シャボンディ諸島の無法地帯にあるシャッキーボッタクリBAR。
レイリーはシャクヤクに貰った酒を飲んでいた。
「レイさん。どう?」
「ああ……いい酒だ」
特に言葉を発することなくグビグビと酒を飲むレイリー。
そして新聞をみて黄昏る。
「ロジャー……おまえは満足だったのか?」
新聞を机に置くと再び酒を飲む。
「レイさん。ロジャーも満足だったんじゃない?」
二人はお互い、特に語ることもなくその静寂の中にいた。
とシャクヤクはあることに気づく。
「……レイさん?机に置いてあったチョコ食べた……?」
「いや?食ってないぞ」
「でも私も食べてないわよ?」
「じゃあ誰が?ここには私たち以外いないんだぞ?」
「一体……」
二人が謎に包まれていると
誰もいないはずの机からポロポロとチョコの食べかすが落ちているのを目撃し、目を見開いた。
そしていきなり白髪で赤目の少年が現れたのに理解が追いつけなかった。
「あらら……見つかっちゃった」
そしてあどけた笑いを見せる少年、シルバー・D・リクはポリポリとチョコを頬張っていた。
・・・・
「「わっはっはっは!」」
あの後レイリーとリクの二人は見事に意気投合して、レイリーとお酒ではないが飲みあっている。
シャクヤクも楽しそうなレイリーを見て笑みがこぼれるが
「それにしても君……私の店でつまみ食いするなんて……いい根性してるじゃないの……」
「がっはっはっは!確かにシャッキーからつまみ食いを成功させたのは君が初めてだな!」
「いや~それほどでも~」
本気で照れているリクに対してさらに豪快に笑うレイリー。
「それにしてもロジャーに会うためだけにインペルダウンに忍び込んで、シャッキーの店でつまみ食いするとは……ロジャーが気に入るわけだ」
「あの~?俺がウソをついているって思わないんですか?」
「君の心を覗かせてもらったが君がウソをついていることはないとわかったよ」
「そうですか……あとロジャーさんから伝言です」
「なにかね……?」
「……ありがとう」
「ふっ……ロジャー……おまえの人生は悔いがなかったんだな」
「レイリーさん……」
そんな二人を見てシャクヤクは
(あんなに笑ったレイさん……久しぶりだな……)
「しかし……君はこれからどうしたいんだ?海賊になりたいのか?それとも違うのか?」
「それは……まだわかりません。でも……」
「でも?」
「俺は……今はまだいないけど……いつか最高の仲間をつくって……一緒に冒険したい……そのために……誰にも負けない強さが欲しい……」
「……」
「強くなくたっていい……一緒にいたい仲間のためにも……俺は……逃げたくない……一つわかることは……今よりも強くなりたいです!」
「そうか……ならリクくん。一つ提案があるのだが……」
「?」
「私の元で修行しないか?」
「え!?いいんですか!?」
「ロジャーが認めた君だ。それに……ロジャーの頼みを聞いてくれた礼もせんとな」
「本当ですか……!やったー!」
「その代わり私は甘くないぞ?」
「望むところです……!」
「はっはっは!なら善は急げってことだ!早速行くぞ!」
「はい!」
そういって出ていく二人を見送ったシャクヤクは
「リクくんか……気に入っちゃったな……」
そして……
「もう二年か……」
ルスカイナ島での修行を終えたリクはシャボンディ諸島へ向かうと
「おお!久しぶりだなリク」
「久しぶりね」
「お久しぶりです。レイリーさん。シャッキーさん」
レイリーは初めの一年は一緒に修行していたが独自性を持たせるために途中からは一人で修行させたのだ。
元々持っていた見聞色と覇王色の覇気は更に磨きを増して、武装色も新世界で上位に食い込めるほどにまで腕を増していた。
そしてレイリーに教えてもらった六式も完璧というほどまでになっていた。
軽く挨拶を交わすと
「もう行くのか?」
「はい。お世話になりました」
小舟に乗り込んだリクは一人で準備を済ませていた。
「そうか……リクくん。これを」
そういって刀を鞘ごと渡す。
「これは……?」
「それは最上大業物の一つ、祢々切丸だ。持ち主の流桜を高めて能力者に対して絶大な力を発揮する刀だ」
「そんなものを……どうして……?」
「私からの餞別だ。遠慮なく受け取ってくれ」
「っ!はい!」
そして出ようとするリクに対して最後にレイリーは
「リクくん。今の君なら……どんな困難や壁だって乗り越えられるはずだ」
「はい!」
「じゃあな!頂点まで行ってこい!」
「レイリーさん……!」
「いつかツケ代払いなさいよ!」
「シャッキーさん……!」
二人に見送られながら大海原に旅立つリク
そしてシルバー・D・リクの伝説が、今始まる!
修行シーンはカットさせていただきました!すみません……
リクは七武海になるべきなのか
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