Re:夢X夜   作:ろあ

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2019/11/03

 あるラッパーが映画に出ていた。明治維新の政治家たちを描いたもので、主役の外交官、多分小村寿太郎あたりの役だろう。シリアスな作品だが彼の普段の砕けた態度からつい見ていて笑ってしまった。

 

 私はハリウッド行きの汽車に乗っていた。私はこの汽車の中である監督を殺そうと画策していた。それから、それとは無関係に別の監督から身を隠し、駅で上手く乗り換えて彼と別の汽車に乗った。さて、突然私の乗っている汽車が襲われた。襲ってきたのはデジモンで、何度か襲われた気がするのだが一番印象に残っているのはディアボロモン風のデジモンだ。といってももっとグロテスクな造形で、『ヱヴァンゲリヲン』の使徒を彷彿とさせる。そいつは車内に触手を伸ばし、吸血した。私はまさぐる触手から距離を取りながら、何となくメインキャラは死なないだろうと思ってポケモンのハルカの隣へひっついた。

 

 

 

 別のシーン。建物の配置から察するに、モデルは母の実家だ。祖母の家の奥はダンジョンになっていた。魔法使いらの領域のようで、奥にはその首魁がいた。それと『流星のロックマン』式のウェーブバトルをして負けた私は家から追い出された。向かいの家に入ると、なぜか人工衛星の電波へと飛んだ。そこには双子のボスがいて、またウェーブバトルをして負けた。次に通りへ折れる角の方へ行くと、田舎町に不似合いなリゾートホテルが建っていた。そこには電気使いのボスがいて、やはりまた負けた。どうやら私はこのゲームを既に攻略していて、連中は裏ボスのようだ。しかし、どれも倒せないとあってはいよいよ手詰まりである。どこへも行けないまま、町には雪が降りはじめた。馬鹿騒ぎのホテルの屋上から、仲間たちがこちらを見ていた。とても気まずそうにしていた。

 

 

 

 別のシーン。都会の、駅の構内だ。通路の途中、楕円形の広場で演説をしている男がいた。新手のビジネスとこれからの社会についての話のようだ。それを聴いていた母は、何故か私に向けて反論した。「母さんの話は帰ってから聞けるから、一回この人の話を聞かせてほしいんだけどなぁ」と思っていると、とうとう母は男と舌戦を始めた。演説はいつの間にか対談という形になった。それがどうにも的を射ないものだから、仲裁に入った私まで衆目を浴びながらマイクを握ることとなった。

 

 帰りは学生時代の友人らと一緒だった。流行りのゲームの話をしながら歩いていると、いつの間にかメンバーは分かれ、なぜか私は体育会系の連中と一緒にいた。反りが合わないのは目に見えていて、今からでも別の集団に混ざりたいと思った。

 さて、帰りの通路ではちょっとしたゲームをした。赤チームと青チームに分かれて通路を走るのだが、虹色のライトが照らしている間だけ走り、ライトが消えたときに出てくる時計の針の影に動きながら触れるとアウトという、要するに「だるまさんが転んだ」である。やってみると、どうもメンバーの配分がいけなかった。私のいた青チームに比べ、赤チームに低学年が固まっている。青チームの中でも特に足の速かった私とあと二人が、先に行ったメンバーを次々に抜かしていって一方的だった。


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