宇宙戦艦
金剛型宇宙戦艦 前期型
全長 ・205m
兵装 ・36cm艦首陽電子衝撃砲・36㎝三連装高圧増幅光線砲4基・VLSミサイル発射管16門・艦首魚雷発射管8基・機銃多数
主機・核融合推進式機関×1
解説
西暦2160年代後半に第一次地球連邦防衛力整備計画に基づき極東管区にて計画、設計され、地球連邦防衛宇宙軍に正式に主力戦闘艦として採用された。
西暦2171年に一番艦金剛が進宙、同年中に就役している。
なお、前期型と後期型に分けられ、後に前期型も全て改修され後期型に統一された。
ーーー
金剛型宇宙戦艦 後期型
全長 205m
武装 ・36㎝艦首陽電子衝撃砲・36㎝三連装メガ粒子砲4基・VLSミサイル発射管16門・艦首魚雷発射管6基・機銃多数・艦首対エネルギー弾撹乱膜散布装置(ガ軍エネルギー弾に対し、若干の効果を発揮)
主機 ミノフスキー複合核融合推進機関
解説
金剛型に極東管区と欧州管区の開発部が共同で研究していた新型機関を搭載したタイプで、後期型と呼ばれる。
後に前期型も改装を受け全ての金剛型が後期型に統一された。
また、この機関に必要不可欠なミノフスキー粒子の名称はこれを発見した欧州管区技術部のトレノフ・Y・ミノフスキー博士(技術部少将)の名前から取っている。
更に、このミノフスキー粒子を核融合炉を組み合わせ、艦船の機関として実用化させた極東管区技術部の真田博士(技術部大佐)の功績もあり、この新型機関はミノフスキー真田機関と呼ぶ者もいる。
前期、後期型を含め代表的なのは、本型のネームシップである金剛、そして、かの宇宙戦艦ヤマトの艦長を勤め、地球を救った英雄沖田十三元帥が座乗し艦隊指揮を執った武勲艦霧島、そして、その沖田元帥と双璧を成す名将、守護神との異名を持つグリーン・ワイアット中将(開戦時少将)がガミラス戦役初頭まで座乗し、始めてガミラス軍艦艇の撃沈に成功した艦として有名な幸運艦 ロドニー であり、ロドニーはメ号の作戦時はドックにて修理中であり、その後もボロボロになっても必ず帰還するその姿は前線の将兵に勇気を与え続けたと言われ、現在は戦艦霧島と共に記念艦として余生を送っている。
ーーー
マゼラン級宇宙戦艦
全長 327m
全幅 94.5m
全高 72m
武装・40cm連装メガ粒子砲2基・36cm連装メガ粒子副砲5基・12.7cm連装防空砲2基・7.6cm連装防空砲12基・対艦ミサイル発射管4基・多目的ミサイル発射管2基・対エネルギー弾撹乱膜散布装置
主機 ミノフスキー複合核融合推進機関4基
解説
西暦2180年代後半に発表された第二次地球連邦防衛力に基づき欧州管区にて計画、設計された。
計画では新型機関を採用していたため、建造にはその完成を待たなければならなかった。
ガミラス戦役初頭の西暦2192年前半に一番艦が就役、その後も多数の同型艦が建造された。
特徴は、火力もさる事ながら、その防御性能である。
ガミラス戦役中、ガミラス艦の攻撃で金剛型宇宙戦艦が十数発で撃沈される中、あるマゼラン級は数十発以上の直撃を受けながらそれに耐え、敵戦艦と相討ちしたというエピソードも公式に存在するほどである。
また、本級には武装を減らして艦隊指揮能力を強化し艦載機搭載能力を付け足した旗艦タイプが存在する。
そちらは改マゼラン級と呼ばれており、搭載能力は艦載機12機とされている。
本級の代表的な艦艇は、第一次、第二次火星沖海戦にて、前述の守護神グリーン・ワイアット中将(当時少将)が座乗し、ガミラス戦役終戦まで生き残った地球連邦防衛宇宙軍の最大の武勲艦キング・ジョージ5世が最も有名だろう。
キング・ジョージ5世の最大の戦果と言われるのが、第一次火星沖海戦にて殿を務めた際にガ軍戦艦2隻を撃沈し、1隻を大破、更にガミラス艦隊の旗艦と思われる超弩級戦艦にも損害を与えた上に、その他艦船4隻を撃沈、3隻を中破、又は大破させ、その他多数の敵艦船に損傷を与えるという当時としては途轍も無い偉業を成し遂げた事だろう。
又、キング・ジョージ5世はその後もガミラス軍に対し奮闘、メ号作戦にも投入され、ワイアット中将指揮下において、ガミラス戦役中30隻以上を撃沈又は撃破している。
ーーー
宇宙巡洋艦
村雨型宇宙巡洋艦
全長 152m
武装・20㎝艦首陽電子衝撃砲・20㎝連装高圧増幅光線砲3基・魚雷発射管4基・機銃4基
主機 核融合推進式機関
解説
金剛型宇宙戦艦と同様に第一次地球連邦防衛力整備計画に基づき、金剛型と同じく極東管区が設計、開発した艦艇。
内惑星戦争ではその性能を発揮して戦果を挙げた。
ただし、ガミラス戦役が始まると序盤から只の的としか言えないような悲惨な状況となる。
当時は後述の磯風型駆逐艦と並び宇宙の棺桶、未亡人製造工場、動く死刑台などと不名誉な呼び名で揶揄された。
開戦の切掛となった事件でも有名、既に亡くなっていたが、戦後に戦犯指名された極東管区の芹沢元参謀長(階級は中将)の独断での命令(越権行為、脅迫、一部上層部と結託しての公文書偽造の上での)を受け、同級の一番艦村雨がガミラス軍艦艇に攻撃を仕掛けたことが開戦に繋がったと公式に発表されている。(後にその時のガミラス艦艇には外交使節が登場していたことが判明.、記録から芹沢元参謀長が自己判断で現場からのガミラスからの対話の可能性についての報告を遮断、逆に現場を恫喝し攻撃を指示していた事が確認された)
ーー
村雨型宇宙巡洋艦 後期型
全長 152m
武装 ・20㎝艦首陽電子衝撃砲・20㎝連装メガ粒子砲3基・魚雷発射管2基・機銃6基・対エネルギー弾撹乱膜散布装置
主機 ミノフスキー複合核融合推進式機関
解説
村雨型宇宙巡洋艦に、金剛型宇宙戦艦と同じ改装を受けたタイプ。
前期型の不名誉な呼び名を払拭するには至らなかったが、それでもそれなりの戦果を挙げている。
最大の戦果として有名なのが、第一次火星沖海戦での北上、大井の活躍だろう、前述のキング・ジョージ5世と共に殿を務め、最期はキング・ジョージ5世の撤退命令を無視して、その撤退を援護、2隻合わせて戦艦1隻、巡洋艦2隻、空母1隻を撃沈、その他艦船4隻に損害を与えた上でキング・ジョージ5の撤退成功を確認した後、ガミラス艦隊からの集中放火を浴びこの2隻は壮絶な最期を遂げている。
本級はその後、北上、大井以上の功績をあげた艦船は存在していない。
ーーー
サラミス級宇宙巡洋艦
全長 220m
全幅 62.2m
武装・20㎝単装メガ粒子砲6基・6連装ミサイルランチャー2基・連装大型ミサイル発射管6基・対エネルギー弾撹乱膜散布装置
主機 ミノフスキー複合核融合推進式機関
解説
マゼラン級と同じく第二次地球連邦防衛力整備計画にて欧州管区が主体となり設計、開発された。
全ての性能面で村雨型を上回る。
本級の一番艦サラミスはメ号作戦にて撃沈されたが、その一番艦サラミスが本級で最も敵を撃沈した艦であった。
就役し、撃沈されるまでの6から7年の間に24隻の敵艦を撃沈又は撃破している。
ーーー
宇宙駆逐艦
磯風型宇宙駆逐艦
全長 80m
武装 12.7㎝艦首対艦砲2基・12.7㎝三連装高圧増幅光線砲2基・魚雷発射管3門・ミサイル発射管8門
主機 核融合推進式機関
解説
第一次地球連邦防衛力整備計画にて極東管区が主体となり設計、建造された。
内惑星戦争ではその艦艇としては驚異的な機動力を発揮し多大な戦果を挙げたが、ガミラス戦役では、当初から戦果も上げてはいたが、損害も尋常じゃない程多く、前述の村雨型宇宙巡洋艦と同様に、宇宙の棺桶、未亡人製造工場と呼ばれる事となる。
後に全ての磯風型駆逐艦は、前述の艦艇と同様の改装を受ける事となる。
ただし、艦体のサイズの問題から、前述の艦艇と同じには行かずに、機関と主砲の交換のみとなり、当初計画された対エネルギー弾撹乱膜散布装置は装備されなかった。
結果、思うように生存性の向上は出来なかったが、機関出力が向上したため機動力が強化され、従来に比べてある程度の生存性の向上には成功した。
本級ではガミラス戦役序盤から終戦まで最前線に居続け、一発の被弾も無かった雪風が幸運の女神に愛された艦として有名。
なお、雪風の所属した艦隊はもれなく生存率が上がったため、どの艦隊も雪風を欲しがっていたとの関係者の話もあった。
ーーー
「おじいちゃん守護神?」
「……やめて…そんな澄んだ目でおじいちゃんを見ないで…おじいちゃん守護神なんて知らない…」
孫娘が何故か家にあったガミラス戦役時における地球連邦防衛宇宙軍艦艇大全集なる本を見ながら、私を見つめてくる。
守護神て何のこと?
英雄?
あ、電話会社の「おじいちゃん?」
とりあえず私は紅茶を飲みながら小学生の孫娘の話をどうすれば反らせるかを考えるのだった…。
だって、私の知らないところで変な二つ名とか、紳士としてもなんか…もう、なんか…恥ずかしいし……
何年か後の光景であった。