とある兄妹のデンドロ記録(旧)   作:貴司崎

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前回のあらすじ:三兄妹「尊い犠牲(PKを見殺し)もあって<UBM>を撃破したぞ!」


それでは本編をどうぞ。


激戦の報酬と漸くのクレーミル

 □クレーミル領内 【高位付与術師(ハイ・エンチャンター)】レント

 

 突如遭遇した<UBM(ユニーク・ボス・モンスター)>【磁改奇馬 マグネトローべ】と交戦した俺達は、激しい戦いの末どうにか誰一人として死なずに(なんかちょっかいをかけて来たどこぞのPKクランは除く)勝利する事が出来た。

 ちなみに戦闘が始まった場所は林道だったのだが戦闘中に各種魔法をぶっ放した結果、周辺の木々がほとんど消し飛んでしまっていた…………幸い魔法の威力が高すぎて木々が消滅しているので、火災などは起きていないようだが。

 

「それでも燻っている火種はあるし、消火作業はしておくか。《ウォーターシャワー》」

「そうですね。……フェイ、頼むのです」

『了解。《アクアボール》』

 

 そういう訳で俺は広域に水をばら撒く消火用魔法を、フェイは威力を調整した水属性初歩魔法で火種を消火していく…………放っておいて山火事が起こる、なんて事もこのデンドロでは普通にあるだろうからなぁ。

 …………しばらく消火活動を続けて、どうにか周囲の火種を消し終わった。

 

「…………ふう、とりあえずこんなものか」

『大体消し終わったね』

「お疲れ様、二人共。…………これって弁償とかにはならないよね?」

 

 ミカがそう不安そうに聞いて来たが……。

 

「まあ大丈夫だろう……。この辺りは街から遠いから国営の森林という訳では無いし、モンスターとの戦闘がしょっちゅうあるこの世界では戦闘時における周辺の被害はある程度お目こぼしされているようだからな。…………まあ、()()()()()()()()()()()()()()()ような事でもしない限りは罰金とかにはならんと思うが」

「だよねー」

「よかったのです」

 

 そういう状況でも個人的な目的ではなく、今回みたいに<UBM>との戦いとかなら罪になる様な事にはならない様だし…………旅に出る前にこの国の法律とかルールとかは一通り調べておいたからな。

 …………さて、後始末も終わった事だし……。

 

「では、今回手に入れた特典武具【磁蹄騎馬 マグネトローべ】を見てみようか」

「おー! 待ってました!」

「どんな物なのでしょうか?」

 

 そうして俺は贈与された伝説級特典武具【磁蹄騎馬 マグネトローべ】をその場に出してみると…………そこには一体の()()()()()()()が鎮座していた。

 

「…………これは……馬ですか」

「【マグネトローべ】の下半身部分に似ているね」

「装備分類は『特殊装備品』みたいだな。…………おそらく乗り物扱いなんだろう」

 

 その特典武具【マグネトローべ】の見た目は黒色の身体に金色の装飾が入っている機械の馬で、その背には鞍の様なものがあり手綱も付いていた…………ミカの言う通りその装飾は先程戦った【磁改奇馬 マグネトローべ】の下半身部分と酷似していた。

 …………最もあちらは金色の身体に黒の装飾が付いていたので、色合い的には反転した形になっている様だが。

 

「まあ、こちらの方がシックで俺の好みの色合いだが」

「あっちはちょっと派手過ぎるからね」

「こちらの方が兄様には似合っていると思いますよ」

 

 ふむ、特典武具はデザインも本人にアジャストされるのかね? …………まあ、考えても分からない事だし、とりあえず肝心のスキルの方を見ていこうか。

 

「…………まず《騎乗》《乗馬》スキルのレベルに応じた速度で装備者のMPを消費して地上を走る《走行》、同じく装備者のMPを消費して磁力の足場を作り空中を走れる様にする《磁蹄》、更に装備者のMPを蓄積し、それを使って他の装備スキルを使用出来る《MP蓄積バッテリー》があるな」

「やっぱり乗り物って感じみたいですね」

「戦闘能力は低めかな?」

 

 確かに装備補正は無いし、戦闘系のスキルもない様だが…………ん? 

 

「…………後、表記が《???》のスキルが一つあるな」

「確かそれは装備スキルの使用に何かの条件があるタイプの表記だったね。…………私の【ドラグテイル】の《竜意圏》も最初はそうだったし」

「スキルの解放条件は何なのでしょう?」

「…………さすがに分からないな」

 

 まあ、今のところ使えるスキルを見ると、この【マグネトローべ】は戦うというよりも俺の行動範囲を広める事がメインの特典武具の様だしな…………特に空中を移動出来る様になったのは大きい。

 

「…………よし、取り敢えず乗ってみるか」

「まあ、このまま見てるだけじゃねぇ」

「百聞は一見にしかずとも言いますしね」

 

 そういう訳で、俺は【マグネトローべ】の背に乗り手綱を握った…………俺の《騎乗》スキルは、今まで馬車を運転していたお陰で【騎兵(ライダー)】の最大スキルレベルである五になっているので、現実で乗馬などした事がない俺でも問題なく乗りこなせる筈だが……。

 

「よっと…………それじゃあ、少し走ってみるぞ。…………ハイヨー!」

「「『行ってらっしゃーい』」」

 

 妹達に見送られながら、俺は手綱を振るい【マグネトローべ】を走らせてみる…………すると俺の指示に応えた【マグネトローべ】は勢いよく走り出した。

 

「…………おお! 思った以上に速度が出るな!」

 

 しばらくの間加速した【マグネトローべ】だが、ある速度になってからは一定の速度になった…………どうやら、これが今の最高速度らしいな。

 …………速度的には亜音速に満たないぐらいだが、以前に乗ってみた【ブロンズ・ホースゴーレム】のブロンと比べると遥かに早く、更に乗っている感触だとパワーも大幅に上回っていそうだ。

 そうして、しばらく周辺を走らせて色々と確認していく。

 

「…………ふむ、MPの消費は分間で約1ぐらい、それに俺の思った通りに走ってくれるな…………特典武具だからか《騎乗》スキルのお陰かは分からないが」

 

 後、事前に簡単に指示を出しておいて、そのあと俺は何もせずその通りに行動させる事もやってみたが、普通に指示通り行動してくれた…………多分、この【マグネトローべ】にはある程度の自己判断が出来る知能があるみたいだな。

 

「…………さて、次はお待ちかねの空中移動をやってみるか。…………《磁蹄》発動!」

 

 …………すると【マグネトローべ】は何も無い空中を()()()()()空を駆け上り始めた。

 

「おお!! 本当に空を飛んでいるな!!」

 

 取り敢えず地上五十メートルぐらいまで上がり、そこから地上を眺めてみた。

 

「…………絶景だな……」

 

 うん、こうして空から地上を見るのは現実では出来ないからな、柄にも無く感動してしまったよ…………あの事故以来空は避けていたが、自分で飛ぶ分には我ながら案外大丈夫みたいだな。

 …………そういう訳で、俺はしばらくの間のんびりと空中散歩を楽しんでいた。

 

「空中でも地上と変わらない速度で走れるみたいだな。…………だが、MPの消費は地上を走るのと比べると約十倍ぐらい余計に消費しているな」

 

 どうも《磁蹄》は思ったよりも燃費の悪いスキルの様だな…………おそらく《MP蓄積バッテリー》で事前に大量のMPを用意しておく事が前提なんだろうが。

 …………そんな事を考えていると、地上に居る妹達から【テレパシーカフス】を介して連絡が来た。

 

『兄様ー、空はどんな感じなのですー?』

『控えめに言って最高だな。……実にいい眺めだ』

 

 この【マグネトローべ】は実にいい特典武具だな! 苦戦した甲斐があった。

 

『いいなー。私も空飛んでみたいー』

『…………それじゃあ少し一緒に飛んでみるか? 一旦地上に戻るぞ』

 

 …………この特典武具【マグネトローべ】は皆で戦って勝ち取った物だからな、この光景をあまり独り占めするのは良くないだろうよ。

 

 

 ◇

 

 

「イエーイ! 絶景だぜー!」

「凄い眺めなのです!」

『本当にね!』

「だろう?」

 

 そういう訳で、俺達はみんなで空中散歩を楽しんでいた…………ちなみに全員を【マグネトローべ】に乗せるのは馬上のスペース的に無理だったので、まず騎乗担当の俺は当然馬上に、そして話し合い結果ミュウちゃんがその後ろに乗る事になった(フェイはミュウちゃんの頭の上にしがみついている)。

 …………そして余ったミカは、俺が召喚した【バルーンゴーレム】のバルンガを【マグネトローべ】と縄に繋いで、その上に乗る事で空中移動をする事になった。

 

「それでミカ、バランスとかは大丈夫か?」

「うん! 大丈夫だよ。結構スペースあるし!」

 

 まあ【バルーンゴーレム】は意外と大きいからな…………それにミカの事を考慮してスピードをかなり落としているし。

 

「今は高さ百メートルぐらいかな?」

「そんなところですね。…………こうやって空中を移動すれば、これからの旅行の予定もかなり短縮出来るのでは?」

『少なくとも行動範囲はかなり広がりそうだね!』

 

 どうやら三人とも空中移動はお気にめしたみたいだな…………まあ、こちらの世界の俺達なら地上百メートルから落ちても死にはしないだろうし、こうして空中散歩も問題無く楽しめるな。

 …………と、思っていたのだが……。

 

「…………ん? 《千里眼》…………三人共、話の途中で悪いが【ワイバーン】だ」

「「『へ?』」」

 

 走行中、前方数百メートル先の上空に何かが飛んでいる事に気がついた俺は、ひとまず視覚強化スキル(千里眼)を使ってそれを確認した…………すると、それは数十匹ほどの【ワイバーン】の群れである事が分かった。

 …………詳しく見てみると【ライトニング・ワイバーン】や【フレイム・ワイバーン】などの派生種らしき姿も見え、更に向こうには【ワイバーン】ではなさそうな()()()()も見えた。

 

「…………本当だ、【ワイバーン】の群れだね。…………どうするお兄ちゃん?」

「一旦地上に降りるぞ。…………幸い向こうはこちらに気がついていないようだし、コッチの方が高度は低いしな」

「賛成なのです。…………空中では私は戦力になりませんし」

『まだ全力戦闘が出来る程回復してないしね』

 

 初めての空中戦であんな群れと戦うのは避けたいし、何よりポーションで回復しているとはいえ召喚と空中走行で俺のMPはかなり心許ない。

 …………そういう訳で、俺達は急いで地上に退避する事になった。

 

「今の私達じゃ空中戦闘は正直キツイかな? …………お兄ちゃんとフェイちゃんの魔法攻撃ぐらいしか打つ手がないし」

「私や姉様はあまり役に立てそうにないのです。…………空中移動は便利だと思ったのですが」

『あの群れを見るに、この世界の空中旅行は難易度が高そうだねぇ……』

「まあ、周囲を警戒しつつ一時的に空中を移動するとかなら大丈夫そうだし、行動範囲が広がるのは事実だと思うぞ」

 

 …………そんな話をしつつ、俺達の短い空中散歩は終わったのだった。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 □クレーミル領 【戦棍姫(メイス・プリンセス)】ミカ

 

 あれから、この世界での空中移動における難易度の高さを知った私達は、取り敢えず地上に降りてクレーミルへの旅路の続きをする事になった。

 ちなみに今は【マグネトローべ】でこれまで使っていた馬車を引っ張っており、その速度は今まで使っていた【ブロンズ・ホースゴーレム】よりも遥かに早かった。

 

「空中移動が出来なかったのは残念だけど、地上での移動速度がかなり早くなったのは幸いだったな。…………おそらく、この速度なら今日中にクレーミルに着けるだろう」

「今回の旅行は色々とトラブルに巻き込まれたけど、どうにか予定通りに行けそうで良かったね。…………空中移動に関しては後で色々考えるって事で」

「そうですね。…………流石に今日は少し疲れました」

 

 ミュウちゃんもかなりお疲れの様子…………【マグネトローべ】との戦いは結構神経を削る感じだったからね、私もかなり疲れているし。

 …………そんな感じで、私達が疲れから言葉少なく道を進んでいくと……。

 

「ふむ、どうやら見えてきたな。あれが城塞都市クレーミルだろう」

 

 …………お兄ちゃんのその言葉を聞いて前を見てみると、そこには王都にも匹敵する様な巨大な城壁がそびえ立つ街があった。

 

「“城塞都市”という通称通りに凄い城塞だね」

「そうですね。…………取り敢えずさっさと中に入りましょう」

『今日は疲れたからね』

 

 そんな感じで、大分疲れていた私達は早く街は入ろうと城壁にある門まで馬車を走らせていった…………そうして門に近づいた時、ちょうどそこから出て来る二十人程の人達とばったり遭遇した。

 あれ? よく見たらその先頭には見覚えのある顔が……。

 

「! レント君、ミカちゃん、久し振りだね」

「フォルテスラさん、お久しぶりです」

 

 そう、門から出てきたのはフォルテスラさん率いる<バビロニア戦闘団>の一団だったのだ…………よく見るとシャルカさんも居るね。

 おや? その中に何処かで見た事がある様な()()()()()()()()()()()が……。

 

「あのー……そこの仮面の人はひょっとしてライザーさんですか?」

『ああ、久し振りだねミュウちゃん、ミカちゃんも』

 

 やっぱりライザーさんだったみたいだね…………仮面とスーツが大分()()()()()なってるから一瞬分からなかったけど。

 

「ミカ、その日曜午前にテレビに出てきそうな人は知り合いなのか?」

「うん、あの人はマスクド・ライザーさんって言って、以前私とミュウちゃんと葵ちゃんでクエストを受けた時に知り合ってフレンドになったんだ。…………それで、フォルテスラさんと一緒に居るという事は<バビロニア戦闘団>に入ったんですか?」

『ああ、オーナーからスカウトされてな』

「街々をパトロールして治安維持をしている<マスター>がいると聞いてね…………しかし、ライザーとミカちゃんが知り合いだったとはね」

 

 そんな感じで旧交を温めていると、一団の中にいたサブオーナーのシャルカさんがフォルテスラさんに声を掛けた。

 

「オーナー、そろそろ」

「! ああ……済まないが俺達はこれから行くところがあってね、これで失礼するよ」

「何処かに行くんですか?」

『ああ、俺達はこれからこの近辺で目撃されている【磁改奇馬 マグネトローべ】という<UBM>を探して討伐しようとしていたんだ』

 

 …………………………え? 

 

『以前ウチのパーティーがそいつに襲われてな。今回はそのリベンジに行こうとしていたところなんだ』

「あの時はオーナーが居ませんでしたし、メンバーの殆どが金属製武具を装備していた所為で全員良い様にやられましたからね。…………今回はその為に()()()()()()()()()非金属製装備を揃えて来ましたが」

「それに【マグネトローべ】によって強力な<マスター>が次々とやられている所為で街にも不安が広がっているからね。その所為で他の街との行き来にも影響が出始めているし」

「…………ソ、ソウデスカー……」

 

 …………ヤバイ、超気まずい……。

 と、取り敢えず【カフス】で……。

 

『どうしよう、お兄ちゃん!』

『…………えーっと……どうしましょう?』

『流石にどうしようもないぞ。…………それに、もう《鑑定眼》を使ってる人がいるから手遅れだ』

 

 お兄ちゃんの言葉通り、彼等の中には【マグネトローべ】を凝視している人が何人かいた…………そして、その人達の内一人がこちら問いかけてきた。

 

「あ、あのー…………その馬の名前、【磁蹄騎馬 マグネトローべ】って出ているんですけど……?」

「「「「「………………………………」」」」」

 

 …………その質問の直後、その場を沈黙が包み込んだ……。

 

「…………あー、レント君。その馬は……?」

「…………【磁蹄騎馬 マグネトローべ】……特典武具です……」

『…………と言うことは……』

「…………【磁改奇馬 マグネトローべ】はさっき私達が倒しました……」

「「「「「………………………………」」」」」

 

 その私の言葉と共に、再び何とも言えない沈黙がその場を包み込んだ……。

 …………き、気まずい! すごい気まずいよ……!

 

「…………そ、そうか。…………と、取り敢えず! 俺達のホームタウンの脅威を取り除いてくれて助かったよ!」

「い、いえ! 偶々遭遇して運良く倒せただけですから! お気になさらず!」

「そ、そうだね!」

「そうなのです!」

 

 気まずい沈黙の中でいち早く気を取り戻したフォルテスラさんが、どうにか雰囲気を変えようと話しかけてきたので、私達も急いでそれに合わせて勢いよく返事をしておく。

 …………その間に私達はそそくさと馬車と【マグネトローべ】を仕舞っておく。

 

「そ、それでは、俺達は冒険者ギルドに配達のクエストがあるのでこれで!」

「あ、ああ! この街は活気があって良い街だから存分に楽しんでいくといい!」

 

 そんな感じで無理矢理に話を切り上げつつ、私達は急いでフォルテスラさん達と別れてクレーミルの中に入って行ったのだった…………流石に、あれ以上一緒に居たら更に気まずくなるだけだろうしねぇ……。




あとがき・オマケ、各種オリ設定・解説

兄:今回、空中移動が可能に
・取り敢えず今後のジョブ構成は【騎兵】系統の上級職や、空中での行動を補助出来る【翠風術師】などを転職条件を満たし次第取って行く予定。
・それと装備スキルの解放条件を探す為に、この世界の機械技術について調べようとも思っている。
・また、これからはログアウト前などにチマチマと【マグネトローべ】にMPを貯めておく様にしてこうと思っている。

【磁蹄騎馬 マグネトローべ】:煌玉馬の特典武具
・兄の行動範囲を広げる事をメインにアジャストされており、戦闘能力は低め。
・《磁蹄》は磁力の壁を展開する防御スキルとしても使えるが、磁力で干渉出来る金属などしか防げない上に燃費もかなり悪い。
・《走行》以外のスキルは燃費がかなり悪く、基本的に《MP蓄積バッテリー》で大量のMPを貯めておく事が前提になっている。
・《MP蓄積バッテリー》の最大蓄積量は約五百万。
・最後のスキルは解放条件を含めまだ不明。

《ウォーターシャワー》:【蒼海術師】の消火用魔法
・広範囲に水を撒く魔法で攻撃性能は無いが、その水には熱エネルギーを僅かに減衰させる効果がある。
・ただし、常温までしか温度を下げられない様になっているので、対象を凍らせる事は出来ない。

妹達:空中散歩は大分気に入った様子
・あの後、冒険者ギルドでクエストを達成して、更に【マグネトローべ】の討伐報酬も貰った。
・だが、消費した【救命のブローチ】の代金には遠く及ばないので、しばらくは資金稼ぎを予定している。

<バビロニア戦闘団>:今日はかなり間が悪かった
・【マグネトローべ】討伐の為、事前に結構な資金を使って非金属装備やアイテムを買い込んだり、念入りに情報収集をしたりしていた。
・兄妹達と別れた後、微妙になった空気をどうにかする為にサブオーナー主導・オーナー監修の全力レベリングを行った(今回使ってしまった資金回収も兼ねている)

【磁改奇馬 マグネトローべ】:実はティアンには殆ど手を出していない
・その為、討伐報酬は七十万程度と実力に比べてあまり高くは無なかった。
・<マスター>を積極的に襲っていたので、他にもリベンジしようと思っている者達は結構いた………のだが、相手は空中を移動出来る上に、一度戦闘データを収集した相手は襲わないのでそもそも戦う事が出来なかった。
・<バビロニア戦闘団>はその辺りの事も把握しており、相手と戦闘した事がないメンバーを囮にして誘き寄せる戦術を事前に練ったりもしていた。


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