後世日本国召喚 新世界大戦録   作:明日をユメミル

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第110話

『鋼鉄の槍作戦』

 

グラ・バルカス帝国に対する反抗作戦開始のXデーが通達された直後、多国籍軍は慌ただし動き出す。

アルー前線基地では車両や航空機、榴弾砲か次々と駐車場や滑走路に並べられ、兵士達も作戦前の最終確認を終えて24時間態勢で作戦行動が取れるように待機しながらXデーが発表させるのを今か今かと待っていた。

 

 

 

 

そうしている間に12月が終わり、新年を迎え中央歴1642年1月6日の午後9時、兵士達に向けてXデーの発表が行われた。

 

 

「作戦開始は中央歴1642年1月7日、午前3時00分である!」

 

 

作戦開始のXデーが発表され全兵士達に緊張が走った。

 

 

 

「皆も分かっていると思うが、この反抗作戦は敵を叩き出し、敵の戦意を挫く事が目的である。だが飽くまで我々の目的は敵を追い出す事で無秩序に敵を切り伏せるのが目的ではない。無論、捕虜と非戦闘員や民間人に対する略奪ならびに暴力行為はこれを絶対に禁ずる物とし、これに反した物は厳罰に処する事を肝に命じておくように」

 

 

「以上の事を踏まえながら諸君らはこれまで培った技術を発揮し作戦に臨んで欲しい。そしてこれ以上の訓示は諸君の作戦行動と士気に大きく影響すると鑑みて手短に伝える……………命を粗末にするような行動はするな!!以上」

 

 

熊谷とアーレイの訓示が終わると、各部隊の指揮官や士官が集められ、作戦についての伝達と最終確認が行われ、6時間後の作戦開始に備える。

 

 

 

そして作戦開始30分前となる午前2時30分、高杉艦隊旗艦の武御雷や他の空母からは、次々と航空機がジェットエンジンとプロペラ音を響かせたながら飛び立っていく。

 

高杉艦隊は鋼鉄の槍作戦に於いて、旭日艦隊と共に航空支援と海上からの攻撃支援となっており、作戦開始と同時に高杉艦隊の航空隊がムーとレイフォルの国境地帯に設けられた4箇所のうち東方にある2ヵ所のレーダーサイトと防空基地の撃破、地上の航空部隊が到着するまでの制空権確保を担う。

 

 

高杉艦隊から飛び立った航空隊でレーダーサイトと防空基地破壊を担当する閃燕の飛行隊が光武隊と閃電隊より先行して進出する。

特殊圧縮木材で作られた機体には人工漆タイプの電波吸収塗料が塗られており、レーダー電波を吸収し電波捕捉を困難にしている閃燕はグラ・バルカス帝国の警戒網に引っ掛かる事はなく接近、そしてレーダーサイトと防空基地を射程に捉えると、攻撃態勢に入った。

 

 

『攻撃用意!』

 

 

ここで漸く敵側も気付いたのか対空砲を放ってきたが、既に閃燕は懐に入っており、爆撃態勢に入った。

 

 

 

『投下!』

 

 

 

投下された爆弾がレーダーアンテナと通信アンテナを直撃、爆発と同時に崩落した。

そして、後続の光武がレーダーサイトを飛び越えて、防空基地を急襲、滑走路に向けて滑走路破壊爆弾を投下し滑走路に穴を開け、飛び立とうとしていたアンタレスは機銃掃射で破壊し防空態勢を壊滅させる事に成功する。

 

 

 

攻撃成功の後、アルー基地で待機していた多国籍軍に攻撃成功の電文が伝えられ、レイフォル国境にあるヒノマワリ王国のバルクルス基地攻略のため出撃態勢に入る。

 

 

「閣下、全部隊出撃準備完了!」

 

「よし、これより鋼鉄の槍作戦を開始する!」

 

 

 

 

 

 

 

続く




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