加蓮とまゆに挟まれるP   作:黒猫黒

10 / 14
last kiss をちょっぴりイメージ
弱く守ってあげたい
芯が強く大人
面倒見が良く世話焼き
悪戯されても強く怒れない
美優さんは色んな一面があり魅力的な女性


三船美優は幸せを掴む

私の幸せはプロデューサーさんと共にある

 

 

私は流されに流され続けてここまで来た

 

子供の頃も大人になってからも流されて

皆がOLになるから私も

皆が結婚するから私もいつか

そんな風に、ずっとそれこそ

死ぬまで流されるだけの人生と思っていた

 

そんな私を流れから救い上げてくれた人がいた

プロデューサーさんだった

 

初めは戸惑った、私は流されて生きて来たから自分の意思なんて物は無い

でも他のアイドルは皆しっかりとした目標と

それを叶える為のしっかりとした意思を持っていた

 

それを見てやっぱり私なんかが

ここにいちゃ駄目だと思った

ここの人達は誰も流されていないから

 

それでも美優さんが良いと

美優さんしかいないと言われると

まだここにいてしまう

 

そんな私がいつの間にか人気アイドルなんですから驚きですよね

 

でもそれはプロデューサーさんの言う通りにしていたからだ

私は流される相手が世間からプロデューサーさんに変わっただけで本当は何も変わっていない

 

でも流れ方は変わった

今までは激流の中を1人何処に着くのかも分からず

もがいても抵抗してもどうしようもなかった

 

でも今はプロデューサーさんが導いてくれる

 

緩やかな暖かい川をゆっくりと導かれて進んでゆく流されそうになるとプロデューサーさん手を引いて進んでくれる

 

私はプロデューサーさんに流されるのが好きだ

 

プロデューサーさんは私をちゃんと見てくれる、そう思わせてくれる

 

いつから私はプロデューサーさんを好きになったんだろう

初めての手を差し伸べてくれたあの時にはもう恋が始まっていたのかも知れない

 

プロデューサーさんの周りには魅力的な女性が沢山いる私なんか、とは今も思う

 

でも私を側に置いて欲しい

愛して欲しいと思ってしまった、だから

すこしでも見て貰う為に今日も私なりに頑張る

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

仕事場からの帰り道の車の中で

私とプロデューサーさんは二人きり

今日はこの仕事が最後の筈

流れる景色を眺める

 

「プロデューサーさん、今日のお仕事はこの現場で最後ですか?」

 

プロデューサーさんは運転をしながら返事をする

 

「はいそうですよ、遅くまでお疲れ様でした美優さん」

 

「お疲れ様です

ふふっ、プロデューサーさん敬語

同い年だからやめるって約束したじゃないですか」

 

ひょんな事から同い年と分かって以来

敬語を外す約束をしたのだ

 

「あっごめんなさ、ごめん美優さん」

 

「はい、よくできました

でも呼び捨てなら満点でしたよ」

 

「さすがに呼び捨ては失礼だからね」

 

「もうしょうがないですね、特別に許可します」

 

「ありがとう

でも美優さんも敬語だよね?

同い年だよ?」

 

「アイドルとプロデューサーですからね敬語じゃないと失礼ですから、社会人として」

 

プロデューサーさんの真似をして

失礼を強調して話す

 

「立場を持ち出されると

何も言えなくなるじゃ無いか」

 

「うふふ、私は大人ですからね貴方と同じ」

 

大人を強調する

プロデューサーさんとの会話は楽しい

ずっと続いて欲しい

 

その時プロデューサーさんの携帯が鳴る

車を路肩に止めて携帯に出る

 

「はい、えっいいんですか?

はいもう帰る途中です、わかりました

お言葉に甘えて、はいお疲れ様です」

 

プロデューサーさんが嬉しそうだ

 

「プロデューサーさんどうしました?」

 

「事務所のちひろさんからだよ

疲れてるだろうからそのまま帰って良いって

美優さんもこのまま直帰で良いなら

事務所に寄らなくて良いし家まで送っていくよ」

 

嬉しそうに話すプロデューサーさんは

エンジンをかけようとする

それに手を乗せて止める

 

「美優さんどうしたの?

運転手の手を触ると危ないよ?」

 

「それはごめんなさい

でも出発は少し待ってください」

 

プロデューサーさんが車の鍵から手を離す

ここの道は滅多に人も車も通らない為に道の端に車を止めて置いても邪魔にならない

 

「どうしたの何か悩みか、相談事でもあった?」

 

「いえそういう事ではなくって…

プロデューサーさんは気づいてますか?

私と二人きりでこうして…ゆっくり話すのがいつぶりなのか、ちゃんと分かりますか?」

 

「えーと?ごめん3週間ぶり位か?」

 

「……プロデューサーさんにとっては

そんなものなんですね

…2ヶ月ですよ…私は待ってました

プロデューサーさんからメールでも電話でも良いから

何か連絡が無いか毎日携帯をチェックして何も無い事に悲しんでそれの繰り返しでした…

もしかして私を忘れてしまっていたんですか?」

 

「美優さん…ごめん、悲しませるつもりじゃ無かったんだ」

 

「分かってます、プロデューサーさんは忙しい人ですから仕方ない事ですよ」

 

美優さんは悲しそうに微笑む

 

「でも会えない時間は悲しくて、こうして二人の時間もすぐに終わってしまう」

 

美優さんが身を乗り出す

 

「だから私を求めて下さい」

 

真剣な瞳でプロデューサーを見つめる

 

「私が必要だとここまで連れて来たのは貴方なんですよ…それとも、もう私は必要無くなってしまいましたか…?」

 

美優さんの瞳から涙がこぼれ落ちる

ここまで追い詰めていたなんて

 

「美優さん違います今も俺には美優さんが必要です、忘れる事なんてあり得ません」

 

美優さんを抱き締める

背中に手を回して力強く抱き締め

美優さんも俺のシャツの胸の部分をギュッと掴み縋りつく様にして泣いていた

 

「ごめんなさい美優さん

そんなに不安にさせていたんですね、俺が美優さんをここまで、アイドルの世界まで連れてきたくせに」

 

「…プロデューサーさんは…まだ私を見てくれますか?私を…必要としてくれますか?」

 

「当たり前ですもう二度と不安にさせませんから

まだ俺に着いてきてくれますか?」

 

「プロデューサーさん私約束が欲しいです

約束の証が、弱い私が悲しみに耐えられる様に

私とプロデューサーさん二人だけの約束の証」

 

「約束の証?」

 

美優さんを見るとゆっくり瞳を閉じて

顔をこちらに向けやや上を向く

 

「お願いします…私が負けない様に」

 

覚悟を決め唇が触れるだけのキスをする

 

お互いの唇が離れた後

美優さんが顔をこれ以上無い位真っ赤に染め

驚き目を見開いた

 

「本当にして頂けるなんて」

 

「一応俺のファーストキスだから、特別だぞ?」

 

プロデューサーは照れているのを誤魔化す様に

わざとふざけて話している

 

「プロデューサーさんのファーストキス…

ならお揃いですよ

私もファーストキスですから」

 

プロデューサーが驚く

 

「そんなに大事な物俺なんかに渡さなくても…!」

 

プロデューサーの口を人差し指で止める

 

「プロデューサーさんだから…ですよ

意味は分かりますよね?」

 

美優さんは妖艶に笑いながら首をかしげて、人差し指を自分の口に当てる

 

真っ赤になって固まるプロデューサーの耳元で美優さんが囁く

 

「私はまだ弱いままですけど

でもプロデューサーさんから約束の証を貰いました

だから他の子にも負けない様に強くなります、プロデューサーさんだけは誰にも渡したくないから

初めて…譲れない、勝ち取りたい人が出来たから」

 

プロデューサーの指先にそっと触れ

そう宣戦布告した

弱々しかった美優さんの瞳の中で

確かに決意の炎が揺らめいていた




妖艶な美優さんは破壊力がやばい
以外と巨乳
弱いのでは無く控えめ
強くなると決めたら無敵
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。