とあるオタク女の受難(戦姫絶唱シンフォギア編)。 作:SUN'S
Α月¶日
金切り声の聞こえてきた空き教室に近寄ることを禁止する理由を理事長先生に尋ねてみた。
なんでも私達より数年前は正式な教室として使用していたけど。
あの空き教室は男性教師と女子生徒の逢い引き場所に使われていたらしく。別れようと言った女子生徒に対して逆上した男性教師が持っていたペンで刺し殺した…とのことだった。
カリオストロ先生は胸糞悪そうに表情を歪めながら「除霊などは?」と理事長先生に聞いたけど。理事長先生は申し訳なさそうに祓い屋さんに「彼女の遺体から発する怨みの念が強すぎて祓えない」と言われたらしい。
カリオストロ先生はガリガリと頭を掻きながら「帰るぞ」と言ってきた。なんか、いつもと違う気がするのは私だけだろうか?
理事長室を出ようとした瞬間、ゾワッと生暖かい風と擦れ違ったような気がした。
廊下の窓は閉め切ってるのに…。
Α月`日
今朝、ママから学校はお休みだって聞かされた。なんでも理事長先生の履いていた靴が壁に半分だけ埋った状態で見付かったらしい。
もう一つ、カリオストロ先生も教員寮に帰っていないと聞かされた。ウソ、だって、昨日は校門まで送ってくれて…。
そんなことを考えながらママを見上げようとした瞬間、右手が焼けるように熱くなった。いや、手の甲にヘンテコな文字が浮かび上がっていた。
えっ、なに、どうなって…。
なんて言えば良いのか、変なものが見える。これが幽霊なのかな?試しに触ろうとしたら避けられた。ちょっと、なんで避けるのさっ!
ムカついたので幽霊の腕を掴んだ。次の瞬間、幽霊が弾け飛ぶように消えてしまった。唖然としているママから「凉ちゃん達、来てるわよ?」と言ってきた。
あ、うん、分かった…。
三人を部屋に招き入れると「右の手の甲」を見せてきた。ビミョーに形は違うけど。私も含めてヘンテコなアザが出来ているのは確かなのね。
アリスちゃんは「戒めの女皇を救うのか?」と尋ねてきた。
たぶん、私達しか戦えない。
カリオストロ先生を助けよう。
Α月ゐ日
真夜中、私立リディアン音楽院初等部へと侵入することに成功した。アリスちゃんを真ん中に挟むように空き教室へと向かう。
スズ君は平造りの木刀を構えながらアリスちゃんの手を握っており、蛍介君は後ろを警戒してくれている。
先頭を歩いて進んでいる私の前に真っ白な制服の女の人が現れた。電気が点いてないのに、真っ白な制服って分かるのは可笑しいッ!?
ケタケタケタと気色悪い声を上げながら駆け寄ってきた女の人の脛を靴の爪先で蹴り飛ばす。
当たる、私の攻撃は当たるんだッ!!
脛を押さえようとした女の人の上下から頭を挟むように鉤鎌斬を叩き込んだ。
なんとか襲われる前に倒せたけど。この女の人には神社で買ってきたお札を貼っておこう。