解釈違い等知らないし受け付けませんので悪しからず
白煙が空に尾を引く、アレはなんだ。とMGの人形が指を指した
UMP45はそれに気付くと舌打ちと共に迎撃を命令する
弾幕の雨はあっという間にそれを撃ち抜き空に大きな爆発を作った
だがそれだけでは終わらない。爆発の黒煙を切り裂くように更に数発のミサイルが空から降り落ちMGやRF人形達が潜む建物へと着弾し爆発を起こす。
しかしまだ、まだ終わらない。UMP45の気が逸れた反応一瞬、悲鳴と煙の中を突っ切り死神は蒼い輝きを放ちながら舞い降りた
視線が交差するUMP45の表情が驚愕から焦燥に変わる瞬間を見ながら死神は冷たく言葉を吐き出す
まずはお前からだ。
閃光が弾けた
ヒュージミサイルによる飽和攻撃、それに続くマルチプルパルス全門の一斉放火
なんとも呆気ない。人形だった何かがそこに転がっているだけだ
『使用限界。パージします』
マルチプルパルスをパージし次にヒュージブレードを起動する
次は、お前だ。
416は突如の混乱を纏める為に集結の命令を下す
「無事な人形は集まりなさい!G11!!9と45を探してきて!」
損害が軽微な人形達が周囲を警戒しながら集結を始める
「クソッ…半数が行動不能か死んでる…」
怒りに顔を歪ませながら思考する
「45と通信が繋がらない…まさか」
ハッと顔を上げると同時に壁の向こうから
『使用限界。パージします』
ヒュージブレードを投げ捨てる。これで後1人
恐怖に支配され腰を抜かす人形、その場から逃げ出す人形、必死に抵抗する人形
先程作り上げた瓦礫の山から鉄筋の塊を無理矢理引き抜く。銃弾を真正面から浴びながら逃げ出す事すら演算できない人形達を叩き潰す。なんとも呆気ない
一体、一体ただ仕留める。抵抗する最後の人形を潰し終える
来たか。
死神は獰猛な獣の様に笑う
悲鳴にも似た憤怒の叫び
「お前えええええ!!!!!!」
恐ろしい程の殺気を撒き散らすUMP9が
さあ、お前の仲間は全て地に伏せたぞ。
循環液で濡れた鉄筋の塊をUMP9へと振り下ろす。パイルバンカーの炸裂音が響き鉄筋の塊を粉砕する
破片と煙の中から死神が左手に構えたブレードが振り払われる。がそれを容易く避け左肩の装甲の隙間にパイルバンカーを叩きつけた
装甲の砕け破壊された左肩から循環液がボタボタと溢れ落ちる
「簡単には殺さないよ。次は右腕、その次は左脚、じわじわと嬲り殺しにしてやる。」
死神が姿勢を整える前にUMP9は駆け出していた
お前は絶対に殺してやる
狙いを澄ました一撃が死神の右肩へと突き刺さる前に死神は全身の装甲を強制パージした
「!?」
バラバラになった装甲がUMP9の視界を一瞬にして埋め尽くすが構わず振り切る
だがそれは空を切った。死神は既にUMP9へ一撃を繰り出していた
擬似生体パーツを多く流用するIOP製の戦術人形であったのが不運だった。死神の放った一撃はUMP9への循環器パーツを揺さぶり強烈な痛みは体勢を崩すに至った
背中から倒れたUMP9に死神は馬乗りの形でマウントを取ると何の躊躇もなく自身のコアに右手を捻じ込み引き抜いた
意図を察したUMP9は必死に引き剥がそうとするが細部のパーツに至るまで機械で構成された鉄血の人形を動かす事は出来ない
「離れろ!離れろぉ!!!離れろぉ!!!!」
紅い瞳をUMP9に向けながら死神はコアをオーバーロードさせていく
足掻くな、運命を受け入れろ
コアが真っ赤に輝き、次の瞬間爆炎が舞い上がった
ーーー
ーー
ー
ダミーリンクシステム接続終了、メインシステム起動モードに移行
死神は闇のような深い黒の装甲を身につけた躯体を起こす
グリフィンのダミーリンクシステムを応用した遠隔操作と発射機構だけを再現したオーバードウェポン、ヒュージミサイルを用いた飽和攻撃とそれに乗じた強襲
奴らは『候補者』になり得なかった
拍子抜ける程呆気ない戦闘への失望と共にため息を吐き出す、同時に財団の声が聞こえた
「J肩慣らしは終わったかい?」
十分だ。
「それじゃあ始めよう。そして教えてあげなよ、彼女たちに可能性なんて無いんだって事をね!ハハハ!」
死神は残る者達を仕留めるために自身の戦いに終わりをもたらす者を願いを淡い期待を込め飛び立った
ーーー
ーー
ー
生体パーツの焼ける匂いに瓦礫の山
突如発せられた救援信号を受け可能な限り部隊を集めランデヴーポイントへと降り立ったM4達は広がる光景に絶句した
「…404小隊達は」
生き残った人形から報告を聞こうとする前にエリザから通信越しに叫んだ
『死神が来る!構えろ!』
黒い影が落ちてきた
死神は銃口をM4達へ向ける
「総員!構えて!」
戦闘が可能な人形達が死神へと銃口を向ける
「ーーー撃て!!」
最後の火蓋が切られた
迫る弾丸の雨を瓦礫の山や建物の残骸を盾に突き進む
飛び出した所へ40mm HEが正確に撃ち込まれPAを揺さぶる、視界が晴れる前にスナイパーの弾が突き刺さった
やはりお前か
死神は不敵に笑い攻勢へと移ろうとするがM4がそれをさせまいと指示を出す
後衛を狙い死神も撃ち返す。SMGの人形達が前に立ちそれをさせない
偏向障壁、一部のSMGの持つ固有の能力。PAには遠く及ばないそれはたった数瞬のみの発動に留まればPAを超える絶対的な防御と成る
M4は自身の演算能力をフルに生かし的確に命令を下し発動させる、その防御の後ろからWA2000を初めとするMGやRFの人形、SOP2達が徹甲弾を撃ち返す
遂に死神の右手のライフルが弾切れを起こした。その一瞬の隙を見逃さずWA2000は左手のライフルを撃ち抜き破壊した
パージします。弾の切れた右手のライフルを投げ捨てブレードを構える
目がいいのならこうだ
空中に何かを複数ばら撒く、死神の予想通りWA2000はそれを的確に撃ち抜いた、それと同時に煙が空を満たす
「スモークグレネード!?」
呆気に取られた一瞬煙の中から何が落ち眩い閃光と炸裂音が響いた
WA2000は即座に反応し目を覆ったが他の人形は反応が良いあまりにそれを見ていてしまった。今この瞬間において自分を守る者はもう居ない
酷く反響する耳鳴りの中閃光を見ないが為の腕を払うと死神は既に目の前に居た
「あ」
そして視界は暗闇に包まれた
WA2000を斬り伏せた死神は未だスタンの影響から抜け出せていない人形達を斬り捨て、時には掴み他の人形へと投げつけていく
突き立てられたブレードから引き抜かれ投げられた人形がスタンの影響から抜け出せていないM4へとぶつかる
防御姿勢も受け身も取れず「うぐっ…」と小さな悲鳴を上げてM4は倒れた
「M4を守って!」
AR15のそんな号令に機能を取り戻し始めた人形達が態勢を整え射撃を始める
「絶対に近付けさせないよ!」
死神も残りわずかなPAの残量を確認し勝負に出た
ーーー
ーー
ほんの一瞬の気絶、既に先程の影響から抜け出したM4の視界に入ったのは事切れた仲間の姿だった
死神はAR15からゆっくりとブレードを引き抜きM4へと振り向く
お前で最後だ
と発した
「お前ッッッ!!!!」
M4の手に持っていたケースが展開する
そうだ。私をその殺意を持って殺して見せろ。
戦いはいい、私にはこれが、理不尽な死が必要だ。
「復讐だ…!」
ブレードを構え飛び掛かる
ケースが火を吹く
死神の左肩を破壊する。止まらない
ケースが火を吹く
至近弾、止まらない
ブレードが迫る
ケースを盾に防ぐ。リミッターを外した膂力で殴り付ける
左腕で防ぐが砕かれる
ケースを構える、体勢を立て直した死神が迫る
ブレードは届かない
ケースが火を吹く、爆炎が死神を包んだ
パージします。無機質なOSが告げた
一か八かの賭け、直撃の瞬間に全身の装甲を強制的にパージそのダメージを、衝撃を最小限に抑えた
ブレードが迫る、間に合わない
"ああ、みんな"
ブレードが突き立てられる
"ごめんなさい"
ーーー
ーー
M4だった人形からブレードが引き抜かれた
『流石だねJ』
…。好きなように生き、理不尽に死ぬ。か
『聞こえてるかい?』
ああ、聞こえている
『目的通り邪魔者は消えた。いや、例外に、キミに取っての"黒い鳥"にはなれなかった。もうすぐでエリザの指揮命令に頼らない最初のUNACが完成する。そうなればこの力は僕たちだけのモノになりやがてこの力を、技術を求めるようになるだろうね』
財団は愉快そうに笑う
「人は人によって滅びる。あちらでは証明できなかった僕の預言をこっちなら…それまではJ、キミには戦って貰うよ。僕が必要とする限り。キミが戦い続ける限りね』
次の戦いへほんの少しばかりの期待を込め死神は小さな笑みを溢した。