とあるオタク女の受難(戦姫絶唱シンフォギア編)。 作:SUN'S
Χ月κ日
最近、身体に違和感を感じるようなってきた。ママ曰く「分岐点へと到達した」とのことだ。武術家は二つの性質に別れるそうだ。
ママは「心を落ち着かせて闘争心を内に凝縮、冷静かつ計算ずくで戦う」"静"のタイプで、パパは「感情を爆発させ、精神と肉体のリミッターを外して本能的に戦う」"動"のタイプらしい。
まあ、よく分からないけどね?私はどっちかの性質に向かう必要があるんだってさ…。
二人とも人を活かす活人拳であり、殺人には拳を使わないけど、人を守るためには振るうって教えてくれた。
私の使う流派はママの創った
色んな武術の技を織り混ぜた地上最強の流派だと自負しているし、パパは中国拳法をベースとした我流だってママから教えて貰ってる。二人の流派を合わせれば史上最強なのではないだろうか?
Χ月≡日
夏休み期間を利用して性質の発展を目指すことにした。パパとママは「友達と遊ばなくていいの?」と聞いてきたけど。
一人の武術家として自分の進んでいく道のことは知っておくべきだと思うんだよね…。そんなことを思いながら公園の前を歩いているとママが呼吸を整えながら構えていた。
よく見るとママの身体の周りが歪んで見える、アレが気ってヤツなのかな?なんて考えているとズンッ!!と重苦しい威圧に襲われた。
あ、あ、これ、知ってる!!
悪い人達を捕まえてるパパから感じたヤツと同じヤツだ!!急いでママに駆け寄りながら「今の、今のが私の進んでいく性質だと思う!!」と興奮気味に伝えると、ママ曰く「動の気を静の気で凝縮する危険な行為」だと言われた。
ママでも一分間しか持ち堪えることが出来ない性質、それでも運命的な感覚だったんだよ。今のヤツじゃないとダメなの!!
渋々ながらママは教えてくれた。
Χ月■日
私の目指す性質は「"活殺"静動轟一」と呼ばれる活殺自在の性質だと気付いた。
二つの性質を調律する、静気は覆う蓋として、動気は燃やす熱として、身体は二つを媒介とするモノ、イメージするのはお湯を沸かす鍋と同じだと分かった。
呼吸を整えながら胸の中心から広がるように動気を放ち、服を纏うように静気を身体の周りに纏わせる。
いや、うん、まあ、そこそこ上出来だと思うのは私だけじゃないと思うんだよね。
お昼ご飯を作っている途中のママに「"活殺"静動轟一」を見せると眼を見開いていた。そこまでビックリされるとショックなんだけど。
そんなことを考えていると今までとは桁の違う威圧を放たれた。正直に言えば生きた心地はしなかったけど…。
しかもママ曰く「40%の気当たりには耐えられるようになったわね」とのことだ。アレで40%とは思えないんだけど。
まあ、認めてくれたわけだね。