No.2 ヒーローの条件
あのおじさんに出会い、そしてオーマジオウのベルトを貰ってから10年、僕は鍛練を積み重ねてきた。
そのおかげかは分からないけれど同年代の子に比べれば筋肉は有る方だと思える。
他にもおじさんのアドバイスでヒーローには学問も必要という事で勉強も頑張った。
その結果全国中学模試では3位という成績を出せた。
この事でかっちゃんは僕に対して文句なんかを言いながら個性の爆発なんかをしかけてきたけど、おじさんのアドバイスの元、無視しておいた。
おじさんによると嫉妬も大事な感情だが、他人や物に当たっては駄目なんだそうだ。
常にライバルは自分自身だと考えるんだと教えてくれた。
それと、ベルトは巻けるようになったが「変身」はまだできない。
おじさんが言うには何か切っ掛けが必要らしい。
おじさんの場合は目の前で戦友とも呼べるべき仲間が亡くなった事により変身できるようになったらしい。
ちなみに勉強等はおじさんが例の家で教えてくれている。
勿論送迎もしてくれるけど、お母さんに1度も会っていない。
僕がその事を聞いたら、大人には色々とあるんだよ、と言ってたしお母さんも会う気はないらしい。
おっと、今は帰りのホームルームだから先生の話を聞かないと。
「今から進路希望のプリントを配るが、皆!!!だいたいヒーロー科志望だよね」
その言葉で皆が一斉に個性をアピールするかのように個性を発動する。
「うんうん、皆良い個性だ。でも校内で個性発動は原則禁止な」
だけどそれに水を差すような発言をする生徒がいる。
「せんせぇー。皆とか一緒にすんなよ!」
かっちゃんこと、爆豪勝己だ。
「俺はこんな没個性共と仲良く底辺なんざ、行かねー、よ」
そんな事を言いながら足を机に乗っける。
そりゃねーだろカツキ等と周りの生徒が騒いでいる。
「あー、確か爆豪は雄英高志望だったな」
周りが国立の、とか倍率も毎度とか騒いでる。
「そのざわざわがモブたる所以だ!。模試判定ではA判定。俺は
そう言いながら机の上に立つかっちゃん。
「あのオールマイトをも越えて俺は、トップヒーローとなり、必ずや高額納税者ランキングに名を刻むのだ!」
行儀がなってないな。
「そいやあ緑谷も雄英志望だったな」
その言葉で皆が一斉に僕を見て笑いだす。
かっちゃんが僕の机を爆発させる。
「没個性どころか無個性のてめぇが、何で俺と同じ土俵に立てるんだ!?」
かっちゃんが僕にそんな事を話してると先生が。
「何を言ってるんだお前たちは。確かにA判定は爆豪だけだが、緑谷はS判定だぞ」
次の瞬間、皆はびっくりした顔をしていた。
「ついでに言えば、推薦も来てたぞ。雄英と傑物、後は士傑から来てたな。でもそれを断って普通の試験を受けるんだろ」
「はい、そのつもりですけど」
「まぁ、自分で決めたなら仕方ないな。とにかくやってみろ。それじゃあ、今日のホームルームはこれまでな」
先生が退出した後に僕も荷物を纏めて教室から出ようとすると後ろからかっちゃんが僕に向かってきた。
「待てや、クソデク」
振り替えるまでもない。
僕はその場でしゃがみ、右足を伸ばす。
するとかっちゃんは、僕の足に引っ掛かり派手に転倒していた。
「クソが」
そんなかっちゃんの捨て台詞を聞きながら、帰宅をした。
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帰宅後、僕が勉強を終え、部屋でのんびりしているとお母さんに買い物を頼まれてしまった。
買い物をしようと商店街に行くとどうやら
周りのヒーロー達は自分が苦手な状況だからと言ってお互いに譲り合い、挙げ句の果てに人質になった人物に、「あの子には悪いが少し耐えてもらおう」だって。
それが、ヒーローのすることか。
僕は考えるより先に、その
馬鹿ヤローとか聞こえるけど、関係無い。
ヒーロ-?達が「無駄死にだ。自殺志願かよ」と騒いでる。
何を考える必要があるんだ。
おじさんが言っていた。
やらない善より、やる偽善だと。
僕は捕らわれてる人質に自分の買い物袋をぶつける。
人質はかっちゃんだった。
その
誰もが知る№
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その後、
そして僕はヒーロー達に「君が危険を冒す必要は全くなかったんだ」と言われたが、僕は反撃の一言を言った。
「貴方達のどこが、ヒーローなんですか」
「何!?」
「場所が苦手な場所だとか、耐えてもらおうだとか、ヒーローなら、今ある可能性を、示してみろよ」
僕はそれだけ言うとその場を後にした。
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帰宅途中、僕はオールマイトに出会った。
「オールマイト、貴方も僕の事を叱りに来たんですか?」
「いや、そうじゃないよ。君はなぜ、あの場でヒーロー達が居たのに君は飛び出したんだい」
「人が人を助けるのに理由なんて必要ないですよ」
するとオールマイトはニコリと笑うと。
「うん、君なら私の力を受け継ぐのに相応しいかも知れない」
えーと、何を言ってるんだろ、