サトシに本気を出させたら   作:通りすがりの魔術師

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ポケモンの新シリーズが出る前に書きたかったので突貫
副題は「もしもサトシがシンオウリーグでタクトをぶっ飛ばしたら」



決戦前夜 集いし仲間たち (前)

ポケットモンスター……縮めて ポケモン

この星の不思議な不思議な生き物。

山に、海に、空に、森に、川に……ポケモンは至る所でその姿を見ることが出来る。

この少年、マサラタウンのサトシ。相棒のピカチュウと共にバトル&ゲット。

ポケモンの数だけの出会いがあり、ポケモンの数だけの別れがある。

 

ポケモンマスターを目指して旅を続けているサトシ。彼はシンオウ地方で8つのジムバッチをゲット。そして、ポケモンリーグへと挑戦する。そこで繰り広げられる激戦。新たなるトレーナーとのバトル。宿命のライバル、シンジとの戦いに辛くも勝利したサトシは準決勝へと駒を進めた。しかし、そこで待っていたのは伝説のポケモン ダークライを使うタクトというトレーナーであった。

 

 

「まさか伝説のポケモンを手持ちにしているトレーナーがいるとは…」

 

 

「ほんとよね。どこでゲットしたんだろ」

 

 

「相手が誰だろうと関係ないさ」

 

 

その事実にサトシと共にこれまで旅を続けてきたタケシ、ヒカリは眉をしかめた。だが、サトシは臆せずタクトとのバトルで使うポケモンの選出を行っている。

タクトはこれまでのバトルを全てダークライ1匹で勝利している。つまり、今のところ対策できるのがダークライのみ。ダークライとは1度出会っており、彼の使う専用技悪夢へと誘う ダークホールにしか今のところ対策は講じることができない。さらには、準決勝は6対6のフルバトル。もしタクトがダークライ以外にも伝説のポケモンを持っているとなると、サトシにとってはとても不利な状況だった。

今までの冒険で伝説や幻のポケモンの強さを目の当たりにしてきたサトシだから、ダークライやその他にも伝説のポケモンを率いてるであろうタクトの脅威はビリビリと感じている。だがしかし、それでもサトシは自分のポケモンを信じて戦う。それが今の自分にできることだから。

 

 

「よし、これでいこう!」

 

選ばれたのはヘラクロス、フカマル、ジュカイン、オオスバメ、コータス、ピカチュウ。

コータスを除いてはスピードが速く特殊攻撃力が桁違いに高いであろうダークライに対してサトシが取ったのは強力な一撃を持ちつつ素早さも兼ね備えたポケモン達での短期決戦であった。初手がダークライとしか分からないので、タイプがあくタイプの弱点をつける技を持つポケモンが多くなっているが、サトシが捕まえて育てた中でも選りすぐりのポケモン達である。

ようやく、明日の準決勝のポケモンが決定しあとは身体を休めるだけとなり、その際いつもの如くタケシが食事を作る。その中にはサトシのポケモンの好きな味のポフィンや木の実も用意されている。

 

 

「みんないっぱい食べろよー!」

 

 

「サトシ頑張ってね!」

 

 

「おう!任せとけ!」

 

 

ヒカリの激励にサトシは口の中に肉やら野菜を詰め込みながら返事すると、それに合わせてサトシのポケモン達も気合いの入った声を出す。持ち主に似て好奇心旺盛で前向きな彼らは誰一人として伝説のポケモンが相手だろうと負ける気は無い。

明日の試合に勝てば次は決勝戦。サトシとピカチュウにとっては夢の舞台。そこで勝利すれば彼らはポケモンマスターに大きく近づける。

 

 

「みんな!絶対勝つぞ!」

 

 

サトシの発破にポケモン達は雄叫びを上げる。

しかし、そこに水を刺すように冷徹な声が降りる。

 

 

『無理だな』

 

 

その声にタケシは聞き覚えがあった。それはサトシも同じはずなのだが、自分と自分のポケモンをバカにされたように感じた彼は音を立てて皿を置くと声を荒らげた。

 

 

「なんだって!」

 

 

突如言われた言葉にサトシとポケモン達は牙を向ける。タケシやヒカリも表情を険しくしてその声の主を探す。

 

 

「誰だ!?」

 

 

どこを振り向いてもその声の主らしき人間は発見できない。ふと上を向いたフカマルが「フカァ!!?」と驚きの声を上げた。

 

 

「どうしたフカマル」

 

 

フカマルの目が見開かれるその先、サトシ達は空を見た。満点の星空と月下に照らされてそいつは空に浮いていた。

 

 

「お前は…」

 

 

その姿にサトシとタケシ、ピカチュウは目を見開く。かつてカントー地方で出会った幻のポケモン ミュウの遺伝子から作られたポケモン。ヒトに作られヒトに不信感を抱き、全てのヒトに復讐しようとしたポケモンである。

 

 

『久しいな』

 

 

ゆっくりと地面に降り立ったミュウツーにサトシは「どうしてここに」と最もな質問を繰り出す。しかし、ミュウツーは何も答えずにサトシのポケモン達を見渡す。見定めるように見られた彼らはより一層敵意を剥き出しにする。ミュウツーは何度かサトシのポケモン達に目線を向けると小さく肩を落とし瞑目した。

 

 

『やはり勝てないな』

 

 

「なんだよいきなり」

 

 

唐突に告げられた言葉にサトシは困惑した。ミュウツーの口の悪さや遠慮ない言葉には慣れているため先程に比べれば怒りは薄れている。それにサトシには自信があった。たくさんの冒険とバトルを経験してきたこいつらなら伝説のポケモンにも勝てると。だがそう言ってもミュウツーは首を横に振った。

 

 

『お前のポケモンと奴のポケモン。実力に差がありすぎる』

 

 

「そんなこと」

 

 

『もう一体のダークライを見てきたお前なら分かるだろう?』

 

 

ミュウツーの問いかけにサトシ達はアラモスタウンでシンオウ地方に伝わる伝説のポケモン ディアルガとパルキアに街を守るために立ち向かったポケモンの強さを思い出す。タクトとアラモスタウンのダークライが別個体にしても、伝説のポケモンなことに変わりはない。アラモスタウンのダークライは野生のポケモンであった。だからもしかするとタクトというトレーナーに育てられているあのダークライの方が強い可能性は大いにある。

 

 

「でも、俺のポケモンなら勝てるぜ!」

 

 

「そうよ!」

 

 

それでもサトシの自信は揺るがない。はサトシが準決勝に向けて選抜したジュカイン、オオスバメ、ヘラクロス、フカマル、ピカチュウ、コータスは主の信頼とこれまでのバトルで得た自信もあり不敵に笑ってみせる。ヒカリもサトシのポケモンだからと負けることは無いと確信している。

ミュウツーを鼻を鳴らすと指を上に向けてこちらを挑発するに手招きする。それに乗るようにピカチュウを除く5体は臨戦態勢に入る。

そしてサトシもダークライ戦の前哨戦にミュウツーとバトルすることに決めると1歩前に出た。

 

 

「よし……!いけジュカイン!」

 

 

サトシのポケモンの中で技量、スピードが共に高いジュカイン。ミュウツーはエスパータイプで現在のサトシのポケモンで弱点をつけるのが少ない以上、単純な能力で攻めるしかない。皆が見守る中、サトシ対ミュウツーのバトルが始まった。





あとがきは続けて出した2話で書きます。

アニポケで好きなヒロイン(DPまで)

  • カスミ
  • ハルカ
  • ヒカリ
  • タケシ
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