ありふれた職業で世界最強~いつか竜に至る者~   作:【ユーマ】

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なんかそれっぽいタイトルをつけていますが要はキャラ紹介(&生存報告)です。

とは言え、戦闘時の能力についてはほぼ触れず、主にオリ主のバックグラウンドから第二章終了段階の状況と、原作キャラは原作との相違点が主な内容です。

原作では触れる機会の無い裏事情や、文章で表現できているかはともかく作者の中ではハジメ達はこう言う立ち位置やキャラ付けなんだと言う参考にしてください。


ハイリヒ王国重要機密書類「来訪者目録」

・竜峰 カナタ

 

 地球ではなんて事の無いごく普通の少年だったが、南雲ハジメが虐められている現場を目撃。彼を助けるべく行動するも、それを暴力事件と勘違いした光輝と学校上層部の思惑から不良のレッテルを貼られる。トータス召還後は竜魂士と言う過去に例の無い天職につき、まともに技能も扱えない事から無能のレッテルも追加されるも、紆余曲折を経て竜魂士の本来の力に覚醒する。が、それは人の生と引き換えの力であり現状では近い未来、完全な竜となる事が確定付けられており、今現在も人としての思考にズレが生じている。

 雫とは小学校からの付き合いだったが、不良のレッテルを貼られた後は自分の悪評に彼女を巻き込まない為、そして光輝と雫、香織が既にワンセットと言う雰囲気が出来上がっていた事もあり、その輪を乱すことで彼女に余計な負担をかけない為にも表向きは基本関わりは持たない様にしていたが、トータスにて光輝の悪癖の底を見誤っていた事と、雫自身が光輝と縁を切った事もあり、諸々の問題は残しつつも改めて彼女を支えようと心に決め、彼女に想いを伝え、晴れて結ばれる。

 

 

・南雲 ハジメ

 

 原作での主人公にして、本作でも第二の主人公な立ち位置(作者的には)。おおよそ原作通りの性格をしているがシアからの頼みなど最初は「断る」の一言で即断していた部分も仲間の意見も確認したり、敵対してたからと問答無用でトドメを刺そうとしていたティオ対してもユエに言われずとも事情を確認しようとしたり、愛子や仲間の考えに意識を向けたりなど原作よりも若干柔らかくなっている。それもひとえに本作におけるハジメの人格はユエと自分だけと言う極端な環境と状況で形作られたものではなく、そこにカナタと香織の存在もあった事が主な要因となっている。目下現在の悩みは割りと肉食系女子なユエと香織のペースに圧されぎみになってるところである。

 

 

・白崎 香織

 

 原作では色々不遇ヒロイン枠に収まっていた彼女だったが、ベヒモスとの遭遇と言うターニングポイントにて本来であれば彼女を抑える筈の光輝と龍太郎が雫を抑えるのに精一杯だった事から、ハジメを追いかけ共に奈落へと落ちる。その結果、ハジメの中で彼女の存在は“生き残る為に不要な要素”として忘却される事なく、奈落の底で想いを伝え、晴れて彼と結ばれることが出来た。ハジメ同様、魔物の肉を摂取した事で容姿の変化は勿論、治癒師としての能力も大幅にのびているが、そもそもにヒーラーが必要になる様な状況が少ない事から、もっぱらガンナーとして戦う事の方が多くなっている。

 

 

・ユエ

 

 奈落の底でであった見た目は幼女、頭脳は大人な吸血姫。原作と比べてあまり立ち位置や状況に変化は無いが、封印後、初めて出会った彼女にとっての“大切”がハジメのみだった原作に対して、本作ではカナタと香織もその括りに入っている。特に香織との仲が原作以上に良好となっており、本作では香織の存在もハジメの“特別”として認めており、恐らく本作の二人がキャットファイトをする様な事は無いだろう。変わりに見た目に反し色々大人な彼女がハジメの為にと香織に色々指導した結果、特技『突撃』持ちながらまだ純粋だった香織は時より妖艶な雰囲気を覗かせる女へと変貌。そんな彼女の変化に戸惑った香織の友人Sに対し、ユエはこう告げた「香織は私が育てた」と。

 

 

・シア=ハウリア

 

 原作はギャグ担当にして、ある意味一行の中で一番バグっていた森の兎さん。割と雑な扱いをしていたハジメに対してもフラグが建つ割とチョロインな彼女だったが、本作ではギャグキャラの度合いを犠牲に割りとまともなヒロイン枠に昇格。既に彼女持ちの男(ハジメ)を奪わないといけない原作と違い、惚れた相手が片思いの相手こそ居るが立場的にはフリーな男性(カナタ)な事である事から気持ち的に余裕があったのか、割と相手の気持を考えて行動する部分がちょこちょこ見られる。

 

・ティオ=クラルス

 

 原作との乖離が一番大きい竜のお姫様。尻に杭ではなく首に牙と言う違いから、変な扉は閉じられたままで終わるも、その結果カナタの中に理想の雄としての姿を見た事で一行の旅に加わる。長い月日を生きてきた事による博識と余裕はそのままに一行の中での年長者としてのポジションを確立させる(どこぞの吸血姫の憧れは守られた模様)。とは言え、恋心と言うよりは虐待希望な部分が含まれてた(と言うより大よそを〆ていた)原作と違い、まじりっけ無しの恋心が彼女にどんな影響を及ぼすかは作者にも分らない。

 

・園部 優花

 

 立場や状況が最も原作と離れた料理屋の娘にして一行の台所番筆頭。ハジメへの恋心を仄めかしてはいたが、結局原作中はそれが表に出る事も無く、アフターでもサブヒロインとも言えず、かといって完全な脇役でもない極めて微妙な立場に居たが、本作では香織と言うある意味身近な相手への嫉妬から早期に恋心を自覚、行動を起こした事で一行に加わる。一行の食事事情に置いては一番の主戦力だが、戦闘においては今現在も食って、鍛えてと絶賛修行中。

 

・八重樫 雫

 

 原作では純粋な地球人、本作では(作者が何を思ったか)トータスの亜人を遠い先祖に持つ女の子となった。とは言え、何代も世代を重ねた事でその血の特徴は完全になりを潜めていたが(ある意味では)故郷の影響を受けて、再び発現しだしている。原作では最後の最後まで光輝を「出来は悪いが大切な弟」と見て、見限る事をしなかったが、本作では香織まで窮地に落ちた事をきっかけに光輝の自分達への認識を知り(実際は違うも表向きの言動からそう判断せざるを得なかった)、完全に彼と決別する事を選び、グリューエン大砂漠に向かう段階で一行と合流。自分の気持を抑えるのも早々に止めた事により、そこに焦点があてられていた氷山洞窟の試練がどうなるのか、そこはまだ作者にも分らない。

 

・天之河 光輝

 

 ご存知、みんなの勇者(笑)。割と原作通りの筈なのに本作の感想では勇者(愚)と呼ばれてしまっている。挫折を経験してないが為に努力すれば報われる、そんな順風満帆な人生こそ普通と言う思考からオタク=努力を怠る現実逃避者と一括り。また世の中をゲームやお話の世界と混同している部分から、勧善懲悪こそ全てが上手くいく真理と考え、本人も気付かない所で周囲を自分が主人公のお話に出てくる登場人物と見ている節がある。そんな認識が香織の脱落をきっかけに雫に見抜かれた事で決別を宣言される。その後は失意の中、何がいけなかったのか自問するもチャールの教戒を受けた事で立ち直る。その時、雲(ハジメやカナタ)が無くなり、月(香織や雫)は再び姿を表すしても、結局光輝の目にそれが映る事は無かった。




ホントのホントにこれにて二章は終了。次回からは第3章アンカジ王国編からスタートです。

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