けしてペットではない
番(つがい)2つ組み合わせ1つになるもの
対(つい)特に雄と雌
番(つがい)夫婦
この頃頻繁にペロがいなくなる
今日も一緒にPに会いに行こうとするが又ペロがいない
初めはの頃は心配して探し回ったりもしたがお昼休みが終われば自分から帰ってくる
しかしペロは大切なお友達、心配はする
「…ペロ?…どこ?」
事務所を探しても見付からない
他の人に聞いても見ていないと言う
忙しそうな人も困っている私を見付けると
足を止めて話しかけてくれる
ゆっくりしか話せない私を待ってくれる
346プロの人は皆優しい
「…Pもいない…?」
Pが事務所にいたらペロを探すのを手伝って貰おうと
思っていた、しかしペロとPが両方いない
これが初めての事では無い
確かに前もこんな事があった
「…まさか」
人通りの少ない、余り人の来ないフロアの更に人の来ない静かな部屋そこはPの休憩所になっている事を雪美は知っている
急いでそこに向かうと
「…!やっぱり」
ペロは雪美が探している間に、先にPとお昼寝をしていた
ソファーにPとその膝の上にゴロゴロとのどを鳴らし
幸せそうなペロ
「…ペロ…おいで」
Pがお昼寝中の為もともと小さな声を更に小さくする
じっとペロが来るのを待つ
「………」
目が合った筈のペロがチラッとこっちを見るがプイッと顔をそらす
「…ペロ退いて」
ペロは顔さえ向けない
「…そこは…Pの膝の上は私の場所…特等席」
雪美の大切な場所
ソファーに近くがペロが反論する
<ンギャア>
「…そう」
雪美は悩む
「…半分こは?」
これ以上無い最大の妥協点である
しかしペロは
「…狭い?…ペロはねこなのに?」
表情の分かりにくい雪美の顔に明確な苛立ちが表れ口がひきつる
「………そう………」
<ンギャア>
ペロは勝ち誇った様に鳴いた
ブチッと雪美の中で何かが切れた
「……いくらペロでも…もう許さない…!いつも…気付くとPとペロで居なくなって…お昼寝してる…!」
珍しく雪美が怒る
「…私はPの半分こまで妥協した…!でもペロは…少しも譲らない…」
<ンギャア>
「…僕の番(つがい)?」
<ンギャア>
「…違う」
<ンギャア>
「…Pはペロの番にはならない…私のP」
<ンギャア>
「…違うならない…ねこと人間」
部屋の中で激しい口論が展開されるが
しているのは寝ている男の膝の上の猫と
幼い女の子
「…Pは私と約束した…!」
雪美の目に涙が浮かぶ
ペロはさすがにやり過ぎたと思ったがしかしペロだって本心だ
いつの間にか喧嘩の声が大きくなっていたのかPが起きる
「…ん?雪美?どうしたんだ?
泣いてないか?」
寝起きに目の前に雪美の泣き顔でPは心臓が止まりそうになる
「…Pは…ペロがすきなの?」
「どういうことだ?」
頭の中がまだ寝ているP
寝惚けたまま答える
「…でもペロがPに…可愛いって…好きって言われたって…!」
「確かにそれは会うたびに言うけど」
「…そんな」
<ンギャア>
再び勝ち誇った顔のペロ
そんなペロを撫でながら
「でもそれは雪美だって猫がいたら可愛いって言うだろ?」
「…あっ」
雪美はペロを見る
ペロは撫でられて気持ち良さそうにしている
ペロにとってはどういう意味の好きでも関係ないのだ
「…じゃあPは私の事は?」
「雪美の?」
「…可愛い?…好き?」
真剣な表情で尋ねる
「雪美のことは可愛いし勿論好きだよ」
Pの言葉を聞くと嬉しそうに微笑む
珍しく喧嘩をした上泣いたので眠くなったのかあくびをする
「雪美もお昼寝するか?何時もはペロと二人でお昼寝だけど今日は雪美も一緒だな」
「…いつも?」
ペロを見る
Pがペロを膝からソファーの上に移動させると不満そうに
<ンギャア>
と鳴く
しかしPが一撫ですると大人しく眠りにつく、そんなペロを雪美は信じられないと見つめるも
「おいで」
Pにそう言われ膝の上に抱き上げられると大人しくなる
そしてそのまま撫でられながら眠りにつくのであった
結局ペロは雪美に似ているだけの事
雪美ちゃんよりもペロの愛が重い
雪美ちゃんはペロとP両方大切で大好き
ペロも雪美ちゃんとP両方大切で大好き
故に喧嘩するし両方引かない
ペロはPを自分の番にしたい
お昼寝にはPからも、ペロからもどちらからも誘う