがな?

 

化け物は今のパンチで失神したのか、門の中で動かなくなっている。化け物が気絶している間にサンジェルマンの漫画やアニメに出てきそうな呪文と共に門は閉じていき、完全に閉じようとした瞬間、化け物が突進するように向かってきたが、弦十郎さんの右ストレートが化け物の顔面を捉えていた。

 

まあ、お前じゃあ弦十郎さんを倒せねぇよ。

 

〆月±日

 

サンジェルマンはメスラムの鍵メスラムの門が閉じる瞬間に投げ込んでいたことを聞かせてきた。あの鍵は生者以外では使用することは出来ない代物らしい。

 

カリオストロは持ち込んでいた保温ポットでカップラーメンを食べているが、プレラーティは破損したラガンのフェイス部分を愛おしそうに眺めていた。

 

ロボットの破損を好むとは良い趣味だな。

 

流石に弦十郎さんも疲れたのか。私の太股を枕代わりに爆睡している。

 

しかし、クリス達の行っていたモノは特撮の撮影じゃなくて本物だったのか…。まあ、そんなこと言われても対応を変えるつもりは無いけどね。

 

 

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