ごめんね
「これで終わりだ…!」
襲いかかってきたUMP9だった残骸を投げ捨てる
満身創痍、引き連れていた人形はほぼほぼ全滅
「他の連中が来る前に離脱しなければな…」
付近の人形達へ撤退命令を出す為に通信を開始する
「もう帰っちゃうの?」
ウロボロスは血の気が冷める感覚と共に振り向く。そこには先程倒したはずのUMP9が居た
「は?ど、どうして貴様が」
「これ、私のダミーなんだーよく出来てるよね」
自分のダミーの残骸をつつきながらUMP9は答える
「コストが高いらしくて試験がてら回してもらっんだよね。そこら辺の鉄血人形には負けるはずなんてないから故障か何かかと思って見に来てみたんだよー」
ウロボロスは次の一手を考える。どうすれば逃げ切れるかを
「それはそうとまた会えたね!今日はお友達は居ないみたいだけど!」
大袈裟なポーズを取るUMP9にウロボロスは自身の武装を撃ち込む
「遅いかな」
「な、」
一瞬にして背後に回り込んだUMP9に反応する事がやっとだった。左腕のパイルバンカーが迫る。
衝撃と共に意識が途切れる
瓦礫の山に叩きつけられた事によって途切れた意識が戻る
エラー、深刻なダメージが発生している
コアは半分風穴が空いたようだ
ゲホゲホと擬似血液を吐きながら自身の装備の残骸を杖代わりに立ち上がる
「あちゃーちょっとやりすぎちゃったかな?」
向こうから声が聞こえる
「どんな、、、吹っ飛び方を、したんだ…私は…」
おそらく派手に宙にでも舞ったのだろう
しかし、コレはチャンスだ。今しか逃げるチャンスはない
「なんとか、して、逃げ、なければ」
半分壊れた自身の身体に命令を下しできる限り素早く残骸と瓦礫の山を、その隙間を進んで行く
脚への命令が効かなくなった。それでも這って進む
-----帰らなければ
しかし現実とは残酷だ、半壊したコアでは限界が近いのだろう腕すらも満足に動かなくなってきた
「もう、ダメそうだな…」
ふと目をやると偵察用に放っておいたダイナーゲートが居た。逃げ遅れたのだろう瓦礫の隙間に縮こまっていた
「こっちへ、来い。アイツに、ファンタズマに、伝えなければ、な」
命令を下せばすんなりこっちにやって来る
音声データをダイナーゲートに送る
「さあ、行け。絶対に、届けてくれ…。」
瓦礫と瓦礫の隙間を抜けて消えるダイナーゲートを見送る
「あーこんなところに居たんだ!もー探したんだよー?でもそんな身体で逃げれる訳ないでしょ?」
UMP9は笑っていた
「おーい聞こえてる?」
まあいっかと言いながらUMP9はウロボロスのコアへとどめの一撃を叩き込んだ
後には少女の上機嫌な鼻歌が響いていた
次回、未定