結局アーキテクトは戻ってくる事はなく前回の作戦から約数週間が経過していた
グリフィンとの戦闘は更に激化し、損害が増すばかりであった
多くの鉄血の基地は制圧され前線の後退を余儀なくされていた…
「やあ、Jまた会えたね。元気にしてるみたいで安心したよ」
…今度は何を何をしに来た?
「ここ最近は負け続きだったんでしょ?そんなキミへのプレゼントとしてデータベースにプレゼントを送っておいた。楽しみにしてくれよ」
ハハハと財団は笑う
どうせ、碌なモノでは無いんだろう?
「見てからのお楽しみさ、ワクワクするだろ」
死神が口を開く前に財団はニタニタと笑いながら言った
「J、仲間を失うのは辛いかい?かつて自分の部隊を失った時のキミは何も感じて無かっただろう?今のその身体ではどう感じてるんだろうと思っただけだよ」
私は戦うだけだ。他の連中の死など関係ない
「そうかい。ボクはいつでも見てるよ、じゃあね」
財団の姿と視界は歪んで、途切れた
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遠くから声が聞こえる。OSがメインシステムの起動をし意識を覚醒させる
「メンテナンスは終わりましたよ。特に異常はありませんでした。それと外部装甲の修理、武器の調整等も完了しています。」
メンテナンスルームの人形がコンソールを弄りながら話す
データベースに何か届いてないか?
「データベースですか?特に何もないと…。え!?あ、ああ失礼しました。専用装備のデータが届いてますね…。ただ、ここでは作成等は行えませんのでこちらの基地で作成と受け取りを」
了解した。
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データベースにあった資料を読みながら部屋を戻ってきた。どうやらウロボロスは居ないようだ。書き置きがあった
飯はちゃんと食べるんだぞ!ーウロボロス
…。
何を言ってるんだコイツはと顔をしかめながら書き置きをポイと元の場所へ投げ捨て出発の準備を始める
わざとぼかして書かれているが取りに行くまで何かわからないのも面倒なものだな…。
ため息をつき味気のないエネルギーバーを齧り水を流し込む。ウロボロスの前でやると「ええい、そんな不味いモノの食べるな!もっと美味いモノはあるだろ!?」と喚かれてうるさいので普段は食べないようにしている
食べられればなんでもいいのだがな…。
まあいいと呟いて部屋を出る他の連中には伝えてある数日程度なんの問題もないだろう
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未だ戦闘が続く区域防戦一方の鉄血は徐々に後退させられていた
「あ、この前のハイエンドの人形だよね?また会ったね!」
この地獄の様な戦場ではあり得ないくらいの底抜けに明るい声が聞こえた。背筋に冷たいものが走る。死の気配だ
「…最悪だな…。この前は見逃してやったのだ。今度はこちらを見逃して貰えないか?」
冷や汗を流す。逃げられない事は分かっているのだ。ただ恐ろしい。本能的な恐ろしさが全身を襲う
「んふふ、返してあげてもいいよ。私達を倒せるならね」
そうしてこの区域最後の戦いは始まった…
まだ最終回にあらず。しかして終わりは近いのだ
誰も待たずとも終わらせる。約束をはたさねば…