死神は専用装備の作成と受け取りを行うため後方の基地へと来ていた
想定よりも完成が遅かった"それ"を見て死神は唸った
これは…
「グリフィンの技術の応用です。奴等もここ最近になって投入を始めたようです。我々の作ったモノはまだプロタイプの域を出ません」
リンクを接続して使うのだろう?
「ええ、ですがプロトタイプです。グリフィンのように完全自律とはいきません。ドローンの操作のようなものです。」
これ以上は望めないか?
「無理ですね。つい先日送られてきた送り主不明のデータが無ければ完成どころか基礎の部分ですら出来ていなかったでしょうね。今や我々は劣勢に立たされつつあります。使えるものは使わなければーーー」
死神は用意されていた個室で端末を眺めていると扉に何かが当たる音が聞こえた
…?
死神が扉を開けるとボロボロのダイナゲートがキイキイと音を立てていた
気づけば端末に何かが送信されていた。送信が終わると同時にダイナゲートは機能を停止したようだった
いったいこのデータは…?
『よう、ファンタズマ生きてるか?まあおぬしがそう簡単に死ぬ訳がないだろうがな!』
ハハハ!と笑う声が流れる
『……これは記録音声だ。私はもう帰れない、だから残った私の全てを使ってこれを記録したんだ。こういう時人形だと楽で良いな…。…おぬしは覚えているか、初めて会った日の事を…あの日から私は助けてられたしおぬしを助けた。あの高速飛行だけはもう勘弁してほしいのだがな…。……まだこんな所で終わりたくはないのだがな…私らしくないな、ハハハ…。ファンタズマ、おぬしが私の代わりにこの先を見てくれ…成就しろよ、おぬしの願いを…』
ぶつりと音声が切れ、音声ログ再生終了と機械的なガイド音がすっと現実へと引き戻す
無意識のうちに力を込めた事によりヒビの入った端末を持ったまま立ち尽くしていた
炎が舞い銃弾が飛び交う。硝煙の匂いが、生体パーツの焦げる匂いが辺りを包む
「さすが鉄血の本拠地。でも"あいつ"が居ないわ」
特徴的なライフルを持った人形-WA2000-が呟いた
「これだけ叩いて出てこないのは変だよね…」
「まあ考えても仕方ないわ、目標のエルダーブレインを探しましょ」
そう言ってWA2000達は次のポイントへ向けて進みだした
襲撃部隊の殆どが再集合し最後の指定ポイントへ歩を進める
「ここで最後です。全員気を引き締めてください」
隊長のM4がそう言いながら扉に付けた爆破装置を起爆させる
爆発音と扉がひしゃげる音が響き煙が徐々に晴れていく
「ようこそ、グリフィンの皆様。今回の襲撃見事ですわ。私代理人-エージェント-があなた方のおもてなしをさせて頂きますわ。さあ始めましょう。殺しますあなた方を」
代理人が綺麗な一礼をし武器を構えた
次回未定。手直ししてきたいけど時間が無い