Re:夢X夜   作:ろあ

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2019/12/20

 私は都心へ出ていた。弟の用事への同伴で、母も一緒である。本当は父も一緒だったが遅れていた気がする。庁舎の立ち並ぶ町。大きな階段でアクロバットなど決めていると、無駄に疲れた。

 しばらく行くと、西洋の城のような建物があった。塔のいくつかが倒れて橋のようになっている。そこを渡っていくと、ミノタウロスが現れた。その場に居合わせた私と弟で戦闘に臨んだ。負けると、どうやらそこに篝火があったようで、リスポーンしてすぐに再戦することとなった。それから、『メタルギア』のスネークが加勢に来てくれた。同時に敵のミノタウロスはもう一体、更にドラゴンまで出てきている。ちょうど橋の両側から来ているので、私とスネークが新手のミノタウロスとドラゴン、弟が元いたミノタウロスをやることになった。それから敵を片付けたのか、私はスネークと訓練のような形で戦っていた。

 

 

 

 別のシーン。私はポケモンを育てていた。ステータスを見ると、みんなゲーム本来の数字以上に能力値がピーキーだ。さらに、このゲームにはよりピーキーな能力を持つ特殊なポケモンが存在するようだ。ポケルスのようにポケモンに付着するアイコンを通信交換を利用して三つ揃えることで、そのポケモンの亜種を生成できる。私はニダンギルのそれを作ろうと画策していた。

 それから四天王と戦っている最中、私のポケモン図鑑には一定以上のポケモンが登録されたらしい。新たなDLCが解禁された。私は挑戦中のポケモンリーグを放り出し、DLCの舞台へ向かった。海を渡る電車に乗って新たな島を目指す。

 着いた後で気付いたが、これは二つ目のDLCだ。聞くところでは、一つ目より難易度が高いらしい。島へ侵入すると、浸水した遺跡で死神のような敵に追い回されるうちに仲間が全滅した。命からがら戻った私は先に一つ目から回ろうとした。しかし、電車には連れがいた。少女は名を「金城(かなしろ)」と言った。彼女は一人で置いていくには頼りないようで、自分が戻ることは許されなかった。どころか、私が金城、と彼女の名を口にすると周囲がぎょっとした。金城が電車から出た途端、彼女は何者かに頭を撃ち抜かれた。ついでに私も撃たれた。マフィアにでも狙われているのだろうか?周囲はみな取り乱していた。しかし、「お前には感情が無いから大丈夫だろう」「天才なんだから何とかしろ」と私にだけ冷静な対応を要求した(ような気がする)。

 

 

 

 別のシーン。私は親戚一同と駅にいた。母方の実家ではいつも伯母が音頭を取るのだが、チケットを握っているであろうその伯母が見当たらない。ようやくやってきたと思うと、チケットを持っていない。仕方なく各々チケットを買おうとしたのだが、今度は金が無い。政府の重税だか何だかで、我々は経済的危機にあった。これでは家に帰れない。のたれ死ぬしかない。我々は通行人の視線も気にせず、癇癪を起こしてわあわあと泣き喚いた。キーボードクラッシャーもかくやというひどいデスボイスで、かなり音割れしていた。

 それから、唯一の手段として車が提示された。私が運転して家まで帰れというのだ。私は何かを犠牲にどこかの役所へ駆け込もうとしていた親戚を引き止め、ハンドルを握った。私はペーパードライバーという設定だった(ちなみに現実の私は免許すら持っていない)。母の、後ろからの声を頼りにクラッチ(席の横にあるレバーのことを言っている。名称すら曖昧だ)を入れた(発車できる状態にすることを言っている。この表現でいいのかすら曖昧だ)。「さ、最初にチュートリアル的な感じでやりたいんですけどぉぉ!?」という私の願望とは裏腹に、車は初めから高速道路にいた。もたついていると追突確定である。私は走った。高速という定義のくせに、やけに細い道がある。高架下のやけに細い道で、対向車とすれ違った。当然ぶつけた。挙動がおかしいのだ。安物のレースゲームのような急発進である。直角なカーブでも、当然ぶつけた。それから、私は母に言われるままターボの実を取って加速した(道路に落ちていた蕾のような白い実のことを言っている。免許保有者の皆様におかれましては、ぜひ分布や分類・正式名称をご教授願いたい)。当然、ぶつけた。

 


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