ぬらりひょんの航海記   作:ハッタリピエロ

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リクVS白ひげ

認識阻害を覇気で破られたリクはすぐさま体勢を整える。

 

リクも白ひげと戦う気はないのだが念には念を入れてのことだ。

 

と白ひげが

 

「おめえか。こいつらをやったのは」

 

「ああ」

 

とリクが答えると

 

ブウン!

 

と白ひげが一気にリクに接近して薙刀をふるうがリクは覇気を纏った祢々切丸で受け止めた。

 

「ほう……」

 

「危っぶねえだろ!ジジイ!」

 

リクはあまりにも咄嗟すぎることに思わず口調が荒れてしまった。

 

その様子を見ていたマルコたちは

 

「親父の攻撃を受け止めた!?」

 

「ただのガキじゃねえってことかヨイ」

 

「しかも親父をジジイ呼ばわりとは……まあ今のは親父の悪い癖だけどよ……」

 

白ひげも攻撃を止めたリクに興味を示していた。

 

彼も当たる直前で止めようとしたのだがまさか10歳ぐらいの子供に受け止められるとは思ってもいなかったらしい

 

「グラララララ!やるじゃねえか!おい小僧!俺と勝負してくれねえか!?」

 

「いきなり仕掛けておいて何言ってんだか……まあ逃げるのは嫌だし……受けてやるよ」

 

「そうこなくっちゃな!」

 

次の瞬間白ひげが再び薙刀を振るおうとするがそのまえにリクは明鏡止水で認識を消した。

 

「また消えたぞ!」

 

「いや、消えたというより感じられなくなってるな」

 

「確かに……感じられねえ……だが!」

 

そして白ひげは後ろに薙刀を突くとガキィン!といった音が鳴り響きリクが吹き飛ばされるのが見えた。

 

「わかりやすいんだよ。小僧」

 

リクは倒れるもすぐに立ち上がって白ひげを睨む。

 

「やっぱり一筋縄じゃ行かねえか……なら!」

 

そして今度は認識を隠さずにそのまま神速の速さで突っ込んだ。

 

だが白ひげも薙刀を横薙ぎに振るうがリクは当たる直前で薙刀に飛び乗って、そのままジャンプして更に高い位置から祢々切丸を横に振り抜いた。

 

その一閃は白ひげを斬ると思われたが白髭は左腕を武装色で防いだ。

 

しかし祢々切丸は能力者に対して絶大な効果を発揮する刀。徐々に白ひげの腕に食い込んでいった。

 

 

それをみた白ひげは薙刀を地面に突き刺して右腕に能力を発動させるとリクに向かって右腕を振るった。

 

「ヌゥン!」

 

危険を感じたリクは咄嗟に後ろに下がって攻撃を回避した。と先ほどまで自分がいた場所に物凄い衝撃が走ったのを見て息を飲んだ。

 

白ひげは若くして自分と対等に渡り合える目の前の少年に心を躍らせていた。

 

マルコたちも

 

「親父に能力を使わせるなんて……」

 

「底知れねえ奴だ」

 

「剣術も相当なものだぞ」

 

白ひげはこれ以上ないほどに笑って

 

「グラララララ!面白れえ!おいおまえ!名前は!」

 

「……リク。シルバー・D・リク」

 

「リクか……おいリク!そろそろ決着をつけようぜ」

 

「……いいだろう」

 

 

そしてリクは刀を鞘に収めて抜刀の状態になると

 

「ふっ!」

 

剃で駆け抜けて白ひげの間近まで接近する。

 

白髭も真上から薙刀を振り下ろす。

 

そしてリクが反応できないと思われたとき薙刀はまるで幻を斬るようにリクをすり抜けた。

 

「なっ!?」

 

「鏡花水月・斬!」

 

そしてすり抜けたリクが抜刀すると何もないとこ目掛けて振り抜いた刀に反応するように白ひげの右腕が鮮血を巻き散らしながら切り傷を作っていった。

 

それにいち早く気づいた白ひげはなにもない虚無を掴むと抜刀されたリクの刀が止まると同時に切り傷の進行が止まった。

 

そして能力を纏った左腕で予想した場所に拳を振るうとリクが吹き飛ばされ、ずらされた認識が元に戻った。

 

「はぁ……はぁ……認識をずらす技か。最後の最後で使ってくるとはな……どうすんだ小僧。まだやんのか?」

 

リクは立ち上がったが白ひげと同じく疲労困憊の状態だった。

 

そして……

 

「いや……まいった。俺の負けだ」

 

そして大の字に寝転がるリク

 

とそこに

 

「リク!」

 

「お兄ちゃん!」

 

ニードルとロビンがやってきた。

 

「まさか……白ひげ!?くっ!」

 

ニードルはまだ自分たちが敵う相手じゃないと舌打ちしたがリクを救けようと構えた。

 

「おいおい……俺は別にこの小僧と決闘してただけなんだがな……」

 

「そうだ……ニードル。大丈夫だ」

 

「大丈夫じゃねえだろ!おまえも勝手に挑発に乗るんじゃねえよ!」

 

「ははは……ごめんな」

 

「随分仲がいいじゃねえか。小僧」

 

白ひげが差し出した手を掴んで立ち上がるリク

 

ここに白ひげ対リクの対決が終了した。

 

・・・・

 

「「「わっはっはっは!」」」

 

あの後白ひげは魚人島を自分のナワバリにすると宣言した。

 

これにより魚人島での人魚誘拐率が激減したそうだった。

 

んで現在、リクは白ひげたちたちの宴に参加している。

 

「小僧!親父と張り合うとはやるじゃねえか!どうだ!親父の息子ならねえか!?」

 

黒ひげの男、ティーチがリクにそう話しかけるが

 

「う~ん……いい話だけど……さっき言った通り俺たちロビンの母ちゃんを探さなきゃならないわけだわ」

 

「いいじゃねえか!なれよ!」

 

「やめろティーチ。でも俺としてもおまえは気に入った!」

 

そう言って豪快に酒を飲む白ひげ。

 

「ところでよ?おまえの悪魔の能力ってなんなんだ?」

 

ティーチが再び話しかける。

 

「あ、それは俺も気になったヨイ」

 

「俺もだ」

 

マルコとジョズも頷く。

 

リクはう~んと考えながらも話すことにした。

 

「俺の能力は”ヒトヒトの実 モデル ぬらりひょん”。相手から自分や他者の認識を消したり、ずらすことができる」

 

「成程……だから突然消えたように感じることができなかったのか……」

 

五番隊隊長ビスタが納得する。

 

そして一晩中騒いだ後、出航しようとしたリク達を見て

 

「もう行っちまうのか」

 

「はい。ロビンとオルビアさんを早く合わせてあげたいんです」

 

「そうか……おい小僧!また飲みあおうぜ!」

 

「その時は極上の酒を用意してくださいよ?」

 

「言うじゃねえか!」

 

そして魚人島を出航しようとした時

 

魚人や人魚達がリクの元に来て

 

「ありがとうな!」

 

「気を付けて!」

 

「また来てくれよ!」

 

と感謝の言葉に見送られながらリクはグランドラインに戻った

 

 

 

 

 

 

 

リクは七武海になるべきなのか

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