Re:夢X夜   作:ろあ

62 / 89
2021/07/19 Etc

2021/07/19

 

 後輩が先輩にちょっかいを出すアニメを見ていた。すると、一緒にいた架空の後輩が似たようなことをしてきた。終いにはアニメの後輩だったり、Fateのマシュの格好をして激しく誘惑してきたが、どうにも他人の姿を借りたそれに乗っては不誠実な気がしたので逃げた。

 

 

 

 別のシーン。私は特殊な学校にいた。『よう実』あたりがモデルだろう、学校生活の至る所が試練となっている。

 あるとき、我々は野外活動に出た。四つのチームで得点を競うようだ。我々を含む二つのチームは得点を狙って山の上の浮遊城を目指した。

 我々は分散して進んだ。私は他のチームが送ったのであろうスズメバチに襲われたが、強力な薬品によって毒に耐性を獲得し、悪臭によって追い返した。

 浮遊城は太い蔓で地上に繋がれていた。私は途中、可食部を回収しながら城を目指した。

 浮遊城につくと、先行した両チームの隊が拠点を作っていた。この城は高度な文明を持っていたのか、合言葉で開く自動ドアが備えてある。隣り合う二つの部屋を敵チームと分け合う形で使っていた。狭い部屋だ。入口から冷蔵庫が見えたので、私は食糧を入れさせてくれと言った。すると、私の後ろから同じく食糧を持った後続が来た。一緒に冷蔵庫に入れると、後続の食糧には強酸爆弾が仕掛けてあった。我々の食料はほとんど駄目になった。

 後続たちは聞いたこともない言語で話している。どうやらこの浮遊城に棲む妖精のようだ。まんまと招き入れてしまったのが間違いだった。だが、転んでもただでは起きない。私は敵チームの扉を指さし、同じことをやるように妖精たちを教唆した。

 

 

 

2021/07/21

 

 学校で宴会がやっていた。席に戻ってきた中年の男は「昔のことはもうよく覚えてないなあ」などと言っていた。

 私は手洗いにと席を立った。女子トイレに向かうがこの棟には男子トイレしかなく、別棟への渡り廊下などなかった。どうやら男子トイレでもいいようだが、私が入ろうとすると後ろからいじめっ子の影が差した。見つかるとまた何をされるかわからないので、なるべく私だと分からないように顔を合わせずにすれ違った。

 帰り道では、建物の構造が変化していた。階段は存在しないはずの高層まで際限なく続いている。彷徨う間にずいぶんと時間が経った。私はこの階段でも別のいじめっ子に追われて焦っていた。しかしそれが一向に追いついてこないと今度は遅くなった言い訳に困るので、途中からはむしろそれを積極的に探した。しかし、それは私が脳内で勝手に作り出した妄想の産物だった。それに気づいたとき、私はこの幻の階段を引き返すことにした。

 階段を出てその裏に回ると、いつの間にか校舎でなく旅館のような内装になっている。のぞき窓から先ほどの幻の高層階の一室が逆さまに見えた。中には女将がいて、「ここでのことは誰にも言ってはなりません」と念を押してきた。気づけば結構な歳月がたっていたらしい。

 

 廊下を進み、宴会に戻る。ニトクリスが安全祈願の扇子を振りながら手招きしていた。

 宴会の席で、私は先生に何があったのかと聞かれた。そして、「昔のことはもうよく覚えてないなあ」などと答えた。

 

 

 

2021/07/22

 

 父と弟が買い物に行くようだった。自分は呼んでもらえなかったが、後からついていった。私が「あれもこれも高い」と言うと、父は「お前のような貧乏人の買えるものではない。嫌ならついてくるな」と言った。私は父と別れた。

 雨が降っていた。近くにちょうど理科部の旧友たちが集まる建物があったので、入った。私に気づくと、「ずいぶん機嫌が悪そうだ」「まあこの雨だから仕方ないだろう」などと言っていた。

 

 

 

 別のシーン。私はある不愉快ななろうユーザーとその仲間たちの知りもしない顔を思い浮かべ、また壁を殴りつけていた。夜中である。騒音に起きだした父は私を掴み上げ、「よし、お前はゴミだ。捨ててやる」と言って運んだ。

 

 

 

 別のシーン。私は母の実家で従姉妹や弟と四人でいた。親世代は昼食を済ませたが、我々はまだのようだ。私はそばかうどんでも作るかと麵を探した。仏間にあった。

 それから、帰っていく誰かを見送るシーンがあった。おおかた法事に来た親戚だろう。遠くなる背中を追って、祖母が一歩前に出るに従って我々も進む。誰かが「見送り、家長がやめないと永遠に続く説」を提唱した。そのくらい、長々と見送った。

 そのあと、我々従兄弟一同は熱帯雨林のような道を進んでいた。ウォータースライダーを抜けたところで、仲間同士のマッサージで疲れを癒す。しかしどうにも我々の貧弱な体は大自然の迷宮を前に無力だ。そこで我々はキャラクリエイトをやり直し、体格のいい黒人に生まれ変わった。自分のものでない体には多大な違和感があった。

 

 

 

 別のシーン。私は近所の散歩道を歩いていた。途中、荷物を見つけた。これはちょうど向こうからくる旧友が持ち帰ろうとしているものだ。せっかく通るならぶつかるところまで持っていってやろう。そう思った私は筋力が二倍になるスキルを発動し、荷物を運搬した。しかし持続時間は短く、途中で切れて荷物を置いてしまった。

 それも、後から聞いた話では私の気遣いは徒労だったらしい。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。