【朗報】松井光、昼間のイベントをこなして以降ひきこもることにより午後7時まで逝き抜くことに成功する。
いやぁ、これは快挙ですよ。マジで快挙ですよ。昨日ここの部屋に来てからずっとイベント続きだったにもかかわらず、長時間のイベントなしっていう事実を作り上げることのできたこの凄さ。あなたには理解できますか!(大興奮)
ここに荷物が運び込まれてから即行で周子さんが来て紗枝ちゃんも来て、帰ったと思ったら凛が来て。寝て早起きしたもんで外に出たら飛鳥に会い、寮に戻って二度寝してたら前川と多田に突撃されて連れ回されてたら夏樹さんとセッションすることにもなった。草臥れて帰ってきて寝てたら志希ちゃんさんに不法侵入されてお姉ちゃんがなぜかできた。
おかしい。控えめに言って24時間ないくらいの時間でここまでの出来事があるのほんとにおかしい。
それがあってからのこの何もない時間だ。もう神だね。最高至福の時間だね。
実際寝るのが最強ってこれで結論付いたわ。なぜ俺は24時間眠れる体に生れてこなかったんだろう(末期)
「今日はもう晩御飯抜きでいいや」
本当はこの時間ならご飯を食べている時間なんだが、今日はもういらないや。大丈夫、晩御飯一食抜くくらいならへーきへーき。
あれ? 今日俺って昼めし食ったっけ? まぁいいや。
『着信が来てるぜぇ~? ワイルドだろぉ~?』
あっ、電話だ(小並感) スギちゃんの着信音いいよね。電話がかかってきたっていうストレスもないからおすすめだよ。難点としては人に聞かれたら変な顔されるってことね。スギちゃんの何が悪いんだよ。ゆめおと同じで袖がないだけだろ。
着信主は……凛じゃん。なんや、珍しくもない。
大体電話がかかってくるってこと自体が今の世の中レアケースってことも無きにしも非ずってこともあるかもしれんが、大体俺に電話をかけてくる奴は半分が親でもう半分が凛だ。
親の場合はわかる。アナログ人間だからしゃーない。けど凛はなんで電話で来るねん。普通にLI〇Eしてくればええやんってなるわ。
まぁ俺もいちいち文字打つのだるいから凛に用があるときはほとんど電話でかけるんですけどね。
「あい、なんぞや」
『今暇でしょ』
「暇だが」
初手暇でしょってこいつやべぇ。確かに暇だけど。オブラートに包むって言葉知ってる?
中学生とか高校生になるとさ、絶対にオブラートじゃなくてコンドームっていうクッソ下らん下ネタいう奴いるよな。一人でコンドームで水風船しとけ(辛辣)
『晩御飯食べてないでしょ』
「食べた」
『ごはん食べに行きたいんだけど』
「どこによ」
『あんたの部屋』
「は?」
ぴんぽーんとチャイムが鳴る。嘘だろ? マジで言ってる?
電話を耳に当てながら玄関に向かい、鍵を開ける。
「こーゆーこと。どうせひきこもってご飯食べてないでしょ」
ドアを開けるとほっと〇っとのマーク付きのビニール袋を掲げながらマフラーをしているせいで呆れたようなジト目しか見せてくれない凛ちゃんさん。
てか外寒っ! 2月でも冬はばちこり冷え込むのな。
「ホラーかよ。しょんべんちびるかと思ったわ」
「するならトイレでしてきて」
「ちびってないわ」
寒いだろうによく来たねぇというおばあちゃんみたいな気持ち半分、夜道を一人で来させたことに関する焦り半分でそそくさと凛を部屋に招き入れる。
この子も強いから下手に襲われないとは思うんだけど。というかあの硬派そうなPさんと一緒にいる千川さんがいる限り間違いは起きないと思うんだけど。それでも心配なもんは心配だ。
「言ったら一緒に買いに行ったのに」
「すぐそこにあるお店行ったから大丈夫」
「お前ほっと〇っと食べたことあんの?」
「普通にあるよ」
「イメージと違う」
「あっそ」
そっけない返しとは裏腹にのり弁やらサラダやら豚汁やらを手際よく準備していく。
ほっと〇っと滅茶苦茶久々だわ。コンビニ飯よりもクオリティ高いしコスパもいいんだよな。学校の昼食に丸々弁当屋ののり弁持ってきてる奴いたわ。正直賢い(小並感)
「重くなかった?」
「鍛えてるから」
「そのほっそい腕で?」
「見る?」
「いやいい」
セクハラになるからね。それに暖房点けたとはいえまだ寒いし。
店が近いとはいえ汁物も買ってきてるんだったら尚更ついて行ってやればよかった。
「そこに財布あるから必要な分後で取っといてな」
「わかった」
素朴な会話をしながら全部の蓋を開封していく。ちゃんと和風ドレッシングにしてるじゃん。わかってるぅ↑
「ねぇ」
「ん?」
「ベッドから女の匂いがするんだけど」
「あっ」
えっ、だれか空間凍らせた? さっき暖房点けたって言ったよね? 急に氷点下になったんだけど。
ココ北海道? ロシア? 雪国? アイスランド?
「何。ついにここの人に手出したの」
「無罪だ」
「そうだよね。ここには私よりもかわいい子がいるもんね」
「違う、待って」
「最低」
「ごめんってたんまあああああああああああああ!!!!!」
「ふーん、よかったね。可愛い女の子と寝れて」
「実感皆無だったから惜しかった」
「変態」
「冗談だって」
何とか飯を食いながら弁解に成功しました。やましいことなんか何もしてないからね。そりゃ誤解ならちゃんと解けるよ。うんうん。
久々にフリーザー凛を見た。めっちゃ空気凍ってたマジで空気凍ってた。ちゃんと誤解が解けてマジでよかった。なんか若干引きずってる臭いけど。
さっきまで豚汁の入っていた器がまだほのかに暖かい。これでさっきのが幻覚だったと確信できるわ。
これで器が冷え切っていようものなら俺はもう戦慄していた。あれ?なんか袋の水滴凍ってね? アイスなんか入ってたっけ?
「そもそもお前よく女の匂いとかわかるよな。嗅覚えぐ」
「香水の匂いとかわかるでしょ」
「確かにわかるけど香水の匂いに関してはあんまり気にしないもん」
ファ〇リーズとかはちゃんとやるよ? だってほら、あれってCMでもファ〇リーズで洗おう!って自負しているくらいだから。かけるだけで洗濯したも同然なんだからそらファ〇リーズするよな。
「香水の匂いとか嫌いなの?」
「嫌いではないかな。特別好きでもないけど」
「ふーん……」
そうですか興味ないですか。興味あったとしても何がどうってわけじゃないからいいんだけどね別に。
「まぁ付けようとは思うよ。今でも」
「……」
「わかったって」
めっちゃジト目で睨まれる。ごめんごめん、意地悪して悪かったってホント。
そもそも中学の時に友達からちょっともらった香水付けてたらすっげぇ泣きそうな顔して『香水付けないで』って言ったのお前だからな。好きではないとはいえ匂いは気にするんだからな。あれがなかったら今頃俺はちゃんと香水付けてたよ。
「お前香水にいじめられでもしてたのか?」
「いや、光に付けて欲しくない」
「意味が分からん」
「別にわからなくていいよ」
そういうと凛がスッと腰を上げてベッドに腰掛け、枕を取り上げる。するとおもむろに枕に顔をうずめ始める……も、しばらくすると不満げな顔をしながら枕から顔を離し始めた。
なんだよ、匂うっていうのか? その行為はゴミ箱を自分から覗いて汚いっていうようなもんだからな。俺が傷つくだけだかんな。
「……匂いしない」
「新品ですもの。ていうかやめない? いい匂いでもないでしょ?」
「今度光の家から枕取ってくる」
「使わんからな。俺はこの前見つけた新しい枕を使うって決めてるんだ」
「じゃあさ、光の家にある枕貰っていい?」
「駄目に決まってんだろ」
そんな顔してもだめだからな。枕が欲しいならついでに買ってやるから。
そもそも俺の枕なんか貰って何に使う気だよ。絶対にダメだからな。そもそも俺が一番恥ずかしいんだし。
結局、この枕争奪戦(争奪戦とは言ってない)は俺が着れなくなったお古の服を上げるという形で譲歩され、幕を閉じた。
まったくもって意味が分からん。そもそもお古とはいえお前の体のサイズじゃぶかぶか待ったなしだからな。絶対に外では着させんぞ。お父さんの誇りにかけて(違う)
デレアニ(アニメ版デレマス)を見たことがある?
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1期2期全部見た!
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どっちかorちょっとだけ見た!
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見てないわからん!
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NO MAKEも知ってる!