ザンザスが、殺し屋を目指すお話。   作:黄色いうちわ

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  知らぬは本人ばかりなり。






 父親達の密談。

    うわっ。にぶっヘ(゜ο°;)ノ

 

   ザンザス少年以外の参列者全員はそう思った。

 

   ザンザス少年は、キャバッローネファミリーの同盟ファミリーの中で、御曹司でただ一人出席を許された存在なのです。

 

 

   そう、キャバッローネファミリーの正統後継者であるディーノ嬢が女性から男性へと変わり、組織を継ぐ次代になるという大切なお披露目の場。その大切な場所に唯一招かれた同世代の御曹司。

 

   《ああ、ボンゴレファミリーの秘蔵っ子のザンザス君は、ディーノ嬢の未来の婿君だな》

 

    参列者は暗黙の了解をしていました。

 

   キャバッローネとボンゴレの二人のボスも、司祭様の控え室に一緒に赴き《ディーノとザンザスは仮の段階ではありますが婚約者となります》報告をして、司祭様からも《幼い婚約者達に神様の祝福がありますように》と祝福されておりました。

 

 

   いったい誰が、清い少年の清廉な否定に《違う。君こそがしないと逆に失礼で不貞にあたるんだ》突っ込みを入れたくなると思っただろうか?

 

   「いやはや、ザンザス君の優しさはレディに対しては百点満点ですが…」

 

  「ええ。婚約者に対しての対応となると奥ゆかしすぎですな」

 

  「あら、母親の立場からしてみたら、少し嬉しいですわよ」

 

  「そうですわね。ずかずかと配慮もなしに運ばれたら、扇子いえハリセンで殴り飛ばしますわね」

 

  「「…そ、そう?(あ、俺が最愛の妻が最愛の婚約者だった時にパーティで酔い潰れてしまったから送り届けた時に寝室までお姫さま抱っこをして運んだのってお義母様的には完全にアウトだったのね・・・(;´Д`)))))」」

 

   晩餐会では、女性陣はザンザス少年の行為を讃え、男性陣は過去の麗しい記憶が、実は暗黒歴史だったと知り((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルしておりました。

 

 

   「ザンザス君、今日はありがとう。で、ディーノちゃんの部屋を見た感想はどうだね?(私と君が写った写真の写真立てを見たよねっ。ディーノちゃんの初恋の相手が君だって気付いてくれたよねっ)」

 

   「いえ、その…ディーノに正式に招かれた部屋ではありませんから、極力他を見ないように気をつけてベットまで運びました。ただ、やっぱりアパートのベットは、ディーノにとっては寝心地が悪いかなと思いました。弱音を吐いていないんだなと、偉いなと思いました」

 

   「…ははっ。ディーノちゃん新しいマットレス持っていこうね。あ、あのね、ザンザス君。ディーノちゃんはね、君と私で撮った写真をね、写真立てに入れているんだよ。可愛いでしょ」

 

   ゆ、勇者っ。キャバッローネファミリーボス・九代目・友よ、あんた勇者だっ。魔王ザンザスの次の攻撃はなんだっ。by参列者一同。

 

 

   「ふふ。俺もディーノと同じ事をしてますよ。母の写真と(妹)ディーノの写真。(養父)アルコバレーノの先生達と撮った写真を飾っていますよ」

 

 

   「そ、そうかっ。そうなのかっ。良かった~」

 

 

  (まさに家族の集合写真だけど、無いよりはましだ。ディーノちゃん・ディーノお嬢さん頑張るんだよ…あ、あれ?ザンザス君、ボンゴレファミリーの九代目と兄弟の写真は?)

 

 

   ほっとした参列者一同は、また魔王ザンザスによる新たな爆弾発言に停まってしまいました。怖くて怖くて、ボンゴレファミリーが座る席を見れませんでした。 

 

   …耳をうさぎの耳や犬の耳のようにして、ザンザスの言葉を聞いていた友人は真っ白になった。

 

   当たり前か。だって自分が与えてきた全部を置いて出ていった子供だものな。一枚くらいは《私達と写した写真》が飾られているかもという希望を本人から否定されたのだからな。

 

   「リボーン、今すぐにでも奪って来てくれないかな?十年バズーカを。成功報酬は言い値を払おう。《げんどうポーズ》生まれてすぐのザンザスを特別養子にしてしまえば、今頃は反抗期なザンザスに困った顔をしていられるはずなのだ。そう、キャバッローネファミリーとの婚約発表会だったはずなのだ」

 

   「九代目っ。駄目です。そんな事をしてしまったらザンザスは貴方のご子息三人を殺して貴方すらも殺害します。奴は兄弟殺し父親殺しの大罪人です。化物で悪魔いや魔王ですっ。覚醒前の今なら簡単に、糞っ物理攻撃はかわすな。化物アルコバレーノの愛弟子め。そうだっ貴方や三人のご子息が与えた食べ物や飲み物なら疑わずに食べますし飲みます。毒殺しましょう。今すぐにっ。俺が自害用に持ち歩いている毒をジュースに入れてきます。今すぐザンザスに飲ませてきて下さいね「「黙れ家光」」

 

   俺の麻酔弾の被弾と、と九代目が家光を凍らせたのは同時だった。

 

   「まったく。あれほどザンザスを可愛がっていたくせに、急に真逆の態度をとりだして。家光は大丈夫なのかね?父親を越えてゆく気概がある方が逞しくて良いと思うのだがね」

 

   「まったくだ。ザンザスの奴に飾らないのかと聞いたらな、《通学の定期入れに、一番最初に撮った一枚だけを入れてあります。あれだけは置いていけませんでした》と言っていた。定期入れは左胸のポケットにいつも入れている。完全に置いていったってわけでもねーから安心しろ。母親に置いていかれちまったやつが同じ悲しみを大切な人間にさせない…ま、マウンテンバイクを贈ってやれよ。喜ぶ。きっと長く愛用するから丈夫なやつを贈ってやれ。クリスマスに贈ってやれば感謝のお手紙を出すぞ。俺が贈る気でいたけど譲ってやる。だから十年バズーカは諦めろ」

 

   「い、良いのかいっ?ありがとうリボーンっ。他にザンザスが欲しがっている物はないかな?」

 

   「有るには有るがな、コロネロがサバイバルナイフをねだられて贈る気でいる。初めてのおねだりにコロネロの顔は溶けたな。マウンテンバイクも俺がねだられたやつだ。そいつを譲るんだ感謝しろよ」

 

   「うんうんっ(*´ω`*)ありがとうリボーン。特注で頑丈なマウンテンバイクを作らせるよ」

 

   「あ、そうだ。俺に感謝をするなら家光を少し日本に帰させろ。こいつ、奈々欠乏症に掛かっておかしくなっているのかも知れないからな」

 

   「そうだね。うん、そうしよう」

 

 

   「で、ディーノはやっぱりお嬢様学校から転校か」

 

   「ああ。名目は花嫁修業の為に退学扱いだよ。もう、あの学校に通う事はないよ。ふふっ。自分達がさんざんに苛めて馬鹿にしていたクラスメイトが、自分と兄弟の憧れのザンザスの婚約者だと両親から伝えられるんだ。…ボンゴレファミリーの御曹司の婚約者だと伝えられるんだ。ディーノちゃんが友に頼み込んで、クラスメイトに内緒にしていたキャバッローネファミリーの総領娘という事も知れわたるんんだ。ああ、楽しみだねぇ。これからの一生を震えながら生きていくといいよねぇ。キャバッローネファミリーの強さとかしつこさとか執念深さとか仲間大好き度とかディーノちゃんへの溺愛過保護とかはもう敵に回したくないよねぇ。ああ、あの報復期間中は気が休まらなかったよ。ザンザスがいなかったら、ボンゴレファミリーも報復対象に入っていたね。もうね、ディーノちゃんに在学していた学校の情報は絶対に知らせないだろうし。いやはや、どの御令嬢から消されていくのかねぇ」

 

   「…ああ、やっぱりお前もキレていたか」

 

   「当然だよ。親友夫妻の愛娘だよ。息子ばかりの私にとっては娘や姪そのものだよ。ところで、ザンザスは転校可能かい?」

 

   「ああ。だけど、学ぶものなんてねーぞ。ディーノの奴は、ザンザスが普通の小学校に通っていると思っているが、ザンザスが通っていたのは大学だ。まったく飛び級制度様様だな。ヴェルデのプリントと計算ドリルでザンザスは大学院生クラスの頭脳だ。俺達の訓練で一流暗殺者の技術者。今更マフィアの子弟が通う学校なんて意味ねーぞ」

 

   「いやいや、それがあるんだよ。まあ、ぶっちゃけ、コネ作りという名のザンザスの部下探しだね。ザンザス本人がいくら否定しても、私はザンザスを手放さない。保護下におく。ザンザスを慕う者は、ザンザスという存在に惹かれて必ず現れる。楽しみだねぇ。暗殺者になるも、新しいファミリーを築くのも起業家になるのでも。ザンザスの才なら何をやらせても大成するよ。それに将来の妻を共に守るのってロマンだと思わんかね?」

 

   「なるほど。ロマンなら仕方ないな。ああ、ちょっとばかりな、ザンザスとディーノを日本に連れて行くぞ。奈々がな、二人に謝りたいってよ。

 

   キャバッローネの九代目がな、奈々に、

 

 

   《貴女の伴侶は私の愛娘と娘婿に暴言を吐きまくっています。

 

   最近は娘婿のザンザス君の人格否定や監禁暴行殺害計画を垂れ流しにしています。

 

   …ご結婚と懐妊おめでとうございます。ですが、家光君は二重人格の恐れがあります。貴女やお産まれになるお子様に暴言や暴力が向けられてしまう前に離縁なされる事をお薦め致します》

 

   と綺麗な日本語でお手紙を出していやがった。奈々は家光には勿体ないほどの良い女だ。被害者本人達に謝りたいとよ」

 

 

   「…そうか。わかったよ。気をつけて行ってくるんだよ」

 

 

   「ああ。じゃあ、そろそろ俺とザンザスは帰る。ガキには睡眠が必要だからな。ドアのところで、ザンザスにお前に手を振ってやれと言ってやるから手を振るといい。おやすみ」

 

   「おやすみ、リボーン。ザンザスに、私がザンザスを愛していること、おやすみと言っていたと伝えてくれ」

 

   「わかった。あまり飲みすぎるなよ」

 

   「ふふ。大丈夫だよ。久しぶりに可愛い息子を見れたんだ。お酒に頼らなくても素敵な気分だ」

 

 

   九代目と別れ、ザンザスの座る席へと移動した。ザンザスはキャバッローネファミリーの幹部達にディーノの日常生活といかにディーノががんばり屋さんなのかについて話していた。

 

    …完全にシスコンの兄貴の目でな。

 

   嬉しそうに聞いている幹部達とは対照的に、ディーノの愛娘溺愛ラブな父親と母親、席の近い参列者達は嬉しさ半分やるせなさ半分で聞いていた。兄弟に姉妹、気持ちはわかるぜ。先は長い。だから、俺達父親と母親がちょっとばかしザンザスのけつを蹴ってやろうぜ。

 

 

 

 

   俺とディーノは、転校する前に、休みを取って日本に行く事になった。

 

   女性だったディーノを知らない人達しかいない国だ。

 

   ディーノにとっては良いことだ。

 

   俺にとってもご褒美なんだぞとリボーン先生は言っていた。飛び級で大学を卒業したお祝いだと。うん、嬉しいな。お祝いで旅行なんてあれだ、卒業旅行っていうやつだ。日本楽しまなきゃっ(*´ω`*)

 

   ザンザスと日本にり、旅行かっ。これって父親同伴のこ、婚前旅行っ(*´ω`*)

 

 




   卒業旅行兼家族旅行・婚前旅行・家族旅行&婚前旅行に行ってきます。



   …里帰り&療養命令がでた。
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