とある兄妹のデンドロ記録(旧)   作:貴司崎

40 / 88
前回のあらすじ:兄「いつから俺が近接戦闘が出来ないと錯覚していた?」


それでは本編をどうぞ。

3/22 召喚関連の文章を加筆・修正しました。


準決勝・テンプレミラーマッチ

 □決闘都市ギデオン・中央大闘技場 【壊屋(クラッシャー)】ミカ

 

 ただいま、私達は決闘都市ギデオン最大の闘技場である中央大闘技場に来ています。この<マスター杯>の準決勝からの三試合はここで行われる事になっているんだよね。

 私達もあらかじめトーナメントのチケットを全試合分買っておいたから、残り三試合も観戦する為にここに来たんだけど…………そこで思わぬ人達と合流してしまったんだよね。

 

「さーて影やん、頑張ってレントくんを応援するえー。…………レントくんに優勝してもらわんと、今日の賭け分の損失を取り戻せへんからな」

「そうですね。ご友人を応援するのは良い事でしょう」

 

 そう言っているのは<月世の会>オーナーの月夜さんと秘書の月影さんである。この中央大闘技場に来た時にたまたま出会って、一緒に観戦する事になったんだよね。

 …………試合前にお兄ちゃんにも会って、アドバイスや激励の言葉をかけてくれたんだけど……。

 

「ククク……レントくんにはウチら(<月世の会>)が集めた他の対戦相手の情報を全て渡したからなぁ…………生産職(笑)扱いだった所為で高くなっとったレントくんのオッズなら、今日の負け分を含めてもお釣りが来るわぁ……」

『…………この女狐、アドバイスや応援する理由が不純過ぎるワン……』

 

 …………結構黒い事を言っている月夜さんにつっこんでいるのは、以前と同じ犬の着ぐるみを着たシュウさんだ。

 どうも友人であるフィガロさんの応援の為にシュウさんも今回のトーナメントを観戦していたらしく、たまたま私達の近くの観客席にいたのでこちらも一緒に観戦する事になったのである。

 ちなみにフィガロさんもこのトーナメントを勝ち抜いており、お兄ちゃんの試合の後に同じく勝ち抜いてるフォルテスラさんと準決勝を戦う事になっています。

 

「そう言えば、シュウさんはこの大会には出なかったの? 結構いいセン行けそうなのに」

『んー、俺は決闘とかはあんまりやってないからワンね』

「まあ、常時着ぐるみな不審<マスター>筆頭のクマやんが、有力ティアンからの推薦とか貰える訳ないしなー(笑笑)」

『俺だって好きで常時着ぐるみな訳じゃねーワン‼︎』

 

 …………どうもこの二人は以前からの知り合いの様で、出会った時からこんな感じの煽り合いをしているんだよね。

 まあ、お互いに憎まれ口を叩いてはいるけども、そこまで険悪な関係という訳でも無いみたい…………腐れ縁の悪友みたいな感じ?

 そんな会話をしていると、お兄ちゃんが出場する準決勝第一試合の始まりを知らせるアナウンスが聞こえてきた。

 

『皆さん! 大変お待たせしました! これより<マスター杯>準決勝第一試合を開始いたします‼︎』

 

 すると会場が大歓声に包まれた。やっぱり準決勝ともなると盛り上がりが違うね。

 

『まずは東門から選手の入場です! …………魔石職人ギルドからの推薦でやってきた今大会唯一の生産職! 多数の高位魔法【ジェム】を使いこなしながらも、決闘常連の<マスター>すら降す卓越した近接戦闘技能を持つオールラウンダー! 【高位魔石職人(ハイ・ジェム・マイスター)】のレント選手です‼︎』

 

 そのアナウンスによる紹介と共に東の門からお兄ちゃんが入場してきた。声援を送る観客に手を振っていたりしてるね。

 …………まあ、お兄ちゃんは昔よく大会とかに出ていたから今更このぐらいで緊張なんてしないよねー。

 

『続いて西門から! …………冒険者ギルドの推薦によって今大会に出場し、数多のスキルを使い、更に剣と魔法を駆使して対戦相手を降してきた、こちらもまたオールラウンダーの<マスター>! 【魔剣聖(マジックソードマスター)】オリーシュ・テンプレート選手の入場です‼︎』

 

 その紹介と共に現れたのは長身で()()()()()()()()()()()()()()の男性だった…………え、えーっと……。

 

「…………どこから突っ込めばいいんだ……!」

()()()()()()()()()()()()()()()とか、完全にネタ枠の<マスター>やよねー」

 

 …………正直、私が色々とツッコミ所のある<マスター>の登場に困惑していると、月夜さんが相手選手に対する実に的を射たコメントをしてくれた。

 

「…………と言うか推薦枠なんだね、あの人」

「私達<月世の会>が調べたところによると、普段は冒険者ギルドでさまざまなクエストを受けたり、市井のティアン達と積極的に交流したりしているようですね。…………なのでギルドからの信頼も厚いのでしょう」

「同じネタ枠でもクマやんより信頼度は上やねーwww」

『うっせーワン! それに最近は子供達にお菓子を配ったりしているから、いい着ぐるみの<マスター>として認知されている筈だワン‼︎』

 

 外見と名前は完全にネタ枠だけど、行動は非常に真っ当な<マスター>みたいだね…………まあ、この世界に“テンプレオリ主”なんて言う概念は無いから、ティアンには普通の良い<マスター>にしか見えないだろうし。

 

『やあ、君がレントくんだよね? 王都の冒険者ギルドでは色々と話を聞いているよ。今日はいい試合にしよう!』

『あ、ああ……』

 

 お兄ちゃんがルール確認をしていると、対戦相手のオリーシュ氏がすごく爽やかな笑顔で話しかけていた。

 …………言っている事とやっている事は凄いまともなのに、元ネタを知っているとギャグにしか見えない……!

 

「ところで月夜さん、あのオリーシュさんは一体どう言う戦い方をするのですか?」

「んー…………これまでの二試合を見ると、数多くのスキルを使って戦う万能型の<マスター>みたいやね」

「事前の調査によると複数の()()()()()()使()()()()()()()()を使って戦っている、と言う情報があったのでモンスターのスキルをラーニング出来る<エンブリオ>だと思われます」

「なるほどー。…………テンプレオリ主で良くあるラーニング系スキルか」

 

 まあ、<エンブリオ>は<マスター>のパーソナルから産まれるからね…………でも! テンプレオリ主度ならお兄ちゃんも負けてない筈だし‼︎

 

「となると…………万能型同士のミラーマッチになるかな?」

『手札の使い方と地力の強さで勝敗が左右されるワンね』

「でも、対戦相手の()()()()()()()()()()()()()()()()()の情報は渡しとるからな。レントくんならなんとかなるやろ」

 

 二人の会話が凄く真面目なものになってる。どうやら試合が始まるみたいだね。

 

『それでは! 準決勝第一試合……試合開始ィ‼︎』

 

 

 ◇◇◇

 

 

 □決闘都市ギデオン・中央大闘技場 【高位魔石職人】レント

 

『それでは! 準決勝第一試合……試合開始ィ‼︎』

「《クイックスロー》」

「《ウインドブレス》!」

 

 試合開始と同時に俺は【ジェムー《ストームウォール》】を投擲し、相手のオリーシュ氏は手のひらから風のブレスを放った。

 その結果として解放された暴風は放たれた風のブレスに突き破られた…………《ストームウォール》は威力自体は低いからな。

 

(普通に良い戦術だな。初手が妨害系の魔法なら吹き飛ばせるし、攻撃系でも【ジェム】そのものを吹き飛ばして防御出来る。…………名前と見た目はネタまみれだけど、準決勝に上がって来ただけあって普通に強いな)

 

 そして相手は風のブレスで暴風が相殺されたところから突っ込んできた。そこ以外は暴風圏だから、おそらく次の手は遠距離攻撃で牽制かな。

 

「《真空刃》!」

「《バラージ・スロー》」

 

 予想通り相手は剣を振って複数の風の刃を飛ばしてきた。それに対して俺は八つの【ジェムー《ヒート・ジャベリン》】を投げ放った。

 …………投げた【ジェム】は即座に炎の槍に変わり、いくつかは風の刃に相殺されたものの残りが相手に向かって飛んで行った。

 

「くっ! 《グランド・ウォール》!」

 

 相手は飛んできた炎の槍をスキルによって作り上げた土で出来た半球状の防壁で防いだ…………回避じゃ無くて防御を選んだか。

 なので【ジェムー《ホワイト・フィールド》】を取り出して、ジェム強化投擲オリジナルスキルを使って投げつけた。

 

「《パワースロー・ジェム》」

「くうぅっ‼︎」

 

 放たれた【ジェム】は相手の防壁を含む球状の空間を凍結させた…………土で出来ている以上、前は見えないだろうからな。

 …………今の内に相手のステータスを見ておくか。

 

「《透視》《看破》…………成る程、()()()()()()()()()()()()()()()()()()な」

 

 おそらく上級職のレベル上限を外す固有スキルだろう…………それによる高いステータスとラーニングした各種耐性系スキルのお陰か、ダメージは思った以上に少ないな。

 

(俺と違ってちゃんとステータス補正もあるみたいだし、各種スキルによる補正も含めると俺よりもステータスは上か。…………だがこっちにはスキルと違ってノータイムで効果を発揮する【ジェム】があるし、このまま投げ続ければこちらが勝つな)

 

 月夜さんには感謝しなければな、事前に情報が分かっている分戦術が立てやすいな。あとは必殺スキルをどのタイミングで使ってくるかだが。

 …………何せ、相手はこれまでの二試合で()()()()()()使()()()()()()()()()で勝負を決めているからな。

 

「くっ……やはり冒険者ギルドで聞いていた通り相当な凄腕の様だね。…………だがっ! 俺も推薦してくれたギルドのみんなや応援してくれている人達の為にも! ここで負ける訳にはいかない‼︎」

「そ、そうか…………今の内に色々仕込みをしておくか……《トラップ・…………》……《召喚》──バルンガ・ゴレムス・ブレイズ」

 

 なんか凄いカッコいい事を言っているが、元ネタを知っているとギャグにしか見えんな…………とりあえず今の内にオリジナルスキルによる罠を仕掛けて、召喚モンスターも出しておこう。

 召喚したのはいつもの【バルーンゴーレム】のバルンガに、新しく契約した【ウッドゴーレム】のゴレムスと【エクスプロード・エレメンタル】のブレイズである。

 そして、自身と召喚モンスターを全体強化バフの魔法が込められた【ジェム】を使って強化していき、ゴレムスには()()()()を持たせておく。

 

「いくぞっ! これが俺とみんなの絆の力だ! 《英雄の輝きは絆の光なり(ヒロイック・ミィス)》‼︎」

「《自動装弾》……疾っ!」

 

 …………無駄にカッコいい事を言いながら必殺スキルを使った相手に対し、俺は【ジェムー《ライトニング・ジャベリン》】と【ジェムー《フリーズ・ジャベリン》】をそれぞれ四つずつ取り出して投げつけた。

 投げられた【ジェム】は雷と氷の槍となって相手に襲いかかったが…………オリーシュ氏はそれらの攻撃を()()()()振るわれた剣で全て斬り払ってしまった。

 

「無駄だっ! 今の俺にはその程度の攻撃は効かない‼︎」

「《看破》……レベルが大幅に上昇しているのか⁉︎」

 

 必殺スキルを発動し黄金のオーラに包まれたオリーシュ氏を《看破》してみると、メインジョブである【魔剣聖】の()()()()()()()()()()()()()()…………レベルを短時間だけ大幅に上昇させる必要スキルかな?

 これだけの強化スキルだからデメリットもありそうだが…………時間制限とかならともかく事前コストなどのデメリットなら決闘では踏み倒せるからな。

 

「いくぞっ‼︎ 《猪突猛進》!」

「くっ! 《ロング・ファストシュート》!」

 

 加速系スキルを使いこちら突っ込んでくる相手にに対し、俺は高速長射程投擲のオリジナルスキルで【ジェムー《ヴァイオレット・ディスチャージ》】を投げつけた。

 

「甘い! 《アクセラレイション》! 《ブリーズ》!」

「何っ! ……くそっ! バルンガっ行け‼︎」

 

 だが、速度強化スキルを追加発動し【ジェム】に接近したオリーシュ氏は、それを風魔法を使ってを発動前に他所へ吹き飛ばした…………その結果【ジェム】はあらぬところで電撃をまき散らした。

 とりあえず俺はバルンガをけしかけて時間を稼ごうとする…………ちょっと焦ったフリをしつつ。

 

「無駄だ! 絆の力を得た俺がその程度のモンスターに止められるとでも……何ィ⁉︎」

 

 バルンガを斬り捨てようとしたオリーシュ氏は、事前に仕掛けてあった《トラップ・マッドクラップ》に引っかかりその足を泥の中に沈めた…………バルンガは浮いているから引っかからないしな。

 

(情報通り、必殺スキルを使ってからは短時間で勝負を決める為に突っ込んできたな…………このオリジナルスキルは指定した範囲に敵が入ってきた時に発動するスキルだから、相手の行動を読んで仕掛ける必要があったしな)

 

 …………相手の行動を誘導する為に、そのロールプレイに合わせて“焦った敵”の演技もしてみたが、あんまりこういうのは俺の好みじゃないな。

 

「《バラージ・シュート》」

 

 そこに間髪入れず【ジェムー《マッドプール》】【ジェムー《グランドホールダー》】【ジェムー《フリーズバインド》】【ジェムー《アクアネット》】などの各種拘束魔法入りの【ジェム】を投擲しその動きを縛った。

 …………これで少しの時間は動けないだろうし、準備しておいた戦術が使えるな。

 

「さて、そんなに絆が好きなら、俺と召喚獣達の絆の力を見せてやろう…………行け、お前達」

 

 その言葉と共に、まずバルンガがオリーシュ氏に纏わり付いてその動きを止め、その隙にゴレムスが相手に接近して持たせておいたアイテムを破壊した。

 そのアイテム…………()()()()()()()()()()()が破壊された事により、中に入っていた炎魔法が込められた大量の【ジェム】がばら撒かれた。

 …………さて、俺が新しく契約した召喚モンスター【エクスプロード・エレメンタル】は炎属性のエレメンタルであり…………基本的に()()()()()()()()()召喚モンスターである。

 

「…………まあ、こいつら(召喚モンスター)の仕事は砕ける事なんだが」

 

 俺がその場を離れると同時に、自爆モンスターであるブレイズが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()で爆発した。

 

ドッガガガガガアアアアァァァァァ────ァァァン‼︎

 

 その爆発に周りの炎属性【ジェム】が誘爆して大爆発を起こした…………【ウッドゴーレム】はステータス自体はそこまで高くはないが、今の様に複雑な戦術も取れる器用さがあるから、こういう戦術とは相性が良い。

 

「ちなみに、あの【ジェム】の中身はほとんどが範囲攻撃魔法の《エクスプロージョン》であり、奥義の《クリムゾン・スフィア》もいくつか入っていたのだが」

「ぐうぅぅ……ま、まだだ……!」

 

 あの大爆発を食らったオリーシュ氏は全身に【火傷】を負って、身体の一部は【炭化】しながらもかろうじて生きていた…………やっぱり炎熱耐性系のスキルも持っていたか。

 …………だが、それも想定済みだ。

 

「《詠唱》終了……《空想秘奥(ブリューナク)》《クリムゾン・スフィア》」

 

 俺はダメージで動きが鈍くなっていた相手に、事前に各種スキル(詠唱と空想秘奥)で強化しておいた《クリムゾン・スフィア》を叩き込んだ…………俺が戦闘中に喋るのは、殆どが《詠唱》している時だからな。

 

「ぬわあああァァァァァ────‼︎」

 

 その超強化された火球を食らったオリーシュ氏は断末魔の叫びを上げて消し飛んだ…………あの叫び声を聞くと、なんかこっちが凄い悪役の様に感じるんだが……。

 

『しっ試合終了ォォ──‼︎ 勝者は【高位魔石職人】のレント選手! その容赦の無い戦術でオリーシュ選手を消し飛ばしました〜〜‼︎』

 

 …………やっぱり、俺の方が悪役に見えるかなぁ。

 

 

 ◇

 

 

「今回は俺の完敗だったよ。…………俺に勝った君なら決勝戦も勝てるはずだ、応援しているよ!」

「は、はぁ……」

 

 そう言って、オリーシュ氏は爽やかに去っていった…………最後までテンプレオリ主ロールは崩さなかったな……。

 

(今回は月夜さんの事前情報があったから、相手を上手く嵌める事が出来たな…………あとで礼は言っておくかな?)

 

 次の準決勝はフィガロさんとフォルテスラさんの試合か…………さて、どうなるかな。




あとがき・オマケ、各種オリ設定・解説

兄:絆の力(自爆戦法)
・自爆戦法は対先代【技神】用の戦術で、本来は自分自身で行う。
・ちなみに先代【技神】には爆発を斬り裂かれて無効化された。
・出来れば決勝まで取っておきたかった戦術で、他には切り札と言える戦術(手札)はあと三つぐらいしか残っていない。

【ウッドゴーレム】:月一召喚ガチャの成果その一
・名前はゴレムス、郊外の森の中で引いた。
・ステータスはENDとDEXが高く、壁役や武器の扱いも可能。

【エクスプロード・エレメンタル】月一召喚ガチャの成果その二
・名前はブレイズ、<墓標迷宮>の中で引いてみた。
・ステータスはMPとAGIが高いが、スキルが全MPを消費する自爆スキルしか覚えていない。

《エクスプロージョン》:炎属性魔法
・【紅蓮術師】で取得出来る魔法で、大爆発する火球を投げつける。
・威力は《クリムゾン・スフィア》より低いが攻撃範囲は広い…………のだが、それ故に術者を巻き込みやすいのであまり使われる事は無い。

オリーシュ・テンプレート:テンプレオリ主ロールプレイヤー
・二次創作物が大好きで、デンドロ内でテンプレオリ主ロールをしている<マスター>。
・名前とアバターの外見はノリで決めた…………かませにはならないように注意している。
・普段は“異世界トリップ系オリ主”のロールで冒険者ギルドでクエストをこなしたり、ティアンの人達からの依頼を受けたりしている。
・ジョブに関しては「テンプレオリ主なら剣と魔法でしょ!」という理由で魔法剣士系のジョブを取っている。
・いくつかの高難度クエストをクリアしたり、大会でも準決勝まで上がってこれるぐらいには実力も高い。
・今回の敗因は罠感知系スキルを持っていなかった事と、兄の悪役ロール(彼視点)に付き合った事。

【英雄道程 ヒロイック・ミィス】
 TYPE:ルール
 到達形態:Ⅳ
 能力特性:学習・成長
 保有スキル:《魔獣の血は我が糧となり(スローター・ラーニング)》《我が道程に果ては無し(リミット・リリース)
 必殺スキル:《英雄の輝きは絆の光なり(ヒロイック・ミィス)
・オリーシュ・テンプレートの<エンブリオ>、モチーフは英雄たちを主人公とする神話『英雄神話』を意味する言葉“ヒロイック・ミィス”。
・《魔獣の血は我が糧となり》は非人間範疇生物(モンスター)を自身で50%以上のHPを削って倒した場合、そのモンスターが持っているスキルを低確率でランダムに一つ取得できるラーニングスキル。
・《我が道程に果ては無し》は自身が就いている上級職のレベル上限を撤廃し、レベルを百以上まで上げる事が出来る様になるスキル(当然レベルが上がれば上がるほど必要経験値は増える)
・必殺スキルは自身が今まで達成したクエストの難易度の合計値をポイントとして蓄積し、スキル使用時には溜め込んだポイント分だけメインジョブのレベルを上昇させるスキル。
・難易度一につき1ポイント貯まる(必殺スキル取得時には、<エンブリオ>が生まれてから今までで達成したクエストの難易度の合計値分のポイントが貯まっている)
・制限時間は十分間で途中解除も可能で、発動時に60ポイント以上溜まっていないと必殺スキルの使用が出来ない
・効果終了後にスキルの使用時間十秒につき1ポイント分だけ蓄積ポイントが減少する。
・クールタイムはデンドロ内時間で七十二時間。


読了ありがとうございました、意見・感想・評価・誤字報告などはいつでも待っています。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。