何故奏が生き返ったのか、そして何故指輪の姿になっているのか…
その謎がこの話で分かります。
それに伴って『序章 プロローグ』に追加記入しておきました。
?(・・・見えない・・・・暗い・・・・・あれから・・・・どうなったんだ?)
今 こう思っているこの少女の名は『天羽 奏』
家族をノイズによって殺され、その憎しみだけで生きてきたが
あの日助けられた自衛隊員の言葉を聞いて考えを改め
人を守るために戦い続けてきた…だが今その命が尽きようとしていた…
彼女は逃げ遅れた少女を助ける為に自分の命すらも危険に晒す"あの歌"を唄った…
その曲の名は・・・・・絶唱
?「奏!」
自らの名を呼ぶ声が聞こえその声を放つ人物を奏は知っていた
?「お願い奏!死なないで!」
奏「・・・・・どこだ翼・・・・・・・真っ暗でお前の顔も見えやしない・・・・・」
風鳴 翼…彼女よりも前に戦い彼女を誰よりも信頼しともに戦ってきた
彼女の相棒であり片翼だった。
翼「ここだよ。傍にいるよ奏・・・・・・」
奏「悪いな・・・・もう一緒に歌えないみたいだ」
翼「どうして・・・・・・どうしてそんなこと言うの?奏は意地悪だ・・・・」
奏「だったら翼は泣き虫で弱虫だ・・・・・・・」
翼「それでもかまわない!だからー」
「ずっと一緒に歌ってほしい!」
その言葉を聞き奏は微笑む
奏「知ってるか?翼。思いっきり歌うとな、
すっげぇ腹・・・・・・減るみたい・・・だ・・・ぞ・・・」
奏は今自分が感じている事全てを大切な相棒に伝えると静かに息を引き取った
その顔は全てのしがらみから解放され穏やかであった
彼女の肉体は塵となりそして大切な片翼を残し空へと舞っていった・・・・・・・・
翼「奏----------!!!」
Anotherバカとテストと召喚獣の世界 サバト発生翌日
明久が絶望を乗り越えこの場所から去ってから翌日
そこに輝きの中から一人の少女が姿を現した
それは先程ある世界で命を落とした天羽奏であった
奏「うう・・・・・・・あれ?あたしは・・・どうして?」
?「まさかサバトで発生した魔力で人間が蘇るとは・・・
しかもこことは違う異世界とは・・・これぞまことの奇跡だな・・・」
奏「誰だ?」
奏は振り返るとそこには明久をウィザードにさせた白い魔法使いが立っていた
白い魔法使い「ここは君がいた世界ではない。そして君は新たなる命を授かり蘇ったんだ。」
奏「・・・悪いけど言ってることがサッパリ分からねぇんだけど?」
白い魔法使い「少し難し過ぎたか、ここで話すのはなんだ。場所を変えよう。」
「テレポート!ナウ!」
白い魔法使いは指輪を使い自身の家と思われる建物の居間に移動した
奏「え!?ここどこだよ!?」
白い魔法使い「ここは私の家だ。取り敢えずまずは、風呂に入ってこい。
そんなボロボロの格好だと話す気を失くす」
奏は自分の纏っているものの状態を見る
奏「///!?」
白い魔法使い「やっと気づいたか・・・・・・・・」
奏「じゃあ・・・・・・・・お邪魔します・・・・・・・・」
そして奏が風呂から上がりそして服を着替えて
白い魔法使いは全てをを話した。
この世界のある一人の少年がサバトの儀式によって『魔法使い』になった事…
人々を絶望させ全てを奪い生まれる魔力の塊『ファントム』
そのファントムが奏の元いた世界へ転移した事…
白い魔法使い「これがこの世界で起こった事だ。何か質問は?」
奏「あ・・・いや・・・なんかホントに異世界に来ちまったなって思って・・・・・・・・」
白い魔法使い「仕方がないさ。でも君は蘇ったんだ。この世界に、これからどうするつもりだ?」
奏「今のあたしには家族はいない。でも、あたしはその分懸命に生きる。それがきっと
死んだ家族が望んでいる事だから…でもあたしは…元の世界に、あいつを…」
奏は元の世界に残してしまった翼の事が気がかりだった。
そんな奏の気持ちを察したのか白い魔法使いはある提案をした。
白い魔法使い「君は元の世界に戻りたいのか?」
奏「勝手かもしれないけど…あたしは元の世界に戻りたいんだ!
頼む!遠くからでも良い、あいつを…翼を見守らせてほしいんだ!!」
奏は白い魔法使いにそう伝えると彼はゆっくりと立ち上がり
懐から携帯を取り出し、電話をした。
白い魔法使い「私だ…今すぐに私の家に来て欲しい…大丈夫だ案内役も送る…
そいつの後を追えば…私の家に辿り着ける…」
そして電話を切ると白い魔法使いは指輪を白い鳥の模様の指輪と交換し、
魔法を発動させた。
「ガルーダ!ナウ!」
すると目の前に白い鳥のプラモデルの様なパーツが現れ
独りでに組み立てていくとその指輪を空いた穴に差し込むと
白い鳥「ホワイトガルーダ」が完成した。
白い魔法使い「彼をここまで案内させてくれ」
そう頼むと白いガルーダは飛んで行った
白い魔法使い「今"彼"を呼び出した…あと少しでこっちに来るぞ」
奏「彼?」
白い魔法使い「この世界で誕生した"魔法使いだ"」
奏「ありがとよ、何から何まで…そう言えばアンタ名前は?あたしは天羽奏だ」
白い魔法使い「私は・・・・・・・・・」
白い魔法使いは魔方陣を潜り本来の三十代後半の男の姿に戻る
「冴島大牙だ。よろしく頼む。」
そして暫くすると"彼"が到着した。
明久Side
僕は今、あの白い魔法使いの家の前に来ていた
自分の家で旅立つ準備をしていたところ電話で呼び出され
あの人から貰った僕の愛車「マシンウィンガー」で行こうとしたら
家の前に白いガルーダが来て、僕をここまで案内してくれた。
明久「こんにちは…」
明久は家のドアを開くとそこに三十代後半の男とオレンジ色の髪をした少女
がいた。
大牙「よく来てくれたな・・・吉井明久」
明久「…その声…もしかして」
大牙「そうだ…私が白い魔法使いだ…そして彼女は…」
奏「あたしは天羽 奏だ!奏って呼んでくれ!
あんたの事はこの旦那から聞いてるから宜しくな!」
明久「こっちこそ宜しく!僕は吉井明久、指輪の魔法使いで僕も明久って呼んで」
そして明久は奏の話を聞くことになった
明久「え!じゃあ奏は此処とは違う世界から来たの?」
奏「そう、あたしはこことは違う世界の人間、俗に言う転生者だ」
明久「一体…奏の世界では何が起きてるの?」
奏「あたしの世界にはノイズって言う化け物がいるんだ」
明久「ノイズ?ノイズって・・・雑音の事?」
奏「そんな可愛いもんじゃないさ。ノイズには実体が無い、何て言うか、
ノイズは波のような存在なんだ」
明久「それじゃあ攻撃出来ないじゃないか?じゃあどうやってそのノイズを倒してきたの?」
奏「ある遺跡から見つかった過去の技術によって奴等を実体に変えて
戦闘能力を与えるシステムが開発された。それが『シンフォギアシステム』…
あたしもその奏者だった。だけどあたしは薬品を投与して奏者になったんだ…
・・・・・家族の仇を打つために」
明久「まさか・・・そのノイズに家族を・・・」
奏「ノイズは触った物を炭素に変えちまうんだ。それから暫くは復讐の為に戦ってきた。
だけど気づいたんだ。こんなあたしの力でも誰かを守れることができるって。
そしてあたしよりもギアの奏者になった子と一緒に歌いながら戦ってた」
明久「歌!?なんで戦ってる最中に歌うわけ!?聞くのは分かるけどさ」
奏「シンフォギアは歌に反応して力を発揮するんだ。
それに歌は勝手に頭の中に入ってくるものなんだ。」
明久「何だかややこしいシステムだね…シンフォギアって…
それじゃあ歌いつづけなきゃ変身も維持出来ないの?」
奏「いや、変身は自分の意思で解けるけど。それよりも頼みたい事があるんだ」
明久「何?」
奏「今あっちでは今がどうなってるのかは分からない…
それなのにファントムまで現れたら間違いなく翼が危ないんだ」
明久「翼?その子が奏よりも前にいた奏者なの?」
奏「ああ!だから頼む!あたしの世界に行って翼を…ノイズとファントムから守ってくれ!
あたしにはもう戦う力が無い…だけど明久!お前なら戦う事が出来る!
今はお前にしか頼めないんだ!頼む!明久、この通りだ!」
奏は頭を下げながらながら頼み込んだ
そして明久は奏の頭を両手で添えるとそのまま抱きしめた
明久「分かったよ約束する…奏の想いは十分伝わったから…」
奏「え?」
そして奏の両肩に自分の手を置き、目線を合わせると明久は言った
弾「僕はファントムから人々を守る為に戦うって誓ったんだ。
それにノイズも人々を絶望へと陥れるならそいつらとも戦う!
僕は行くよ!奏の世界に…それが指輪の魔法使いだからね!」
奏「ありがとう、明久」
明久「でも行く前に後もう一つだけ約束をしよう」
奏「え?約束?」
明久「奏も僕と一緒に着いていくこと…これだけだよ」
奏「それだけ・・・って、行ってもいいのか?一回死んだあたしが?」
明久「死んだからこそ、今は生きてることをちゃんと伝えた方が良いよ。
その方がその翼っていう子もきっと嬉しいと思うから」
奏「会っても良いんだ…良かった。本当ならあたしが自分で行きたかったんだ。でも・・・・・・・」
明久「そう言うことは言わなくて良いの。それじゃあ明日迎えに行くから…じゃあね♪」
そして明久はバイクに乗り準備を続きの為、家へと帰って行った…
翌日・・・明久は奏を迎えに行く為にそして奏の世界へ旅に出る為に家を出て行った。
マシンウィンガーに乗って向かう途中で明久は文月学園に通う生徒たちの行列を見つけた。
その中にはクラスメイトであり友達の雄二や秀吉、ムッツリーニ、姫路と島田の姿もあった。
皆は僕の存在には気づいていないのかそのまま進んでいった。
外からはヘルメットをしていて見えないが明久の目には涙が溢れていた
明久「僕はもう…あの中にはいられないんだ…」
明久は後ろに振り向き
明久「皆…さようなら…元気でね」
そして明久は人知れずその場を離れた…
マシンウィンガーで白い魔法使いの家に到着した明久は奏を呼ぶ為に家の中に入った。
大牙「よく来てくれたな…奏ならあそこだ…」
明久「はい…」
奏「明久…来たんだな」
明久「うん…良いんだね。奏」
奏「あぁ…」
大牙「明久、奏の世界に着いたらこの指輪を使った方が良い」
そう言うと大牙から明久にあるウィザードリングを手渡した。
明久「これは?何の指輪ですか?」
大牙「その指輪は彼女を入れる為の指輪だ。
今、奏の世界では彼女は死んだ人間となっているそんな人物が
うろちょろしてたら流石にマズイ…
だが、今の奏の体は魔力で出来ているんだ。この指輪は
主に奏の姿を隠す為に使ってくれ…彼女の体の事なら心配することはない
この指輪の中でも彼女は見る事も聞く事も話す事も出来る。」
明久「凄い指輪ですね…奏は我慢出来る?この指輪の中に入るの…」
奏「あたしなら平気さ!翼を見守る為ならその位我慢してやるさ!」
明久「分かったよ…でもどうやってやるんですか…これ?」
大牙「まず明久が指輪を嵌めた後、ドライバーにかざしてくれ
その後で奏が自分の手を明久の指輪を嵌めている手に重ねてくれ
そうすれば彼女は指輪の中に入れる」
明久「分かりました…さぁ、行こう。奏」
奏「おう!色々とありがとうな、大牙の旦那…行って来るぜ」
大牙「ああ、気を付けるんだぞ…2人とも」
そして二人はマシンウィンガーに乗り込みエンジンを吹かせると
2人はそのまま走って行った。
残された大牙はもう聞こえないかも知れないのを知っていても尚
言葉を綴った。
大牙「頑張るんだぞ…明久、奏」
そして2人は旅立った…ノイズとファントムから
人々の希望を守る為に・・・
以上が明久と奏の出会いと旅立ちを詳細に書いた話です。