Dear…【完結】   作:水音.

48 / 87
第38話 A Desert Castle ―砂上の城―

 浦原商店の地下には通称『勉強部屋』と呼ばれる巨大な空洞が存在した。

 死覇装の襟を正した沙羅は虚圏へと旅立つべく、浦原・夜一とともにその最深部へと降り立っていた。

 

「──我が右手に界境を繋ぐ石。我が左手に実存を縛る刃。黒髪の羊飼い、縛り首の椅子、叢雲来たりて我鴇を打つ」

 

 浦原の詠唱に呼応して辺り一帯に地鳴りのような音が響きわたり、その言霊が完全に紡がれた瞬間、沙羅の眼前の空間は上下に引き裂かれた。

 裂け目からは全てを覆い尽くす深い闇が顔を覗かせている。

 傍らで様子を見守っていた夜一がごくりと喉を鳴らす一方で、沙羅はもう何度も目の当たりにしたその姿に懐かしさすら覚えていた。

 

 ウルキオラが虚圏と現世を行き来する際にいつも開いていた黒腔(ガルガンタ)

 それは沙羅にとってなんら恐怖を抱くものではなく、心の奥底から恋焦がれる人へと繋がる唯一の道。

 

 この先に、あの人がいる。

 

 

「黒腔の中には霊子の乱気流が渦巻いています。暗がりに向かって進めばいずれ虚圏に着くはずですが、虚圏のどこに通じるかはわかりません。こればかりは運に任せるしかないッスね」

「はい。ありがとうございます」

 

 頷きを返した沙羅に、浦原は念を押すように訊ねる。

 

「今ならまだ戻れる。……本当に後悔しませんか?」

 

 沙羅は薄く微笑んで答えた。

 

「するかもしれません。でも、同じ後悔ならやれるだけのことをやってからにしたいんです」

 

 沙羅ひとりが虚圏に乗り込んだところでウルキオラを救い出せる確証はどこにもない。

 それでも、それしか手段が残されていないのなら自分が選ぶ道はひとつだ。

 正解か、誤りか。そんなことは今ここでどれだけ頭を捻ったところで推しはかりようもない。

 ウルキオラと生きる未来のために命を懸ける。それが今の沙羅を突き動かす揺るぎない決意だった。

 

 

「草薙サン、しばらく会わない間にすっかり見違えましたね。……昔の海燕サンにそっくりだ」

 

 もっともアタシが彼と顔を突き合わせてたのは百年以上前の話スけど、と付け加えて笑う浦原に沙羅は目を瞬いた。

 

 つい先日も卯ノ花隊長にまったく同じことを言われた。

 あのときは己の不甲斐なさに引け目を感じて素直に受け取ることができなかったが、こうして久方ぶりに会った浦原にまで言われるということは、少しは鵜呑みにしてもよいのだろうか。

 

 だとすればそれは沙羅にとって最大級の褒め言葉だ。

 死神を志した当初から目標に定め、ずっと追い続けてきたあの大きな背中に、一歩でも近づけたのなら。

 

「ありがとうございます」

 

 表情を緩めた沙羅は心底嬉しそうに笑った。

 

「夜が明ければ瀞霊廷でも私の出奔が知られることになります。捜索の手が広がればいずれはこちらにも調査の隊士が派兵されるかもしれません」

「ま、そうでしょうねえ。尸魂界にもいない、現世にもいない。となれば真っ先に疑われるのは草薙サンと親交があって、なおかつ黒腔を開くことのできるアタシだ」

「もしそうなったら、そのときは──」

「わかってますよ。知らぬ存ぜぬで通せばいいんでしょ? 別にアタシは尸魂界に忠義を誓う義理があるわけでもない。向こうも手荒な真似はできないでしょうし」

 

 飄々と告げる浦原に沙羅は「……すみません」と視線を落とす。

 自分の闘いだからと理由をつけて虚圏での助力を拒んだものの、この状況では結局彼らのことも巻き込んでしまうのは明らかだ。

 

「まったくです。草薙サンに頼まれたから手を貸したっていうのに、これで尸魂界に目をつけられたんじゃとんだとばっちりッスよねえ」

 

 あけすけと放たれる台詞に居たたまれない様子で俯く沙羅を、浦原は横目で見遣りながらこう続けた。

 

「でも、あなたが戻ってくれば済む話だ」

 

 そこで顔を上げた沙羅を今度は正面から捉えて、おもむろに右手を伸ばす。

 

「これを」

 

 開かれた掌の上にはビー玉程度の小さな緋色の石が乗せられていた。

 

「時空間の歪みを強制的に引き起こす魔霊石です。一定量の霊圧を注げば自動的に術式を展開するよう組み込んであります。虚圏を脱出するときに使ってください」

「……いいんですか? 貴重な物なんじゃ──」

「そうッスよ。だから渡すんです。必ず戻ってきてください、草薙サン。じゃなきゃアタシが困ります」

 

 これまだ研究の途中なんスから、と言いながら掌に置かれた小さな石を沙羅は両手で祈りをこめるように強く握りしめる。

 

「本当に……なんてお礼を言えばいいのか」

「それは帰ってきてから聞かせてもらうことにします。草薙サンには貸しを作っておくくらいがちょうどいい。そうすればあなたは必ず借りを返しに来てくれるでしょう?」

 

 冗談とも本気とも取れない口調で告げた台詞がいかにも浦原らしくて沙羅は笑った。これじゃあ「はい」としか言いようがない。

 

「儂は──そうじゃの。戻ってきたときにお主の惚れた男の話でも聞かせてもらおうかの」

 

 次いでニヤリと口角を上げた夜一に、沙羅は瞳を和ませて

 

「そうですね。でも口で説明するより直接会ったほうが早いと思います。だから今度は、ふたりで来ます」

 

 どうかこれがただの口約束にならないように。

 ウルキオラを連れてまたここへ戻ってこられるようにと、自分自身に誓いを立ててそう答える。

 

「最後にひとつお話ししておきます。藍染が持っている崩玉のことですが──」

 

 そう前置いて浦原が語る話を沙羅は引きしまった面持ちで聞き届けた。

 

「……わかりました」

「くれぐれも気をつけて」

「はい。本当にありがとうございました」

 

 深く腰を折って再度ふたりに感謝を告げ、顔を上げた沙羅の瞳はもうまっすぐ黒腔の奥へと向けられていた。

 

「じゃあ、行ってきます」

 

 一歩踏み出したその瞬間、地下に位置する場所にも関わらず柔らかな風が頬をなでていった。

 春の名残を残す夜風はまるで別れを惜しむかのようにふわりと沙羅の髪を舞い上げる。

 それでも沙羅は何ひとつ迷うことなく漆黒の闇の中へと足を踏み入れた。その手に愛刀をしっかりと掴んで。

 

 次第に闇に薄れていく小さな影を、浦原と夜一は黒腔が閉ざされる最後の瞬間まで見つめていた。

 

「どうか……無事で」

 

 祈りにも似た浦原の呟きはもはや沙羅に届くことはなく、すり抜ける風に乗って虚空へと消えた。

 

 

 *

 

 黒腔内へ突入した沙羅は虚圏を目指しひたすらに駆けていた。

 不意にぶるりと震えが走り、庇うように肩を押さえる。

 決して外気が冷えているわけではない。けれど吸い込む空気は肺が凍りつきそうなほどに冷たく、鋭い。何より圧倒的な重圧を帯びた霊子が全身に余すことなく纏わりついていた。

 

 拠り所を求めるように、沙羅は肩に置いた右手を首元へと移動させる。

 指先に触れるはネックレスのチェーンの先端で光る翡翠の宝石。そのひやりとした感触に触れるだけで心は不思議と安らいだ。

 

『虚圏ってどんなところなの?』

 

 唐突にいつかウルキオラに虚圏について訊ねたことを思い出した。

 現世のあの桜の下で、いつものように談笑していたときの一場面。

 

 それまで己の帰属する世界についてウルキオラが積極的に語ることはほとんどなかった。そのときも沙羅が何度も問いを重ねてようやく答えてくれた記憶がある。

 

『一言で言うなら……寂しい場所だな。世界は常に闇に包まれ、決して夜明けを迎えることはない』

『夜明けがない? それじゃ太陽もないの?』

『天蓋の内側には藍染様が造り出した太陽があるが所詮は偶像だ。そこからこぼれる光が生命を育むことはない。光も、水も、鳥も花も存在しない世界──それが虚圏だ。……おまえには想像もつかないだろう?』

 

 どこか寂しそうに語るウルキオラに沙羅は返答に詰まった。自分の故郷をそんな風に語る彼は一体どんな心境でいるのだろう。

 

『でも、これまでずっと過ごした場所なら少しくらい思い入れはあるでしょ?』

『思い入れ……か。どうだろうな』

『私は一度は行ってみたいな。ウルキオラが生きてきた世界を見てみたい』

 

 素直に告げればウルキオラは難しい顔をして黙り込んだ。

 

『俺は……できれば見せたくはない』

『……どうして?』

『虚圏は生を育む場所じゃない。死へ導く場所だ。あんな闇の世界をおまえの目に触れさせたくはない』

 

 それを聞いて哀しげに瞳を細めた沙羅に気づいてか、ウルキオラは表情を緩ませた。

 

『思い入れがないと言えば嘘になるかもしれないが、俺は別に虚圏を故郷だとは思っていない。……俺が戻る場所はここだけだ』

 

 白い指を沙羅の頬に伸ばして、宝物に触れるようにそっとなでて。

 優しい眼差しでまっすぐに見つめてくるウルキオラに沙羅はもう何も言えなくなった。

 

 彼は怒るだろうか。

 あんなにも頑なに見せたくないと言い放った世界に、自ら飛び込もうとしている。

 

 彼は……哀しむだろうか。

 

 ──それでも。

 

 一筋の光明すら射さない闇の中、黒い霊圧の渦がすぐ目前まで迫っているのが感じられた。沙羅は走りながら斬魄刀の柄に手をかける。

 

 それでも、私は

 

 あなたに逢いたい。

 

 

「行くよ、夢幻桜花」

 

 力強く足場を蹴って高く跳躍した沙羅は、深い闇に向けて夢幻桜花の一閃を放ち虚圏へと通じる空間を斬り開いた。

 

 

 *

 

 グリムジョーを強引に振り切ったウルキオラは、自宮へ戻る気にもなれず虚夜宮(ラスノーチェス)の白い回廊を行く宛もなく歩いていた。

 

「ああ、ようやっと見つけたわ」

 

 背後で響いた声にぴたりと足を止める。

 

「君、霊圧消すの上手いから見つけ出すのも一苦労や。ちょっとは捜す身にもなってくれへん?」

「ご用ですか、市丸様」

 

 無表情のまま振り返ったウルキオラに、声の主──ギンはおやと片眉を上げた。

 

「前みたいにボクのこと警戒せえへんの」

 

 つい先日、同じように彼に声をかけたときの反応を思い返して。

 

『あ、おったおった。ちょう顔貸してくれへん?』

『……なんでしょうか』

 

 恐らく当人こそ自覚はなかったのであろうが、あのときこちらを向いた翡翠の瞳にこめられていたのはあからさまな懐疑心。自己防衛本能からくる恐怖。

 

『藍染隊長がお呼びや』

 

 そう告げれば有無もなく後ろについて来たものの、ウルキオラの従順な態度の中にこれまでとは違う何かが含まれているのをギンは見逃さなかった。

 

 しかし今はどうだ。

 向き合った瞳に感情はなく、警戒するどころかまったくの無関心。

 その理由をギンは知っていた。なぜなら彼はあの場に居合わせたから。

 ウルキオラが主の手によって草薙沙羅に関する一切の記憶を奪われた、あの瞬間に。

 

 

「……ほんまに憶えてないん?」

 

 返答を期待して問いかけたわけではなかった。案の定訝しげに眉根を寄せたウルキオラにギンは低い声でぼそりと呟く。

 

「あの子……哀しむやろなぁ」

 

 どことなく消沈した面持ちで告げられた呟きはすぐ眼前にいるウルキオラにもはっきりと届いていた。

 途端、ウルキオラはそれまでの無表情を覆して嫌悪感を露わにする。

 グリムジョーといい、市丸といい、一体何が言いたいのか。彼らの発言の意味を知る術を持たないウルキオラにとっては苛立ちが募る一方で。

 そしてその焦燥を何よりも駆り立てているのは他でもない己自身であることをウルキオラは理解していた。

 自分が自分でないような、そんな違和感が胸を焼き焦がし耳障りな不協和音を上げて広がっていく。

 

「用件を伺えますか」

 

 できるだけ早くこの場から立ち去りたい一心でそう口にすれば、ギンは一瞬憐れむような眼差しを向けた。けれどすぐにいつもの飄々とした表情を浮かべ直して。

 

「藍染隊長が君に話があるんやて。玉座の間まで行ったってや」

 

 そして薄く目を開いた彼はこう続けた。

 

「なんでも侵入者が来はったみたいやで。……えらい可愛らしい侵入者が、な」

 

 *

 

 黒腔を突破した沙羅の視界には、それまでの漆黒の闇が一転、白く物哀しげな世界が映し出されていた。

 着地した足場はしっかりと造り込まれた大理石のような硬質で、建物の中にいるのだと確認する。

 

(じゃあここは……)

 

 虚圏の大半は水も花もない枯れ果てた砂漠だとウルキオラから聞いていた。その中央に主・藍染の居城、虚夜宮があると。

 周囲の景観を踏まえても、十中八九ここが虚夜宮の内部と見て間違いないだろう。

 

(とりあえず砂漠のど真ん中に放り出されなくて良かった)

 

 さしあたっての目的地への侵入に成功し、沙羅はほっと息をもらす。だからといって無論気を緩めることはない。

 目的地に辿り着いたということは、ここが敵地の中枢だということ。いつ刺客が現れてもおかしくはないのだ。

 

 霊圧を()いだままぐるりと辺りを見渡す。大理石造りの廊下は肉眼では確認できないほど遠くまで続いていたが、その直線上に人影はなく、奇妙な静寂が一帯を包み込んでいる。

 内装は白を基調としているにも関わらずその場に立つ沙羅には息が詰まるような重苦しさが感じられた。

 

 ここが、虚圏。

 現世で孤独な死を遂げ、虚へと堕ちた彼が、永きにわたって過ごしてきた世界。

 

 一度深く息を吸い込んで呼吸を整えて、沙羅は静かに瞼を伏せた。いつかのウルキオラの声が甦る。

 

『十刃だからといって四六時中藍染様の傍に仕えているわけじゃない。俺たちには虚夜宮の各部に各々専用の(みや)が用意されているんだ。十刃の宮には他の破面は近づくことすら許されない』

『ウルキオラも普段はそこにいるの?』

『ああ。外部での任務を与えられない限りは自分の宮にいることが多いな。もっとも──』

 

 ふ、と和らいだ眼差しが沙羅を捉えた。

 

『これからは空き時間には極力現世に降りるようにするが』

 

 風に揺れていた沙羅の髪を一房、指先で掬い上げてなでるように触れながらウルキオラは言う。

 何気ないその一言に胸がくすぐったくなるほどの嬉しさを覚えて沙羅はたまらず破顔した。

 まだ希望に満ちていた頃のふたりの、他愛もない時間。

 

 爪が白くなるほど拳を強く握りしめて沙羅は大きく(かぶり)を振る。

 どこにいるの、と喉の奥で呟きながら。

 

 

 虚夜宮に降り立ってまず何よりもなすべきは、この広大な敷地内のどこかに存在するはずのウルキオラの宮を見つけ出すこと。

 が、当然ながら沙羅には虚夜宮の土地勘など皆無で、ウルキオラの宮の場所はおろか方向さえ見当もつかない。霊圧を辿ろうにも、尸魂界や現世とは比にならない濃度の霊圧が大気中に満ちていてこの中からたったひとつの霊圧を捜し当てるなど到底不可能だ。

 

 こんなことならもっとウルキオラに虚夜宮の構造を詳しく聞いておけばよかった。

 具体的にはどれ程の広さなのか、総勢何名の破面が居住しているのか。地下はあるのか、階層はどう区切られているのか、人目につかない通路はないのか。

 十刃の宮はどのように配置されているのか。──第4十刃の宮は、どこにあるのか。

 

 そこまで考えて沙羅は哀しげに笑みをこぼした。

 

「こんなことなら、か……」

 

 知っていたなら言うまでもなくそうしていただろう。だがふたりがこんな悲愴な顛末を描くことを一体誰が予想できただろう。

 ウルキオラの自我が奪われ、彼が命に代えても護ると決めたはずの沙羅にその剣先を向けることなど、誰が。

 

 静まり返った心に陰が射すのを感じて沙羅は上方を仰いだ。

 迷いも、不安も、全ては瀞霊廷の自室を出たときに置いてきたはずだ。

 奪われた希望を取り戻すために、後悔を残さないためにここへ来た。過ぎ去った時間を振り返っている暇などない。

 

 覚悟を固めて踏み出したのも束の間

 沙羅のその歩みはすぐに止まった。

 

「……っ!」

 

 全身が総毛立つ。身体の芯から悪寒がこみ上げる。

 この感覚には、覚えがある。

 

「てめえ……」

 

 後方から突き刺さる鋭い殺気に沙羅は神経を研ぎ澄ませながら振り返った。

 

 

 そうだ

 

『十刃の宮には他の破面は近づくことすら許されない』

 

 ウルキオラは確かにそう言っていた。

 全ての破面が集結する本拠地に飛び込んでおきながら、周囲に霊圧のひとつも感じなかったことになぜ疑問を抱かなかったのか。

 

「どういうことだ……」

 

 彼は驚愕に見開いていた空色の瞳を次第に細め、怒りの色に染めていく。

 憎悪に満ちたその眼差しは忘れようにも忘れられなかった。

 

『破面と死神が和解なんてできるわけねえだろ!』

 

『俺たちにできんのは話し合いじゃなく殺し合い、それだけなんだよ!』

 

 鋭い眼光で沙羅を射抜くその男は、記憶の中の声色そのままに怒声を放った。

 

「なんでてめえがこんなところにいやがる!」

 

 

 人気(ひとけ)がないのは当然のこと。

 ここは家主の彼だけが居住することを許された空間なのだから。

 

 家主──すなわち

 

「グリムジョー……」

 

 

 第6十刃(セスタ・エスパーダ)である、彼だけが。

 

 

 *

 

 玉座の間ではこの城の主である男がひとり、玉座に片肘をついてじっと瞼を伏せていた。

 

 カラン……

 傍らに置いてあったグラスの中の氷が、不意に小気味良い音を立てて崩れ落ちる。

 それを横目で見遣った彼はゆらゆらと揺れるグラスの水面を眺めて、口元に弧を描いた。

 

 

「虚夜宮へようこそ──草薙沙羅」

 

 

 待ち望んだ来訪者の名を嬉しそうに呟きながら。

 

 

 

 ***

 




《A Desert Castle…砂上の城》

 虚圏編突入。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。