敵航空機群を撃破した旭日艦隊はにレイフォルに向けて突入する。
前衛遊撃艦隊の虎狼型3隻から閃電と光武改の飛行隊が発艦、レイフォル港の軍事施設に対する攻撃を開始する。
『降下、攻撃開始!』
爆装した光武改がレイフォル港に設けられている軍需物資や資材が格納された倉庫、石油施設に向けて爆撃を開始した。
光武改から投下されるクラスター爆弾とロ号爆弾は軍事施設の機能を次々と奪っていく。
『奴らにレイフォルを好きにさせるな!』
レイフォルの防空を担う帝国陸軍航空隊のアンタレスが次々と迎撃に上がってくる。
『索敵電探、敵機を捕捉!』
『例の零戦擬きだ。各機、敵機を攻撃隊に近づけさせるな!』
攻撃隊の護衛を勤める閃電の飛行隊は向かってくるアンタレスに機首を向ける。
『誘導噴進弾発射!』
閃電に装備されている熱探知誘導弾が放たれると、アンタレスの熱源を追って、回避するアンタレスを追い回す。
『回避だ!回避!』
『ダメだ!早すぎて……』
『3番機被弾!脱出する!』
誘導弾に追い回され、隊列が乱れるアンタレス隊に閃電隊が突撃、速度と火力に物を言わせアンタレスを撃墜していく。
そんな中でも光武改は対空砲に晒されながらもレイフォル港を爆撃し、遂にはレイフォル一帯の制海権、制空権は完全に旭日艦隊の手中に納めた。
そして、ダメ押しの第2次攻撃のため日本武尊がレイフォル湾に突入する。
「距離20000、最大仰角、榴弾と気化弾による混合射撃!」
巨大な船腹をレイフォル港に向けながら、9門の51センチ砲が旋回し、榴弾とロ号弾が装填される。
「目標、レイフォル港に停泊している艦船並びに輸送船舶」
『1番、2番、3番、主砲射撃用意よし!!』
「撃てぇぇ!!」
大石の合図で日本武尊から9発の51センチ砲弾が撃ち出される。
この世界では2度目の射撃となる日本武尊の砲撃は、レイフォル港に停泊していた戦艦、巡洋艦、駆逐艦、空母を襲い破壊していく。
「初弾、夾叉!!」
「諸元修正!各砲、次弾装填!」
続けて次弾を装填、諸元の修正を行い再射撃を行う。
「撃てぇ!」
続けて放たれた砲弾は目標に降り注ぎ、爆炎と水柱を上げていく。
「各砲自由射撃!」
日本武尊の各主砲塔による自由射撃に切り替えて、レイフォル港を徹底的に叩く。
そんな様子をレイフォルの背に聳える山の中腹から見ている者達が居た。
「砲撃ですね」
「艦砲射撃だ。しかもかなり強力な砲だな」
「ムー海軍の戦艦ですか?」
山の中腹にある森林の木の上から双眼鏡で日本武尊を見ていたのは、数日前からレイフォルに潜入していたムー陸軍の隠密偵察を専門とする潜入部隊だった。
彼等はレイフォルのレジスタンスからの報告により旭日艦隊のレイフォル攻撃を目撃し、その様子を細かく偵察していたのであった。
「あぁっ!惜しい!後もう少し手前に弾薬庫があるのに…」
誰かが放った言葉に指揮官らしき男がある事を思い付いた。
「おい、確か発光機と信号表と双眼鏡があったろ?大至急持ってこい」
「え?」
「解らないか?俺の考えが」
「………………あ!分かりました!」
艦砲射撃を続けていた日本武尊は、再び諸元修正を行い別目標へと攻撃を準備する。
「ん?」
「どうした?」
「長官、レイフォルの奥にある山の中腹に発光信号を確認」
「友軍が居たのか?何と言ってる?」
「ムーの信号で平文です。『レ・イ・フォ・ル・ノ・ヨ・ア・ケ』と言ってます。それから数字も打ってます」
発光信号で送られてきた数字を並べると、それは着弾修正指示のものだった。
「あの時と同じで、あそこにも友人が居るみたいだな」
「長官、彼等の修正指示に従いますか?」
「あぁ」
大石は彼等の修正指示に従って砲撃させ、見事に弾薬庫を破壊した。
「続けて、着弾修正指示!」
「撃て!」
着弾修正指示に従いながら日本武尊はレイフォル港の艦船と弾薬庫を次々と砲撃で破壊していき、1時間もしないうちにレイフォル港は壊滅的被害を受け、軍港としての機能を喪失した。
続く
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