愉快犯?イタズラっ子?が人造人間になりまして 作:五十鈴暮月
「待ちなさいエンヴィー!!!」
「待てと言われて待つ奴が居るかよ!!しつこいぞ姉さん!!!」
どうもこんにちは、こんばんは。エンヴィーに転生した少女Aです。突然ですがクーイズ。私は今、とある事をして姉さん…ラストに追われています。何をしたでしょう。
1.落とし穴を仕掛けた
2.グラトニーにイタズラの証拠を飲み込ませた
3.ラストが落とし穴に落ちた
さぁ、どーれだ?
正解は…全部でした!!
一つ言い訳をするなら、落ちるのはプライド兄さんの予定だったんだ。真逆姉さんが落ちるとは思わなかったんだ。
「はぁ…はぁ…追いついたわよ、エンヴィー。」
「ヤバッ…ち、ちょっと待て、話せばわかるだから」
「問答無用!!!」
マズイマズイ姉さんの目が据わってる説教5時間の目だヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダや…
「エ・ン・ヴィー?」
あ、オワタ/(^o^)\
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「これに懲りたら、もう私にイタズラを仕掛けない事ね。」
「断る!」
「あなたのおかげでこの辺は罠だらけよ。これ以上地下を魔改造するならお父様だって黙っていないわ。」
だろうね。でも、そうなると予想して既に手は打ってあるんだ。
「大丈夫、お父様に地下改造の許可は取ってあるから。」
エンヴィーとして生まれてから10年位経った時、私は原作開始時に向けて色々な対策を立て始めた。その結果、地下がかなーりワケワラナン構造になったのは仕方ないとして…うん、姉さんが怒るのも当たり前だな。
だが、私は止めるつもりなどミジンコ程も無い。原作崩壊を誓った時は自暴自棄だったが、こうしてエンヴィーとして生きている内に兄妹達にも愛着が湧いてきたのだ。取り敢えず姉さんは絶対に助ける。
…前世?の家族仲は冷め切っていたからか、彼らを兄や姉と呼ぶ事に躊躇いは無いし、私がイタズラを仕掛けるようになったのもそれが原因…詰まる所、私は両親に構って欲しかったのだ。…私は、イタズラに依存している。コレをしないと構って貰えないのではないかと思ってしまう。…もう100年もの間人造人間として生きているのに、私は人であった頃を割り切れない。とても、臆病だ。
無論、人造人間となって変わった事もある。一番は人を殺しても何とも思わなくなった事だろう。…というか、殺す過程でよくイタズラを仕掛けるのが楽しいのだがこれは元人間としてかなりマズイのでは?ま、今更だけど。
「はぁ、全くあなたは…」
「楽しいモンは楽しいの。それよりグリード兄さんは?薬品の調達頼んだんだけど。」
薬品もやはりイタズラに使うヤツだが、毒や麻酔を作る時もある。人造人間だから私達はあまり使わないけど、備えあれば憂いなしっていうからね。で、丁度任務が入ったグリード兄さんに頼んだんだけど…帰ってくるのが遅い。
…ちょっと待て、確かグリードがここを出て行くのって原作開始時の100年前だったような…あっるぇえ?え、逃げた?嘘だろ兄さん…。嘘だよなぁ?
「姉、さん?兄さんは…裏切ったり、しないよね…?」
居なくなったり、しないよね?
私が震える声でそう訊くと、姉さんはそっと目を伏せた。…それが全ての答えだった。
「そっ、…か。」
正直、原作のエンヴィーとは違ってグリードとはかなり仲が良かったと思う。そう、思いたい。でも…私には一言も言わずに兄さんは出て行った。…勿論、私が兄さんの裏切りをお父様にチクる可能性や私も裏切り者扱いされる可能性も考慮しての事だろう。でも、感情が追いつかない。私をそんなにも信用出来なかったのかと、マイナスに考えてしまう。…私、そんなキャラじゃないのにな。でも、兄さん。私を、家族を裏切ったんだから、見つかったらそれなりの覚悟はして貰わないと、ね。そうだ、イイコト思いついた。
「エンヴィー、グリードは」
「…して…る…。」
フフッ、と思わず笑みが溢れる。
楽しみだなぁ、私の渾身のイタズラを見たら…兄さん、どんな顔をするんだろう。兄さんが実はホラー苦手だって、私知ってるんだからね?そうと決まれば地下にお化け屋敷を作らないと。これくらいの仕返しなら、笑って許してくれるよね?
どんなお化け屋敷を作ろうかな。やっぱり日本っぽいのがいいかな。夜の学校とかもいいしお城とかでもいいな。古風な感じでいかにもっていうヤツの方が恐怖を煽れるし、いっそのこと茅葺き屋根の…駄目だ。ススキとか生えてないじゃん。今から作るにしてもなぁ…、うーん…。諦めてお寺か神社にするかぁ。
勿論墓地付きで、ね。
ところで姉さんは何で真っ青な顔をしてたんだろう。←アンタの笑顔が怖かったからだよ。