オタク剣士がIS学園で剣技を舞う! Remake   作:ケルさん

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緋弾のアリアの方を放ったらかしな中、ISのリメイクですはい。
卒論とかもあって相変わらず投稿は遅いのでご了承ください。


プロローグ 2人の男性操縦者

 

 

 

ここはIS学園。女性だけが使える兵器IS[インフィニット・ストラトス]の操縦者を育成する学校である。今日は入学式で教室では副担任の山田真耶が挨拶をしていた。

そんな中、教室の前の方の席に座っている2人の男子生徒、1人はげんなりとした様子で話を聞き、もう1人はコックリコックリと眠りこけている。

 

真耶「……くん。織斑一夏くんっ」

一夏「は、はいっ⁉︎」

 

いきなり大声で呼ばれて思わず裏返った声で返事をしたのは織斑一夏。男性で初めてISを動かした人物である。

 

真耶「ご、ごめんね?あのね、自己紹介の順番が回ってきたから自己紹介してもらっても良いかな?だ、ダメかな?」

一夏「いや、あの、お、落ち着いてください先生。自己紹介しますから」

真耶「ほ、本当ですか?本当ですね?絶対ですよ⁉︎」

一夏「ア、アッハイ」

 

そう言って周りの女子達からの注目を浴びながら前に出る一夏。

 

一夏「えっと…織斑一夏です。よろしくお願いします」

 

一通り自己紹介を終えると周りの視線が『え?それだけ?』『もっと聞きたいなぁ』という思いが込められたものに変わった。

一夏はどうにかせねばと息を吸い、思い切って言い切った。

 

一夏「以上です!」

 

そのセリフに思わず何人かがガタタッとずっこけた。そして次の瞬間、パァンという音と共に後頭部から衝撃と激痛が走る。

 

一夏「ゴディバッ⁉︎」

「全く……自己紹介もまともにできんのか、馬鹿者」

 

振り向くと黒いスーツを着た女性が出席簿を構えていた。

 

一夏「げえっ⁉︎関羽⁉︎」

「誰が三国志の英雄だ」

一夏「アバッ⁉︎」

 

パァンと再び振り下ろされる出席簿。あまりの痛さに悶える一夏。

出席簿を振り下ろした女性は織斑千冬。苗字から分かる通り一夏の実姉である。

 

真耶「あ、織斑先生。会議はもう終わったんですか?」

千冬「あぁ、山田君。クラスへの挨拶を押しつけてすまなかったな」

 

瞬間、教室全体から女子達の黄色い声が爆音の如く響き渡る。中には北九州から来たとまで言う者もいたりした。

 

千冬「……毎年、よくこれだけ馬鹿者が集まるもんだな。私のクラスだけ集中させられてるのか?まあいい、それよりもだ」

 

ギロリと織斑先生が睨んだ先には一夏の隣の席にいるもう1人の男子生徒。

髪飾りで1本にまとめた床につくほどの長い髪と右目の下の1本の傷が特徴のその少年は、あろうことか思い切り爆睡をかましている。

 

一夏(あ……やべぇ…)

 

隣の親友の状況に青ざめる一夏。早く起こさねばとゆさゆさと揺らすが一向に起きる気配が無く、気づけば織斑先生がその彼の目の前に立っていた。

 

一夏「あっ……」

千冬「いつまで寝ている、馬鹿者」

「クピー……クピー……」

千冬「起きんか貴様ぁ‼︎」

「アタランテッ⁉︎」

 

ドゴォ!と出席簿からありえない打撃音が響き、ゴシャッと出席簿が潰れてしまい、思わず千冬は『あ、やべ』と言ってしまった。

 

「いったぁ〜……なんすかもー」

一夏「なんすかじゃねえよ。SHR中に寝るなよ」

千冬「お前も自己紹介しておけ、月島。男子一括りでちょうどいいだろう」

「あい、それでは……」

 

月島と呼ばれた男子は立ち上がるとコキコキと首を鳴らし、前に出る。

 

剣護「えーと、月島剣護です。字は自身の剣で護るって意味で剣護。趣味はゲームやアニメ鑑賞や料理。中学では剣道部に入ってたけど剣道の他にもいろいろと体術とかも覚えてます。最後にとりあえずよろしく」

 

最後にペコリと礼をして席に戻る剣護。

 

千冬「これでSHRは終わりだ。諸君らにはこれからISの基礎を半月で覚えてもらう。その後実習だが、基本動作は半月で体に染み込ませろ。いいか、良いなら返事をしろ。よくなくても返事をしろ、私の言葉には返事をし……おい月島、なんだその『何言ってんだこいつ』みたいなゴミを見るような目は」

剣護「先生がおっしゃった通りですが何か」

千冬「いや何かじゃなくてだな」

剣護「だって今と普段の様子比べたら……ねぇ?」

一夏「こっち見んな。言いたいことはわかるけどさ」

千冬「………それを喋ればどうなるか…わかるな?」

剣護「死ぬなんて怖かねぇ!」

千冬「………まあいい、とりあえず終わるぞ」

 

若干疲れたような顔で千冬はSHRを終わらせた。それからは入学式でありながら普通に授業があり、場面は1限終わりの休み時間。

 

一夏「あー……疲れた…」

剣護「だらしねえな」

一夏「しょうがないだろ。俺ら2人以外みんな女子なんだからさ」

剣護「お前昔からモテるからね仕方ないね」

 

「ちょっといいか?」

 

一・剣『おん?』

 

唐突に呼ばれ、2人が振り返ると長い髪をポニーテールにまとめている女子が2人の近くに来ていた。

 

一夏「箒……?」

箒「久しぶりだな、一夏…」

 

箒と呼ばれた日本刀の如く鋭い雰囲気の女子の名前は篠ノ之箒。一夏とは小学校からの幼馴染である。

 

剣護「あれー?篠ノ之さんじゃん。おひさー」

箒「お前も久しぶりだな、月島。あと箒で良い」

剣護「なら俺も剣護で良いさ。中3の全国大会以来か?」

 

ちなみにこの2人、中学時代に面識があったりする。

 

一夏「え、なんで剣護が箒のこと知ってんの?」

箒「中学の大会で何度か会ってるんだ」

剣護「そうそう。お互い全国で優勝した者同士だし」

一夏「あー……そういえばそうだっけ」

剣護「さてはオメー箒が優勝したことしか知らねえな?」

一夏「いやぁ…箒の方に気が向いてて…」

剣護「これだから唐変木は……」

一夏「なんかいったか?」

剣護「んー?なんのことかな…?」

箒「おいこら喧嘩するな」

 

流石にまずいと思ったのか箒がメンチを切り合う2人の間に割り込み止めにかかる。

 

箒「全く…お前達が暴れたら大惨事になるだろうが」

一夏「す、すまん……」

剣護「えー、俺はウェルカムだけど」

箒「いや竹刀を粉砕するほどのパワーで防具を破損させたお前が言うな」

一夏「え"っ」

剣護「おっと、その話はそこまでだ。ところでなんか用事あったんじゃね?」

箒「おっと、そうだった。一夏を借りるぞ」

一夏「え?箒?」

剣護「どーぞどーぞ」

 

箒が一夏を廊下に連れて行ってから間もないうちに1人の小柄な少女が剣護に近づいてくる。

 

「ねーねー、ちょっといーいー?ツッキー」

剣護「おん?なんぞいな?ってツッキー?」

「うん〜月島だからツッキー。あ、私は布仏本音。よろしく〜」

剣護「本音さんね……なんか言いづらいな、のほほんさんで良いか?」

本音「だいじょ〜ぶ〜」

剣護「お、そうかい。んで何か用で?」

本音「うん、ツッキーとおりむーってずっと前から仲良しだったの?」

剣護「んー…ずっとって訳でもないんだが…小さい時じいちゃんに連れられて箒の道場に稽古しに行った時かな。あいつらと出会ったのは」

本音「あれ?中学からじゃないんだ?」

剣護「まあな。向こうは覚えてるかわからんが…箒に関しては中学の時の大会で会った時思い出した」

本音「……それってつまり再会するまで忘れてたってことじゃ…」

剣護「……バレなきゃ犯罪じゃないんですよ」

 

 

箒「………………ほう、なるほどな」

剣護「………アッ」

 

背後から冷ややかな声と殺気を感じとり恐る恐る振り返ると、そこにはニッコリとした笑顔で紫のオーラを纏い仁王立ちをしている箒と、その後ろで縮こまる一夏がいた。

 

箒「つまりお前は中学よりも前に私達と面識があったことを覚えていたと」

剣護「い、いや覚えてはなかったよ?ただたまたま見かけた時に思い出しただけで……」

箒「それでも言ってくれても良かっただろうがああああ‼︎」

剣護「グワーッ⁉︎」

 

箒の一本背負いが見事に決まり、床に叩きつけられた剣護だがすぐに起き上がる。

 

剣護「いってぇー」

箒「なぜ何事も無かったように起きる⁉︎」

一夏「こいつめちゃくちゃ頑丈だから……」

 

2限目を知らせるチャイムが鳴り、とりあえず3人は元の席へと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっとよろしくて?」

一夏「ん?」

剣護「あ?」

 

授業中、当てられた一夏が全部わからないなどと言って織斑先生に出席簿アタックを食らったり、剣護がボケて同じように出席簿を食らったりした2限目の授業が終わり、休み時間。

2人が話していると金髪の少女が近づいて声をかけてきた。

 

剣護「ダリナンダアンタイッタイ」

「まあ!このイギリス代表候補生のセシリア・オルコットをご存知無くて?」

剣護「ん?」

 

剣護(あれ…セシリアって名前どっかで聞いたような……)

 

一夏「えーっと…1つ聞いて良いか?」

セシリア「あら、何でしょう?」

一夏「代表候補生って何?」

 

一夏の質問に女子数名がずっこけ、剣護ですら『嘘だろお前』と言いたげな顔で一夏を見ている。

 

セシリア「あ、あなた……本気でおっしゃってますの⁉︎」

一夏「おう、知らん」

セシリア「し、信じられませんわ……」

剣護「一夏……お前………」

一夏「な、なんかマズかったか?」

剣護「………………………」

 

周りの反応に狼狽える一夏に対して剣護は両手を合わせて一夏に向けて突き出す。

 

一夏「え?何?」

剣護「ハンドカッター!」

一夏「ギャアアアアアアアアアアアア!!?」

 

瞬間、両手の先から発射された光弾が一夏に命中しまくる。

 

セシリア「何してますの⁉︎」

剣護「いやアホな親友に制裁を」

セシリア「手からなんか出してましたけど⁉︎」

剣護「気にするな!」

一夏「いでででで……何急にウルトラマンみたいな技出してくんだよ⁉︎」

剣護「お前が悪い」

一夏「えぇ………」

剣護「いいか一夏。代表候補生ってのはな、それぞれの国の優秀な人のことを言うんだよ」

セシリア「そう、つまりエリートなのですわ!」

一夏「へぇ〜……」

セシリア「あ、あなたねぇ………」

 

その時、チャイムが鳴り、話が中断され、セシリアは自分の席に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

千冬「それではこの時間は実践で使用する各種装備の特性について説明する。っとその前に再来週に行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めなければいけないな」

一夏「剣護、クラス対抗戦とか代表者ってなんだ?」

剣護「ほんっと予備知識皆無だなオメー。そのまんまの意味だろーがよ。クラス対抗で行われる試合で、それに出る代表の人のことだよ」

千冬「その通りだ。クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけでなく生徒会の開く会議や委員会への出席、まあクラス長だな。ちなみにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点で大した差はないが競争は向上心を生む。一度決まると1年間変更はできないからそのつもりで。自薦推薦は問わない。誰かいないか?」

 

「はい!織斑くんを推薦します!」

「私も織斑くんが良いと思います!」

一夏「お、俺⁉︎」

 

次から次へと一夏の名前が挙がり、思わず立ち上がる一夏。

 

一夏「ちょ、ちょっと待った!そんなの俺はやらないぞ⁉︎」

剣護「諦めろ一夏。これが運命なら…あるがまま受け止めるんだ」

一夏「やだよ⁉︎」

本音「じゃあ私はツッキーを推薦しま〜す」

剣護「ゑ?」

 

「私も!」

「あたしも月島くんを推薦しまーす!」

 

本音が剣護を挙げるのに続いて、次々と剣護の名前も挙げられていく。

 

剣護「ノホホンザァン‼︎ナズェダシタンディス‼︎アンダドゥーレハ、アカマジャナカッタンデ…」

千冬「静かにせんか」

剣護「ウェッ!?」

本音「だってツッキー面白いんだもん」

剣護「ノホホンザァン…オンドゥルルラギッタンディスカー‼︎」

本音「裏切ってないよ⁉︎」

千冬「さて他にはいないか?いなければこの2人から絞るが…」

 

 

 

セシリア「納得いきませんわ!」

 

 

 

バンッと机を叩いて立ち上がり、反対の声を上げたのはセシリアだった。

 

セシリア「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を1年間味わえとおっしゃるのですか⁉︎」

 

セシリア「実力からいけばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来てるのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!」

 

セシリア「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で…」

一夏「イギリスだって大してお国自慢ないだろ。世界一まずい料理で何年覇者だよ」

セシリア「な……⁉︎あ、あなたねえ!わたくしの祖国を侮辱しますの⁉︎」

剣護「まーまーまー」

 

噛みつき合う2人の間に剣護が割って入る。

 

剣護「ったく一夏は相変わらず、頭に来るとすぐ行動するんだから」

一夏「で、でもよ!俺たち馬鹿にされてるんだぞ⁉︎」

剣護「オメーは感情的になりやす過ぎんだよ。ちったぁ冷静になれよ」

セシリア「あら、少しはマトモに話が通じるようですわね」

剣護「そりゃどーも。それじゃあ………………死のうか」

セシリア「あなた、さっき自分で冷静になれって言ったばかりですわよね⁉︎」

一夏「剣護ステイ、ステイ」

 

どこからか木刀を引っ張り出してくる剣護を今度は一夏が宥め、抑える。

 

剣護「先にうちのシマ侮辱したのそっちだろ?ん?」

一夏「待って待ってなんで今度はお前が喧嘩腰なの⁉︎」

セシリア「い、いいでしょう……そこまで言うなら……」

 

 

 

セシリア「決闘ですわ!」

 

 

 

剣護「だってさ一夏。頑張れよ」

一夏「なんで俺に押し付けんの⁉︎」

千冬「織斑とオルコットの決闘は構わん。構わんが…今のところ織斑の専用機の納入が決闘までに間に合いそうにない。そこで月島、貴様が織斑の代わりに戦え」

剣護「えぇぇぇ……喧嘩買ったの一夏ですやん…」

千冬「貴様の方が用意するの早いだろ。それとも織斑に生身で戦わせる気か?」

剣護「えー……一夏」

一夏「なんだよ?」

剣護「生身で戦え」

一夏「死ねと⁉︎俺に死ねと⁉︎」

剣護「関係ない、行け」

一夏「ひでぇ⁉︎いや流石に生身は勘弁してくれよ‼︎」

剣護「………しょーがねーなー…わーったよ、でも俺が勝ってもお前が代表になるだけだがな」

一夏「………………ゑっ」

剣護「とゆーわけであんたの相手は俺がするぜ。オルコット=サン」

セシリア「いいでしょう。織斑さんとできないのは残念ですが、あなたも同じ男性……ならばわたくしは構いませんわ」

剣護「ふーん……あ、そうだオルコットさんよ」

セシリア「なんですの?」

 

 

剣護「覚悟しとけよ?こちとら手加減と容赦一切抜きで飛ばしていくからな」

セシリア「あら、それは楽しみですわね」

 

 

向き合って啖呵を切り合う2人に教室内は一気に湧き上がる。

 

 

剣・セ(それにしても何かこの人見覚えあるなぁ(ありますわねぇ)……)

 

 

それとは裏腹に全く関係ないことを考えていた2人なのだった。

 

 

 

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