やぁ俺は
そう昔は俺にだって親友と呼べるような素晴らしい友達がいたのである。親友いたもん嘘じゃないもん! 12歳の小僧が何を言う、と思うかもしれないがこれにはふかーい訳がある。心して聞くように。
俺はいわゆる転生というものを経験している。そう、一度死んだ記憶があるのだ。うるさい質問は後にしろ。とにかく、この世界で生を受ける以前の記憶がある。しかも異世界だ。この世界を基準に考えればあの世界はまさしく異世界なのである。
この世界が漫画として世に出版されている世界。その名も家庭教師ヒットマンREBORN!という。物語の大まかな流れと言えば無能な主人公にハイスペック赤ん坊がやってきてなんやかんやマフィアのボスに育成するというものだ。ハードすぎる。そんなバカなと思いつつもこの地域は確かに並盛という名前だし隣は黒曜だし、並盛を牛耳る雲雀家はあるし、探してみたら主人公の沢田綱吉もいた。これで後は赤ん坊が来たら納得せざるおえないのである。いや、まだ来てないけど。
前世で二次元大好き根暗オタクをしていた俺は、そんな漫画のある女の子が大好きだった。その名もクローム髑髏。本名凪。中二病だって? 今更だ。何ならもっとやばいのがいっぱい出てくる。クロームは常識があるだけまだマシな部類なんだぞ貴重な冷や水要素だ。俺はそう思ってる。
折角この世界は漫画、しかも俺の推しが存在してるっていうならもう探すしかないじゃない。と思って行動に出始めたのがつい最近。
何故今になってようやく動き出したかって? 俺は外見からそんなに想像はできないと思うのだが意外と
そして黒曜町をうろつくこと二か月。入学式もとうの昔、暑くなってきた気温に我々中学生は衣替えを初めました。我らが風紀委員長も半袖になり随分と動きやすそうな見た目をしてらっしゃいます。不良の頂点として動くわりに意外と細くて(もしかして着やせするタイプ?)どこにトンファーを隠しているのか気になる今日この頃。
そんな6月の半ば、とうとう沢田綱吉に異変が! 赤ん坊を連れてきたのである! うっひょうガチで漫画の世界だった。一応信じてはいたものの、こうもアンサーが明示されると戸惑うものがある。まぁそれは今は置いておく。
俺は主人公たちのようにマフィアにうつつを抜かしている場合ではないし、関わるのも普通に怖いからスルーだわ。至極真っ当な一般人である俺はリボーンからも目を付けられていないので全力で一般人ライフを楽しむ所存。
さてさて今日も今日とて凪ちゃんを探しますよ~。
あの漫画の中では、凪ちゃんはどうやら猫と親しかったらしい。野良猫が集まる場所を重点的に探せば見つかるかもしれない。いやこの二か月間影のかの字もみなかったけど。それはほら、俺が捜索スキルないわけじゃなくて世界の原作パワーか何か働いてるかのせいも無きにしも非ずで俺の非力が問題なわけじゃない。断じてない。ないったらない。
ただ、見つけてどうするかはすごく悩んでいる節がある。仲良くなりたいし、ネグレクトされてるのを見過ごしたくもない。恋人になりたい下心は満載だけど、純粋に幸せになってほしいと思うし辛い現状を一秒でも早く終わらせてあげたい。ただ、俺が手を出してしまって、六道骸と出会えなかったらどうするっていう不安がある。
復讐者の牢獄に閉じ込められてしまう骸にとって、凪の存在は利用するのにあまりにも丁度良すぎるし、凪に至っても六道骸の一部のクローム髑髏になることで自尊心を満たすことができる。その流れでボンゴレに関わって、命の危機はあるものの彼女にとっての一番の幸せはその場所である。
六道骸と出会えなかったら。事故が起きなかったら。ボンゴレと出会わなかったら。俺一人で彼女を幸せにするのは悔しいけど絶対にできないと断言できるし、関わっちゃいけないと理性のブレーキがかかる。たらればの想像でしかないけれど、それでも彼女にとっての幸せを考えるならきっと俺は彼女に関わらない方がいいんだろう。
そもそも、漫画という綺麗な物語があるうえで、俺がボンゴレに関わる必要はなければ、恐らく、いや十中八九俺が関わらない方が良いに決まっている。ただのモブとして生涯を終えることが一番この世界にとって、ボンゴレにとって、彼女にとっていんだろう。
だから。
「…………」
――見つけたく、なかったなあ。
「初めまして」
散々探し回ってやっと見つけて、初めに浮かんだのは不安だった。ずっと会いたかった
感情の赴くままに行動してしまっても、いいですか。
もしこれで何かあったら、この世界に記憶を持ったまま産み落とした神のせいだと言ってしまおう。
それはただの逃避で、責任転嫁でしかないことは重々承知しているけれど。
「……誰?」
「俺は月見里健人。月の見える里って書いてやまなし。健やかな人と書いて健人。中学一年生。君は?」
「……凪。風が凪ぐ、の凪」
「そっか。その猫たちは凪の子?」
「ううん。……でも、ごはん、あげてる」
「なるほど、だからそんなに懐いてるんだね。俺も混ざっていい?」
「…………」
ぽつりぽつりと告げられる言葉は、俺の胸の中の不安を一つ一つ取り除いていくように溶け込んでいく。彼女と言葉を交わせたのが嬉しい。彼女が俺を見てくれることが嬉しい。彼女と同じ地面を踏みしめているのが嬉しい。単純な俺の思考は、彼女と会話したことによって全部吹き飛ばしていた。
無言で再び猫を構いだした凪は分かりづらいけど多分肯定の意味だったんだと思う。俺は深呼吸して、ドキドキしているのがバレないようにその隣にしゃがみこんだ。灰色の猫が凪の手にすりつき、俺の方には警戒しつつも茶色いトラが近づいてきてくれる。指を目の前に持っていくと、一瞬威嚇しかけてすんすんと匂いを嗅いだ。気に入らなかったのか距離を取られてしまう。
「あれま、振られちゃった」
「……ごはん、あげたら、多分、懐く」
「そっか。でも今日の分は凪がもう上げちゃってるよね?」
「うん」
「なら……明日。明日、俺も何か持ってくる。だから、またここに来てもいい?」
「……なんで、私に聞くの?」
「だってこの子たちの面倒を見ているのは凪でしょ。だから」
「……分かった。うん、待ってる」
「ありがとう、凪」
一瞬瞳が揺らいだ後に、顔をこっちに向けて口角だけ上げて微笑んでくれる。可愛すぎる。薄く紅潮しているように見える頬は夕日の影響なんだろうか。そういえば漫画でも赤みがかってるのは生まれつきとかなんとか言っていた気はする。
……ああでも。
「耳真っ赤」
「…………」
耳が真っ赤なのは見間違えじゃないみたい。少し笑ってみたら凪の気分を害したのかさっと顔を背けられてしまった。
これから仲良くしていけたら、いいなあ。
―――――――――――――――――――――
健人:凪ンガワイイイイイイアアアアアアアアアアア
凪:突然話しかけてきた男の子に警戒中
っていう、原作キャラ×クローム嫌い拗らせた上に二次創作で見かける度にクロームに恋して拗らせた作者のガチ夢妄想。
気分は「従順なクロームちゃんかんわいい~♡」なデーモン・ジュリーだったりするけど、信念を持って勇ましく戦う美少女も純粋な気持ちで大好きです。
原作読む度に霧戦の綱吉がうらやましくて仕方ない。
あれは全男性読者の憧れだと思う。
俺もクロームちゃんのふにふに唇にちゅってされたい。
あと最近過度な恋愛描写のない男主夢だったらなんでもいいやって思って腐向けに手出してた反動もあるかもしれない。
女の子に飢えている。
そんなこんなでクロームちゃんへの愛(という名の一方的な欲望)が爆発したネタ。
本当は主人公女の子にしようと思ったんだけど、自己投影系なら男だよなぁと思って男主になりました。
女の子だった場合はチート系パワー夢主になりますね。
クローム髑髏を守り隊。
分かります? あの二次創作でクロームちゃんが出てきた時の癒しと感動。
無口系美少女は性別を超えて愛される。
これは真理。
いや俺としてはハルや京子ちゃんも大好きなんですけど、そこはほら綱吉くんのお嫁さんっていう意識があるから手出せないっていうか。
ユニも嫌いじゃないんだけどγがいるのでγユニで末永く爆発してほしいし。
ラル姐さんはコロラルでもうはよ結婚した方が良いと思う。
この思いは多分綱吉くんも同じ。
そんなこんな思いがあって、個人的に手を出したいのはクロームちゃんとブルーベルなんですよね。
骸とクロームはあくまでも「自分自身」っていう関係性だから恋愛なんておじさん認めたくありません。
めんどくさいオタクだって? 存じております。
そんなこんなでクローム夢!
いつか書きたいなぁ!
以下小ネタ
【凪がクロームになってから】
凪が姿を消してから二週間弱経った。凪の両親は探す気は無いし、面倒ごとを避けたい病院側も無言を貫くつもりでいるらしい。
ああ、知ってる。彼女がもうここには戻ってこないことも、あいつの元にいることも。今生活している場所もすべて
でも。でも。
悔しさが込み上げる。俺には何もできない。あいつらを叱責する権利もない。それがつらくて、苦しくて、俺のエゴでしかないけど。それでも。それが。
涙が出てくるのも、手が真っ赤になるのも、いっそ真っ白になるのも構わずに俺は公園で拳を握り続けた。この場所は凪と初めて会った公園である。
彼女が来なくなってからも、時間があれば俺はこの場所に足を運んでいる。今はもういない凪に思いを馳せられるのはこの場所しかなかったから。
そんな気分が落ち込んでいる今日、どこか遠くで爆発音が聞こえた気がした。
そういえば、骸戦が終わったということはヴァリアー編である。あの騒動があってからもう一か月というんだから早いものだ。野球部は秋の大会があったらしくて、大活躍だったとうわさで聞いた。
このヴァリアー編というのは、凪がクローム髑髏として活動していく上で重大な意味を持つ戦いになる。そして同時に、正真正銘、復讐者やチェルベッロにも認識される形で裏社会入りを果たす。二度と一般人として彼女に会うことは叶わなくなるだろう。
もし、彼女に会いたいのであれば、俺がボンゴレに入るしかない。
会いたい。また、話したい。でもきっと俺が関わったら迷惑になるだろう。ボンゴレに頭下げたってただのお荷物になるだけだ。
俺には特別な頭脳も無ければ特殊能力もない。精々がこの先一年分の未来を知っている程度でそれ以上のものはない。筋力も平均、どちらかと言えば低い方。俺がマフィアに入ったとしても下っ端の下っ端、末端になることは目に見えている。
それでも。
それでも?
彼女はマフィア幹部になることが確約されている存在で。俺なんて精々が末端も良いところで。そんな俺が彼女に会いに行って、本当にいいのだろうか。
やっぱり、彼女の幸せを願うのなら俺はこのまま身を引いた方が良いんだろう。
でも。
でもそんなのロマンがない。情熱がない。この世界は良くも悪くも熱血少年漫画だ。例え主人公が、その周りのほとんどが血統によって特殊能力が得られている世界だとしても、残りの数割は実力によって補っている。「できないじゃねぇやるんだ」それが当たり前のこの世界。そんな法則がモブにまで通用するのかは分からなけど。
それでもいい。
俺は彼女に会いに行きたい。末端でも彼女の役に立つのならマフィアにだってなんだって、死体処理だってどんなことでもやってやる。しがみついてやる。
俺はこの世界に生まれてから、ずっと凪のことだけを考えて生きてきた。誰も俺を知らない中でそれだけが生きがいだった。重いだろう。依存でしかないのかもしれない。だけど一ミリでも彼女の役に立てるのならそれだっていいじゃんか。
俺は中学生で、バカだから。感情で、激情で動くしか能が無いんだよ。
気づいたら俺は走り出していた。向かう先は沢田家。今は門外顧問もいて丁度いいだろう。ボンゴレ十代目もいれば尚良い。
息を切らせてたどり着いた先で迎えてくれたのは沢田家光だった。少し酒の匂いをまとっていながらも決して酔っているようには見えない。
「ツナの友達か?」
からっとした笑顔の似合うタンクトップの門外顧問はハジメマシテを装って俺に声をかけてきた。どうせ調査書で知ってんだろ。俺のことも、凪のことも全部調べてんだろ。俺の思考なんて、全部全部読まれてるんだろ。
「っの、あの、俺を」
「ツナなら丁度今出かけてったばっかりでな~しばらくは帰ってこないかもな」
どういう意味だ。俺をボンゴレに入れる気が無いからはぐらかして追い払おうとしてるのか、それとも。
ボンゴレ十代目の守護者は全員赤ん坊とこの門外顧問によって選ばれていたはずだ。だとすれば、ボンゴレへ入る決定権もこの人が持ってると思っていいはずだけど……。
いや、もしかしてボンゴレ十代目に対して直訴しろっていうことなのか。
どっちだ?
「……ツナが帰ってくるまで、待ってるか?」
「……いいんですか?」
「ツナの友達だってんならもちろん大歓迎だ!」
「あっいえ、俺は、沢田……綱吉くんとは交流が、無くて」
「ならこれから深めていけばいいさ! ほら上がって上がって」
やっぱりこれはボンゴレ十代目に直接言えっていうことなんだろう。だって、どうして来た、とか全然聞いてこないし。来た理由はきっと分かってる。俺が凪を追いかけてきたってことも推測はついているんだと思う。
案内された部屋はリビングで門外顧問はどっかりと座ってから缶ビールを開け始めた。俺は緊張で一応対面辺りに座る。うん。奈々さんがいるからこのダメ親父を演じているのか、それとも俺に気づいてないのか本当にどっちなんだろう。やっぱり前者だろうか。うーん、これからボンゴレ入りしたいって言ってるやつの目の前でこういう行動……いや俺がこの人に敵うとは到底思って無いけど。
あれかな~大人と実力者の余裕ってやつなんだろうか。
よく見ればこの人普通に若いし。三十後半くらいでしょ。で、記憶にある漫画と照らし合わせて考えると、少なくとも14年くらい前から九代目と親しい仲なんでしょ。あだ名はなんだっけ……若獅子? めちゃくちゃな実力者である。
いやまってマジで、俺結構やばい人を前に啖呵切りかけてた? うっひょう上手くいけば未来の上司だぞ。しかも俺がネットで調べた限り、門外顧問っていう役職はカポ、副カポに次いだ発言権を持つ人物だぞ。やっべーよ。しかもカポの部下でありながら唯一「NO」と言える立場らしい。ガチでやばいって。敵に回したらダメなタイプ。そういえば俺がここでマフィア入りするなら俺の家族も必然的に裏社会で狙われるようになるわけで……。
あ~~~~~!! 今更ながら自分の行動に後悔してる! いやマフィアに入ることに後悔してるわけじゃなくて、縁切りだったり色々偽造したりするのに何の準備もしてなければ知識もない! これはガチで一大事では!?
幹部クラスなら多分現カポや幹部、門外顧問総動員で家族に関して情報隠蔽を図るんだろうけど俺がなれるのは精々下っ端としてそのあたり不安~~~~!! 今生の母さん父さんたちに別れを告げなきゃ。
いや、このまま上手くいって「俺、
悶々としているうちに辺りは暗くなり、ついに夜になった。門外顧問が何かを察知したように眠りだしたので気になりながらも座っていると、ようやくボンゴレ十代目が帰ってきたようで弱々しげに扉の開く音がした。
「ただいま~」
「ただいま帰りました」
くたびれた
「お帰り、沢田」
「うんただいま~って!? 誰!?」
「おや……」
「同じクラスの月見里健人。一年からずっと同じクラスだけど……まぁ沢田は忙しい身だから覚えてなくても当然だわ」
「あっいやっごめん……えと沢田綱吉ですってもう知ってるか!! っごほん、月見里くん? は何で俺の家に……」
何かを知っているらしい片目隠れ系少年バジルくんは俺を見て口を閉ざす。その代わりというようにボンゴレ十代目が百面相をしながら俺に挨拶をしてきたので苦笑を零す。
さぁ気張れ俺。まずは奈々さんのいない場所へ。……一応、気遣った方が良いんだよね?
「ちょっと、沢田……さんに、頼みたいことがありまして。そのここでは言いにくいので少し場所を変えてもよろしいでしょうか」
「え、あ、はい。大丈夫です……お、俺の部屋でいいですか?」
「……はい」
突然敬語になった俺に警戒するボンゴレ十代目。そらそうださっきまでフランクに話しかけてたんだもの。仕方ないじゃない俺緊張とか慣れてないの!! とりあえずクラスメイトってことを理解してもうためにため口にしたけど思いっきりマズったわ! もしかしたら未来の上司になるかもしれないんだよ!! 俺のバカ!!!!! 最初っから敬語にしておけばよかったわ!!
そんなこんなでやってきました十代目のお部屋。バジルくんは空気を読んで門外顧問の方へ行きました。流石です。ほんとに同い年かよ涙が出てくるわ。それにしても物が多いな! 俺と同じくらいかな? 何故か放置されているパイナップル爆弾やロケランはスルーした方が良いんだろう。俺の精神衛生的にも無視することにした。
「そ、それで頼みって? お、俺なんかにできることなの……?」
「沢田さんにしか、頼めないことです」
「う、うん……それで?」
「……俺を、いや、私を、ボンゴレに入れてください」
俺は跪いて頭を床にこすりつけるように土下座した。ちょっと勢いが強かったのか額が痛いけれどそれにも構っていられない。
「えっちょっえ何のことカナ!? 俺はボンゴレなんて知らな……」
「獄寺さんが貴方を十代目と呼んでいるのも、内藤ロンシャンが貴方をマフィア仲間と言っているのも、山本さんが右腕を争っているのも、全部学校で聞きました。というか同じクラスなので必然的に耳に入ると言いますか……。お願いです! 私はどうしても、ボンゴレに入りたいんです!」
思わず顔を上げて力説する。
「……なんで? どうして、キミはボンゴレに……マフィアなんかになりたいの? だって月見里くんは一般人で……俺なんて未だにマフィアなんかになりたくないし、こうして修行してるのだって命がかかってるからで! 辛いし苦しいし良いことなんてないのに、何で」
「私には、友人がいました。彼女とは野良猫のいる公園で出会いました。彼女はネグレクトを受けていて人間不信で、それでも私にゆっくり心を開いてくれて……三週間前、交通事故に遭いました。内臓も右目も無くなってもう先は長くないと。そんな時、彼女が失踪しました。俺は……私は彼女に会うために、どうしてもボンゴレに入りたいんです」
「その子って一体……」
「貴方の家庭教師さんに聞いてもらえれば、分かるかと」
「っリボーン! どういうこと!?」
「……直接見りゃ分かる。で、お前は何でウチに来たんだ? 会うだけなら別にマフィアにならずとも会えるはずだぞ」
「それじゃ……それじゃ、ダメなんです。きっと追い返されるに決まってる。違う世界の住人なんだ拒否されて終わりなんです。だから、彼女が所属することになる、ボンゴレしかもう……道は……」
「分かんねーな。京子やハルだって一般人としてツナと関わってる。お前だってそれができるはずだぞ」
「それじゃあダメなんです。俺を見てもらえない。ただ茫然と一方的に背中を見つめてるだけになる。例え俺の方が弱くて情けなくてどうしようもないんだとしても、それでも……彼女と同じ世界が見たい」
「エゴでしかねーな」
「はい。エゴです。最初から全部俺のエゴなんです。でもエゴだからこそ、全力で頑張ります。お願いです……俺をボンゴレに、どんな末端でもいいんです。お願いします」
再び頭を下げて、絶対に引かないと態度で示す。ほんとはこういうの間違っているのかもしれない。十代目にとっては迷惑でしかないだろう。だけど、俺にだって。覚悟がある。
そう思って、少し不安になった。覚悟ってなんだろう。今は激情で、ただ彼女を追いかけたくてこうして縋っているだけだ。そこに覚悟何てあるんだろうか。下手したら明日にでも死んでしまう世界。家族すらも危険にさらして、自分の能力何てうまく理解してなくて。実力がどれほどかも理解していない。そんな俺に覚悟何てあるんだろうか。
……でも、すべてを投げ出してでも、自分の何もかもを捨ててでも、彼女についていきたいと思ったこの気持ちだけは本当だ。それだけは、断言できる。
「……俺は、十代目になんかならないから。月見里くんのお願いは聞いてあげられない。ごめん」
「っ!」
知っていた。十代目がボンゴレを嫌っていることも十代目にならないことも。でも彼女は、凪はあなたの部下になるんだ。
俺は、今だ頭を下げ続けている。
「……ねえ、その彼女って誰なの?」
「貴方の……貴方の部下になる、お方です」
「それって守護者のこと?」
「…………」
俺は正直どこまで話していいのか分からなかった。漫画では、霧戦のギリギリまでリボーンは黙っていたはずだ。だから俺も黙っていた方が良いと思って割とはぐらかしている。少し直接的なことを言ってもリボーンが止める様子はないし、もしかしたら話しても問題ないのかもしれないけど。
「ねえ……月見里くん。も、もう一つ聞いて良い? ――なんで、守護者のこと、そして彼女が守護者になることを知ってるの?」
俺だって、知らなかったのに。
十代目はそう言って、俺は言葉に詰まった。それもそうだ、今の今まで十代目にもすでに守護者として知られている人達にも教えられていない情報を、どうして俺が知っているのか。
それについては俺は誰にも他言していない。ということはリボーンも、恐らく門外顧問も気になっているんだろう。でも俺は白。どこの組織の回し者でも、政府関係者でもない。ただの普通の一般人。だから深く聞かずに判断を十代目に任せたんだろう。
俺は息を飲んで思考した。どうすればいい。本当のことを言う? でも信じてもらえるはずもない。でも言わなきゃ俺は凪に会えない。
意を決して俺は顔を上げた。
「……れは、俺は、これから先に起こる、約一年分の未来を、断片的に知っています」
気が狂ってると思われても、信じられなくても、なんだっていい。凪に会えるなら、俺のすべてを差し出そう。
――――――――――――――――――――――――
健人:どうしよう権力怖い。
親方様:ツナの超直感なら何とかなるだろ!
調味料:親方様が気にしないなら問題ないでござる!
リボーン:骸みたいなこと言いだす奴が増えた。
まぐろ:嘘は言ってない気がするけど骸と似てること言ってて怖い。
凪:今日のご飯は肉野菜炒めにしたら犬が野菜食べてくれなかった。
この後何とか理解してもらうもボンゴレ入りは渋られるし、獄寺にバレてメンチ切られると思う。
それでも何とかしがみ付いて非戦闘員枠で観客になれるかもしれない。
霧戦ではクロームがあいさつした後に気づかれて動揺されるも、スルーされて傷心したり。
人間不信未だモリモリのクロームから「なんで?」とか色々言われてめっちゃすれ違う。
未来編になれば仲直りできるかもしれない。
継承式ってかシモン編どうなるかなぁ……ちょっと戦闘力の観念で本土に放置されるかもしれない。クロームちゃんが戻ってきたは良いけど満身創痍やんけホガァ!?みたいな
何もできない無能系主人公。ある程度のリアリティを求めすぎた。良くない。
物語の展開が完全に原作な上に能力もないからロクな動きもできない。ギリギリ動けるのは多分10年後の大人健人くんだけだろう。無能。
代理戦争でも作戦チーム入りせざる負えない。マジ能力下っ端。
でももしかしたらクロームの独り立ちに尽力できるかもしれない。頑張れ健人。
骸も思う存分利用してやれ。
娘によりつく悪い虫だと思われてそう。
三叉槍はやめてください死んでしまいます。
無事に健人はクロームちゃんとくっつくことができるのか!?
ちょっと不安になってきました。
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クローム落ち男主
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