初代勇者な賢者と嫁な女神、ハッピーエンドの後に新米勇者の仲間になる   作:ケツアゴ

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なお、なろうの方では後書きにモンスター図鑑かアンノウンの神図鑑を開始しています


蟲の女帝と賢者の娘
森の異変


 色とりどりの花が咲き乱れる花畑の中、一人の少女が身を屈めて隠れ潜んでいた。背中から生えているのは白鳥を思わせる翼。息を潜め何者かから隠れている彼女だが、背後より忍び寄る影に気が付かない。

 

 その姿を見て多くの者が思い浮かべる名はオーク。丸々太った全身に豚の鼻と耳、尻尾も途中で丸まっている。多くの作品において他の種族、主に人間の女性を浚って強姦して孕ませる怪物だ。実際、その顔は豚だとしても非常に醜かった。

 

 醜悪と言っても過言ではない顔に喜色を浮かばせ、短くて太い指が少女の肩に置かれる。彼女が振り向いた時、鼻息が掛かる程近くにその顔が有った。そして悪臭と言い表すべき臭いが漂う口が開き、濁声で言葉が発せられる。

 

「見ぃ~つけた~!」

 

 肩に置かれた手は少女の胴体に向かい、その華奢な体を持ち上げる。そのまま肩に乗せられた少女はなすがままに連れて行かれてしまった。

 

 

 

 

 

「や…やっと到着したぁ~」

 

 イエロアの封印を済ませた私達は女神様達と合流後に直ぐに次の世界、この緑の世界グリエーンへと向かったわ。お世話になった人達に挨拶をして少しはのんびりしたいけれど勇者の使命は重大だから仕方ないわね。……少し寂しいのだけれど。

 

 そして世界を渡る為に再び世界樹の周囲に現れた階段を上ったのだけれど、今回は油断していたわ。

 

「賢者様、上ってる最中も訊いたのだけれど……どうして階段が倍以上になっているのかしら?」

 

 勇者として功績を挙げたから身体能力も大幅に上がっているから楽勝と思って居たけれど、階段は倍以上になった上に高い所は寒くい上に空気が薄くて何度も休憩を挟んだわ。賢者様達はケロッとしていたけれど、どれだけ鍛えれば良いのかしら……。

 

「それは試練だからですよ。それより此処から先はモンスターも出ますから上の空では危ないですよ。注意して下さいね」

 

「ガウガウガーウガウ」

 

 賢者様の言う通り階段を上りながらボーッとしていた私は何度か足を踏み外して落ちそうになったし、実際に一度落ちたわ。その時はアンノウンが吐いた空気の泡に包まれて元の所に戻ったけれど、凄く臭かったわね、あの中。

 

 ”ゲルちゃん、レバニラ臭いから暫く近付かないで”、って言ってるけれど私の体にこびり付いた臭いはアンノウンの吐いた泡の臭いなのよ?

 

「アンノウン、分かっていて言っているでしょう」

 

「ガーウ?」

 

 惚けながら吐いた息は爽やかなミントの香り。この子、一瞬で口臭を……私を助ける時に消せていた筈よね? 多分アンノウンに言っても無駄だろうけれど。

 

「……これも全部楽土丸が悪いのよ。あ…あんな事を急に言うだなんて。幾ら何でも順序を飛ばし過ぎよ。女神様もそう思うでしょ?」

 

「私も好きだの何だのは何度も伝えられたが、交際の申し込みをすっ飛ばして求婚だったぞ? 恥ずかしかったが当然受け入れた。凄く嬉しかったぞ!」

 

 楽土丸に事故とはいえ胸を二度も触られて、その挙げ句に責任の取り方が求婚だなんて。先ずはお付き合いからとか友達から始めて折を見てお付き合いに発展してから、デートとかキスをして……って、違うわよ、私! 賢者様と女神様に影響されて私まで色ボケたら駄目よ。

 

 頭に浮かんだ彼と私の交際風景に気が付いたら顔が熱くなって、必死に横に振って頭から追い出す。もう、本当はこんな風に追い込む為の作戦かも知れないわね‥…だったら嫌だけど。

 

 

「すっかり気にしてしまっているな。あの子、村に同年代の男が居たがそういった関係ではなかったのか」

 

「前に聞きましたが意地悪をしてくる嫌いな男の子は居たそうですよ。お世話になっている人の子供だから扱いに困っていたらしくて。……所で楽土丸はゲルダさんの結婚相手としてどうなのでしょう? 行き当たりばったりで行動しているみたいですが……」

 

「二人の今後の成長次第だが、今のままでは私が親なら反対だな。あの子がそんな奴を紹介すればソリュロ様に降臨願うぞ」

 

「貴女も娘に甘いですね。まあ、私も同意見です。……お揃いですね」

 

「……だな」

 

 私の話題からあっさりと何時ものイチャイチャに移行する二人に呆れた私はこの時は気が付かなかった。でも、仕方ないと思うわ。だって二人の血を引く子供は未だ居ないって事は聞いているもの。

 

 互いに手を握り見つめ合う二人を無視する事に決めた私は喉の渇きを覚えて水筒を手に取るけれど、ふと横を向けばリンゴの木が見えた。

 

「アンノウン、あれは食べて良い物かしら? 誰かの管理下なら駄目よね?」

 

 私の問いにアンノウンは何時ものスケッチブックでグリエーンについて教えてくれた。この世界は緑が豊かで果物がそこら中に自生している上に短期間で生るから特に所有権は決められていないらしい。

 

「最後の一個だし食べても良いわね。実は少しお腹が減ったし……」

 

「ガウ」

 

説明書きの最後の、情報料は昼ご飯のメイン、を示すアンノウンを無視して私はリンゴの木へと向かう。地面から突き出た根っこを飛び越し、枝を踏みつけて飛び、デュアルセイバーを木の幹の膨らんだ所に叩き付ければ鈍い感触と共に悲鳴が上がって擬態していたモンスターが姿を現した。

 

『『カメレオンレオ』木の幹や地面に擬態して獲物を待ち伏せにするライオン。長く伸びる舌は強力。寒さに弱く、冬季は冬眠』

 

 ギョロギョロ動く爬虫類めいた瞳、先端がクルンと丸まった長い尻尾、そして立派な鬣。うなり声を上げて私を威嚇する獅子は今にも飛びかかりそうな姿勢を取り、私は身構える。カメレオンレオは飛びかからずに舌を伸ばして来たわ。

 

 すっかり騙された私は寸前で避けるけれどドロドロしていて臭い唾液の水滴が顔に飛んで来る。背後の木を幾つも貫いた舌は五本目の木を貫いた後で巻き付き、他の木を巻き込んで引っこ抜いた。五本の木が舌によって引き寄せられて私へと迫ったのを武器を手放して両手で受け止め様とするけれど、途中で地面に落ちて其処を支えに舌に力を加えた跳躍でカメレオンレオは私の背中に襲い掛かったわ。

 

「ガァ……」

 

 真下から魔力を噴射して飛ぶデュアルセイバーを食らってカメレオンレオは悶絶する。

 

「ちょっとだけ惜しかったわね。でも、狙いが見え見えよ。目の動きで分かったわ」

 

 拳を握りしめ眉間に一撃。骨が砕ける音を聞いたけれど手を緩めず鬣を掴んで木に叩きつければカメレオンレオは動かなくなり、衝撃で落ちたリンゴは坂道を転がって行くわ。慌てて追い掛けた私だけれど、途中で道が途切れていたから慌てて止まる。高さはそれ程でもないけれど、足下は切り立った断崖絶壁になっていたのよ。

 

 

「ガウ……」

 

「……誰の胸みたいですって、アンノウン? それはそうと一体何が有ればこんな事に……?」

 

 私の真横に来ていたアンノウンと共に見詰める崖下は木の一本も生えていない荒野だったわ。根っこすら残っていないみたいに地面が凸凹に荒れていて、此処が緑の世界だなんて信じられない程に……。

 

 

 

 

「火事……では有りませんね。地面に焦げた跡が残っていない。まるで植物だけが何らかの理由で消え去ったみたいな……」

 

 私の知らせを受けた賢者様もただ事ではないと思ったのか荒野を調べ始める。見渡す限りが荒野になっていて、地面に手の平を置いた賢者様は解析を始めたわ。範囲が広いし根っこすら残っていないから時間が掛かるらしいし、少し待つ事になったわ。

 

 

「女神様、その斧も素敵ね。とってもワイルドだわ」

 

 拾ったリンゴを齧りつつ目を向けたのは女神様の斧。幾ら女神様でも炎の力が込められた斧は流石に不味いと思ったのかしら。今回は岩を切り出して作ったみたいな無骨な岩斧だったわ。取りあえず切れ味は悪そうだけれど凄く重そうね。

 

「ああ、此奴はティタンアックス、大地の力が込められた斧で……こうやるとっ!」

 

 自慢げに斧を振り上げた女神様はそのまま振り下ろす。地面に触れた瞬間に爆裂音が響いて地面が激しく割れ、大地を激しく隆起させながら衝撃波が突き進んで行ったわ。

 

「……解析のやり直しか」

 

 あっ、どうやら邪魔しちゃったみたいね。……私、知~らない。どうせ女神様がやったのだし放置しても問題無い筈よ。関わるだけ損だわ。

 

 少しうなだれた様子の賢者様から目を逸らし、私はリンゴを齧る。ふと違和感があって足元を見れば小さな芽が幾つも生えてきいたわ。よく見れば荒野の至る所で同じ事が起きているわね。

 

 

「この調子じゃ数年で元に戻るわね」

 

「いえ、数日で戻りますよ。この世界の植物って長寿な上に成長が早いですので。……どうも蝗害らしいですね。まあ、虫は普通のもモンスターも数や種類が豊富なこの世界なら珍しくもないでしょう」

 

「……え? あの……もしかして蜘蛛も沢山居るのかしら?」

 

 蝗害と聞いて納得したわ。オレジナでも偶に起きるけれど、植物性なら服でも家でも平気で食べるもの、この被害も納得ね。それは兎も角、ちょっと嫌な予感がしたから確かめましょう。ええ、大丈夫よ。きっと否定してくれるわ。

 

 

「私の大嫌いな蜘蛛は少ないわよね?」

 

「ええ、少ないですよ」

 

「ああ、良かったわ」

 

「まあ、他の虫に比べればの話ですけど。それでも生息する種類は六色世界では最大ですよ」

 

 ホッと一息もほんの束の間、ぬか喜びから蹴り落とされた私は視界を埋め尽くす蜘蛛の大群を想像してしまう。

 

「賢者様、一刻も早くこの世界を救いましょう。出来れば今日中に。そしてさっさと次の世界に旅立ちたいわ」

 

 イエロアでは何ヶ月も掛かったけれど、今の私は気合いが違う。今の私のやる気は今までの旅で最も高まっていたわ。こんな世界、さっさと救っておさらばよ!

 

 

「はいはい、落ち着いて。取り敢えずグリエーンでの拠点の候補地が決まっているので向かいましょう。肩の力を抜いて。やる気は空回りしたら意味が無いですからね」

 

 気合いで燃え上がる私の肩に賢者様の手が優しく置かれる。……そうね。このまま突っ走って蜘蛛の巣にでも突っ込んだら目も当てられないわ。

 

 

「ええ、落ち着くわ。それで賢者様、拠点ってどんな所なのかしら? ……蜘蛛が沢山居たりはしてないわよね? 例えば大きい蜘蛛を乗りこなしているとか……」

 

「してませんって、レッドスじゃないんですから。グリエーンに存在する獣人の部族の一つであるビャックォの集落ですよ。綺麗好きな部族ですから蜘蛛の巣は放置していませんよ」

 

「そう、それなら……レッドスでは乗りこなしているのね」

 

 最後に向かう赤の世界レッドス。必然的に旅も長くなるだろうし、他の移動手段がなければ乗る事になったかも知れないわ。でも、大丈夫。

 

 

「アンノウンが居て本当に良かったわ。ずっと一緒に旅をしましょう?」

 

「ガーウ?」

 

「気にしないで、何でもないわ」

 

 ……それにしても世界って本当に多様ね。否定したら駄目って分かっているけれど否定したくもなるわよ。……多分今までで一番旅の今後が不安になっているわね、私ったら。

 

 大きく溜め息を吐き、肩を落とす。取り敢えず美味しい物を食べて気を紛らわせたかったわ。

 

 

 

(それにしても蝗害にしては被害が一カ所に集中している。虫の性質上の好みなのか、寄せ付けない理由が周囲に有ったのか、それとも……此処だけ食い荒らされる理由が有るでしょうか?)

 

「賢者様?」

 

「少し考え事をね。じゃあ、行きましょうか。幸運な事に直ぐ側ですよ」

 

 何か考え事をしていた様子に少し不安が込み上げる。何事も無ければ良いのだけれど……。私が少し不安を覚えた時だったわ。少し前に嗅いだ穀物と鳥が混じったみたいな妙な臭いと共に可愛らしいピヨピヨという鳴き声が聞こえて来たのは。

 

「豆ヒヨコ……それも沢山」

 

 私達が今居るのは荒野の端から少し歩いた場所で周囲は深い森に囲まれているのだけれど、枝をかき分け姿を見せたのは、私が勇者になって直ぐ辺りで戦った巨大なヒヨコのモンスター、因みに一応植物系に属するらしいわ。それが十、二十、三十、大量に姿を見せたのだけれど本来なら有り得ない筈よ。

 

「賢者様、豆ヒヨコは豆の木鶏が餌を探すのに使う端末の筈よね? どうしてこれだけの数が固まって居るのかしら?」

 

「本来なら複数で挑まないと勝てない相手を選んで襲う習性は有りませんし、蔓は未だ付いていますから大量に独立が起きて埋まる場所を探して大移動……でも無いらしいですね」

 

「兎に角随分と興奮しているな。……栄養が不足しているのか? まさか、このグリエーンで?」

 

 豆ヒヨコは雑食性で、このグリエーンには虫も獣も果物も沢山有るけれど、女神様の言葉の通りに豆ヒヨコ達は随分と飢えているみたいね。本体から栄養が少ししか送られないのか痩せているし目が血走っているわ。今にも私達に襲い掛かりそうな敵、それも最初に有った時は苦戦した相手。

 

「ゲルダさん、戦いたいのですか?」

 

「ええっ! ……何で分かったのかしら? 好戦的な表情でもしていたの?」

 

「まあ、正しく狼が獲物を狙う時の顔ですね。私、実際にその姿をちゃんと観察した事は有りませんが」

 

 顔に出ていたのなら少しはしたなくて恥ずかしい。でも、自分がどれだけ強くなったのか試したいのよ。だから豆ヒヨコは格好の相手。強くなったと思うなら、一匹でも苦戦した敵の群れを相手にどれだけ戦えるか試してみたいじゃない?

 

「じゃあ、行くわ。私の物差しになれる位には頑張ってね!」

 

 私の挑発が通じているのかは分からないけれど、豆ヒヨコは向かって来る私を敵と判断したのか土煙を上げながら一斉に襲い掛かる。でも連携は取れていないわね。互いに押し合って転んだ仲間を踏みつけたり躓いて転んだり蔓が絡み合ったり。

 

「これじゃあ物差しにもならないわね。まあ、良いわ。どっちにしろ人を襲う前に倒してあげるから!」

 

「ガウ!」

 

 少し拍子抜けだけれど、この数が人の住んでいる所に向かえば危険だわ。可愛い見た目だけれどモンスターはモンスター。襲って来たなら一切の躊躇無く、少しの容赦も無く倒すだけ。そんな私を応援する気なのかアンノウンの鳴き声が響く。

 

 此処は少し良い所を見せたいわ。……そんな事を考えた私の横をアンノウンが放った光線が通り過ぎ、途中で分散して豆ヒヨコ達に命中すると同時に爆発。香ばしい匂いを漂わせ丁度良い焼き加減になった状態の豆ヒヨコが綺麗に積み重なった。

 

「……アンノウン、何してるのかしら?」

 

「ガーウ」

 

 いや、”パンダビームだけれどゲルちゃんは知ってるよね? 若年性の健忘症にしても若年過ぎるよね?”、じゃないわよ。

 

「もう! 私が折角張り切ったのに。賢者様~!」

 

「まあ、落ち着いて。アンノウンも悪気が有ってやった訳じゃないでしょうし。でも、今のは駄目でしたよ。めっ!」

 

(……本当に賢者様は女神様とアンノウンが絡むと残念になるわね。……あら?)

 

 不完全燃焼でモヤモヤする物を感じる中、私の耳に何かが猛スピードで接近する音が届く。新手かと期待したけれど、少し残念な事に人だったわ。あっ、矢張り私って戦闘狂になってないかしら? 女神様と訓練している影響ね。

 

「……見付けた」

 

 土煙を上げながら向かって来るのは猫……いえ、虎の獣人のお姉さん。二十には少し届かない程度の見た目で少し吊り目、私と同様に少し癖があるショートヘアーは黄色で毛皮のホットパンツで上は少し大きい胸の周囲だけ鞣し革を巻いただけのヘソ出しルック。多分ブラは着けてないわ。其処も私と同じね。

 

 そんなお姉さんは一切の迷い無く賢者様に向かって疾走、今の私以上の速度で胸に飛び込んだわ。

 

「……え?」

 

 不味いと判断した私は巻き込まれない様に退避を考える。だって女神様の目の前で賢者様に抱き付くなんて何が起きるか分からないもの。何時の間にかアンノウンは遙か遠くに走り出している。あの子は本当に判断が速いわ。その善悪は別だけれど。

 

「私も早く逃げなくちゃ……あれ?」

 

 賢者様の方を見ればお姉さんの頭を撫でているし、女神様は怒っていない。お姉さんは無表情に見えるけれど口元が緩んでいた。まさか二人は偽物なのかと疑った時、賢者様が思い出した様に口を開いたわ。

 

 

 

「あっ、紹介しましょう。この子はティア、私の娘です」

 

「……はい?」

 

 賢者様から齎された思わぬ情報。それを直ぐには理解出来なかった。そんな中、ティアさんは私に視線を向ける。興味津々といった様子で尻尾が揺れていたわ。

 

 

 

「……この子、私の妹? ……なら、お姉ちゃんがこの辺を案内してあげる」

 

「え? いや、私は……」

 

「遠慮は要らない。れっつごー」

 

 動揺する私はティアさんにお姫様抱っこをされ、自己紹介をする暇もなく連れ去られた……。

 

 

 




ティア、当初の予定の名前をど忘れして慌てて命名

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