それでは本編をどうぞ。
□<キオーラ伯爵領>海水浴場 【
先程、焼きトウモロコシ屋の青年から『物凄い美味い焼きそばを作るカニの着ぐるみを着た男』の情報を手に入れた私達は、とりあえずその屋台の所まで行ってみることにしたのだけど……。
『カ〜ニカニカニカニカニカニカニ〜〜! さあ! 海鮮食材たっぷりのシーフード焼きそばカニよ〜‼︎ 一皿百リルカニ〜!』
そこにあったのは、カニの着ぐるみがハサミになっている腕で器用にヘラを持って、鉄板の上に乗っている大量の海鮮食材と焼きそばを凄い勢いで調理している光景だった。
…………と、言うか……。
「…………あれって、シュウさんだよね?」
「ああ……《看破》したところ、ステータス欄には『シュウ・スターリング』と書かれていたから間違いないだろう」
まあ、ここに来る前から何となくシュウさんではないかと思っていたけれど…………こんな海水浴場でまで着ぐるみを装備しなければならない<マスター>なんて、リアルバレしてしまう彼以外他に心当たりがないしなぁ。
「以前に見た着ぐるみとは違いますね。…………海用に変えたのでしょうか?」
「さあ? ……でも、以前着ていた着ぐるみって特典武具らしいよ」
「《鑑定眼》で見たところ、あのカニの着ぐるみも特典武具みたいだな。【はいぱーきぐるみしりーず ゔぇのきゃんさー】という装備みたいだ」
ああ、成る程ね〜。だからハサミでヘラを持つなんて事も出来るのかな。
…………それにしても……。
「…………なんか凄く良い匂いがするね」
「確かに、とても美味しそうなのです」
『凄い行列も出来ているしね』
フェイちゃんの言う通り、シュウさんのいる屋台には行列が出来るぐらい多くの客が訪れていた。
…………そして、それらの客達はシュウさんの作った焼きそばを一心不乱に食していた。
「ここまでくると、味の方も気になって来るな。…………とりあえず並んでみるか」
「そうだねー」
「そうですね! とても美味しそうなので、楽しみなのです!」
そういう訳で、私達はシュウさんの作った焼きそばを食べる為に屋台の列に並ぶ事にしたのだった。
◇
私達が列に並んでからしばらく経って、ようやく順番が回ってきた…………どうも、私達が列の最後みたいだね。
『いらっしゃいカニ〜。…………って、ミカちゃん達カニ。久しぶりカニ』
「シュウさんも久しぶりだね。…………ところで、なんでこんなところで焼きそばなんて売ってるの?」
『見ての通りバイトカニ。ちょっとした資金稼ぎカニよ』
「いや、シュウさんならモンスター倒した方が手っ取り早いのでは? 確か討伐ランカーでしたよね?」
そう、以前王国のランキング表を見たところ、シュウさんは討伐ランキングの上位30位以内に入っていた筈なんだけど……。
『あー、今はちょっと都合が悪くてバルドルが使えないカニ。だからバイトしているカニよ』
「フーン。…………おっと、とりあえずその話は一旦置いといてと、焼きそば三つくださいな」
『はいはいカニカニ。…………お待ちどう様カニ〜! 焼きそば三つカニ。…………ちなみに、これが本日最後の焼きそばカニよ、丁度食材全部使えてよかったカニ」
そう言って、シュウさんは着ぐるみのハサミを器用に使い、お皿に乗せた三つの焼きそばを渡してきた…………本当にあのハサミは一旦どうなっているのだろうか?
…………とりあえず、代金を渡して……。
「それじゃあ、いただきまーす! ………………………………なにこれ美味っ!」
「………………本当に美味いな」
「………………こんなに美味しい焼きそばは今まで食べた事がないのです!」
『………………本当に美味しいね。…………僕が今までこの世界で食べた料理の中でも一番美味いんだけど……』
『そう言ってくれると嬉しいカニ』
その焼きそばは、有り得ないぐらいに超ヤバイ感じに美味しかった…………あまりの美味さにちょっと語彙力が低下するぐらい。
「…………シュウさんって料理人系のジョブとか取ってたっけ?」
『俺は料理人系のジョブは取ってないカニ。取ってるのは戦闘系のジョブだけカニ』
確かに、この料理にはバフ効果とかは付いていないみたいだし、シュウさんの言っている事は本当みたいだね。
「…………という事は、この料理の腕はリアルスキルか。…………本当にとんでもないな」
「本当、お兄ちゃんの言う通りとんでもないね。…………前々から規格外な人だとは思っていたけど、ここまでとはねー」
『照れるカニ〜』
そんなこんなしているうちに私達は焼きそばを食べ終わり、シュウさんは屋台の上を片付け終わっていた…………この世界にはアイテムボックスがあるから片付けが早いね。
…………どうやらシュウさんの今日のバイトが休憩になった様なので、私はさっきの質問の続きを聞いてみる事にした。
「そういえば、さっきの続きだけどバルドルはどうしたの?」
『…………あー、ちょっと厄介な<
「それって、その着ぐるみのヤツですか?」
『そうカニ。…………そいつは【毒霧泡蟹 ヴェノキャンサー】って言う【溶解毒】と【腐食】の複合状態異常をもたらす霧を操る<UBM>だったカニ。そいつが原因で周辺の川や海が汚染されていたって話だから、俺は討伐依頼を受けてどうにか倒せはしたカニが……』
曰く、その【ヴェノキャンサー】は常に猛毒の霧を自身の周囲に展開していたので接近する事は難しかったらしい。更に遠距離攻撃も砲弾を溶かされて軌道を逸らされるか、身体に纏った泡で威力を落とされたりするので、硬い甲殻を持ちENDが高い相手には決定打にはならなかった様だ。
…………そこでシュウさんは、可能な限りの砲弾を撃ち込んで周囲の泡と霧を減らしつつ、陸上戦艦モードのバルドルを全速力で相手に突っ込ませたらしい。
そのまま砲撃で動きが止まった相手に大質量の体当たりをぶちかましてダメージを与え、更にいくつかの着ぐるみ特典武具を犠牲にして猛毒の霧を突破したシュウさんがゼロ距離から攻撃して倒したとの事。
『その時のダメージでバルドルは現在修復中、しかも<UBM>のスキルによるものだからか治りも遅いカニ。それに加えて持っていた着ぐるみも全滅した所為で危うく身バレするところだったカニ。…………特典武具で着ぐるみが出るように祈ったのは初めてカニ』
「えーっと…………お疲れ様です」
どうやら、このカニ着ぐるみは凄い苦労の果てに手に入れた物だった様だ。
…………そんな事を考えていると、シュウさんが更にテンションの低い声で愚痴り出した。
『…………それだけならまだ良かったんだが、毒霧に突っ込んだ時に着ぐるみと一緒にアイテムボックスまで溶かされて中身がばら撒かれてな……。当然その中身も溶かされて全滅、使用したバルドルの弾代と合わせて今の俺の
「ええーっと………………本当にご愁傷様です」
訂正、カニ着ぐるみだけじゃ割に合わないぐらいに踏んだり蹴ったりだね。
…………一通り愚痴って気が晴れたのか、シュウさんはテンションを元に戻して話し出した。
『一応、依頼の報酬も貰ったんだがそれでも損失分には足りなかったカニ。だから、こうやって地道なバイトに励んでいるカニ。バルドルが居ないと狩りも効率が悪いし、もう合計レベルはカンストしてしまったカニ』
「成る程ね。…………じゃあ、今は資金稼ぎをしつつ超級職を探している最中なのかな?」
『そんな感じカニ』
フーン…………ああ、そう言えば【戦棍王に関する手記】に面白い情報が載ってたね。
「確かシュウさんのメインジョブは壊屋系統だったよね? …………実は、超級職【
『えっ⁉︎ マジカニ⁉︎』
「うん、マジ。…………私はもう超級職に就いちゃったし、美味しい焼きそばのお礼に教えてあげてもいいよ」
『…………ミカちゃんもう超級職に就いたカニ?』
おや、そっちに驚くんだ。シュウさんとかならあっさり就けそうな気もするけど。
「ひょっとして、<マスター>で今現在超級職に就いている人って相当珍しいかな?」
『…………俺が知っている限り、フィガ公やあの女狐もまだだった筈カニ。…………今現在<マスター>で超級職に就いているのは、俺が知っている限り
「ほほう。…………という事は、超級職の情報って実はかなり希少なのかな?」
『そりゃそうカニ。…………先着一名の座だからな、下手をすると情報だけで膨大な金が動いたり死人が出たりするカニ』
…………これは、お手軽に話しちゃダメな情報だったかな?
「まあ、この世界でなら超級職一人で国家間のパワーバランスが崩れる、なんて事もありそうだしな」
「私も格闘家系統の超級職の情報を探しているのですが、どうもロストしている様なので全然見つからないのです」
『ロストしている超級職の情報をあっさり見つけられるのなんて、ミカちゃんぐらいじゃないかな?』
『正直、焼きそばのお礼程度で貰う様なモノじゃないカニ』
お兄ちゃん達にもそんな事を言われてしまった…………あの手記って実はかなりヤバイ代物だったのかな?
…………だって、あっさり見つかったし……。
『俺としても【破壊王】の情報が欲しいのは山々だが、あいにく今は持ち合わせがないカニ』
「…………それじゃあ貸し一つとかでいいよ、それに本当に大した情報じゃないしね。…………今から六百年前の“三強時代”に【破壊王】に就いたティアンが居たっていう事ぐらいだし」
あの手記には【戦棍王】率いる傭兵団が遭遇した、何人かの超級職を持つティアンの事が少しだけ書かれていたんだよね。
その中でも【破壊王】の事は『その一撃で城壁を破壊した』とか『伝説級のモンスターを拳の一撃で撃破した』みたいな事しか書かれていなかったんだよ。
「だから、本当に大した情報じゃないんだよ」
『いや、十分希少な情報カニ。特に“六百年前に【破壊王】に就いていたティアンが居た”という情報は大きいカニね。後で<DIN>か<wiki編集部>の連中を当たってみるカニ。…………この貸しは後でしっかり返すカニ』
とりあえず、これで良かったかな? …………今後はもう少し情報の取り扱いには気を付けよう……。
◇◇◇
□<キオーラ伯爵領>海水浴場 【
あれから、休憩が終わったシュウさんと別れた俺達は再び海で遊ぶ事にした…………と言っても、俺とは妹二人のテンションにはついて行けなかったので砂浜にビニールシートを引き、そこで休んでいたのだが。
…………そうしていると、人が近づいてくる気配がした。
「ああ、いたいた。おーい! レント君」
「ん? ……ああ、アマンダさん、どうしたんですか?」
俺に声を掛けて来たのは先程別れたアマンダさんだった…………その後ろにはさっきのチャラ男二人が居たが。
「いや、ウチのバカ二人がまだ謝って居なかったんでね、謝らせに来たんだよ。…………ほら! さっさと謝りな‼︎」
「はイィ! 俺はサク・ウッドベルと言います! 先程は妹さん達に不埒な声を掛けて誠に申し訳ありませんでしたァァ‼︎」
「はイィ! 俺はボウ・ウッドベルと言います! 先程は妹さん達に不埒な声を掛けて誠に申し訳ありませんでしたァァ‼︎」
「あ、ああ……」
と、そんな感じで、彼等は声を揃えて腰を九十度曲げて謝って来た…………さっきとは明らかに態度が違いすぎるんだが……。
「まあ、妹達も特に気にして居ないし、ちゃんと謝ってくれたのだからそれでいいよ」
「「ありがとうございますゥゥ!」」
そう言ったら、また声を揃えて頭を下げて来た…………いったい、どれだけアマンダさんに絞られたのやら、普段の力関係が偲ばれるな。
「それで妹さん達はどうしたんだい? あの子達にも謝らせたいんだけど」
「あの二人なら沖の方に『あ、お兄ちゃん? なんか海の方から面倒くさいのが来そうなんだけど』……分かった、少し探ってみる」
そうやってアマンダさんと話していると、いきなり【テレパシーカフス(防水仕様)】にミカから連絡が入った…………また何か感じ取ったらしいな。
「《広域脅威生物索敵・改三》…………ふーむ、海の方からミカ達に向かって何か来るか? 相手が水中だと分かりにくいな」
とりあえず、索敵用のオリジナルスキルなどで海側を探ってみるが、このスキルでは水中にいる対象を正確に感知する事は難しい様だ。
…………だが、大雑把に報告と現在の移動方向ぐらいはなんとか分かるかな。
『どうお兄ちゃん。何か分かった?』
「ああ、多分結界の外から何か来ているみたいだな。あと、
『それは良かった。手間が省けるね』
そう言ったミカ達は《着衣交換》スキルなどで戦闘用の装備に切り替えた…………ちなみに海上戦闘になりそうなので装備は最低限、更に水上歩行が可能になるアクセサリーを着けている。
そして俺も【射手の手套】と【鋼老樹の複合弓】を装備しておいた…………ら、俺達のその行動に疑問を思ったアマンダさん達が問いかけてきた。
「ちょっと、いきなり武装しだして一体なんなんだい?」
「ああ、妹達から連絡があってね。どうも海の方から招かれざる客が来ている様です……《千里眼》」
すると、沖にある結界の外側の水中に巨大な影が見えた…………そして、すぐにその影の主は海上に姿を現し、眼前にあった結界を食い破った。
『GYAAAAOOOO‼︎』
「ふむ【アクア・ドラゴン】……水属性のドラゴンか。流石にあの結界も、純竜級モンスターの攻撃は防げないみたいだな」
首長竜の様な外見をした【アクア・ドラゴン】は結界を即座に食い破り、そのままかなりの速度で水上を泳いでちょうど近くにいたウチの妹二人に襲いかかろうとしていた。
「ちょっ! 妹さん達ピンチですよ⁉︎」
「早く助けないと⁉︎」
「んー、別にピンチではないんだが。《
何か喚きだした兄弟を尻目に、俺は強化したオリジナルスキル──呪術系スキルと弓系スキルを合成した、当たった相手に【呪縛】の状態異常を与えるスキル──を敵に向かって放った。
…………呪術系スキルって即座に使えるヤツの射程は大体短いからな、それを補う為に作ったスキルだったが早速役に立ってくれた。
『GYAAAAAA⁉︎』
「よし! 当たったな。……あとは任せたぞ」
『オッケー任された』
突き刺さった矢は即座にその効果を発揮し、【アクア・ドラゴン】に【呪縛】の状態異常を与えてその動きを封じた。
…………まあ、純竜級のモンスターだからあまり長い時間は拘束出来ないだろうが、あの二人にとってはそれで十分だろう。
『《真撃》《ストーム・アッパー》!』
『GAAAAAA⁉︎』
動きが止まった相手に向かってミュウちゃんが海上を走って即座に接近し、その顎に向けて強化したアッパーを叩き込んで頭をかち上げた。
…………ちなみにミュウちゃんはバランス感覚も図抜けているから、波が激しい海上での全力疾走とかも普通に出来るみたいだ。
『《竜尾剣》!』
『GAAAAA⁉︎』
そうやって怯んだ【アクア・ドラゴン】に向けて、ミカが【ドラグテイル】の剣尾を伸ばしてその背に突き刺した。
そして、そのまま飛び上がりつつ剣尾を巻き戻し、相手の背中部分に着地した…………どうも以前スライムに同じ事をやった時、そのワイヤーアクション擬きに味をしめたみたいだな。
『悪いけど、コッチは海水浴を楽しみたいからここで消えてもらうよ! 《ギガント・ストライク》!』
『GAA⁉︎ ………………』
背中に乗ったミカがそのまま首の付け根部分にメイスを振り下ろし、その部分の肉体を
…………あと、その光景を見たアマンダさん達三人はポカンとした表情を浮かべていた。
『お兄ちゃん、片付いたよー』
「ご苦労様。…………見ての通り、あの二人は俺より強いぞ」
「へえ、すごいねぇ」
「「は、ハイ……」」
そう言った俺に対しアマンダさんが関心して、他の二人はただ頷いていた。
◇
「多少のトラブルはあったけど、楽しかったね海水浴!」
「そうですね! いっぱい泳げて良かったのです!」
『焼きそばも美味しかったしね!』
「まあ、お前達がそれでいいならそれでいいさ」
それからしばらくして終了時間になったので、俺達は海水浴場を後にしていた…………あの後、ウッドベル兄弟は妹二人に全力で謝っていたが。
「別に私達は大して気にしていないんだから、あそこまで謝らなくても良いのにねぇ」
「そうですよね」
「…………お前達の実力を知ればああもなるだろうよ」
『確かにね』
ちなみに、あの三人とはミカの提案でフレンドになっておいた。
「しかし、あの二人を見て思ったんだが、名前に名字とかを入れておいた方が良かったか? その方が兄妹だと分かりやすいだろうし」
「うーん、私達ってゲームの名前は適当に決めるタイプだからなぁ。…………最初は直感で何となく買って見たんだけど、まさかここまでのモノだとは思わなかったし」
確かに最初はそんな感じだったなぁ…………もうちょっと真剣に考えておけばよかったかな?
「後、残念な事ですがこのゲームで名前の変更は出来ないみたいなのです」
『後悔先に立たずってヤツだね』
「全くだねぇ。…………さて、そろそろ次の街に行くところかな? 次の目的地は<城塞都市クレーミル>だったっけ?」
「その予定だな」
…………と、そんな事を話しながら俺達は帰路についたのだった。
あとがき・オマケ・各種オリ設定・解説
三兄妹:今回は全力で海水浴を満喫した
・<Infinite Dendrogram>を買った理由は妹が
【戦棍王に関する手記】:デンドロ考古学的には結構凄い代物
・その中には僅かだが他の超級職の情報も載っており、現在ではロストした超級職の情報もある。
・この手記を書いたのは当時の傭兵団のナンバーツー、魔導師系統超級職【
シュウ・スターリング:今回はカニニーサン又はカニーサン
・<UBM>との戦闘において全力で勝利の可能性を掴み取ったが、その代償として
・あの後【破壊王】の転職条件を色々調べたが、その条件の内一つしか分からなかった。
【毒霧泡蟹 ヴェノキャンサー】:ニーサンの財布に大ダメージを与えた伝説級<UBM>
・【溶解毒】と【腐食】の複合状態異常を齎す霧を周囲に展開し、自身は病毒系の状態異常を無効化する泡を身体に纏わせて戦う<UBM>だった。
・泡は相手の物理攻撃を滑らせる事も出来るので、本人のENDの高さもあって第五形態バルドルの砲撃でもほとんどダメージを与えられなかった。
・ちなみに三兄妹が以前倒した【デッドリー・オーシャン・スライム】はコイツの毒を吸収した所為で変異したものである。
【はいぱーきぐるみしりーず ゔぇのきゃんさー】:ニーサンの身バレを防いだ特典武具
・ニーサンにアジャストされた結果、毒のスキルはオミットされており病毒回復の泡を出すスキルがメインになっている。
・そのお陰でカニニーサンは毒の後遺症も無く、毒の霧が残っていた場所からも脱出出来た。
・他には水中行動やダメージ減少、掴むも挟み切るも自由自在に万能鋏のスキルなどもある。
アマンダ&ウッドベル兄弟:兄弟は舎弟根性が染み付いている
・兄弟は妹達の真の実力を見たせいで全力で謝罪しており、それに妹達はやや困惑していた。
・それから妹の直感的には悪い人達じゃ無かった事と、ちょっと不憫に思った事もあってフレンドになった。
【アクア・ドラゴン】:今回のかませ
・縄張り争いに負け新しい住処を探している途中で海水浴場に立ち寄り、空いた腹を満たそうとしたがタイミングが悪かったドラゴン。
・海属性のスキルで防御効果を弱める能力を持っており、それで結界を食い破った(元々この結界は亜竜級以下のモンスター避け程度のものだったが)
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