それでは本編をどうぞ。
□城塞都市クレーミル 【
「さて、そういう訳でハロウィンイベントの幕開けです!」
「なのです!」
「ハイハイ」
『元気だね』
あれからクレーミルで資金稼ぎをしていた私達は、ひとまずはそれを中止して始まったハロウィンイベントに参加する事にしたのだ。
ちなみに今回のハロウィンイベントは期間中にポップするイベントモンスターと倒して、ドロップしたアイテム(お菓子型らしい)を集めるのが主な目的になるみたい。そして、それらのアイテムはイベント終了後にさまざまな景品と交換出来るらしい。
また、高レベルのイベントボスモンスターや数は少ないがイベント限定の<
…………そして、今回はもう一人パーティーメンバーが居るんだよ!
「そういう訳で頑張ろうね! エルザちゃん!」
「はい! 頑張りましょう!」
「よろしくお願いします」
そう、今回のイベントはフレンドのエルザちゃんも一緒に参加する事になったのです!
エルザちゃんがクレーミルに来ていた時にたまたま狩りをしていた私と再会して、せっかくだから一緒にイベントに参加しようって話になったんだよね。
…………ちなみに、今こそエルザちゃんの側に居るのはアリアさんだけだけど、他の【ワルキューレ】新メンバーや彼女の新しいテイムモンスター達とは既に顔合わせ済みだよ。
「しかし、エルザちゃんが討伐ランカーになってたとはね〜。初めて会った時と比べると見違えたよ」
「そんな、大した事はないですよ。…………みんなが倒したモンスターの殆どが私の討伐カウントになっているお陰で、ランキングの端の方に引っかかっているだけですし」
「そこまで謙遜する事はないだろう。それに、俺達だって討伐ランキングには入っていないからな」
「そんなモンスターを仲間にしている事自体が凄い事だと思うのです」
そうなんだよ、しばらく会わないうちにエルザちゃんが物凄く強くなっているんだよねー。
…………なにせ、亜竜級モンスター三体と純竜級モンスター二体を仲間にしていて、更に【ワルキューレ】達も全員高級な装備を身につけてかなり強そうだったし。
そもそも、討伐ランキングに載っている<マスター>だって、他に私達が知っているのはシュウさんか月影さんぐらいだし…………下手するとエルザちゃん達だけで私達三人よりも強いかもしれないしね。
…………そんな風に言うと、アリアさんがドヤ顔をしていた。
「ええ! そうでしょうとも!! マスターは既にこのアルター王国のおいてトップクラスのテイマーと言って差し支えないでしょう!」
「アリア、あんまり大きな声で言わないで……。それを言うなら、ミカさんやレントさんも王国ではかなりの有名人でしょう? 『アルター王国の各地で<UBM>などの強力なモンスターを次々と倒している三兄妹がいる』って話は結構聞きますよ」
「ふーん、私達ってそんなに噂になってるのか。…………知らなかったよ」
「俺達は基本的に身内でデンドロをプレイしているから、そういう噂には疎いしな。…………だが、ちゃんと俺達が兄妹だと伝わっているのは助かるな」
「これで勘違いする人も減りますね」
まあ、私達は主に私の直感の所為でいくつものトラブルに首を突っ込んでいるからね、そりゃあ噂ぐらいにはなるかな。
…………だから、先日のPKさん達も私達を狙って来たのかなぁ。
「それにお二人には『二つ名』とかもつけられていますよ。…………レントさんは“万能者”や“戦科百般”、ミカさんには“撲殺姫”とか」
「ちょっと待って、厨二っぽいお兄ちゃんの方はともかく私の二つ名が凄い物騒なんだけど」
「オイコラ、誰が厨二だ、誰が」
私のメインジョブは【戦棍姫】であって撲殺姫じゃないよ!
「うぐぐ……何故、そんな二つ名に……」
「確かターニャが言ってましたが、『笑みを浮かべながら純竜級モンスターや襲いかかって来たPKを巨大なメイスで
「後、ミカ殿は今現在<マスター>の中でも殆どいない
「成る程、ぴったりな二つ名だな(笑)」
ぐぬぬ…………おにょれ、お兄ちゃんめ……。自分も厨二臭い二つ名のくせに……。
…………確かに私は純竜級モンスターを一撃で粉砕したり、偶に襲い掛かって来たPK<マスター>を返り討ちにしたりしているけどさぁ……。
「こうなったら、もっと良い二つ名を考えて広めて……」
「やめとけ。…………自分で考えた二つ名なんてどんなモノでも痛すぎるだろ」
ウグゥ! 元厨二病のお兄ちゃんが言うと説得力が違うねー……。
「二つ名というのは、他人から言われるからこそ意味のあるものですからね。自分で言っても間抜けなだけなのです」
「だよねー……。やっぱり、他人が話す噂はスルーするしかないか……」
「それが妥当だろうな。直接の実害がない限りはそうするべきだろう」
まあ、気にしてもしょうがない話だしね……あ、そうだ。
「そういえば、エルザちゃんにも何か二つ名があるの? ランカーだし」
「え! えーっと、それは……「はい! マスターには我ら【ワルキューレ】や何体もの上級モンスターを従える姿から“神軍女帝”の二つ名がありますね!」ちょっと! アリア⁉︎」
私がそんな質問をすると、やや顔を引きつらせたエルザちゃんに変わって、アリアさんがもの凄いドヤ顔で答えてくれた…………チッ、普通にカッコいい二つ名だったね。
「と、とりあえずこの話はここまでにして、早くハロウィンイベントを始めましょう!」
「…………まあ、そうだな。早く行かないとモンスターが狩り尽くされるかもしれないし」
やや顔を赤らめたエルザちゃんが急かしてきたので、ひとまずこの話は終わりにしてイベントを始める事にしようか…………これ以上、二つ名の話をしても疲れるだけだしね。
そういう訳で、私達はクレーミルの城門から外に出たところで移動の準備を始める事にした。
「とりあえず、俺達は空を飛んで人の居ない場所でモンスターを狩る感じで行こうか」
「そうだね。…………主な狩場にはイベントモンスターと<マスター>がひしめいているみたいだし」
私達がこのイベントで有利なところは空中を移動できて行動範囲が非常に広い事だからね、その辺りを有効活用すれば結構モンスターを狩れるんじゃないかな。
「それじゃあ、私はエルザちゃんに相乗りしたいんだけど、いいかな? お兄ちゃんの【マグネトローべ】は二人しか乗れないし」
「はい、構いませんよ。私のセレナは最大三人は乗れますし」
「では、私は兄様と一緒に行くのです」
「ああ、分かった」
と、そんな感じでさっさと準備を整えていく…………前半のグダグダがウソみたいにサクサク話が進んでいくね。
…………そして、私とエルザちゃんと【ワルキューレ】四女のフィーネちゃんが【シャイン・ドラゴン】のセレナちゃんに乗り、お兄ちゃんとミュウちゃんとフェイちゃんが【マグネトローべ】に騎乗して、更にエルザちゃんが空戦可能なウォズとアーシーを【ジュエル】から呼び出して準備は完了した。
「それじゃ、ハロウィンイベントに出発しようか」
「「「はーい!」」」
そのお兄ちゃんの言葉と共に、私達は空へと舞い上がった…………ちなみに、空から見るとクレーミル周辺の主だった狩場は<マスター>が大量に居てとても狩りが出来る様じゃなかったので、私達は少し離れた人の居なさそうなところは行く事にした。
◇
それからしばらく空を飛んで、周りがやや薄暗くなった頃に私達はクレーミル西側にある山岳地帯に足を踏み入れていた(ちなみにハロウィンイベントでは夜の方がイベントモンスターが出やすくなっている)。
ここはクレーミルから結構離れていて道中の地形も入り組んでいるから人は殆ど居らず、生息しているモンスターのレベルもそれなりだから、私達が狩りをするのにちょうどいい場所だと思って選んだんだ。
そして、私はお兄ちゃんとチームを組んでイベントモンスターと絶賛戦闘中である…………最初は纏まって戦ってたんだけど、私達の誰かが瞬時にモンスターを倒してしまい他の人が暇になってしまうので、三チームぐらに別れて行動した方が良いという話になったんだよ。
「《スマッシュメイス》! 《竜尾剣》!」
『『KYAAA⁉︎』』
「《魔法多重発動》《ホーリー・ジャベリン》!」
『『『────⁉︎』』』
私は目の前にいるカボチャの頭にボロボロの黒いローブを着て、手に鎌を持って宙を舞う二体の【ジャック・オー・ランタン】というモンスターを殴り飛ばし、もう一体を背中の剣尾を射出して斬り裂いた。
その上空では【マグネトローべ】を駆るお兄ちゃんが、何匹かの【ウィル・オ・ウィスプ】という人魂型のモンスターが放つ青色の炎を回避しつつ、複数の聖属性魔法の槍を放ってそれらを貫き消滅させている。
…………そうしている間にも上空にはオレンジ色で頭部がカボチャの飛竜──【パンプキン・ワイバーン】が三体、地上にはハロウィンっぽい派手な仮装をした骸骨達──【ハロウィン・スケルトン】が各種様々な武器を持ってこちらに近づいて来た。
「しかし、このイベントモンスター達はステータスは高くないけど面倒だね」
「そうだな。…………なにせ、
そんな会話をしつつ、お兄ちゃんは大量展開した炎の槍を【パンプキン・ワイバーン】達に打ち込み、私は弓持ちの【ハロウィン・スケルトン】が射って来る矢を躱しながら敵に突っ込んでいった。
「とりあえず吹き飛べ! 《テンペスト・ストライク》!」
『『『──────⁉︎』』』
その暴風を纏った【ギガース】の一撃が、前衛の近接武器を持っていた五体程の【ハロウィン・スケルトン】達をバラバラにして、ついでに後方から放たれる矢も吹き飛ばした。
そして敵中に突っ込んだ私は、そのまま背中の《竜尾剣》を伸ばして遠距離武器持ちのスケルトン達を引き裂いていった。
『『『GYAAAAA!』』』
「おっと! 《魔法多重発動》《ボルテクス・ジャベリン》!」
…………一方上空では【マグネトローべ】に乗ったお兄ちゃんが三体のワイバーンが吐く火炎を躱しながら、反撃に渦を巻いた水の槍を五本程放って相手の身体を貫いていっていた。
そして、放たれた水の槍の内一本は一体のワイバーンの頭部を抉り、その身を光の塵へと変えた。
「さて、あと二体……上がってくれ《瞬間装備》《ハンティング・スナイプ》!」
『GYAAA⁉︎』
更に武器を弓に変えたお兄ちゃんは【マグネトローべ】を上に走らせて二体のワイバーンの高所を取ると、そのまま身を乗り出しながら下に矢を放ち翼を抉られて動きの鈍ったワイバーンの頭部を撃ち抜き撃破した。
…………だが、最後に残った一番ダメージの少ないワイバーンが勢いよく上昇してお兄ちゃんに突撃をかけて来た。
『GYAAAAA!!』
「《クイックアロー》!」
その突撃して来たワイバーンにお兄ちゃんは迎撃の矢を放つものの、まだ慣れない馬上で放ったからかその矢は相手を射抜く事は出来なかった。
…………そして矢を回避したワイバーンはその牙でお兄ちゃんを噛み砕こうとし……。
「《磁蹄》解除。《ハンティング・エッジ》」
『GYAA……⁉︎』
その攻撃は
「ふう……おっと、どうも攻撃が掠っていたみたいだな。…………それに
「おつかれ、お兄ちゃん。…………それじゃあイベントアイテムを回収しようか」
そんな感じで周囲の敵を全滅させた私は、イベントモンスターの共通スキルの所為で
◇◇◇
□クレーミル領内 【
先程の戦闘が終わってから俺とミカは地上で落ちているイベントアイテムを拾い集めていた…………しかし、先程の戦闘では魔法は兎も角として空中で騎乗しながらの射撃がイマイチだったな。
一応、先日転職条件を満たした【大騎兵】に就いたお陰で大分騎乗能力は上がったんだが、やはりもう少し練習が必要だな。それに騎乗時の近接戦闘ではリーチの無い短剣はかなり使い難い事は分かったし…………槍でも使ってみるかな?
…………と、そんな事を考えているうちに落ちたアイテムは全て拾い終わっていた。
「……さて、これで拾い終わったね。……ドロップは【ハロウィンキャンディ】と【ハロウィンクッキー】ね」
「こっちは【ハロウィンマシュマロ】と【ハロウィンビスケット】がいくつかだな」
これらのお菓子(ちゃんと食べられるらしい)が今回集めるイベントアイテムである…………ちなみに、他にも【ハロウィンチョコレート】や【ハロウィンケーキ】などいくつかの種類があり、物によってポイントが変わるらしい。
「しかし、今回の
「確かに面倒くさいよね……ランダム状態異常のスキルは」
今回のイベントモンスター達は《トリック・オア・トリート》という『ダメージを与えた相手にそれぞれ五割の確率でHPを一割回復させるか、何らかの状態異常をランダムで一つ与える』効果のパッシブスキルを持っている。
…………その効果は攻撃を掠ったりするだけでも発動する為、更にランダム性があるからかレジストも非常に困難な非常に面倒なスキルになっているのだ。
「対処するには攻撃を躱すしか無いってのは厄介だよねー。掛かった状態異常によっては大分面倒な事になるし」
「確かにな。状態異常の種類も多岐にわたるからアイテムでの回復は難しく、回復役が居ないとキツイだろうしな。…………まあ、状態異常の強度自体は低いから、最低レベルの回復魔法やアイテムでもどうにかなるのは救いだが」
ちなみに俺達は三つのチームに別れる際に、このスキル対策として回復役(俺、フェイ、【ワルキューレ】次女のセリカ)をそれぞれのチームに入れている。
…………ていうか、“トリックオアトリート”ってそういう意味じゃない様な気がするが……。
「ああ、もしかして状態異常の効果が低いのは
「かもしれん。…………と言っても、戦闘中に動きが僅かでも鈍るのは結構致命的なんだがな。まあ、ある程度なら自分で判断して動いてくれる【マグネトローべ】に騎乗していればそこまで問題にはならないが」
と言いながら、側に立っている【マグネトローべ】の背を撫でてみる…………どうも、この【マグネトローべ】には自分の意思がある様でただ俺の指示通りに動くのではなく、その指示された内容から今の状況にあった動きをしている様なのだ。
また、一緒に戦っているうちにその判断力は少しずつ上がっている様に感じるので、おそらくは学習機能もあると考えられる。
…………という話をミカにもしておいた。
「ふーん、じゃあ
「…………多分、大丈夫だと思うが。…………というか、お前の直感でも危険はないんだろ?」
「まあそうなんだけど。…………今のところ、この子からは危険は感じないよ」
「なら大丈夫だろう。一応、今まで乗って来た時にも特に悪意は感じなかったしな」
でも、一応ご機嫌とかも取っておいた方がいいか? とりあえず、後で金属製品を手入れ出来るアイテムとかを買っておくか……。
…………と、そんな事を考えていると【テレパシーカフス】にミュウちゃんからの連絡が届いた。
『あ、兄様? ……どうもエルザさんがイベントボスモンスターと遭遇したらしく援護が欲しいそうなのです。私もこれから直ぐに向かうので兄様達も来てくれます?』
「ああ、分かった。すぐに向かうよ」
「オッケー! 直ぐ行くね」
そう言ってミュウちゃんとの連絡は途切れた…………まあ、そこまで焦ってはいなかったから緊急という訳では無いみたいだし、今のエルザちゃんが<UBM>じゃないボスモンスターにあっさりやられるとは思えないしな。
…………とは言え、万が一もあるしなるべく急ぐべきだと考えた俺は、直ぐに【マグネトローべ】に乗った。そして、話を聞いていたミカも俺の後ろに飛び乗った。
「聞いたなミカ、それじゃあ行くぞ。《ライディング・アクセラレイション》」
そうして【マグネトローべ】の手綱を握った俺は、とりあえず【大騎兵】の騎乗しているモノのAGIを上昇させるアクティブスキルを使った上ですぐさま上空へと舞い上がり、全速力でエルザちゃん達が狩り場にしている方向へと駆けて行った。
あとがき・オマケ、各種オリ設定・解説
兄:現在騎乗戦闘練習中
・学習していると思われる【マグネトローべ】を自爆や肉壁とかにはなるべくしない様にしようと思っている。
《ボルテクス・ジャベリン》:【蒼海術師】のスキル
・渦を巻いている水の槍を放つ魔法で、回転する水で相手を抉るので威力はかなり高い。
・だが、回転の分だけ他のジャベリン系魔法と比べるとMPを消費する。
【磁蹄騎馬 マグネトローべ】:人口知能搭載
・“動力炉”は無いがスキル以外の本体性能や人口知能のスペックはオリジナル煌玉馬に匹敵する。
・ちなみに人口知能は<UBM>だった頃の記憶などは無いまっさらな状態で、現在兄の行動パターンなどを学習中。
妹:自分の二つ名に関しては大いに不満
・自分が超級職である事は別に隠してはいないのでそれなりに知られている。
ハロウィンイベント:デンドロの季節イベントの一つ
・モンスターの種類は他にも色々いて、手の込んだモノや既存のモンスターの見かけを変えたモノなど様々。
・《トリック・オア・トリート》の状態異常は病毒・呪怨・制限・精神系の中から致命でない物がランダムに一つ選ばれる。
・その強度は低いが種類が多すぎるので治すのが面倒であり、特に自分で治さなければならないソロプレイヤーからの評価は悪い。
・効果出来るアイテムは今回のイベントに参加し難い生産系<マスター>に配慮して高性能な素材系アイテムがメインであり、逆に装備や普通のアイテムは性能が低いかネタアイテムが殆どになっている。
【ジャック・オー・ランタン】:イベントモンスターその一
・霊体で《物理攻撃無効》持ちであり、手に持った鎌にはダメージを与えた時一緒にMPとSPを削る効果がある。
・他にも隠密性に長けており、カボチャ頭から【呪障】(HPを持続現象させる呪怨系状態異常)効果をもたらす呪いの炎を吐く《カース・フレイム》というスキルも持つ。
【ウィル・オ・ウィスプ】:イベントモンスターその二
・こちらも霊体の《物理攻撃無効》持ちで、ランダムで火属性・闇属性魔法や呪術を取得している。
【ハロウィン・スケルトン】:イベントモンスターその三
・様々な種類の武器の内一つを装備しており、その武器に由来するジョブスキルをランダムにいくつか取得している。
・また、杖を持ってランダム(光・聖属性以外)に魔法スキルを取得している個体もいる。
【パンプキン・ワイバーン】:イベントモンスターその四
・スキルはカボチャ頭の口から《カース・フレイム》を吐くぐらいで、基本的には高いAGIと飛行能力を活かした接近戦を行う。
末妹&エルザ:現在別行動中
・チーム分けは末妹がエルザの手持ちを二人(移動役のセレナと索敵役のリーファ)借りて、互いに少し離れたところを探索する形になっている。
・ちなみにエルザは自分の二つ名を恥ずかしがっているが、アリアは凄く気に入っており事あるごとに自慢しようとしている。
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