拝啓、我が愛する妻クレアへ……我が愛する娘、アリスがヤマトに乗り込んでイスカンダルへ旅立ったと先日の君からの手紙を読みました。
君に問いたい、何故…何故もっと早く教えてくれなかったのだ!?
いや、理由は書いてあったけどね!?
”出発前に貴方に報告すると、せっかくアリスが希望したヤマト乗組を白紙にしかねないので、報告しませんでした。確かにリスクは有りますが、アリスは想い人もヤマトに乗り込むそうで、その意思は固く、それを尊重しました”
うん、分かるがね!
その後に報告が数ヶ月経ってからとか遅いと思うのだが!?
思えば君は昔から冷静でクールで頭が良く色々気付きもあるが天然も入っていて、たまにこちらが“ん?“となる時もあったが、こればかりはちゃんと早めに教えて欲しかった。
お陰で、新型機関を装備した新鋭艦隊を急いで準備しなくてはならなくなってしまって…全く、もっと早く教えてくれたらその分準備も急がせた物を…
は?何かおかしな事を言っているかね?
ヤマトはイスカンダルへもう少しで着くそうだ。
ヤマトは定期的にタキオン通信で航路のデータを送ってくれているから凄くたすかる。
私が出撃できるのはまだ少し先、合流はヤマトの帰路の途中になるだろうが、帰路が一番警戒が緩みやすいのだよ、だからこそ帰路のヤマトに合流し守るのだ。
必要ないだと?それで娘に何かあったら……紳士的にピーーしてピーをピーーにするが宜しいかね?
出撃の許可に関しては問題ない。
ガミラスの残党を片付けたらすぐに出撃出来るように許可は受けた。
「地球を救うために遥かな星へ旅に出た英雄を、その帰路で失う訳にはいかない!出来る力が今はあるのだから、万全を期すために帰路だけでも援軍を送るべきだ!」
と熱弁し、更に食い下がると何故か泣いて感動しながら許可をくれた。
あとはガミラス残党の排除だが…私の艦隊を執拗に狙ってきたので、紳士的に容赦なくお相手してあげたのだが。
『例のテロン艦隊だ!絶対逃さんぞ!……そんなまさか!誘い込まれ!?…ウワァーー!!!』
『辺境の蛮族風情が調子に乗るなぁ!!!バカな全線が突破され…バカなぁ!?』
『こんな場所に居られるか!我が艦隊は撤退を……っ!?』
『別に、あの艦隊を倒してしまっても構わんのだろう?ーーバカな我が艦隊が!?』
以上ワイアット被害者の方々でした。
そして、ガミラス残党を壊滅させたワイアットは、新型機関を搭載した新鋭艦隊を率いて、出撃していくのだった。
因みに上層部含め一般の地球連邦防衛軍の将兵のワイアットへの認識は、地球の為に無茶を押し通し不可能を可能にする正に英雄的提督と言う認識であり、誰も彼の内面に気付く者はいない…奥方以外は…。
ワイアットの新鋭艦隊
旗艦 ヴァンガード級1番艦ヴァンガード (どう見てもバーミンガム級)
改二型マゼラン級 コロラド ナガト
最上型巡洋艦 モガミ (どう見てもクラップ級)
改サラミス級 サンプソン アラスカ
の6隻からなる新型機関搭載艦が艦隊を組み、出撃して行った…。
ワイアットは紅茶をしっかりと闇市で仕入れるのを忘れなかった。
因みに、この世界の地球の被害ですが、原作よりマシで、原作の被害を10としたらこの世界は7位です。
ワイアット(と主にその他の方々が)頑張りました。