初代勇者な賢者と嫁な女神、ハッピーエンドの後に新米勇者の仲間になる   作:ケツアゴ

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使い魔、シリアスになる(嘘)

 黙示録の獣(アポカリプス・ビースト)、それが僕を危険視する神が付けた名前だ。ボスが言うには世界を滅ぼしうる力を持った存在を意味する名前らしい。頭のネジが締まっていない神とマスターの悪ノリで創造された僕を警戒するのは理解するけれど、同時に無駄な心配ご苦労様、杞憂の極みだとも思う。

 

 だって世界を滅ぼしたら悪戯する相手が減るから面白くない。目の前の生き物全てを殺し、文明を悉く破壊したとして、楽しいのは暴れている僅かな間。何かを壊すというのは一種の快感を感じる事だけれど事が済めば我に返って後で悔やむのさ。時の流れは川の流れと同じで一定。まあ、将来的に僕は過去にさえ干渉出来るのだけれど、多分それも歴史の流れに含まれているのだろうね。何か問題が起きて修正したとしても、未来の存在が修正したという流れに沿ってそこに辿り着くのさ。

 

 まあ、僕は面白い事と美味しい物が大好きで、マスターやボスと居るのは楽しいし、友達や弄くったら楽しい相手は何かを気を配っても良い対象さ。……逆に楽しい事の邪魔をされるのは嫌いだし、気に入っている相手を傷付ける奴には腹が立つ。僕は六百六十五人の神と一人の賢者が創造せし獣、名はアンノウン。だから、人の道理なんて通じない。純粋に単純に思いのままに動くだけなのさ。

 

 

 今のお気に入りの相手であるゲルちゃん。打てば響く愉快な女の子。世間知らずで僕に騙されやすく、その上中々のツッコミの才覚を持っているから相手をするのが愉快で愉悦。その子を殴り飛ばしたスカーはすっかり人間を辞めた姿をしている。いや、端から人間じゃなかった、人間の真似事をして人間に混じって居ただけか。

 

「何やってるんだよ、スカー!」

 

「辞めてよ、スカーさん!」

 

 町の人達が必死でスカーに言葉を掛ける。例え経歴不明の余所者でも、それを受け入れる懐の深さを持つ人達だ。ましてや共に笑い共に語り、そしてモンスターとの命懸けの戦いを何度も共にした相手。人じゃなくても、人の天敵である魔族でも、人の姿を完全に消し去っても絆を信じている、想いを棄てられない。

 

「ククク、何ともまぁ。酷い話だとは思わないか、我が主? そもそもモンスターが大挙して押し寄せ、海賊を受け入れるしかなくなったのは何故か、それを知らずに元凶を守ろうとしているのだからね。優しかった仲間、大切な友にこれ以上罪を犯させる訳には行かない、と言った所か?」

 

 未だ仕事時間なのに鳥トンが大ジョッキに並々と注がれたビールを飲みながらキグルミの下でほくそ笑む。そもそもの話、今までゲルちゃんが感じ取っていた魔族の臭いもマスターの感知でも魔族と見抜けなかった理由は一つ。彼奴からは何かの魔法で隠蔽している様子を感じない。あの九十九って名乗った、美味しくない魔族はそれが有った。いや、美味しくなかったのはそれが理由だろうね。パンダの味覚とリンクして感じたのは、好きな調味料を全部使ったせいで好きなお肉が美味しくなくなった、そんな感じ。

 

「魔王から裏切り者の烙印を押され同族に追われる存在。同時に魔族ならば従えられたモンスターに不倶戴天の敵の如く狙われる。明かりに集う羽虫の如くモンスターは裏切り者に誘われる。……まあ、奴は敢えて裏切り者となったらしいがな。勇者を攻撃したのがその証。……ククク、随分と滑稽な話だ。自分達を苦しめた災いに共に立ち向かったのだと種族を気にせず絆を保つが、その災厄を故意に持ち込んだのがその仲間なのだからな」

 

 見ればスカーは九十九を庇う様に片手で抱き上げ、唸り声で自分を慕い信じてくれる相手を追い払おうとする。でも、離れない。何かの間違いだと思いたいのさ、きっとね。明日からも共に笑って過ごせると呑気に思っている、いいや、思いたいのだね。どうやらスカーが想定していた以上に絆は深い。どうせなら暴れて怪我人でも出せば良いのに、それをしないなんて縁起の予定が絆されてしまったんだ。絆って物を甘く見ていたんだよ、君は。

 

 人との絆は棄てられない。でも魔族として同族を守りながら勇者を、人間の希望を潰えそうとしている。ぷーぷぷ、実に中途半端の二兎追う者は一兎も得ずの典型さ。二兎欲しければ分裂出来る力を得る事だね、僕みたいにさ。それが無理だから……大切な物を失うんだ。

 

「おい、何をしているんじゃ、スカー。この邪魔な人間共をさっさと……」

 

 しがみついて止めようとする人を乱暴に振り払うでもなく、ましてや言葉に従って止まる訳でもないスカーの目は時々飛びそうになる理性を気力で繋ぎ止めているのが分かった。その理由が理解出来ない九十九は腹立たしそうに始末しろと嗄れた声で指示するけれど、その言葉が終わるよりも前に声は止む。僕の目から放たれた二筋の光線が九十九の胸と頭を斜め上から貫いたからだ。

 

 末期の声も出さずに即死した九十九は光の粒子になって消え、放出の続く光線は地面を貫いていたけれど、角度を少し上に向かわせれば前方の建物を両断しながら伸び続ける。うん、当然だけれどスカーの腕だって簡単に切断出来たよ。切り飛ばした瞬間に断面は熱で灼けて血は出ないけれど、骨の芯まで熱せられた痛みはスカーの意識を一瞬奪い、それは僕がゲルちゃんの居る瓦礫の山とスカーの間に降り立つのには十分な時間なのさ。

 

「うーん、残念だったね、はい終わり!」

 

 僕の瞳に光が収束するのを見たスカーは咄嗟に動こうとするけれど、その足に鳥トンが投擲した鉄串が突き刺さって地面に縫い止める。あの串は奥まで刺さった瞬間に側面からも刺が伸びて返しになる逸品さ。動けない、逃がさない。僕のお気に入りを傷付けた罪は死んで償え。

 

 僕の瞳が見据えるのはスカーの巨大な一つ目、頭の中心。撃ち抜けば確実に絶命させられる場所を狙われて、中途半端な覚悟が少しはマシになる。縫い付けられて足が動かないのに拳を構えての臨戦態勢。どんな魔族でも誇りとして行う名乗りを上げ、それをしたからには堂々と戦う気だ。例えそれが一方的に圧倒的にやられるのが分かっている勝機が壊滅的な戦いでも、消極的にはなりはしない。

 

「僕の名はスカー。中級……ぐっ!?」

 

 でも、それって僕には無関係だよね? 正々堂々名乗りを上げて、いざ尋常に何とやら? 残念、僕は獣でーす! 純粋に残酷に、自分の思うがままに戦うのさ。僕のビームはスカーの脇腹を貫く。骨も内臓も芯まで灼けて、傷を手で押さえて膝を折る。

 

 さて、オヤツ食べてベッドでゴロゴロしたくなって来たから終わらせるか。今度は本当に急所を狙って命を奪う。スカー、君はい中途半端だったんだ。人を騙して魔族の為に動いていた癖に、情が移って人間の敵に成り切れない。だからこうして惨めに死ぬんだ。誇りも無く、そういった事に拘りの無い僕にやられてね。人に情が移ったなら、そのまま人の味方にだって成れたのに。まったく、情って本当に厄介だよね。

 

「待って! スカーを殺さないで!」

 

「魔族だとしても大切な仲間なんだ!」

 

「……えー?」

 

 本当に情って厄介面倒。ビームを撃つ直前に僕の前に飛び出す人達。うーん、一緒に撃ち抜いたら駄目かな? ゲルちゃんを攻撃した魔族を庇っているし、多分大丈夫だけれど、マスターに叱られるのは嫌。この人達の生き死にに興味は無いけれど、オヤツが何かは気になるもん。

 

 オヤツ抜きか目の前の鬱陶しい存在を消し去るか本気で迷った僕の動きが止まり、海に異変が起きる。噴き上がった海水が巨大な竜になって町まで向かって来たんだ。アレが町に当たれば水圧と重量で多分壊滅的被害が出るよね。僕の視線は竜に向き、スカーの体は光り輝いて消え去る。あっ、逃げられちゃった。

 

「君達、見捨てられちゃったね」

 

 実際はスカー以外の手による転移だけれど、鬱陶しいのを倒す邪魔をしたから少し意地悪をする。僕だって怒る時は怒るんだ。まあ、今はそんな事を気にしている場合じゃ無いんだろうね。水の竜は港周辺を圧し潰せる程の巨体で今から逃げても間に合わない。直撃して水に潰されるか、避けても瓦礫と一緒に押し流されるか。

 

 僕には一切関係無いけどね。助ける気なんて一切無いよ? その覚悟を持って魔族を庇ったのだろうからさ。今更逃げても無駄だけれど、子供だけでも助けるべく抱きかかえて逃げ出す人達。その目の前で瓦礫の山が弾け飛び、羊が沢山飛び出した。

 

「メー」

 

「メー」

 

「メー……メッ!?」

 

 勇ましく鳴いて出て来たのは良かったけれど、途中で水の竜に気が付いて変な鳴き声になる羊。フワモコの毛で人気を集めても、所詮はパンダの敵じゃない。だってパンダはラブリーだけれど言うても猛獣、熊科の代表(但し僕調べ)。でもまあ、慌てふためいて走り回っているけれど、ゲルちゃんが埋まっているf瓦礫から離れないのは評価してあげるよ。

 

「……思いっきり油断していたわ。これは後で大目玉ね。でも、その前に……言わなくちゃいけない事がある」

 

 瓦礫を押し退け、ゲルちゃんが姿を見せる。所々に怪我をしているけれど骨折や後々残りそうな傷ではないね。そんな傷でもマスターなら簡単に癒せるけれどね。流石は癒し系マスコットポジションの僕のマスターだと感心しながらゲルちゃんを眺め、必死に笑いを堪える。今の彼女は凄いアフロで、頭の大きさが通常の三倍以上になっていたんだ。

 

「その愉快痛快な大爆発ヘアーはどうしたのさ、ゲルちゃん? 僕のアフロビームでも浴びた?」

 

「確信しては居たけれど、本当に貴方の仕業だったのね、アンノウン! 瓦礫に埋まる時に咄嗟に召喚した羊達に守って貰ったけれど、隙間を縫って飛んで来たビームを浴びたらこうなったのよ!」

 

「もー! 僕は君を襲っている魔族を攻撃するついでに君に当たる時はノーダメージでアフロになるだけのビームに変えたのに失礼な子だなあ。まあ、別に当てる必要も無かったけれど」

 

「乙女心にダメージが入っているわよ、クリティカルだわ! だいたい、常に全身全霊全力全開で失礼なのは何処の誰よ!」

 

「……ゲルちゃん?」

 

「アンノウンでしょ! 他に誰が居るって言うのっ!」

 

 答えが判っているなら訊ねる必要なんて無いのにゲルちゃんは変な子だ。拳を震わせて今にも殴り掛かって来そうだけれど、周囲の羊は呑気に笑っているんだ。だって本人は気が付いていないけれど、怒りのエネルギーを変換して徐々にアフロは大きくなっているからね。うん、もう少し弄くろう。具体的には胸に関する話題で。

 

「別に減るもんじゃなし良いじゃない。僕だって泣く子には悪戯しないよ? ゲルちゃんみたいに反応が面白い子だけさ、弄くるのは」

 

「減る! 思いっ切り減るから!」

 

「あー、確かに。世の中にはゼロより少ないマイナスが有るものね」

 

「……その喧嘩、買った」

 

「じゃあ、料金は今日から三日間は僕に好物のオカズ献上ね」

 

 それを言うなり僕は逃走、脱兎の如く逃げ出した。忘れていたけれど直ぐ其処まで迫っていた水の竜の下をかいくぐり、一方ゲルちゃんは避けられないと見るやお腹のポケットから小さくしたブルースレイヴを取り出して真上に向かって振るう。元の大きさに戻った刃の先は竜の顎に当たり、内部に沈むより前に地印が発動した。でも、それじゃあ足りない。地印一つで逸らせる程に甘い術じゃ無いんだ。上へと弾く力に耐えながらも前に進む竜が地面に激突するまで、要するに港一体が壊滅するまで残り数秒。今度はレッドキャリバーを叩き込んで天印を刻むなり真上に投げた。

 

「アンノウン!」

 

 上へと弾く力に加え、真上に引き寄せる力が加わって竜は天へと昇って行く。でも、それも時間の問題だ。投げられたレッドキャリバーが落ちれば意味をなさない、但し僕が居なければ。

 

「はいはい。んじゃ、拡散型パンダビィィム!!」

 

 頭に乗せたパンダの瞳から放ったビームは無数に枝分かれして竜に命中、その巨体を崩れさせる。地表で崩壊すれば洪水になっただろうけれど、空高くで普通の水に戻ったから少し強めの雨程度になって広範囲に降り注いだんだ。そう、火事になっている港にね。ついでにアフロが更に膨らむ効果も付けていたのでゲルちゃんの頭は凄い事に。

 

「あはははは! もうアフロの方が大きいねー!」

 

 脱兎の如く逃げ出して、誰かの手が僕の頭に優しく置かれる。見ればマスターが困った様な顔をしていた。

 

「こらこら、悪戯も程々にしなくてはいけませんよ? めっ!」

 

「はーい! ゲルちゃん、ごめんね。僕、超反省!」

 

「……いや、していないでしょう」

 

 ゲルちゃんから途轍もない冤罪被害を受ける僕。0・0000000001ナノミクロンは反省しているのに酷い話だった。

 

 

 

 

「ああ、酷い目に遭ったわ。……それで賢者様、何か成果は有ったのよね?」

 

「当然。解析はバッチリなので三度目は許しません」

 

 ゲルちゃんの怪我とアフロ、ついでに壊れた町を直してから車内に戻った後、ゲルちゃんはマスターへと問い掛ける。答えは分かり切って居るんだから敢えて訊ねる必要が有るのかな? うーん、意味深に質問する私って素敵、って感じ?

 

「ボス、ゲルちゃんって中二病?」

 

「中二病とは何だ?」

 

「マスターが教えてくれたんだけれど、思春期特有の特徴だってさ」

 

 ボスは少し頭が筋肉寄りだし、僕は真面目なお話は苦手だから参加しないけれど、あれだけの騒ぎになってもマスター達が姿を見せなかったのは見に徹する為だったってさ。幾ら何でも異常な数のモンスターの襲来、そして鳥トンから受けた嫁渡りの船に紛れた魔族の存在。収穫は結構有ったみたいだけどね。

 

「スカーが消えたのって前に僕がジャイアントパンダプレスでイシュリア共々押し潰した魔族が消えた転移魔法でしょ?」

 

「ええ、危機に瀕すれば自動で発動する面倒だった奴です。本人が使う訳ではないので初動が無くて止めるのが手間な奴でした」

 

 面倒だった、手間な奴でした、つまり既に面倒でも手間でも無いって事だね。これで厄介事が一つ解決して、スカーに反応していたと判明したからモンスターの件も解決。でも、厄介な事は残っているんだ。

 

「取り敢えず水の竜はウェイロンの術だよね? 本格的に魔族の仲間と見て良いとして、スカーを庇った連中はどうするの?」

 

「……そうですよね。賢者様、どうにかなりませんか?」

 

 勇者を害そうとすれば一族郎党連座で処刑が世界共通の法律。要するに人の世界を滅ぼそうって事だから当然だよね。じゃあ、スカーを庇った連中はどうなるかと言えば、あの時はゲルちゃんの状態なんて分からなかったし、スカーを倒さないと救出も難しいって事実と違っても、そんな風に判断して然るべきって奴さ。分からなかった、なーんて通じないし言わせない。

 

 でも、ゲルちゃんは気にするよね。直接被害を受けても居ないし、良くして貰ったから。まあ、善人だろうが悪人だろうが法は法で罪には罰。それに、勇者は世界を救う為の存在であって法治にあれこれ口出しするのは役目じゃ無いんだ。

 

「……彼等が未だにスカーを仲間と扱っているのが面倒なのですよね。色々と説明したのですが、義理人情は理屈から目を逸らさせる。本当に魔族を裏切っていて、何か理由があって暴れただけだと思っている……いえ、思いたいのでしょうね」

 

「別に良いではないか。私達の役目は立ちはだかる敵を打ち倒す事だけ。思いたいのなら思わせておけ。邪魔をするなら切るが、ゲルダが気に病むのならば下手に罰する必要も有るまい?」

 

 腕を組み、背もたれに身を預けながら意見を述べるボス。一度見逃してしまった事で起きる次や、それによる弊害を考えていないボスらしい意見だ。まあ、叩き潰せば良いだけだもんね、僕も賛成さ。

 

「……ですね」

 

 流石はボス、見事な脳筋理論だね。マスターも異論は無いのか静かに頷いた。基本ボスの意見は全肯定だけれど、勇者時代の他の仲間は面倒だっただろうね。

 

 

「……さて、ゲルダ。他に言うべき事が有るだろう? 言え、包み隠さずにな」

 

 誤魔化しは許さないと眼力で告げるボスにゲルちゃんは身を縮こませる。事態が事態だし仕方無いよね。ゲルちゃんも堪忍したのか元から相談予定だった海竜のビサワの事に加えて森で襲われた事も話し始めた。

 

 

「何故話さなかったのかについて小言は後で述べるとして……キリュウ、町長はどうして襲撃を隠蔽するのだ? 悪人などさっさと始末すれば良いだろう? 隠せば共犯ではないか」

 

「その共犯だから隠すのですよ。襲撃は兎も角、どうも色々と町ぐるみでやらかしているらしいです」

 

「?」

 

 マスターの言葉に対し、ボスは首を捻るだけだった。

 

 

「取り敢えず全員殴れば良いのか?」

 

「殴らないで下さい。……いえ、詳しく調べ終わるまで待って下さい。下手をすれば師匠が出張る案件かも知れませんが……それは避けたい。私達で取り敢えずの処罰を与えてなあなあに終わらせましょう」

 

 うーん、何か絶好の悪戯のチャンスの予感だね。僕達がそうやって話し合っている時、お客さんがやって来た。嫁渡りの関係者らしいけれど、勇者であるゲルちゃんに顔を出して欲しい所が有るとか。

 

 

「結婚式? 素敵ね、是非出てみたいわ!」

 

 目をキラキラさせるゲルちゃん。結婚式や花嫁に憧れているって聞いたけれど此処までとはね。……その憧れを向けている新郎新婦の片方は、隠れて本命の男と密会しているって知ったらどんな顔をするだろう? 別の相手と将来の約束をしているってさ。……まあ、鳥トンとの約束だからマスターにも言わないけど。面白い物を見せるってのが交わした契約だからね。

 

 

「ゲルちゃんは幸せだなぁ」

 

「……えっと、何故か馬鹿にされている気がするのだけれど?」

 

「してるよ?」

 

 

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