「信濃」戦記録   作:扶桑畝傍

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1940年代 第二次日中戦争

一旦は落ち着いた日中間は

両軍互いに戦力の再配置を迫られた

 

ある程度は落ち着いていた満洲国

しかし

ドイツ・ソ連間の緊張悪化に伴い

ソ連領・ハバロフスク市に

ソ連軍が集結しつつあると

情報ももたらされた

 

「くそっ、畝傍、ソ連が動いた。」

「戸木田さん、

 既に試作・改チハ重戦車を移送済みです、

 後は陸軍の頑張り次第です。」

「おま、何時の間に?」

「それは・・・まぁ、

 山本さんの一声ですよ。」

「は?」

「はい、何処からか嗅ぎ付けたのか

 我々が製作した戦車と

 『新規製作』していた戦車を見つけられ、

 つい昨日問い詰められまして、

 そこで『既に移送したぞ?』

 と、事後報告されました。」

「・・・なぁ、山本さん

 本当に転生者じゃ無いのか?」

「それが、

 岡田大佐曰く『いや、アレは元から変人だ』

 と、言われまして。」

「仮にも総大将を変人とは、

 まぁ、

 これで対ソ連戦はなんとかなるのか?」

「既に、ウラジオストクへ増援と

 護衛艦隊を派遣しています、

 ただ、対中国戦へ回せる戦力が

 著しく低下してしまいます。」

「満洲軍はどうなんだ?」

「それが、『張作霖』を名乗る人物が

 満州国摂政(せっしょう)を名乗り

 陸軍と共同戦線を取ると。」

「張作霖?いや

 死んでいる筈の人間だぞ?」

「その筈です、が、生きていたのか

 その『名前』を名乗る方が都合がいいようで、

 我々の『味方』である事は確かです。」

「ん、んん、まぁ、後ろから撃たれる事は

 取り敢えず大丈夫と考えよう、

 畝傍、中国の泉州市はどうだ?」

「・・・まぁ、既に

 強襲空母『知床』『硫黄』『羅臼』

 『海別』『斜里岳』

 刈川級軽巡洋艦『刈川』『四十八瀬』

 『中津』『滝沢』

 相模川級対空駆逐艦『相模川』『姥川』

 『串川』『小出川』を既に派遣、

 届く範囲は

 中国軍を牽制出来ます。」

「なるほど、

 上陸すると見せかける、と?」

「まぁ、本気で上陸を考えてますけどね。」

「畝傍?そんな戦力何処にあったんだ?」

「ぁ~・・・山本さん以外にも

 そう言う事に協力的な方が居たので。」

「山本さん以外に?」

「ま、戦車戦闘には必要不可欠な人ですよ。」

「湯浅大佐。」

「島田大隊長殿、船酔いは大丈夫ですか?」

「なに、戦車に乗れば

 この程度どうと言う事は無い。」

「こちらからも届く範囲は

 航空支援と艦砲射撃で支援致します。」

「ふむ、

 確か強襲空母とか言う・・・あぁ、

 あの艦か。」

「はい、今回は『爆撃機』を中心に

 搭載して来ていますので

 『800km圏内』なら何処へでも

 爆撃機支援を出せますよ?」

「800km?80kmの間違いじゃ無いのか?」

「いえ、九九艦爆の更なる先行試作機を

 片っ端から持って来ただけですよ。」

「ふむ(家の九二式重爆撃機より高性能?

 どんな物か見ものだな、どうせ航続距離も

 800kmは行くまい)

 ま、期待はせんよ。」

「出来れば突入前に

 一度連絡を、

 味方ごと爆撃・砲撃なんて

 したくありませんので。」

「ほぉ、それはそれは

(コイツ、なんか目が死んでいるぞ?

 一体、海軍内でなにがあった?

 陸軍も急に新型戦車を回して来る・・・

 ま、所詮軍人、命令はこなすさ)」

「彗星を火星エンジンでゴリ押ししただぁっ!?」

「ダメでしたか?」

「いや、アツタを載せるんじゃなかったのか?」

「まぁ、手ごろに

 大馬力を確保出来るエンジンとして

 改良が容易だった火星エンジンが

 都合よく行きまして

 1500馬力を確保、翼内燃料タンクの大型化

 胴体タンクの調整で

 航続距離1700kmを確保

 最大荷重500kg爆弾一発で1500kmを確保したので

 試作機全機40機全て強襲空母へ搭載して

 泉州市攻略として送ってます。」

「うわぁ。」

「後は懸架フックの改良で

 100kg爆弾も4発搭載出来るように弄りました!」

「・・・中国軍が哀れだな。」

「だと良いですけどね。」

 




試作・彗星一〇式艦上爆撃機

全長11m 全幅12m
発動機 
火星エンジン改一二型1500馬力(過給機付)
最高速度560km/h
航続距離1700km
機首固定 12.7mm機銃2挺
 (各500発)曳光弾1炸裂弾9
後上方  12.7mm機銃1挺
 (50発×9+装填済み弾倉1合計500発)
胴体懸架 500kg爆弾1
     250kg爆弾2
     100kg爆弾4 いずれか
高度5000mまで8分43秒

火星エンジンを搭載した関係で
原型機より太くなっている
あと、重くなった

12.7mm積んだからね、しょうがない

『新規製作戦車』

試製九八式中戦車 改チホ

全長7m 全幅2.9m(実際は3.3m)
重量 自称15t(本当は20tある)
設計限界速度55km/h
実際はそんなに出ない
精々40km/hほど
主砲 127mmライフリング砲40口径
(いや、どうやって積んだんだよ?)
副砲は積んでいない
装甲 正面40mm 側面40mm 後方20mm
機関 ディーゼルエンジン
   恐らく排気量20000cc
ギアは前進5速後進2速の
下がる時も40km/h出せるように
魔改造された

ただ、コレを中戦車の枠にしていいのか
陸軍内で揉めている

改・チハ 対空・対人戦車

主砲を取り払い
代わりに40mm機関砲を4基搭載
アホみたいに弾をばら撒く
40mmは対人に対しては過剰威力だが
陸・海・空の共通機関砲弾製作法令に基づき
実はそれなりに低コスト

そして、その弾幕は
中国軍やこの先のインド戦線における
ミンチ製造機として
最重要撃破対象にされてしまう

勿論、対空戦闘もこなせるので
小隊に1両は必ず配置され
射程圏内では
最も頼れる戦車?となった

曳光弾1炸裂弾7徹甲弾2の順番か
曳光弾1炸裂弾9の
どちらかを選択して運用する
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