前みたいな投稿スピードよりは遅くなりますが、少しずつ再開していきます。
遅くなった理由は後書きで説明させてもらいます。
それでは本編どうぞ。
「
「ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ!」
誰かがそんな事を言っているけど。
「先生、浸入者用センサーは!」
「もちろんありますが…!」
「現れたのはここだけか、学校全体か…。なんにせよセンサーが反応しねぇなら、向こうにそういうこと出来る“
八百万さんと13号先生、轟君が冷静に判断していた。
けど、これは明らかに計画的だ。
何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ。
「13号避難開始!。学校に電話試せ!」
相澤先生が冷静に周りの人に指示を出す。
「先生は一人で戦うんですか!?」
個性把握テストの後、調べた事で分かった事だけど相澤先生の「個性」は個性を消す個性の持ち主、イレイザーヘッドだった。
イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕獲だ。
だから、正面戦闘は……。
「一芸だけじゃヒーローは務まらん。13号!、任せたぞ」
僕の考えを読んだかのような台詞をいうと相澤先生はゴーグルを掛け、単身で
たぶん、あのゴーグルで目線を隠して「誰を消しているのか」わからなくさせているんだ。
「今の内に避難を」
僕の一言で皆が一斉に出口に向かうけど。
「させませんよ」
僕たちの目の前に黒い霧のようなモノが現れる。
「初めまして、我々は
は?。
「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるハズ…。ですが、何か変更あったのでしょうか?。まぁ、それとは関係なく、私の役目は、これ」
次の瞬間、かっちゃんと切島君と僕の三人で攻撃を仕掛ける。
「その前に俺たちにやられることは考えてなかったか!?」
切島君がそう言うけど。
「危ない危ない………。そう…生徒とはいえど、優秀な金の卵」
「ダメだ、どきなさい君たち」
後ろから13号先生の声が聞こえたので、慌てて僕はその場から後退したけど、相手の敵が放出した黒い霧のようなモノに包み込まれてしまった。
気が付くと僕は水面に叩きつけられていた。
多分、さっきの霧はあの敵の個性だと思う。
おそらく、目眩ましだけじゃなく、ワープの能力も有るんだろうか。
そんなことを考えていると、僕の目の前にどこかで見たことのある人が現れた。
「オメーはあの時の。オメーみたいな奴がなんで合格できて、なんで、俺は」
とか言って僕に向かって突っ込んできた。
その時、蛙吹さんがその人に蹴りを入れていた。
その人が怯んでる隙に僕と蛙吹さん(と脇に抱えられた峰田君)は近くに有った船に乗り込んだ。
「ありがとう。助かったよ、蛙吹さん」
「梅雨ちゃんと呼んで。しかし大変な事になったわね」
僕はあの人の事を思い出していた。
確か、試験会場で僕と同じエリアにいた人だ。
0ポイントの仮想
そんな事より大事な事に僕は気づいてしまった。
あの霧みたいな奴は何か変更があったのでしょうかなんて言ってた。
つまり、それは。
「カリキュラムが割れてた…!。単純に考えれば、先日のマスコミ乱入は情報を得る為に、奴らが仕組んだってことだ」
「でもよでもよ!、オールマイトを殺すなんて出来っこねえさ!。オールマイトが来たら、グッチョンチョンだぜ」
峰田君が強がるけど、蛙吹さんがそれを妨げる。
「峰田ちゃん…、殺せる算段が整ってるから、連中こんなむちゃしてるんじゃないの」
僕は蛙吹さんの意見に同意する。
「確かにそこまで出来る連中に僕たちは襲われたんだ」
「なんでお前たちは冷静でいられるんだよ」
峰田君が僕たちに話しかけてくる。
「峰田君、聞いて。僕たちは冷静でいるんじゃない。冷静になってるんだ」
「は!?」
僕はおじさんに教わった言葉を峰田君にも教えてあげる事にした。
「おじさんが言ってたんだ。ピンチの時は焦れば焦るほど、視野が狭くなる。そうなったら、相手の思うつぼだって。だからこそ、冷静になって周りを確認するんだ。ピンチをチャンスに変える為に」
「緑谷……」
峰田君が僕を尊敬するような目線を僕に向ける中、僕は1つの真実に気づき始めていた。
「もしかしたら、相手は僕達の“個性”を知らないのかもしれない」
「どうしてそう思うのかしら?」
蛙吹さんが僕に話しかけてきた。
「蛙吹さんの“個性”は蛙だよね。だったら
僕は親指で火災ゾーンの方を指しながら二人に言った。
「確かにそうかもしれないわね」
すると次の瞬間。
「もう許さねえぞ」
「ぶっ殺してやる」
どうやらさっきの人だけでなく、まだ複数居たらしい。
「どうすんだ、緑谷?。おいら達囲まれてるぜ」
僕は峰田君に言った。
「こんなところで時間を潰す訳にはいかないんだ。だから、向こうの岸まで一気に跳びうつる」
「成る程な。……は!?」
峰田君は感心したように頷いた後に、びっくりした顔を僕の方に向けてきた。
「無理に決まってんだろ。お前や蛙吹の個性なら兎も角、おいらの“個性”じゃ無理だ」
「大丈夫だよ。峰田君、僕の背中に乗ってて」
そう言うと僕は峰田君をおんぶして、蛙吹さんの脇と膝を両手で抱えると、一番近い岸とは反対の手すりの方まで下がり、走り幅跳びの横領で両足にワン・フォー・オールの力を20%込める。
そして、右足に力を込めて跳んだ。
「なんだ!?」
水面に待機していた
僕の足から解き放たれた衝撃波が水面に直撃し、
そして岸に無事に着地した僕は峰田君と蛙吹さんを降ろす。
「スゲーな緑谷!!」
感心する峰田君と。
「少しだけ、恥ずかしかったわ」
顔をほんのり赤くさせた蛙吹さん。
「早くセントラル広場に急ごう。敵はここだけじゃないはずだから」
そして僕達はセントラル広場に向かうことにした。
前書きでも書きましたが、更新が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。
理由としては自分はスマホ投稿しているのですが、故障してしまい、メモしていたデータが消えてしまったのが原因の1つです。
後は仕事場で後輩指導と身内が入院(コロナとは関係ありません)したので忙しくなったのも原因です。
ある程度落ち着いたので、前みたいな更新速度とはいきませんが、少しずつ更新していきますので、最後までお付き合いお願いします。