風花雪月 ー白蛇の学級ー   作:ユキユキさん

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第13話 ~彼女の決断。

ールージュー

 

ファーガス神聖王国との件とカトリーヌの件、それらをガルグ=マクへと赴きレアさんに報告。カトリーヌの件での流れでセテスさんが発言、その直後に出現した黒レアさん。それにビビった俺は逃げた、セテスさんの叫びをこの背に受けながら。

 

ガルグ=マクからの脱出劇? に連れの騎士達が怪訝な顔をしていたけど、…何事もなくコーデリア領へと帰ってきた。帰ってきて早々にシーサーの下へ、レアさんからの配慮を聞いてシーサーは安堵した。ファーガス神聖王国側もセイロス教を敵に回すことはしまい、…よってシーサーの父親であるロナート卿とその領地は守られた。シーサーの不名誉を除くことは出来ないようだが、実家が何とかなったのならそれでいいみたい。自分のことよりも父親を含めた領地が大事…か、その心根や良し! その想いに報いてやらねばならん。

 

…とは思ったものの、やることはいつも通りのことになる。実家へ帰ることは出来ないが、この白蛇騎士団で活躍すれば少なからず名を上げることは出来る。名を上げればロナート卿の耳にも入る、そして安堵しその活躍を喜んでくれるだろう。間接的親孝行大作戦だ、…会えないわけだからな。…一応レアさん達に頼んでロナート卿にのみシーサーのことを伝えてある、よってシーサー? 誰? …とはならない筈。俺に抜かりなし、故に頑張ってくれよ? シーサー。

 

 

 

 

 

 

ダスカーの件をガルグ=マクへと報告してから数ヵ月、その間にセテスさんからの恨みが綴られた手紙を貰ったが気にしない。元々才能があったのであろうシーサー、彼は白蛇騎士団の名に恥じぬ所属騎士になった。その傍らにいるカトリーヌ、女としての自分に目覚めてある意味覚醒。ヒルダちゃんへ教えを請いお洒落に、…狂犬カトリーヌが消えてしまった。シーサーの前で恥じらう褐色の女は誰だ!? …と同時にそろそろガルグ=マクへ戻る頃合いじゃないッスかね?

 

我が愛する義妹のリシテア、彼女は変わらずに元気一杯だ。よく寝て、よく食べて、よく魔法の勉強をして、よく遊んで…ってな感じで充実しているっぽい。カトリーヌに習ったのか、最近じゃあ剣の素振りをやっている。小さい身体に大きな剣、何か萌えるよね? 『…わぁ~っ!?』って剣に振り回されているんだもの、マジで尊く、…そして可愛い。…興味を持ったのが槍であったのなら、俺が教えてあげれたのに! …教えられない分はマリアンヌちゃんに教えるからいいもんね。

 

ヒルダちゃんはコーデリア領に入り浸っている、…ゴネリル領にはあまり帰ろうとしない。公爵である親父様とホルスト君が泣くぜ? …知らない? …何があったんだゴネリル公爵家。それはさておきカトリーヌの影響を多大に受けたのか、どうにも俺との距離が近すぎるような気がしてならない。そして何処で知ったのか、髪型をツインテールからサイドテールに変えたっぽい。…俺がサイドテールを最も好むと誰に聞いた? ………つーかリシテアしかいないか。…全くリシテアの奴、良い仕事をしやがるぜ! そんな髪型にされちまったら今まで以上に可愛がっちまう、…が習い事はさぼらせんからな? ヒルダちゃん。

 

リシテアやヒルダちゃん、カトリーヌ達が各々でやっている中…マリアンヌちゃんの様子が少し変だ。どうしたのだろうか? …と考えていたところ、義父上の口から理由を聞かされた。

 

「マリアンヌ嬢の実家へ養子の話があったようでな、…その報を聞かされ悩んでいるのであろう。相手方はエドマンド辺境伯、立派な方ではあるがマリアンヌ嬢の紋章を考えるとなれば…ってヤツだ。」

 

…なるほど、養子縁組ってヤツか。世話になっているからだろう、義父上にこの話を素直に話した。…と言っても下手に絡むことはせず、本人の意志を尊重する形にしているようだがね。そうであるのなら俺は何も言うまい、彼女がどのような決断を下すのか見守ることにしよう。

 

 

 

 

 

 

マリアンヌちゃんの養子の件、それを聞いてから暫く、

 

「…ルージュ様、その…お話があるのですけれどよろしいでしょうか?」

 

とマリアンヌちゃんが話し掛けてきた。勿論快く了承し話を聞いてみれば、マリアンヌちゃん…彼女はエドマンド辺境伯の下へ養子に行くことを決めたみたいだ。このまま俺の…コーデリア伯爵家の庇護下から離れ、エドマンド辺境伯の養子として自身を磨きたいらしい。

 

ネガティブ思考だったマリアンヌちゃんが変わったものだ、…この成長を嬉しく思う。俺がうんうん頷いていると、マリアンヌちゃんが真剣な眼差しで俺を見詰めており、

 

「あの…最後に願望といいますか、…お願いがあるのですけれど聞いて下さいませんか?」

 

とのことなので耳を傾けてみれば、

 

「私…、エドマンド辺境伯の養子として精一杯頑張ります。胸を張れるような淑女になれましたら、その時は…その………。よろしければ私と…、ルージュ様と婚約を結ばせては頂けませんでしょうか!」

 

潤んだ瞳、顔を赤く染めた彼女の言葉に俺は面食らう。

 

……………マジで?

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