――僕が陥れられたと気づいたのは、全て剥奪された死の間際だった。
第8の色 夜の煌めき
次代は18世紀前半、東プロイセンの片田舎を収めていたあるユンカーがいた。名をヴェッケンシュタイン家。【起きた石】を意味する準貴族の家系は、代々受け継いできた農地の開拓に勤しみ、フリードリヒ一世の時代に大きく献上しそこそこの権力、知名度を手にした一族だった。フリードリヒ一世の後を継いだフリードリヒ・ヴェルヘルム一世が収める今日、その影響力は多少衰えはしたものの、名を聞いて知らぬと言う者はほとんど存在しない。
長男は知に長け、人当たりも良く勤勉家である。多少体力に難が見られるものの、ユンカーとしてはさして問題はなく、住民からの支持もあるため、次期領主にと名が挙がっている。
次男は武に長け、父親譲りの逞しい骨格から威圧感を与えるものの、プロイセン軍に引けを取らないほどの腕前の持ち主である。
前述した二名はヴェッケンシュタイン家当主の孫にあたり、父親は当主の嫡男、母親は元貴族の娘にして正妻、正真正銘のヴェッケンシュタイン家の跡取りである。
そしてヴェッケンシュタイン家にはもう一人、愛人の子であり第三後継者候補の末息子がいた。彼の名をバミューダ。イギリス人の母親を持ち、前者二名とは一風変わった容姿の彼は文武両道、人当たりも良く体力もあり、ただそれだけれあれば後継者となれないことが惜しいほどの人材だった。それだけであれば、である。
彼は正妻の子供たちとはいくつか年が離れていたからであるのか、随分と甘やかされて育ち、なんにでも興味を持つのは良しとされていたがその興味をいたずらに使うのが玉に傷だった。16歳になった今、多少は落ち着いているがそれでも多くの物事への興味が失せないことに苦悩と賞賛を抱えていた。
彼が今現在で最も才のある7人のうちの1人であると知られるのは、これから起こるある事件が発端だった。
***
彼の容姿は普遍的なイタリアーノで、頭にはベレー帽を被っている。少しくたびれたシャツは労働者を彷彿とさせ街の景色に溶け込んでいた。彼は新聞を手に取り今日の話題は何かと硬い活字へ意識を移す。彼が求めるのはこの時代の功労者である。今の時代の知識人、強者、あらとあらゆる分野のエキスパートを表から、時には裏から収集する。
人は時に彼をチェッカーフェイスと呼んでいた。
紙面を大きく彩るのは近隣国の大王、フリードリヒ・ヴェルヘルム王についてだった。彼は前国王フリードリヒ一世とは異なり、軍人王として着実にその名を轟かせている。その名の通りに軍事関係に力を入れ、噂によれば宮廷予算を大幅に減らしたのだという。異色の王に人々は興味を抱き、こうしてイタリアの紙面を飾っているほどだ。
っていうところまで書いて力尽きた作品。
もしこのバミューダ過去捏造話が気になるって人がいたら、その時は一新して書くかもしれない。とりあえず導入がなんかこう違う気がした。
(細かく言えば、バミューダ家の長男次男を生かし切れる気がしなかった)
チェッカーフェイスは色々な姿があるとか言ってたし、多分イタリアーノな姿もあるよねと思ってイタリア人に。セピラがいる次期はなんとなくイタリアにいるんじゃないかなって。
バミューダの出生地に関しては、名前の「バミューダ・フォン・ヴェッケンシュタイン」からユンカーという推測を立てて、マフィア創世記以前でユンカーだったら18世紀くらいかなぁって。18世紀、ユンカー、ときたらドイツ(プロイセン次代)で、その頃はフリードリヒ一世が色々しててユンカーも大儲けしてたり、かと思ったら1713年くらいにフリードリヒ一世死亡してフリードリヒ・ヴェルヘルム一世が王位を継いでたり、贅沢三昧な国王から一変軍人王になって色々情勢が変わってたり、大変そうだなぁと思ってたら気づいたら打ち込んでた。
そのせいで無駄に長いプロローグに。申し訳ない。
歴史って関連付けて調べてみるとすごい楽しかったりするから……初めて知った知識をひけらかしたくなるお年頃。
字書きをするならもう少し抑えたいと思ってます。
この作品については連載、というかいくつかの段落に分けて七色の物語+番外編夜の物語として作品にしたかったなぁという思いがありました。すべてアルコバレーノの過去捏造系です。
番外編から書き始めるという意味の分からないことをしています。
だってだってバミューダって謎多くて気になったんだm
ということでまた、もっと気楽な小説の時にお会いしましょうアリヴェデルチ。