お茶子side
うちらは今、明らかに危機的状況にあった。
デク君達が黒い霧のような
だけど、黒い霧から現れた脳みそ剥き出しの黒い怪物によって形成は逆転してしまった。
うちらは飯田くんに助けを頼んだけど、いつ来るか分からへん以上、この状況では不利な事には変わらん。
すると手のようなモノを顔に着けた男が黒い霧のような人の話を聞いて。
「さすがに何十人ものプロ相手じゃ敵わない。
帰る。
これだけの事をしておいて、あっさり引き下がるなんて…。
オールマイトを殺しに来たねんな。
何を考えとる。
このままやと雄英の危機意識が上がるだけやのに。
「けども、その前に、平和の象徴としての矜持を少しでも、へし折って帰ろう。脳無」
次の瞬間、怪物がうちらの方に向かってやって来た。
けども、その攻撃がうちらに向かう事はなかった。
黒いスカーフかマフラーのような物が攻撃を遮ったから。
私は、その持ち主を知っている。
オールマイトではないけれど、とても頼りになるその存在を。
その布が宙で何かを包むかのように纏まった後、その持ち主は姿を現した。
「皆、もう大丈夫。何でかって?。僕が来た」
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出久side
「皆、もう大丈夫。何でかって?。僕が来た」
マフラーを使った瞬間移動。
原理は分からないけど、初めて試した割には上手くいった方だと思う。
「そのセリフ、オールマイトのフォロワーか?。まあ、いいや。脳無、そいつから片付けろ」
手のようなモノを顔に着けた男が、何かを指示していた。
僕は僕を見て安堵したのか、泣き顔になり、アヒル座りしている麗日さんを蛙吹さんに託す。
そして。
「皆下がってて。こいつの相手は、僕がする。それに、こんな奴らのために、誰かの涙を見たくないんだ。だから見てて、僕の変身」
僕はオーマジオウドライバーを装着する。
『祝福の時、最高!』
僕の手足の指先から肘と膝の方にまで鎧のような物が形成される。
『最善!』
鎧が肩と股関節の辺りまで形成される。
『最大!』
首から下腹部の辺りまで鎧が形成される。
『最強王!』
マスクが形成され、鎧にも装飾が現れる。
『オーマジオウ』
ライダーの文字が目の部分に赤く発光する。
変身が完了するが早いか、脳無と呼ばれた怪物が拳を振るって来たので、ノーガードで受け止める。
「やったか?」
手のようなモノを顔に着けた男がそんな事を言っていたけど。
「この程度か」
「「な!?」」
次の瞬間、僕はある言葉を無意識に言っていた。
「
「ふざけんな。脳無、やっちまえ」
脳無が激しいラッシュを僕に加えるなか、僕は一発攻撃を放つ。
次の瞬間、ぶっ飛ぶ脳無。
「どんな技を使ったか知らねえが、脳無の“個性”は衝撃吸収。その程度無効にするんだよ」
なるほど、衝撃吸収か。
それなら。
僕は脳無に接近し、先程と同じように脳無の腕に、小指で凸ピンを放つ。
次の瞬間、ちぎれ飛ぶ脳無の太い腕。
衝撃吸収って事は上限が有るって事じゃないのかと思ったけど、やっぱり有ったみたいだ。
「たかが、凸ピンが、あの威力だと!?。けど、脳無の“個性”はそれだけじゃない」
よく見ると、ついさっきちぎれた脳無の腕が再生していた。
「なるほど、再生能力もあるのか。それなら」
僕がオーマジオウドライバーに両手をかざすと。
『クウガの刻、マイティキック』
そんな音声が流れる。
「何をするつもりだ?」
呆れてる手のようなモノを着けた男をよそに僕は脳無に向かって右足の回し蹴りを食らわす。
蹴りを食らった脳無は謎の模様なモノを体に描き、U・S・Jの壁に向かって再びぶっ飛んでいた。
そのまま、ピクリとも動かなくなった脳無を見て手のようなモノを着けた男は憤慨していた。
「何で、対オールマイト用の脳無が、あんなガキにやられんだよ」
「とにかく、今は引きますよ。死柄木弔」
黒い霧のような敵がそう言い二人は黒い霧に包まれ、霧が晴れた頃には、居なくなっていた。
僕は変身を解くと、その場で意識を失ってしまった。
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気が付くと僕は保健室のベッドの上で寝ていた。
目が覚めた後は、他の先生に怒られてしまったが、緊急事態は避けれた為に咎めは無しになった。
後は、飯田君が申し訳なさそうに僕に謝ってきた。
何でも13号先生に救援要請を頼まれた際に自分だけ逃げると言った考えをしてしまった事で若干タイムロスしてしまったとの事だが、相手の“個性”を考えると飯田君が躊躇しなくても結果は変わらなかったと思う。
その後も飯田君は謝ってきた来たので、プロヒーローであるお兄さんのサインを貰うということでチャラにしてもらうことにした。
ちなみに僕が倒れた原因は過労によるものに近いものなのですぐに教室に帰れた。
教室に戻るとかっちゃんが怒った顔(いつもだけど)をして僕の方を睨んでいた。
その後は相澤先生が治療を受けているため、校長先生が代わりに僕達のホームルームを行い、その日は下校になった。