最高最善の力を継ぐ者   作:天導 優

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これからも頑張ります。


No.4 入試試験

オールマイトから個性を受け継いだ次の日、僕は雄英高校の試験を受けに来ていた。

さすが名門高校と呼ばれるだけあり、そこには沢山の受験者が集まっていた。

そしてその中に、僕がよく知ってる人物がいた。

「どけモブ共。俺の前に立つな、殺すぞ」

言動が英雄(ヒーロー)よりも(ヴィラン)みたいな幼馴染みが。

さて、僕も行かなくちゃ。

______________________

「今日は俺のライヴにようこそー!!!」

試験官である、ボイスヒーロー、「プレゼント・マイク」が大きな声を発している。

「こいつあ、シヴィー!!!。受験生のリスナー!、実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!。アーユーレディ!?」

そして息継ぎをして。

「YEAHH」(イヤー)

そういえば、雄英高校は講師が皆、プロのヒーローなんだっけ。

「入試要項通り!、リスナーにはこの後、10分間の模擬市街地演習を行ってもらうぜ!!。持ち込みは自由!。プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな!!」

なるほど、それなら僕はH会場って事か。

「演習場には“仮想(ヴィラン)”を三種・多数配置してあり、それぞれの『攻略難易度』に応じてポイントを設けてある!!。各々なりの“個性”で“仮想(ヴィラン)”を“行動不能”にし、ポイントを稼ぐのが君達の目的だ。もちろん、他人への攻撃など、アンチヒーローな行為はご法度だぜ!?」

プレゼント・マイクがそこまで話すと眼鏡をかけた真面目そうな人が挙手していた。

「質問、よろしいでしょうか!?。プリントには四種の(ヴィラン)が記載されております。誤載であれば、日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態。我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場に座しているのです!!」

その質問にプレゼント・マイクは冷静に対応していた。

「オーケーオーケー、受験番号7111くん。ナイスなお便りサンキューな!。四種目の(ヴィラン)は0ポイント」

と話しているけど、ちゃんとプリントを見れば書いてあるのに。*1

「俺からは以上だ!!。最後にリスナーへ、我が校の“校訓”をプレゼントしよう。かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った。『真の英雄とは、人生の不幸を乗り越えていく者』と!!。“Plus Ultre”!!。それでは皆、良い受難を!!」

______________________

僕はH会場に着くと早速オーマジオウドライバーを巻き付ける。

周りの皆が、「なんだ、あれ」とか言っているけど僕は軽く深呼吸をしてあの言葉を言う。

「変身」

『祝福の刻!最高!最善!最大!最強王!オーマジオウ!』

「姿が変わった!?」

「ど、どうせ見かけ倒しだろ」

周りがビックリしてそんな事を言っていると。

「ハイ、スタート」

「クロックアップ」

『クロックアップ』

開始の合図と共に僕は能力の1つを発動した。

クロックアップ。

それは超高速で移動できる能力だ。

その為、周りの人や仮想(ヴィラン)が止まっているかの様に見える。

その能力を使って仮想(ヴィラン)を全部倒した僕が最初、自分が居た位置に戻ると同時に。

『クロック、オーバー』

ベルトからその音声が流れる。

次の瞬間、周りの人が動き出すと同時に、仮想(ヴィラン)が全て破壊される。

「なんだ、学校側の整備ミスか」

と僕の近くに居た、高校生とは思えないタンクトップを着た人がそんな事を言っていると。

「どうしたあ!?。実戦じゃカウントなんざねえんだよ!!。走れ走れぇ!!。賽は投げられてんぞ!!?」

その言葉で周りの人が一斉に走り出した。

僕が深呼吸をしているとさっき僕に向かって話してた二人が話をしていた。

「な、見かけ倒しだったろ」

「そうだな。この試験は俺達がもらった」

とか言っているけどもう僕が全部倒してるから意味がないんだけどね。

そう思った次の瞬間、ビルを壊して巨大な仮想(ヴィラン)が現れた。

そうか、これが0ポイント(ヴィラン)か。

「うわー、逃げろ」

「あんなの、勝てるわけがない」

周りの人が逃げるなか、僕は見逃さなかった。

0ポイント(ヴィラン)が現れた時の衝撃で足を怪我した女の子がいることに。

僕は迷うことなく駆け出した。

あの時、ヘドロ(ヴィラン)から、かっちゃんを助けた時と同じように。

それにおじさんも言ってた。

真の英雄(ヒーロー)とは、考えるよりも先に体が動く。

あの時はなんとも思わなかったけど、今ならそれは確かに大事なことだと理解できる。

だからオールマイトの言葉の一部を借りてこう叫ぶ。

「もう大丈夫。僕が君を守るから」

*1
原作第1巻の94ページの飯田が持っているプリントにはイラストの隣にポイントの様なものが書かれている


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