この世界の節分は和の国の伝統行事とさせていただきます
ちなみに番外編とありますが今回の番外編は本編の未来になります。多分……
節分記念!百鬼夜行の鬼退治!①
いつも気ままな旅を楽しむ彼等……百鬼夜行海賊団だったがある無人島に停泊している
停泊している船は艦隊と呼べるほどの数であった
その中で一番大きな船でデッキチェアにもたれている男が持っていた新聞のある記事に目を通す
「来たか……ルフィ」
記事の写真に写っていたのは麦わら帽子を被った彼が昔出会った頃と変わらない覇気を纏った青年
その様子を見ていた船員たちは
「ウィーハッハ!!船長は随分とご機嫌だな!!」
「ホホホ、穴が開くというほどご覧になっていますね」
「でも貴方たちも満更じゃないでしょ?」
「それは……そうだな。あの時の出会いも巡り合わせだったのだからな」
「ホロホロホロ……あれから随分経ったな……元気でなによりだ」
「麦わら屋か……懐かしいな……」
昔を振り返って、様々なことを口にするも彼に対する気持ちは皆同じ
(元気そうで何よりだ……ルフィ/麦わら屋)
ちなみにその記事に書いてある文面は麦わらのルフィがバラティエで海賊艦隊ドン・クリークを討ち取り2000万ベリーの懸賞金が首についたというものだった。現場にいた海兵による証言から彼の危険性が示唆された結果だった
続く文面ではローグタウンで道化のバギー、金棒のアルビダや海軍本部大佐スモーカーと抗争を繰り広げながらも雷に助けられ、嵐のおかげで脱出できたという天が彼を生かしたというファンタスティックな表現で書かれていた
満足したのか男……リクは新聞をゴミ箱に捨てると
「さあ!冒険の再開だ!出航するぞ!!」
『オオー!!!』
船長の合図で彼らは再び海へ出る
これは歴史には決して語り継がれることがなかった物語である
・・・・
彼の国の海は常に悪天候、波は荒れ、潮が渦巻くとされた外界と閉ざされた新世界の辺境
国の奥には延々と煙が排出される工場によって土は汚染され、水は毒された緑無き大地
その国にはこんな言葉がある
ー堕ちた者は這い上がるべからず
ー絶対的支配者の前では逆らうべからず
ー生き残るには従うか、逃げ続けるか
自由という言葉などないような国であった
彼の国から出るということはタブーでもあった
正に鎖国国家
過去にそれを実行した男は嵌められ、その名は地に落ちた
弾圧された者にとっては藁にも縋るような希望の名ではあるが……
そんな弱肉強食の国から飛び出した一人の少女によって運命が変わっていく
・・・・
リク達が新世界でも比較的穏やかな海域を航海していると
「あ?」
「あれはなんだ?」
見張りをしていたオーガーとリクが何かの接近に気づく
と空から落ちてきた正体を見て慌てて受け止める
「どうしたのですか?船長」
「なんでか知らないが……子供が落ちてきた。ロー!」
「なんだ、船長」
「この子を診てやってくれ」
「どれどれ……これは栄養失調だ。とりあえず俺に任せてくれ」
リクは空から落ちてきた子供がボロボロだったためローに預けて診てもらうことにした
翌日……
「船長、あの子が目を覚ました」
リクはローの知らせを聞いて船位室へ向かった
ノックをして軽い返事があったので中に入る
「あ、あの……ありがとうでやんす」
「おう、お前もしかして和の国の生まれか?」
「え!?あ、はい……」
少女はなぜわかったのかという顔だったが、和の国特有の着物と特徴的な口調だったのですぐにわかった
ふとここで疑問が生まれる。和の国は鎖国国家だったはずだ。外界と接触が禁止された独立された国
そんな国から一人で海に出たとなると訳アリだと見たリクは
「なあお前……って呼ぶのは失礼か。名前教えてくれないか?俺はリク。シルバー・D・リクだ」
「た、お玉でやんす!」
「なあ、玉はなんで海にいたんだ?」
「実は……」
お玉の話はこうだ
2年前、和の国の九里にある村、編笠村は多くの村民が飢餓状態だったが遭難した海賊を縛り上げて彼らの食料を食い生き長らえた。
完食の後、いとも簡単に拘束を解いた海賊を見た村民は復讐されるかと思っていたがその海賊の船長は言った。
『どこに行けばデザートが手に入る?』
あっけにとられた村民
遭難した海賊に救われた村民は彼らを受け入れた
その中の船長にお玉は特に懐いた
海賊が出航する時、お玉も連れていってもらえるように頼むと彼は約束した
『今度来た時、妖艶なくノ一にでもなっていたら連れてってやるよ!』
と
その後も村で過ごしていた玉だったが海岸に流れ着いた遭難船から彼の活躍した新聞を手に入れると居ても立っても居られなくなり自身の能力を使って和の国から出た
「……とこんなところか?」
「は、はい!!」
色々と気になるところがあったが
「なあお玉、その船長……もしかしてエースって名前じゃないだろうな?」
「え……!!?そうでやんすが……なんでわかったでやんすか!!?」
リクは過去に彼から聞いた覚えがあったのだ
『なあ、リク!和の国で面白そうな奴に会ったんだよ!』
1年前、自分に会いにきたエースとリクは宴を開いていた時のことであった
ちなみにこの時、エースは和の国の内情をリクに話さなかった。
話せばきっと友達想いのリクは協力してくれるだろう
でもそれは家族のような繋がりを持っていたからって正式な家族ではない彼を巻き込みたくなかったからだ
『俺たちは強くなって、アイツが来た時に誇れるような海賊になるんだ!』
この時リクはわかってしまった
エースが和の国を変えるために強くなろうとしていたことを
そして自分たちを巻き込まないように言わなかったことを
リクもエースの気持ちがわからないわけではないが……
「……どうして言ってくれなかったんだよ……親友じゃねえか……」
「え!?リクとエースって友達だったでやんすか!!?」
「……ああ、そうだ。今でも俺の大事な親友だ」
彼のビブルカードを手に取ってそう返す
「なあお玉、お前はエースと海に出たいんだよな?」
「は、はい!!」
「でもだったら……今、海に出るってのはエースとの約束を破っているんじゃないのか?」
「え……?」
「俺は知ってる。あいつが約束を破るような男じゃないと。そのために今でも強くなろうとしていることも。でもお前が約束を破ったらアイツの気持ちはどうなる?」
「そ、そんな……」
「お前の気持ちもわからなくはない。でも友達との約束は友情の証のようなものだ。お前はエースのことが好きじゃないのか?」
「そ!そんなことないでやんす!アタシは優しいエースと……」
「だったらお前がすべきことは?」
「……エースを待つことでやんすか」
「そうだ。お前との約束を果たそうとエースは今でも強くなろうとしている」
「わかったでやんす……リク!」
「うん?」
「ありがとうでやんす!!」
「……そうか」
船位室から出たリクは
「ということだ。和の国に行くぞ」
「ウィーハッハ!!面白そうじゃねえか!!」
「ホホホ、カイドウとひと悶着ありそうな予感がしますね」
「ま、仕方ないか」
「フフフ……」
「わかった!」
「よし……行くぞ!!」
彼等が次に目指すは和の国編笠村
・・・・
和の国を目指して数日後
すっかり皆の中に馴染んだお玉
「そういえばお玉ってどうやって和の国から脱出したんだ?」
「ああ!それはでやんすね……」
とお玉が言いかけた時
『Gyaaaaaaaaaaa!!!』
海から海王類が姿を見せると戦闘態勢に入る船員たちだが
「ちょうどいいでやんす!見てるでやんすよ!」
『??』
お玉が自分の頬っぺたをつまむように指で挟むと
「キーびだーんご!」
『ええ!!?』
つまんだ頬っぺがきびだんごになり
「えい!」
放り投げたそれを海王類は口にすると
『Kuuuuu……』
『えーっ!!?懐いた!!?』
船員たちは驚いたが
「悪魔の実の能力者か」
リクはこれが悪魔の実の能力だと理解した
「ああ、そうか!それで鳥を従えていたんだな!」
「そうでやんす!でも、途中で効果が切れて……」
「なるほど……ていうか備えもなしに海に出るなよ……」
「うっ……面目ないでやんす……」
そうこうしてるうちに和の国近海に辿り着いた
「すごい潮の流れだな……」
「舵を取れ!」
転覆しないように舵を取るが潮の流れはどんどん速まる
「バトルシップだ!」
帆を閉じてバトルシップに変え、なんとか耐えていた時
「っておい、リク!」
「なんだなんだ!!?って、鯉!!?」
淡水魚であるはずの鯉が潮の中を泳いでいる光景だったがそんな余裕はなかった
そのまま流れ流れていくと
「おい……まさか……」
「どうやらそのようだな……」
彼等の視界に入ったのは
「鯉が滝を登ってるぅぅ!!?」
「ウィーハッハ!!まさかあの鯉を捕まえて滝を登るってんじゃねえだろうな!!」
「バージェス……その通りだ!!」
「やっぱり~~!!?」
リクが綱を鯉たちに引っ掛けると船もそのまま滝を登っていく
「滝を登れ~!!」
『ウオオオオ!!』
そのまま滝を登った先に待ち構えていたのは
『渦潮~!!?』
「ペローナ!」
「少ししか持たないぞ!!」
ペローナが能力を発動し何十ものホロウが船に乗り移ると、船が浮かび和の国に向かって飛んでいく
数分後に見えたのは
「あっ!九里でやんす!」
「よくやった!!」
「はぁ……限界……!」
そのまま船がお玉が案内した隠れ岬まで移動されて下ろされた
今こうして、百鬼の群れが百の獣を従える鬼の巣窟に辿り着いた
本作の活動報告を書いておきますので希望があればコメント待っています
リクは七武海になるべきなのか
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