ぬらりひょんの航海記   作:ハッタリピエロ

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自分の正義

グランドライン前半に戻ったリク達は見つけた海軍支部をしらみつぶしに散策しているがオルビアは見つからない。

 

そして消耗品補給のために近くの島に停泊しようと決めたがリク達は一つ問題視していることがあった。そこは人身売買が盛んな島であった。

 

なぜならグランドライン前半より遥かに難易度が増す、新世界から逃げ帰った者たちを捕らえ、天竜人に渡そうという悪しき風習が根付いてしまっているのだ。

 

ロビンとニードルを一緒に船に残して一人で買い物をするはずだったが

 

ロビンがリクから一向に離れようとしなかったのだ。

 

そして上目遣いで

 

「嫌……なの?」

 

とお願いされてしまい

 

仕方なく連れていくことにした。

 

ロビンを連れているのでヒューマンショップからは離れて行動しようと思っていた時

 

ヒューマンショップの方から歌が聞こえてきたのを不思議に思って興味が湧いたのか気配を消して近づいて行った。

 

そこには檻にいれられた見惚れるような容姿の金髪の女性と先ほどの歌を歌っていたであろうスーツ姿の男がいた。

 

「相変わらずいい歌ね?テゾーロ」

 

「そう言ってくれるのはステラだけだよ」

 

照れくさそうに笑みを浮かべるテゾーロ

 

端から見ても二人が相思相愛だというのがわかる

 

「それよりさ!もう少しで君を自由にしてやれるんだ!」

 

「大丈夫なの?貴方無理してるって聞いたけど……」

 

「平気さ!君を自由にできるんだから!」

 

その様子を見ていたリクは思った。

 

自分なら簡単にあの女性、ステラを自由にできると。だが彼女はテゾーロに助けられることを望んでいる。ならば自分が出るのは水を差す行為だとこの場から離れることにした。

 

・・・・

 

必要なものを買ったリクはさっさとこの島から出ることにした。

 

がさっきのヒューマンショップから騒ぎが聞こえてきたので気配を再び消して向かった。

 

そこで見たのは

 

「やめろ!ステラを離せ!」

 

テゾーロがSPに押さえつけられてステラが天竜人に引っ張られている光景だった。

 

恐らく自由にできそうだったところに天竜人が来たのだろう。

 

そしてさっきまでの光景を見ていたリクにとっては眼前の天竜人がなによりも敵に見えた。

 

戸惑うこともなく一瞬で天竜人の首を撥ね飛ばした。

 

それを見ていたテゾーロとSPは目を見開く。幸いなことにステラはその惨劇を見ることがなかった。

 

と次の瞬間にSPをリクは蹴り飛ばした。

 

他のSPたちはなにが起こったのかと戸惑っていた時、

 

SPたちの身体から多くの腕が手が生えてきて関節を決めた。

 

そして全員が気絶したのを見たリクは気配遮断を解除した。

 

テゾーロとステラは目の前にいきなり現れた二人に驚きを隠せなかった。

 

「お、おまえは……」

 

「早く来い。逃がしてやる」

 

「え……?」

 

「どうした?来ないのか?」

 

「いや!連れてってくれ!」

 

そして二人にも気配遮断をかけて船に向かう。

 

「マズい!海軍だ!」

 

「いやこのままでいい」

 

「なんでだよ!?」

 

気にせず走るリクを見たせいかそのまま走っていくテゾーロとステラは横を走っているのに海軍たちが気づかないのに

 

「なあ……なんで気づかないんだ?」

 

「それは……俺がぬらりひょんだからだよ!」

 

「ぬらりひょん……」

 

ステラが呟くと

 

「そう!誰よりも自由に生きる男なのさ!」

 

船が見えたのを見て喜ぶテゾーロたち。だが……

 

「マズいな……」

 

「どうしたんだ?」

 

「ロビン……テゾーロたちを連れて先に船に戻ってくれ」

 

「それは……わかった!」

 

テゾーロたちも船に向かって再び走り出す。

 

リクは見聞色で感じた気配の方へ視線を向ける。

 

「あらら……気づいてるってばれちゃった?」

 

そこに座っていたのは気だるそうな男だったが強者独特の気配を感じた。

 

「……海軍か」

 

「そうだな」

 

「クザンさん?誰と話ししてるんですか?」

 

「いや……何でもない。おまえらはさっさと犯人を捜せ」

 

「はっ!」

 

そしてその場から離れていく一般兵たち

 

二人になったリクと海軍中将クザン

 

「……行かせてよかったのか?」

 

「いや~海賊には容赦しないってんだがおまえはどうやら違うようだしな……それで?なんでこんなことをしたんだ?」

 

「……あんたは海兵にしては話がわかるな。……俺はただ理不尽に奪われるのが見過ごせなかったんだよ……アンタも天竜人ってやつが人のためにならないってわかるだろ?」

 

「………そうかもしれねえな。でも……俺だって!立場があるんだよ!」

 

クザンはそう叫ぶとアイスブロック”パルチザン”を放ったがリクは祢々切丸で全て捌いた。

 

「そのためなら!人の自由を!奪っていいのか!」

 

そして縮地でクザンに急接近して覇気を纏った突きを放つリク。

 

だがクザンも海軍中将、ロギアの特性を活かして体の形を変えて攻撃を躱した。

 

「立場がなけりゃ!誰も救えないんだよ!」

 

そのクザンの叫びからリクもわかっていた。誰かを救うためにも地位や立場が必要で、組織に属さなければならないと。そしてわかっていながらも見ぬふりをしなければならない彼の辛さも。世界を変えるには力や名声も必要なことも。でもリクにはテゾーロたちを見捨てるということができなかった。

 

だからこそお互いのエゴがぶつかるこの場において全力を出さなければならないと理解していた。

 

だからリクは目の前の敵を全力で屠ると決意した。

 

後ろに飛び退いたリクは能力を発動して認識を消した。

 

それを見たクザンは

 

「アイスフィールド!」

 

全包囲に放たれた氷がリクを飲み込まんとばかりに襲うがリクは飛ぶ斬撃を放ち、氷結を相殺した。

 

だがそのせいで場所が割れてしまいクザンがアイスサーベルで現れたリクに斬りかかるが当たると思われた攻撃はリクをすり抜けた。

 

「鏡花水月・突!」

 

そしてリクの放った突きが無防備のクザンに命中する。流桜で受け流すことも敵わずまともに突きを食らったクザンはそのまま前のめりに倒れる。

 

「アンタの正義も……わからないわけじゃあない……でも……天竜人の行いだけは……許せない……」

 

「……」

 

「急所は外した……死ぬことはないだろうよ」

 

そう言ってその場から離れるリク

 

翌日、リクは認識されなかったおかげで写真付きの指名手配にはならなかったが、存在はバレてテゾーロとステラには懸賞金がかけられた。

 

翌週からクザンがだらけきった正義を掲げるようになった。

 

 

 

 

 

リクは七武海になるべきなのか

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