とある兄妹のデンドロ記録(旧)   作:貴司崎

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前回のあらすじ:<サウダーテ霊林>攻略RTAクリア!

 あけましておめでとうございます、皆様の応援のお陰でUAが20000を超える所まで続ける事が出来ました、今年もよろしくお願いします。それでは本編をどうぞ。


<ニッサ辺境伯領>・事件の後、次への準備

 □<サウダーテ霊林> 【壊屋(クラッシャー)】ミカ

 

 あの<UBM(ユニーク・ボス・モンスター)>【屍冥王樹 ハデスルード】との戦いを終えた私達は、それまでの強行軍の疲労もあってしばらくの間その場で休んでいた。

 …………ちなみに周辺の木々の殆どを破壊した為、周りは殆ど更地である。お兄ちゃんが《サンクチュアリ》を張っているお陰でアンデッドは近づいて来ないけど。

 

「そういえばミュウちゃん、初討伐MVPと特典武具おめでとー」

「ありがとうなのです。…………でも、何故私がMVPになったのでしょうか? 多分兄様の方が多くダメージを与えていましたよね?」

「…………おそらく、与えたダメージ量が俺達三人で分散していたから、全体バフと本体撃破の功績で選ばれたんじゃないか?」

『成る程〜』

 

 実際、ミュウちゃんとフェイちゃんの必殺スキルによる強化が無ければ、あれだけ早く倒すのは無理だっただろうしね。

 …………あの【ハデスルード】は、時間を掛ければ手が付けられなくなるタイプの<UBM>だっただろうし。

 

「ところでミュウちゃん、手に入れた特典武具はどんな効果なのかな?」

「えーっと……【冥樹霊冠 ハデスルード】という装備で、分類は頭装備のサークレットみたいなのです」

 

 そう言ってミュウちゃんが取り出したのは枝と蔦で出来たサークレットで、所々飾りとして葉っぱが付いていて額の部分には花が咲いているデザインだった…………あの禍々しい樹とは似ても似つかぬ、かなり綺麗なデザインだね。

 

「…………それで、効果はこんな感じなのですが……」

 

 【冥樹霊冠 ハデスルード】

 <逸話級武具(エピソードアームズ)

 狂った妄念によって堕ちた霊樹の概念を具現化した逸品。

 装着者の魔力を大幅に増幅すると共に、周辺の魔力を吸収して装着者の魔力に変換する。

 ※譲渡売却不可アイテム・装備レベル制限なし

 

 ・装備補正

 MP+50%

 防御力+10

 

 ・装備スキル

 《魔力集積》

 《霊環付与》

 

「高いMPへの補正に魔力回復のパッシブスキルである《魔力集積》、更に一人にHPの継続回復と時間経過による状態異常回復効果を付与する《霊環付与》のアクティブスキルがあって、確かに強いのですが…………私は魔法系じゃないので装備してもあまり意味がないのです」

 

 ミュウちゃんはそう言って【ハデスルード】を手に乗せつつ、少し困った顔をしていた。

 …………確かにこの装備は魔法使い系の装備だね…………これは多分……。

 

「…………この装備ってミュウちゃんじゃなくて、フェイちゃんにアジャストされた装備じゃないのかな?」

「フェイにですか? …………でも、サイズが合わないのですよ?」

 

 確かにミュウちゃんが手に持っていた【ハデスルード】は、大体人の頭につけられるぐらいのサイズだった。

 …………フェイちゃんの大きさは三十センチぐらいだから、このままなら装備出来るサイズじゃないね。

 

「とりあえず試してみたらどうだ? …………俺の予想が正しければ、その特典武具は両方に装備出来る様にアジャストされていると思うんだが」

「やってみるのです。……フェイ、コッチに来てください」

『分かったよ』

 

 そうしてミュウちゃんがフェイちゃんの頭に【ハデスルード】を近づけると、その大きさが()()()()()()()()()()()()()フェイちゃんの頭にピッタリなサイズに変化した。

 

「やったのです! 装備出来たのです‼︎」

『…………これは凄い装備だね。魔力が物凄く増えたし、今も急速に魔力が回復しているよ』

「良かったね、ミュウちゃん、フェイちゃん」

「やっぱりサイズ調整機能付きだったか。…………ミュウちゃんの必殺スキルにアジャストすればそうなるだろうしな」

 

 お兄ちゃんの言う通り、普段はフェイちゃんが装備しておいて、必殺スキルを使った時はミュウちゃんに合わせたサイズになるんだろうね。

 私の【ドラグテイル】もサイズを調整する機能があるみたいだから、特典武具のアジャストは結構気が効くみたい…………まあ、私のはガチャで当てた物だから、以前の装備者が身体のサイズを変えられたりしたんだろうけど。

 

「もう一つのスキルも…………確か持続回復効果ならフェイちゃんのスキルの効果範囲内だったよね?」

『うん、“一定時間の間回復効果を付与する”みたいな効果ならバフ効果と判定されるよ。…………普通の回復魔法は無理だけどね』

「これで私達も特典武具ゲットなのです! ようやく兄様と姉様に並べたのですよ‼︎」

「…………良かったな、ミュウちゃん」

 

 とても喜んでいるミュウちゃんに、お兄ちゃんと私はやや苦笑いを浮かべた…………今までのミュウちゃんでも相当強かったもんね、特に対人戦では。

 …………この【ハデスルード】も相当強い装備だし、ミュウちゃん達が私達の中で一番強いなんて事も普通にあり得るしね。

 

「さてと、じゃあ大分回復したし休憩を終わりにして帰r「一体なんだ! この惨状は⁉︎」…………ん?」

 

 私達が休憩を終わりにして帰ろうとした時に、いきなり森の方から人の声がした。

 そちらを見ると二十人ぐらいの人達が森を抜けて来るところだった…………格好は色々だけど、騎士っぽい格好をしている人が割と多いみたいだね。

 …………その騎士の一団の中に居た一人の女性が、更地になった森の中にいる私達を見つけて話しかけてきた。

 

「…………この惨状を作ったのは君達か?」

「えーっと……まあ、そうですけど……」

「…………それでは森の中にアンデッドを放ったのも君達か?」

「それは違います。むしろ俺達はこの事件を解決した方ですよ」

 

 その騎士の女性は警戒しながらお兄ちゃんに色々と問いただしている…………まあ、彼らからすればアンデッドが彷徨く森を抜けたらいきなり森の奥地が更地になっていて、そこに怪しげな人間がいたら警戒するのも無理はないよね〜。

 …………幸いな事にその騎士の女性は他の人と比べたら冷静であり、お兄ちゃんも無難に受け答えしているから冤罪とかにはならないでしょう。この世界には《真偽判定》のスキルもあるし。

 

「…………ん? その紋章は<マスター>の…………ひょっとして『レントさん』と『ミカさん』ですか?」

「ええ、俺は<マスター>のレントで、あっちが妹のミカですが……」

 

 ふむ? どうやら彼女は私とお兄ちゃんのことを知っているみたいだね…………そういえば彼女の顔立ちには見覚えが……。

 …………そう考えていると、彼女は改めて自己紹介をしてきた。

 

「申し遅れました、私はアルター王国近衛騎士団に所属しているリリィ・ローランと申します。お二人の事は両親と姉…………アイラ・ローランから聞いています」

 

 どうも、リヒトさんとマリィさんの娘さんだったみたい…………私達はローラン一家とは何かと縁があるみたいだね。

 

 

 ◇

 

 

「…………成る程、そういう事でしたか。…………しかし<UBM>をたった三人で倒すとは、<マスター>というのは規格外な存在ですね」

「まあ、あの【ハデスルード】は生まれたてだったみたいなのでなんとかなりました。…………もし、もう少し成長していたら不味かったでしょうが」

 

 あれから私達はリリィさんの質問に答えて、ここで何があったのかやどうしてここに来たのかを話していた。最初は警戒していた人達も私達の言葉に《真偽判定》は反応しなかった事や、ミュウちゃんの特典武具【冥樹霊冠 ハデスルード】を見せた事によって納得して貰えた。

 ちなみに、どうして此処に来たのかについては「勘で何となく此処が怪しいと思って来てみたら、偶々<UBM>と遭遇しました」と言ったら、少し唖然とされたけど「…………<マスター>とは本当に規格外な存在ですね」という感じで納得してくれた…………便利だね<マスター>という立場は。

 

「とりあえず改めて礼を言います。…………この領と王国を襲う危機を排除してくださり、本当にありがとうございました」

「いえ、俺達は偶々此処に来ただけですから」

「それでも礼は言わせて下さい。…………話を聞く限り、おそらく私達では倒し切れなかったでしょうし」

 

 やっぱり、この世界で<UBM>を倒すというのは相当に重い事みたいだね。最初は<マスター>という事で不信感を抱いていた人も、私達の話が事実だと分かったらそういった感情は無くなって、感謝や敬意の視線を送る人も出てきたぐらいだし。

 …………まあ、それよりも畏怖や何かおかしなモノを見る視線の方が多かったけど。「あのアンデッドの群れを突破してそのまま<UBM>を倒すとか、やっぱり<マスター>はとんでもないな」とか「<マスター>は色々おかしい…………主に隣の国(レジェンダリア)の連中とか」などと言う話が聞こえてきたし。

 

「それで出来ればこの後私達について来て欲しいのですが、よろしいでしょうか?」

「…………それは一体何故ですか?」

「私達は特級危険生物らしきアンデッドの調査の為にこの森に来ていたので、この後に此処で起きた事について領主に報告をしなければならないのです。…………出来れば、そこで当事者である貴方達に此処で起きた事について詳しく話をして貰いたいのです。…………おそらく報酬も出るでしょう」

「そういう事なら構いませんよ。…………二人もいいか?」

「別にいいよ、報酬も貰えるみたいだし」

「大丈夫なのです」

 

 こうして私達はリリィさんについて行って、此処で起きた事について色々と証言をする事になった…………幸いな事にこの森のアンデッドは私達とリリィさん達が殆ど倒してしまっていた為、帰り道は行きの時と比べれば楽に進む事が出来たけど。

 

 

 ◇

 

 

「あ〜、やっと終わったよ〜」

「思ったよりも色々聞かれたな。…………特にアンデッドを作って<UBM>発生の原因となったと思われる存在については」

 

 あの後、<サウダーテ霊林>を出た私達はそのまま此処の領主であるニッサ辺境伯の屋敷の行って、あの森の奥で何があったのかを詳しく話す事になったのだが…………その際、<UBM>【屍冥王樹 ハデスルード】の事に関しては大体納得して貰ったのだけど、その()()()()()()()()()()()()()については色々な事を根掘り葉掘り聞かれたのだ。まあ、質疑応答は殆どお兄ちゃんがやってくれたけど。

 …………どうもあの森に居た時にリリィさん達も【ハデスルード】が生まれた時の異常な魔力を感知していたらしく、その事などから『この領内にアンデッドを放ち<UBM>が生まれる原因を作ったモノがいる』と考えている様なんだよね。

 

『まあ、この事件の直接の原因だしね。詳しく知っておきたいと思うのはしょうがないよ』

「…………私達は<UBM>が生まれた後に来たから、“よく分からない”としか答えられなかったのですが」

 

 まあ、私達は本当に何も知らないし、現場で何か見なかったかを聞かれてもあの時は【ハデスルード】との戦闘に集中していたからね。何かあったとしても、あの辺一帯は更地にしちゃったから何も残ってないし。

 …………そんな事を考えていると、お兄ちゃんが質問して来た。

 

「…………それで、この事件は本当にこれで終わったんだよな?」

「うん。…………少なくとも私の直感に反応する様な危険はこの辺りには無いと思うよ」

 

 あの【ハデスルード】を倒した時点で私の『遠い勘』は反応しなくなったからね…………多分、この事件の原因はもうこの世界には居ないんだろうし。

 まあ、アンデッドはまだ残っているみたいだけど、私の勘が反応しないからそこまでの危険はもう無いみたいだし。

 

「なら良いか。…………俺達に出来る事はもう無い様だし、後のことは此処の領主やリリィさん達の仕事だしな」

「そうだねー。報酬も沢山貰ったし、これにて一件落着という事で良いでしょう!」

 

 ちなみに報酬に関しては通常の特級危険生物に掛かっていた懸賞金に加えて、今回<UBM>を倒した事からそこにかなりの額が上乗せされて渡された。

 お陰で<サウダーテ霊林>探索の準備に使ったお金や、【ハデスルード】との戦いで使った【ジェム】の分が補填出来たとお兄ちゃんが喜んでいたね。

 

「…………それにしても、旅行の始まりからいきなり騒動にアンデッド祭りとは運が無いな」

「私は特典武具を手に入れられたので、そこまで残念では無いですが」

『僕達もだいぶ強くなったよね』

「この世界(ゲーム)ならではの旅行イベントだとでも思おうよ。お陰で私も【壊屋】をカンスト出来たし」

 

 …………まあ、しばらくアンデッドは見たく無いけどね……。

 

「まあ、強行軍のお陰でレベルはだいぶ上がったがな。…………それで、次はなんのジョブに就くつもりなんだ?」

「とりあえず【ドラグテイル】強化を目的にして【鎧戦士(アーマー・ファイター)】に就くつもりだよ。このジョブの鎧強化系スキルは、鎧さえつけていればサブジョブに入れていても使えるし」

 

 偶々ガチャで当てた【ドラグテイル】だけれど、今ではすっかり私のメインウェポンだからね。ここらでサブジョブ枠を使って強化しておくのもいいでしょう。

 

「姉様もジョブレベル五百のカンスト目前ですね。私も頑張らなければなのです!」

「まあ、デンドロ初日組にはもうカンストした人も結構いるみたいだけどね。…………それが終わったら超級職に就かないとだけど」

「…………そもそも就けるのか? 超級職に就くのは言うほど簡単じゃないぞ」

 

 うーん、月一で先代【技神】さんに瞬殺されているお兄ちゃんが言うと説得力が違うね。

 …………でも、私だって初めてデスペナしたあの日から、【戦棍士(メイス・ストライカー)】系統の超級職に就くために直感をフル稼働させてまでして色々と調べて来たんだよ。

 

「戦棍士系統超級職【戦棍王(キング・オブ・メイス)】は、今現在就いている人が確認出来ない空位の超級職みたいで、転職条件もロストしているみたい」

「…………それだと転職するのは難しいのでは?」

「そうでもないよー。むしろ超級職は先着一名だからね、現在就いている人がいなければ条件を満たす事が出来れば就けるし。…………先に就いている人がいると譲って貰うか、あるいは殺してでも奪い取るぐらいしか出来ないしね。当然、私は後者をやる気なんて無いけど」

「当たり前だ。…………というか、肝心の転職条件が分からなければ意味がないだろう」

 

 ふっふっふー。実はそうでも無いんだよなぁ…………実は此処に来てから()()()()を見つけたんだよね。

 

「【戦棍王】は今現在就いている人が居なくても、()()()()()()()()()()()()みたいなんだよね。…………そういう訳で、昔の【戦棍王】に関わる手記がこちらになります」

「あっさり出して来たのです⁉︎」

「…………随分と準備がいいな……いや、ギデオンから南に行こうと言ったのはお前だったな」

「そういう事。ギデオンから南に行こうと思ったのは()()()()()()()()()()()()()()だしね」

 

 実は、旅行をしようと思った最後のきっかけは、ギデオンで超級職について調べている時にお約束の『遠い勘』が発動したからなんだよね。ちなみにこの手記は事件の調査をしている最中に、この街の古本屋で見つけた物です。

 

「それで? その手記に転職条件が載っていたのか?」

「いや、読めた範囲だとこの手記は当時の【戦棍王】さんの従者が書いた物みたいで、主人の様子を書いた日記みたいな物なんだよね」

 

 この手記には当時の【戦棍王】さんの事を『誰よりも戦棍を用いた技に長けていた』とか『強大なモンスターを戦棍の一撃で粉砕した』などと書かれていて、その末に【戦棍王】の力を得たとも書かれていた。

 

「今後も解読は進めるつもりだけど、多分転職条件がそのまま書かれているって訳では無いみたい。…………私にとってはそれで十分だけどね」

「…………まあ、お前の直感なら何とでもなるだろうな」

「姉様ですしね」

 

 とりあえず、この手記に書かれている【戦棍王】さんの行動から転職条件の予想をいくつか立てて、その中から直感が反応するものをやっていけばいいしね…………いずれ()()()()()()()()()()()()()()()()()のなら、それでどうにかなる筈だし。

 

「さて! この街でやる事はもう無いと思うし、後はアンデッド騒ぎでイマイチ楽しめなかった観光でもしますか!」

「それと次の旅行の準備もな。次の行き先は北にある<ブリティス伯爵領>だったな」

「予定ならそうなっているのです」

『じゃあ観光もしつつ、次の旅行の準備もしようか』

 

 こうして私達は残りの日程で<ニッサ辺境伯領>の観光を楽しんだのだった。




あとがき・オマケ、各種オリ設定・解説

兄:質疑応答担当
・【ジェム】連打の実戦での有用性が分かったので、今後は【ジェム】の生産数を増やそうと思っている。
・とりあえずオリジナル魔法スキルを【ジェム】に込められないかどうか試すつもり。

妹:超級職の手掛かりゲット
・手記は従者が書いた物であり、当時の主人を褒めちぎった内容しか()()()()()()()()()のであまり重要視されずにいた。
・実は【ドラグテイル】のサイズ調整機能は《竜尾剣》の効果で鎧の一部を伸縮させている(効果欄には載っていない隠し機能で、サイズ調整ぐらいの伸縮しか出来ない)

【鎧戦士】:鎧戦士系統下級職
・鎧スキルに特化したジョブで、装備している鎧を強化する《鎧強化》や鎧装備時に発動出来るスキルなどを覚える。
・覚えるスキルは主に防御系で、ステータスはHPとENDがよく伸びる。

末妹&フェイ:特典武具の性能には満足している
・兄妹に置いて行かれない為に自分達も超級職の手掛かりを探そうと思っている。
・ちなみに三兄妹は放置しておくのは後味が悪いという事で、残りの日程の中で可能な限り領内の残存アンデッドの殲滅にも協力している。

【冥樹霊冠 ハデスルード】:末妹の初特典武具
・サイズ自動調整機能により普段はフェイが装備して、必殺スキル使用時には末妹の頭装備になる。
・《魔力集積》は周辺の魔力濃度によってMP回復量が変動し、<サウダーテ霊林>やレジェンダリアの森などの魔力濃度の高い場所でなら非常に高い回復量になるが、それ以外の魔力濃度の低い場所での回復量は大きく下がる。
・周辺で使用した魔法の残滓である魔力を吸収して回復する事も出来る。
・MPを回復させるスキルなので、MPが全回復している時には機能しない。
・《霊環付与》は対象一人に『HPを秒間で最大HPの1%ずつ回復させる効果』と『全状態異常を時間経過によって回復させる効果』を付与するアクティブスキル。
・効果時間は三十分でクールタイムは二十四時間、効果対象に選択出来るのは装着者と装着者に触れている相手だけ。
・実は霊樹に生まれた意思が微かに残っており、サイズ自動調整機能はその為(システム上は効果欄には載っていない《霊環付与》の隠し機能扱い)

リリィ・ローラン:ローラン一家の次女
・近衛騎士団所属の【聖騎士】であり、合計レベルは四百代後半で《グランドクロス》や《聖別の銀光》も取得している同騎士団内でもトップクラスの実力者で父親譲りの高い指揮能力も持つ。
・ちなみにローラン一家は全員合計レベル五百までの才能があり、彼女は三姉妹の中だと合計レベルは一番高い(姉のアイラは【教導官】を取る為にジョブリセットをしている)
・今回は王都とレジェンダリアの交通ルート上で伝染能力持ちのアンデッドが目撃された為、近衛騎士団一個小隊(自身を含めて六人)を率いて<ニッサ辺境伯領>に調査に赴いていた。
・調査の結果、アンデッドが<サウダーテ霊林>内で発生している事を突き止め、調査と討伐の為に辺境伯領の騎士や冒険者と共に森林内を探索していたが、大量のアンデッドが襲いかかって来た為に探索は難航していた(このアンデッド達が数の多い方を優先する様になっていたのが原因)
・その後、事件の調査でレジェンダリアからモンスター化した【冥王】が消息を絶っている事を突き止めている。
・今回のアンデッドは実験で作られたモノだったので稼働時間が短かった事も幸いし、彼女達によって領内のアンデッドは程なく殲滅された。


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