とある兄妹のデンドロ記録(旧)   作:貴司崎

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※今回からは少し時間が戻って、兄と末妹視点の話になります。


それでは本編をどうぞ。

6/9 原作で【翆風術師】の奥義魔法の名称が出たので、本編中の名前をそちらに差し替えました。


魔鉱蚯蚓・前哨戦

 □クリラ村外縁部 【突撃騎兵(チャージライダー)】レント

 

 さて、ミカから『お兄ちゃん、村の外のあの辺りから敵が来る気がするから足止めをお願いね!』と頼まれたので、指示された場所で待機していたのだが……。

 

「こんな化け物が相手とは聞いてないぞ! ミカァァァ!」

『◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️!!!』

 

 村の外側の地面を吹き飛ばしながら現れたのは直径十メートル以上、全長は地上に出ている分だけでも数十メートルを超える程で灰色の体表に様々な色の鉱石を貼り付けた巨大な蚯蚓──古代伝説級<UBM(ユニーク・ボス・モンスター)>【魔鉱蚯蚓 アニワザム】だった…………これはちょっとぐらい文句を言っても許される気がする。

 まあ、文句を言ってばかりではどうしようもないので、とりあえず俺はアイテムボックスから【マグネトローべ】を取り出して騎乗し、この【アニワザム】を迎撃する為に上空へと駆けて行った。

 …………その直後、相手は鎌首をもたげて気が狂ったかのような大音量で咆哮した。

 

『⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️!!!』

「ッ! これは……!」

 

 その咆哮と共に莫大な魔力の流れを感じた俺は、咄嗟に《魔力視》を使って相手とその周囲を観察した…………すると、目の前の【アニワザム】が大量の魔力をクリラ村がある方角の地面に流し込んでいる所を見る事が出来た。

 …………これは村にある封印を破ろうとしているのか? 

 

『⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️!!!』

「流石に放置しておく訳にも行かないか! 行くぞ【マグネトローべ】!」

 

 とは言っても、流石に古代伝説級<UBM>を単騎で倒せるとは思っていないので、援軍が来るまでの足止めに徹するつもりだったのだが…………相手の元に到着する前にその咆哮は止まり、直後に地上に生えた大量の水晶から発せられたオーラによってその肉体は拘束された。

 

『◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️⁉︎』

(さっき村の方から何かがヒビ割れる音がしたので、咆哮を辞めたのは封印を破壊し終わったから。そしてあの水晶とオーラは恐らく封竜王さんの物だろうな)

 

 村に流れていた魔力も止まっているし大方そんな所だろう…………そう考えていたら【アニワザム】から先程とは別種の魔力を感じ取ったので注視してみると、ヤツは周囲に大量のエレメンタルを召喚している所だったのだ。

 そして召喚されたエレメンタルモンスター達の八割は【アニワザム】を縛るオーラの排除に、残りはこちらに向かって来たのだ。

 …………そんな、割とピンチなタイミングで【テレパシーカフス】にミカから連絡が入った。

 

『お兄ちゃん、しばらく時間稼ぎよろしくー』

「無茶振りを言うな!」

 

 向かって来るエレメンタルだけでも十体以上居るんだよ! しかも全て亜竜級以上、中には純竜級も数体混じってるし! …………とりあえず《魔法発動待機》のスキルで準備していた《エクスプロージョン》を《魔法射程延長》を併用しつつ、向かって来るエレメンタルの中心部に炸裂させて戦力を削っておこう。

 …………以前、水精洞窟の時に調べた情報によると、ヤツが召喚するエレメンタルは全員が《精霊体》スキルを持つから攻撃の手段は選ばなければならないのだが。

 

(何せ《精霊体》を持つエレメンタルは実態を持たない属性だった場合には純粋な物理攻撃に効かないし、()()()()()()()()()()()()()()()()()()からな。…………まあ、スライムとかと違って属性攻撃なら風や地などの物理的なものも、同属性でない限りは効いたりするが)

 

 今も、さっきの《エクスプロージョン》を吸収した【フレイム・エレメンタル】が三体程コッチに向かって来て、更に火属性の攻撃魔法を撃ち込んで来てるし…………とりあえずコッチに飛んでくる炎弾を回避しつつ、【ジェムー《スチーム・エクスプロージョン》】──水蒸気爆発を起こす【蒼海術師(ハイドロマンサー)】の魔法が込めれらた物──を取り出して……。

 

「《ロングスロー》!」

『『『──────ー⁉︎』』』

 

 それを、こちらに向かって来るエレメンタル達の中心部で炸裂する様に投擲した…………そのジェムは狙い通りエレメンタル達の中央に飛んでいき、三体全員を射程に収めたところで水蒸気爆発を起こして大ダメージを与えた。

 

「まずは三体! 走れ渦を巻く槍よ! 《魔法多重発動》三発《ボルテクス・ジャベリン》!」

『『『────────!』』』

 

 そしてダメージを負って動きが鈍ったエレメンタル達に、《詠唱》によって威力を高めた三発の《ボルテクス・ジャベリン》をそれぞれに打ち込んで撃破する…………詠唱内容に関してはその場で適当に考えただけなのでスルーでお願いします。

 …………しょうがないだろう、詠唱するには何か喋らなければならないんだし、そんな見栄えがいい詠唱はポンポン浮かばないし……。

 

「……て、そんな事を考えている余裕はないなッ!」

『『『────────!!!』』』

 

 その間に接近して来た他のエレメンタル達が各々の属性の攻撃魔法を掃射して来たので、慌てて【マグネトローべ】を動かして回避行動を取った。

 …………そうしながら俺はアイテムボックスから【ジェムー《エメラルド・バースト》】を取り出し、即座にエレメンタル達に投げつけた。

 

「《クイック・スロー》!」

『『『────────⁉︎』』』

 

 そのジェムは起動してからすぐに発動する様に設定してあったので、即座に大型の竜巻を巻き起こしてエレメンタル達を飲み込んだ…………だが、群に一体いた【ウィンド・エレメンタル】は逆に元気になってるんだよな。

 …………やはり、複数属性で来られると本当に面倒くさい。

 

「《モンスター・ハント》エレメンタル! 《瞬間装備》《ウェポン・ブレッシング》《チャージスラスト》!」

『────⁉︎』

 

 なので、俺は取り出した長槍に霊体特効効果を付与した上で【マグネトローべ】と共に突撃し、接近して来た【ウィンド・エレメンタル】を貫いて撃破した…………どうやら召喚されたエレメンタル達のHPはかなり低いみたいだな。

 そうやって俺がエレメンタル達の相手で手間取っている間に【アニワザム】は拘束を破壊して…………()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

『◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️』

「逃げる気か? …………いや、エレメンタル達は半数以上コッチに向かって来ているし…………そうか、あの方向には()()()()()()()()な」

 

 古代伝説級<UBM>である【アニワザム】がクレーミルを襲えば甚大な被害が出るだろう…………それが分かっている以上は止めない訳にも行かないか。

 

(だが、移動速度が遅いので本来の目的は恐らく囮だろう。どうやら黒幕は余程この場から戦力を引き離したいと見える)

 

 まあ、今の問題はコッチに向かって来るエレメンタル達だ。何せ数だけでも先程の三倍以上、しかも【アニワザム】がどんどん追加を召喚しているので、俺だけだと普通に死ぬ。

 更に悪い事に《魔力視》で見たところ、撃破されたエレメンタルから幾らかの魔力が【アニワザム】の方に流れているのが見えた…………どうやら、相手は召喚に使った魔力をある程度なら回復出来る様で、恐らくHPが低いのもこの能力を考慮したものなのだろう。

 …………そう相手の能力について考えていると、村がある方角から大音量と共に砲撃が放たれ【アニワザム】に直撃した。

 

『⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️!?』

「あれは…………シュウさんの<エンブリオ>か! ようやく援軍が来たみたいだな」

 

 後ろを見ると一隻の戦艦──シュウさんの<エンブリオ>【バルドル】が砲弾を放ちながらこちらに向かって来ている所だった…………とりあえず俺は彼に連絡を取るために《ウィンド・ウィスパー》──自身の声を遠くに人物に届ける風魔法──と《ウィンド・リスニング》──遠方にいる人物の声を聞く風魔法──を使った。

 

「シュウさん、助かりました」

『おー、待たせたガルー。……それで? なんかあいつ逃げようとしているみたいだが』

「進行方向がクレーミルなので、恐らく囮かと」

『やっぱそうか。……()()戦闘団や騎士団と協力してどうにかするしかないか』

 

 あまり時間も無いので、簡潔にこれまで分かったヤツの情報シュウさんに伝えて情報共有を済ませておく…………やはり、現在の戦力だとそうせざるを得ないか。何分敵の数が多いからな。

 …………一通りの情報共有を終えた所で、同乗していたエフさんから報告が入った。

 

『どうやらミカさんの方も戦闘を開始した様ですよ。……後、こちらに大量のエレメンタルが向かって来ています』

『あー見えてるガル。……狙いをこっちに絞って来たか』

「脅威の度合いが高い方を優先してきましたかね」

 

 どうやら相手はシュウさんの方にエレメンタル達の八割以上を差し向けて来た様だ…………そして、それらのエレメンタル達はバルドルに向けて無数の攻撃魔法を放ち始めた。

 シュウさんの方も砲撃を放って応戦するが、敵の一団は物理攻撃が効きにくい種類のエレメンタル達で構成されていた所為であまり効果が無かった…………それならばと本体である【アニワザム】を狙った砲撃も攻撃魔法によって途中で撃ち落とされるか、追加で召喚された対物障壁が使えるエレメンタルに防御されてしまった。

 

『おや、完全にメタを貼られている様ですが』

『分かってるんならお前も働けガル。……対応が早すぎるな』

「この対応力は厄介ですね」

『『『────────────!!!』』』

 

 そう話しつつも、俺達は砲撃と対空ビットレーザーと各種魔法攻撃などでエレメンタル達を迎撃していく…………だが、エレメンタル達は次々と召喚されているから一向に数が減る様子は無い。

 ウチの妹達が上手くやってくれれば、封竜王さんがフリーになるか洗脳が緩むかして状況は変わりそうだが……。

 

『【アニワザム】も離れて行ってるし、このままじゃ埒があかないガル。……レント君、エレメンタル達はこっちで引きつけるからちょっと本体をつついて来てほしいガル』

「……まあ、このままだとジリ貧になりそうですしね」

 

 今の状況だと延々とエレメンタル相手の戦闘を続けるだけになるだろうし、古代伝説級<UBM>の能力がこれだけとは思えないから詳細情報を手に入れて状況を有利にする為には多少のリスクもやむ終えないか…………この中で一番機動力が高いのは空中を移動できる俺だろうし、最悪【電磁加速】で逃げ切れるだろう。

 …………それに村の方を見てみると、どうやら<バビロニア戦闘団>と騎士団も来てくれた様だからエレメンタル達の相手は任せてもいいだろう。

 

「分かりました、確かにここは多少無茶してでも動いておいた方が良さそうですしね。……それじゃあ、ちょっと行ってきます」

『ありがとうガルー。じゃあ道を作るガル。……バルドル、二十秒だけ全力砲撃。後エフ、お前も手伝え』

了解(ラージャ)

『はいはい。…………《グリント・パイル》』

 

 そして、さっきまでとは比べ物にならない密度の砲撃がバルドルから放たれ、更にエフさんも【閃光術師(フラッシュマンサー)】の奥義である光の槍を射ち放ちエレメンタルを撃破していく。

 …………それらの攻撃と到着した援軍のお陰でエレメンタル達の大部分はそちらへ掛り切りになったので、俺はその隙に【マグネトローべ】の高度を上昇させて大きく回り込む様に【アニワザム】へと接近させた。

 

「…………さて、上手く行くかな」

 

 幸い《遠視》や《千里眼》で確認すると、AGIの高い【ウィンド・エレメンタル】【ライトニング・エレメンタル】【シャイン・エレメンタル】はこちらには来ていない…………というか、それぞれ砲撃による爆風耐性や砲弾対策・金属性の戦艦に対する攻撃能力・光属性攻撃無効能力などの特性を活かすためにシュウさんの所に行っている様なんだよな。

 更に地上の援軍には飛行能力と物理攻撃耐性がない代わりに物理ステータスが高い【ランド・エレメンタル】などの地属性エレメンタルと、騎士団対策に聖属性無効の【ホーリー・エレメンタル】が向かっている様だ……。

 

「メタの貼り方が上手すぎる、これはかなり厄介な相手だな。…………よし、見えて来たな」

『◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️』

 

 そうして、ようやく【アニワザム】の上空に到着した俺はその周辺を一通り確認した…………【アニワザム】本体はゆっくりと地面を這ってクレーミルの方角に向かっており、その周囲には護衛と思われる海属性エレメンタル達が待機していた。

 …………さて、障壁はシュウさんの方向にしか展開されていない様だし、とりあえず一当てしてみますか。

 

「それじゃあ……突撃! 《魔法多重発動》三十発《ヒート・ジャベリン》!」

『◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️!!!』

 

 俺は【アニワザム】の真上に位置取ると、そのまま重力に従って【マグネトローべ】を直下に加速させて急降下した…………それと同時に《詠唱》で威力を上げた大量の炎槍を上空からばら撒いて、地上にいる護衛のエレメンタル達を攻撃した。

 それらの炎槍の殆どは【アクア・エレメンタル】の水流や【レジスト・エレメンタル】の防壁に防がれたが、俺と【マグネトローべ】はその間にエレメンタル達をかいくぐり【アニワザム】の近くまで接近する事が出来た。

 …………そして俺はアイテムボックスから【ジェムー《ヴァイオレット・ディスチャージ】を取り出し……。

 

「《パワースロージェム》!」

『◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️!!!』

 

 可能な限り接近したところでジェムを【アニワザム】へと投げつけた…………そして、そのジェムは【アニワザム】へと当たり、内に込められた紫電をスキルにより強化した上で解放してその身体に襲い掛かった。

 …………だが……。

 

『⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️!?』

「ええいっ! 殆ど効いてないな! やはり魔法耐性が高すぎる!」

 

 その雷撃は相手の体表に僅かな焦げ目を作ったぐらいで、さしたるダメージを与える事が出来なかった…………魔力の篭った鉱石ばかり食べている所為か魔法耐性が物凄く高いのだろう。

 上級職の奥義ならもう少しダメージを与えられると思ったのだが、この程度と言う事は多分防御魔法とかも使っているんだろう。

 …………直後、ヤツの身体に付いた鉱石が光を放ち始め、それと同時に《危険察知》と《殺気感知》に反応があった。

 

「ッ⁉︎ 《電磁加速》!」

『⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️!!!』

 

 俺は即座に《電磁加速》によって音速の三倍まで加速してその場から全力で離脱した…………のとほぼ同時に、さっきまで俺が居た上空に向けて【アニワザム】の身体に付いた鉱石が一斉に攻撃魔法を発射したのだ。

 更にそれらの魔法は火・風・雷・氷などの様々な属性の攻撃魔法で、その上一つ一つが上級職の奥義クラスの威力があった。

 …………とりあえず一旦ヤツから離れた俺は、アイテムボックスからMP回復ポーションを取り出して煽りつつ状況を整理していく。

 

「なんてデタラメな。……それに、あの身体に付いている鉱石は()()()()()()()()だったな」

 

 あの対空攻撃を受ける直後、ヤツの身体に付いている赤い鉱石の上に【フレイム・マテリアルエレメンタル】の文字が浮かんで居たのが見えたのだ…………恐らくあの鉱石は全て召喚したエレメンタルで、あれだけの攻撃魔法を連射出来るのも鉱石型エレメンタルが各々で魔法を使っているからなのだろう。

 

「正直言って戦力が足りないな。……多分、ヤツには物理攻撃の方が有効なんだろうが、あれだけの巨体である以上HPも相応に高いだろうし」

 

 巨大な相手なら脳とか心臓とかを狙うのがセオリーなんだが…………ミミズの脳や心臓ってどこにあるんだ? 俺はあんまりそういうのに詳しくないんだが……。

 

「……と、流石にこのまま放置されるなんて事は無いよなぁ」

『『『────────!!!』』』

 

 どうやら、そうしている間にもヤツは俺に対する追撃用のエレメンタルを召喚して嗾けて来たらしい…………まあ、“ヤツのリソースを分散させる”という最低限の目的は果たしているからこれはこれで良いんだが……。

 …………後、【アニワザム】の方は未だにゆっくりと地面を這っているだけで、俺に追撃を仕掛けてくる様な事は無いようだ。どうやら囮として村から離れる事を優先しているのか?

 

(怒って俺の元に来る様なら誘導とか出来るかと思ったんだが……。やっぱり、ウチの妹二人が鍵かな。……今はあちら側で状況が動くまで死なない様に戦うしかないか)

 

 それに、なるべく【アニワザム】の能力や行動パターンを暴いておく必要もあるしな…………そう考えつつ、俺は向かって来たエレメンタル達との戦いに移るのだった。




あとがき・オマケ、各種オリ設定・解説

兄:妹の頼みは何だかんだで請け負うヤツ
・尚、詠唱内容に関しては『会話を詠唱にするのも限度があるから、もっとセンスが欲しい』と頭を悩ませている。

《スチーム・エクスプロージョン》:【蒼海術師】の魔法スキル
・水蒸気爆発を起こす広範囲攻撃魔法で、威力は高いが攻撃範囲がかなり広いので自身や味方を巻き込み易く、燃費もかなり悪い。
・また、水蒸気爆発という特性上高熱を生み出す能力も必要なので、取得には天属性魔法の才能も必要になる。

《ウェポン・ブレッシング》:【祓魔師】のスキル
・一定時間自身の武器に祝福を与えて、それらによる物理攻撃を霊体系の相手にも当たる様にする魔法スキル。
・主にレイス系対策のスキルだが、実体の無いエレメンタルなどにも効く。

《ウィンド・ウィスパー》《ウィンド・リスニング》:【翆風術師】の魔法スキル
・両方とも遠隔にいる対象を指定して、その対象に自身の声を伝えたり対象の声を拾ったりする遠隔会話用の魔法。
・対象の周辺にいる人物とも会話は可能で、会話時にある程度なら周囲の雑音をカットする効果もある。

【魔鉱蚯蚓 アニワザム】:古代伝説級<UBM>(ただし操られている)
・黒幕である【アークブレイン】の目的から現在はある程度村から離れる事を優先している。
・召喚されたエレメンタルは【フローター・ハインドアイ】などから観測した情報を元に【アークブレイン】が間接操作しているので、ただ適当に召喚するだけだった【アニワザム】自身が使役している時よりも戦術的な行動を取っている。
・召喚されるエレメンタルが倒された時に召喚に使ったらMPの何割かを回収する《従精帰還》のスキルを持つ。
・【マテリアルエレメンタル】は召喚に時間が掛かり移動能力なども無い代わりに、非常に高いHP・MP・ENDを持つ砲台要員のエレメンタル。
・身体に【マテリアルエレメンタル】を付けているのは、自身の適正が地属性魔法に特化しており他の属性魔法が苦手なのでそれらを代行させる為。
・更に身体に付いている【マテリアルエレメンタル】は【アニワザム】が蓄積したMPを使って超級職相当の魔法を行使出来る。
・ただし、今回は封竜王の陣地を破るために大量の蓄積MPを使ってしまった為、召喚出来るエレメンタルの総数や使用魔法の強度はかなり下がっている。


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