初代勇者な賢者と嫁な女神、ハッピーエンドの後に新米勇者の仲間になる   作:ケツアゴ

33 / 251
我、忘れる事なかれ

 紅蓮暴斧の一撃によって発生した業火は天井を突き破って外にまで届いていた。既に天井は融解を始める中、宙に浮いた椅子に座って城の様子を眺める者が居た。アンノウンとゲルダと出会った例の少女だ。その横には紅茶のカップとポットを乗せた銀のトレイを手にして立っているビリワックの姿もある。

 

「おや、随分と恐ろしい。実際に戦うとなれば苦戦は免れないな」

 

「いえ、向こうが此方を倒す気で来るなら負けは確実でしょう。……正直言って戦うだけならば我々の敗北が確定しています。ですが、正面から戦う必要は無いのですよ」

 

 只倒すだけでなく勇者が功績を挙げる必要が有る相手側に対し、魔族の勝利条件は勇者を殺す事。どうしても正面切って戦わなければならない勇者を、賢者の妨害を掻い潜ってどう殺害するか。搦め手を思案するビリワックだが、それを察したかの様な呟きが聞こえた。

 

「……面白くないな」

 

「は?」

 

「あの子は強くなりそうなんだ。仕掛ける内容は私に相談してからだ。良いね、ビリワック」

 

「はっ!」

 

 一瞬言われた意味が分からなかったビリワックは思わず聞き返すが、目的達成の妨げになるであろう命令に対して迷わず頭を垂れる。その瞳には一切の迷いが無く、少女が満足そうに微笑んだ時、思わず身を震わせる程の魔力が城内から発せられた。

 

「……何と恐ろしい」

 

「……何と素晴らしい!」

 

 只、同じ身震いでもビリワックは恐怖からであり、少女は目を輝かせての武者震い。今にも飛び込みたいと身を乗り出した少女だが、ビリワックは慌てて肩を押さえた。ディーナには感情が読めないと思われている彼だが、どうやら彼女相手では話が変わるらしい。苦労をさせられているという形だが感情豊かに振る舞っていた。

 

「本当にお止め下さい!」

 

「放してくれ! あの凄い魔力の使い手の顔が見たい!」

 

「主の(メェ)でもこれだけは……そうだ! 今、カースキマイラと融合しながらも親友であるルルの敵を討とうとディーナが戦っている最中ですし、此処は遠巻きにしなければ野暮でしょう!」

 

「……それもそうか。同朋の戦いを邪魔するのも前座扱いするのも良くないね」

 

 

 どうやら説得に成功したらしく大人しく椅子に身を預ける主の姿にホッと胸を撫で下ろす姿からビリワックが普段からどれだけ苦労しているかが伺える。カップの紅茶が無くなるなり次を注ぐビリワックだが、彼女の首を傾げて唸る姿に嫌な予感がしていた。

 

「……なあ、ビリワック。所でルルって誰だっけ?」

 

「いや、貴女様が捨て駒にした……いえ、気になさる必要は御座いません。ゴミ箱にどんなゴミを捨てたかなど忘れてしまって構わないのですから」

 

「失敬だなぁ、君は。ゴミ箱に捨てたゴミの事くらいはちゃんと覚えているさ、私は。……まあ、君が言うなら本当に無価値で無意味で無駄な存在だったのだろうね。それにしても惜しいなあ。私が少しでも無能なら別の誰かが魔王様の側近をやって、私は勇者達の相手をしていただろうにさ」

 

 彼女は笑う。何時の日か、楽しいと思える程に成長したゲルダが自らの前に現れるのを期待して胸を躍らせながら。そして彼女は使い捨てにしたルルを嗤わない。記憶に留める程の価値を見出して居なかった故に。

 

 受けた命令を誇りにして命を散らしたルルも、その彼女の死を悼むディーナの想いも、彼女にとってはゴミ箱に投げ入れたゴミ程の価値も感じられない様だ……。

 

 

 

「ああ、楽しみだ。実に待ち遠しい。命が散り、命を散らす激闘。それを楽しめるなら私の命も、魔族の繁栄でさえも喜んで投げ出そうじゃないか!」

 

 

 

 

 

 勇者になって敵意を向けられる覚悟も、救えなかった人達から責められる覚悟もあった。少なくても、それがどんな物かも分かっていないけど覚悟はしていた筈だった。

 

「ヨクモ、ヨクモ、アノ子ヲ! 私ノ親友ヲ殺シタナ!」

 

 カースキマイラの額に出現した誰か。分かるのは悲しんでいる事。凄く凄く大切な人を失って、私があの人からその人を奪ったらしいと言う事だけだった。

 

「……そう。貴女にも大切な人が居たのね」

 

 魔族は人の負の感情が集まった淀みから現れ、本能から人を害そうとする。私が最初に倒したルルって魔族もそれに疑問すら持っていなかった。絵本でもお芝居でも魔族はそんな存在。……だから、理性を失っているのに悲しそうに泣く位に死を悲しむ相手が居るなんて想像すらしていなかった。

 

「ねぇ、無駄だとは分かっているけれど、貴女の名前を教えて。死を悲しんでいる人のも」

 

 聞こえていないのか返事は返ってこない。それでも私は彼女に聞かなければ駄目だと思ったの。でも……。

 

 

 

 「止めておきなさい。あれは自我など残っていない。モンスターに取り込まれ、僅かに残った想いが外に出ている、それだけです」

 

 気が付けば救世紋様を出現させ、両手に武器を構えて進み出していた私の心なんて見透かしたみたいに賢者様が告げ、私は思わず足を止めた。

 

「これは迷いになるだろうからと言うタイミングに迷っていましたが、魔族にも友を作り恋をする心が有ります。ですが、それでも止まる訳にはいかない。……辛いでしょうに申し訳ない」

 

「あ、頭を上げて下さい! あの…せめて元に戻せは……」

 

「無理です。既に魂レベルで融合している。賢者だのと呼ばれていても、神に力を与えれた多少魔法の才能があった人間が三百年ぽっち修行をしたに過ぎないのですよ」

 

 例え残滓だとしても想いに向き合いたいという私の願いは叶わないらしい。きっと同じ想いをした経験が有るんだと思わせる顔で頭を下げた賢者様もディーナらしい魔族の今の姿に思う所が有るらしい。人は本当に無力だと悔しさで唇を噛みしめた。

 

「おい、もう倒して良いのか?」

 

「……ええ、エネルギーが残っている限りは魂を砕かれでもしない限りは復活するタイプですが……エネルギー源を隠す余力も無いのなら直ぐ終わるでしょう」

 

 私の言葉が聞こえていたのか、振り下ろされた前足を避けるなり踏み付けてカースキマイラの動きを封じていた女神様が斧を振り上げる。紅蓮暴斧から放たれる熱の影響か足下の雪が柔らかくなり、天井からは滴が垂れて来ていた。もう少し時間が経てばこの雪の城は崩れるのでしょうね。

 

 

「女神様! 私に戦わせて下さい!」

 

「ん? 別に構わんが稼げる功績は少ないし、お前からすれば強敵だ。……それに、戦っても想いに向き合う事にはならない。所詮は自己満足だぞ、四代目?」

 

 ゲルダ、と普段は名前で呼ぶ女神様が私を四代目と、勇者と呼ぶ。何を伝えたいか分かっている。世界の命運を背負う身を自己満足で危険に晒すのか、暗にそう告げられているのだ。思わず後退りして、短慮だったと女神様に任せたくなる。だけど、泣き叫ぶ声がまた耳に届いた。

 

 

「……私より強い、だからこそ挑みます。賢者様と女神様に一々敵を選んで貰って安全に強くなっていたら強くなるのが遅くなる。自分の無力で救えたかも知れない人を救えないのは嫌なんです!」

 

「それは傲慢だ。最高神ですら全知全能ではない。背負い過ぎれば潰れるぞ、身も心も」

 

 私の言葉に返す女神様の声は冷たい。賢者様に甘える時とも、私の世話を焼いてくれる時とも違う。女神様が本当に神様なのだと改めて認識させられる、正に神が人に向ける時の声だった。

 

 女神様を振り払い暴れ出そうとするカースキマイラが鬣の毛を飛ばし、牙をガチガチと鳴らすけど女神様は気にする様子もなく私と目を合わせる。今直ぐにでも目を逸らしてしまえと心の中で声がする。一時的な感情で何を無駄な事をしているのだと。

 

 

 

「……それでも、それでも構いません! 私は強くなって、全て乗り越えてみせます!」

 

「ならば良し! 思う存分戦え、ゲルダ!」

 

 女神様は私の名を呼び、何時もの快活な笑みと声と共に飛び退き、私も駆け出していた。

 

 

「貴女が誰か私は知らない、もう知る機会が無い。でも、きっとディーナなのでしょう? だから貴女をカースキマイラじゃなくてディーナと呼ぶわ。私はゲルダ・ネフェル、貴女を倒す勇者よ!」

 

「ヨクモ、ヨクモ!」

 

 もう目の前のディーナには自我が無い。誇りも踏みにじらている。感傷に過ぎないけれど、それでもせめて名前で呼んであげたかった。モンスターじゃなく、友達を想う心を持つ魔族として相手をしてあげたかった。

 

「おいで、私の家族達。どうか私に力を貸して!」

 

 真正面から向かって来る私に反応したのかディーナは獅子を激しく動かして爆走、私に飛び掛かる。右前足を振り上げ、接近するなり爪で切り裂こうとしている彼女に対し、羊の宴(シープバンケット)で呼び出した羊達が真下から体当たりした。振り下ろそうと力を下に向ける直前、最大まで持ち上げた瞬間に前足を真上に弾かれたディーナは空中でバランスを崩す。私はブルースレイヴを後ろに放り投げるとレッドキャリバーを両手で構えて突き出した。

 

 この刃に切断する力は無い。でも、無理矢理ねじ込む事は出来る。大きく傾いて隙を見せたディーナの左前足。その鋭利な爪と指の間にレッドキャリバーの先端を差し込んだ。

 

「ギャア!」

 

 爪は堅く、指と密着している為か僅かしか入らない。でも、相当痛いのは間違い無いのか悲鳴が上がり、ディーナはレッドキャリバーが爪の間に刺さったまま暴れ出す。左前足が振り上げられて宙に浮く私の体。このままレッドキャリバーを握っていたら今直ぐにでも床に叩き付けられる。それよりも前にレッドキャリバーに引き寄せたブルースレイヴが私に向かって飛来し、それを強く踏む。私の体は前に押し出され、レッドキャリバーが爪の間深くに入り込んだ瞬間、持ち手を真下に向かって押せばテコの原理で爪が浮き上がった。

 

 必然的にレッドキャリバーが抜けて私は落下を始めるけど、引き寄せたブルースレイヴを掴んで投げて今度はレッドキャリバーを引き寄せる。私をぶら下げたままレッドキャリバーが浮き上がった爪の裏に向かい、激突と共に爪が剥がれて宙を飛ぶ。ディーナの絶叫が響き、私は耳を塞ぎたくなりながらも爪が剥がれた指にレッドキャリバーを振り下ろそうとしたけれど、それよりも前に獅子の方の口から白い息が吹き出した。

 

 視界を覆い隠す白のブレス。真正面から浴びた私に極寒の冷気が襲い掛かる。服の表面に霜が付き、ガタガタと体が震えて動けなくなったけど、容赦無く真正面から牙が迫っていた。

 

「ワン!」

 

 ゲルドバの鳴き声が響き、ディーナの頭上に羊達が飛び上がる。次々と宙を舞う羊達は毛を硬質化させると同時に凶悪な目つきになって、天井まで飛んだ一匹が天井を蹴って猛烈な勢いで落下すれば真下の他の羊を巻き込んでディーナの頭を床に叩き付けた。その隙に残った羊達は私に殺到、ディーナから離れながらフワフワモコモコの体毛で私を暖める。悴んで動かなくなっていた私の手足に感覚が戻って来た。

 

「邪魔ダァアアアアアア!」

 

 ディーナが叫ぶなり鬣から四方八方に毛が飛んで突き刺さる。硬化した羊の毛を貫通しないけど表面には刺さって凍らせる中、私は羊達の体に隠れて接近していた。ディーナが私に気が付いたのは私の間合いに入った瞬間。針みたいに飛ばしても尽きる様子の見られない鬣が蠢き、捻り合わさって槍の様に伸びて来るのをレッドキャリバーの刃の腹で受け止める。少し後ろに押し込まれたけど、既に手は打ってある。さっき投げたっきりのブルースレイヴが引き寄せられ、私に集中していたディーナの側面に命中した。

 

「……貴女にもう少し知能が残っていたら見抜けたでしょうね」

 

 ブルースレイヴが命中した部分周辺から鬣がゴッソリと抜け、其処目掛け羊達が殺到する。対応の為に必然的に出来た隙。今度は私から意識を逸らしたディーナの残った鬣を剃り落とした。

 

 別に強敵と戦うのは楽しいとは思えないし、私には戦いに懸ける誇りなんて未だ理解していない。でも、出来るならば本当の彼女と意志と意志をぶつけて戦いたかったと思う。少なくてもディーナの力と思われる氷の力を使うだけのモンスターなのが惜しく感じたわ。

 

「皆、畳み掛けるわよ!」

 

 私の周囲を囲んでいた羊達が散開する。ディーナの周囲を囲んで縦横無尽に走り回れば狙いが付けられないのか手当たり次第に前足を叩き付け、着弾した雪の床が爆散した状態で凍り付く。尻尾の蛇も鎌首をもたげて巻き付こうとしたり噛みついたりするけれど、横合いから飛び出す別の羊が邪魔をした。

 

 次々に翻弄しつつ殺到する羊達。何度目かの体当たりで右の角を折り、続いて左の角を折る。怒りが頂点に達したのか両前足を上げて叩き付けるディーナだったけど、遂に限界を迎えたのか周囲の床が抜けて崩落が始まった。巻き込まれる様に部屋全体が崩れる中、一塊になった羊達に乗った私はディーナを追う。穴に飛び込めば今まで天井が邪魔で使っていなかった竜の翼を使い私に向かって来ていた。

 

「ディーナァアアアアアアア!」

 

「死ネェエエエエエエエェ!」

 

 空中で両前足を振るえば交差した斬撃が飛ぶ。眼前に迫った瞬間、羊達の背を蹴って跳んだ。私は飛ぶ斬撃の斜線から外れ、羊達もゲルドバも魔法を解除して消え去る。攻撃が外れた事で再びディーナが攻撃態勢に入るけど、私は未だ空中に居る上に武器を投げるにも姿勢が悪い。でも、既に布石は打っている。

 

 空中に出現した魔法陣から伸びる蔦がディーナの体に絡み付いて動きを邪魔する。暴れる程に蔦が絡むけど、全身から吹き出した冷気が蔦を凍らせてしまった。凍った事でディーナの力に耐えきれずに砕ける蔦。稼げたのは数秒。でも、それで十分だった。

 

 突如、壁を突き破って大岩が飛び込んで来た。翼を動かし避けるディーナだけど、この魔法は生憎追尾能力を持っている。避けたと思った所に岩の衝突を受けて仰け反ったディーナの巨体。私の目前に無防備な腹が晒され、落下の勢いを乗せて渾身の突きを放った。

 

 発せられる冷気で全身に霜が付いて髪が凍るけれど力は緩めない。もう魔法の連発と今までの戦闘で疲労がピークな私は今此処で勝負を決めなくちゃ駄目。ディーナの体は私に突きを受けたまま床を突き破って最下層まで落下する。衝撃で私の体は跳ね、受け身も取れないで床を転がって壁にぶつかる事で漸く止まった。

 

「……よし!」

 

 もう起き上がるのも面倒な位に疲れているけれど仰向けになって拳を握りしめる。顔を向ければディーナの体は再生せず、逆にボロボロと塵になって崩れていった。

 

「……私、忘れないよ。貴女の事も、ルルの事も。乗り越えた障害物だって忘れないで、ちゃんと抱えて旅を続けるから」

 

 多分耳も聞こえていないだろうけど、それだけは伝えたかった。天井の穴を見れば賢者様と女神様が降りて来ていて、安心すると同時に寒さが消えて行く。少し暖かくなった事で心地よさを感じた私はそのまま意識を手放した。

 

 

 

「……そう。覚えておきたいなら勝手にすれば?」

 

 最後に聞こえた声は誰の物だったのだろう? 気のせいだったのか、それとも……。

 

 

 

 

 

 

 

「……ふふふふふ」

 

 降らない筈の雪が止み、大地を覆った氷が消え去って半月後、未だ全てが元通りではないけれど、街には笑顔が溢れていた。失った命は戻って来ず、出た影響はこれからも問題を起こす。それでも立ち直ろうとする姿に思わず笑みがこぼれ、露店で買った串焼き肉に齧り付く。

 

「ああ、本当に人間って……」

 

 人通りの多い通りから人の少ない路地裏へと入り込む。綺麗な表通りと違ってゴミが散乱し、時折見かける住民も見窄らしい姿だ。何より目が違う。魔族の影響が有ろうと無かろうと人生に希望を見出していない、そんな目だった。

 

「ヒュー! 近くで見たら凄い上玉だ。……餓鬼だが良い物を持っているしな」

 

「そのドレスは手数料として貰うとして、この嬢ちゃんなら変態親父に売る前に試しても良さそうだな」

 

 振り返れば私を尾行していた男達が近付いて来ていた。奴隷商か人攫いか、どの道マトモに生きる事を放棄した者達。路地裏の住民達は巻き込まれるのが嫌なのか黙って去り、私を獲物と定めた男達は下品な欲望で顔を歪めて寄って来る。

 

 

 ああ、本当に……。

 

 

 

「人間って本当に愉快で愚かだなぁ」

 

 私が微笑むと彼等の影が立ち上がり、持ち主の肉体に絡み付く。目を除いて全身を影によって覆われた彼等はゆっくりと地面に沈んで行く。まるで流砂に飲み込まれる様な事態に陥って目に恐怖の色が浮かぶ姿を見ると本当に楽しい。

 

 

「安心したまえ、諸君。君達は殺さない。これから色々と働いて貰うビリワックへのご褒美にするんだ」

 

 寧ろ死んでいた方が幸せかも知れないけど、幸せなんて人それぞれ。なら、彼等も幸せなんだろうさ。誰も居なくなった路地裏で私はこれからの事を想像しながら鼻歌交じりに歌い出す。それにしても勇者は予想以上に面白くなりそうだ。ビリワックには残った世界に派遣した同胞の編成を頑張って貰わないと。

 

 でも、出来るならば私の所まで辿り着いて欲しい。その時は絶対に面白く死合えるだろうからさ。

 

 

「ああ、私は君に恋い焦がれているみたいだ。……そうだ!」

 

 未だ彼女には名乗っていなかったのを思い出す。だから決めたんだ。次の世界で私のお気に入りのあの子を倒せたら会いに行こう。

 

 

 

「だから、こんな世界なんてさっさと救ってくれたまえ」

 

 その時を想像するだけで身震いがする。もう興奮が収まりそうにない。でも、こんな状態で皆の所には帰れないよね?

 

 

 

 

 

「仕方ない。この街、滅ぼそう」

 

 ああ、何て素晴らしいアイデアだ。そうしよう、今直ぐに!




なろうの方、記念で賞に応募中 あっちもこっちも応援お願いします

今回の追記は戦闘シーン 蛇がもう少し動きます

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。