「…らぁっ!!」
唸りながらエイリアンを殴り飛ばす。それに気づいた他のエイリアン達がこちらに銃を向けてくる。
「ちっ…数が多いっ!」
エイリアン達が充に向かって一斉に銃撃を浴びせる。その光線を避けながら充は、「相棒」が来るのを待っていた。
「(まだかっ…?)」
宇宙要塞 「V.I.P.F.A.T.F.」
充の「相棒」、戦闘支援AI「ユキナ」はエイリアンの侵略を感知していた。その事実を上司である、「赤羽 祐樹」に伝える。
「赤羽様、エイリアンの侵略です。」
「…ん、ついに来たか…」
「状況は?」
「現在、充様が戦闘行動を取っています。
しかし、敵の数が多く苦戦しているようです。」
「そうか…よし、援護に向かってくれ。」
「かしこまりました。」
そう言って、ユキナは戦闘準備のため格納庫へ向かった。
「時は来た、か…」
「(…!来たか!!)」
空から何か、いや誰かが、降ってきた。
それは、充のとなりに降りてきた。
「充様、援護にきました。」
「助かる。#アレ__・・__#は?」
「はい、こちらに。」
ユキナがブレスレット型のデバイスを渡してくる。それを両手首に装着した充は、体の前で左手首のデバイスが下になるよう、交差させる。すると、充の周りを転送装置特有の光が包む。光が収まった時、充の体は明らかに#地球外の技術__・・・・・・__#で作られたスーツで覆われていた。
「これで、本気が出せる…!」
「準備はできましたか?」
「あぁ…行くぞ!ユキナ!!」
「了解しました。」
充はスーツの腕部分に装備されているブレードと肩、背中、ふくらはぎのスラスターを展開し、エイリアンの集団へ、突撃する。その勢いのまま、エイリアンを切り刻む。しかし、ユキナが来る前に飛来した複数の飛行船から、何体ものエイリアンが湧いてくる。
「…ならっ!」
充はもう一度デバイスを交差させる。今度は、右手を下に。すると、スーツに張り巡らされているエネルギー器官が青から赤に変わる。それと同時に各部のスラスターの勢いが上がり、足先と踵からもブレードが展開される。
「モード・アクティブ…シフトッ!」
先程よりも、数段早いスピードでエイリアン達を切り刻む。しかし、湧いてくるエイリアンは止まらない。充に無数の銃口が向けられ、間髪入れずにビームが飛んでくる。それを充は、#人間ではなし得ない挙動__・・・・・・・・・・・__#、助走も、スラスターも使わず、ブレードを収納した足で、3メートルほど、縦に跳び避ける。
「ユキナァッ!!」
ユキナに支援砲撃を要請する。
「かしこまりました。」
ユキナは総数6,987門のミサイルポッドを転送する。
「標的、ロックオン…」
ユキナの戦闘モードへ切り替わった状態の視野により、視界内の敵を全て捉える。
「…シュート。」
全砲門から一気にミサイルを放つ。その弾頭は狂うことなく捉えた場所に飛び、エイリアンを吹き飛ばす。一瞬でなくなった弾を即座に転送し、もう一度、放つ。
「ロックオン…シュート。」
無慈悲な砲撃がエイリアンを吹き飛ばす。
充とユキナの息の合った攻撃により、エイリアンと飛行船は片付いた。
「終わったか…」
「充様、赤羽様から招集がかかっています。」
「分かった。」
スーツを解いた充と、通常モードへ戻ったユキナは、赤羽の待つ、「V.I.P.F.A.T.F.」へと転移した。