女子寮生活は難儀です   作:as☆know

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攻城戦は大体奇襲か別パにやられる

 ネタには鮮度という物がある。これは世の中に一発屋芸人という言葉があるという事実が最もそれを裏付けているだろう。

 ネタは擦れるうちに擦っておけ。これは、ネタは笑ってもらえるうちに使っておかなきゃそのうち飽きられるということを表している。

 

 ネタは味がしなくなったら無理やり味付けして擦り続けろ。これはダメな例である。一生擦っているので、周りが付いていかなくなる。このタイプは周りが嫌うか慣れるかで対応が一気に変わる。大体の場合は定型化されてもはやネタではない何かになる。

 ちなみに俺はこのタイプ。お゛茶゛を゛飲゛み゛ま゛ぁ゛す゛!゛ え゛ぇ゛!゛?゛ お゛前゛も゛お゛茶゛を゛飲゛m

 

 

「俺も見たかったなー、第二次立てこもり対戦」

「うにゃー! なんでそう茶化すのー!」

「光は私たちのデビュー案の話、知ってたの?」

「まさか。俺は李衣菜たちに比べりゃ運営よりかもだけど、ぺーぺーだぜ?」

 

 

 第二次CP立てこもり事件、つい昨日あったらしい346プロを揺るがす世紀の大事件だ。そんなことないけど。

 主犯は前川で、メンバーは莉嘉ちゃんと双葉さん。容疑者の犯行の動機は、自分たちのデビューがいつまで経っても決まらない、自分たちで企画をしても却下された等々による不満が積もってらしい。

 双葉さんだけは単に働きたくなかっただけだったらしいけど。解釈一致。

 

 結局、Pが卯月やアーニャたち以外のCPメンバー全員にちゃんとデビューさせることを考えてるって言うのが発覚して立てこもりをする理由がなくなり、何事もなくなったらしいが、こっちからしたら恰好のネタである。解決したしね。

 

 

「そういえば、なんで昨日現場に光いなかったの?」

「そうにゃ! CPの危機でありながらもその場に居合わせないなんt」

「お前が主犯だろ」

「ぐはぁ!」

 

 

 俺は今のお前に対して絶対に負けない受け札を持っているということを忘れるなよ。聖なるバリアミラーフォースだからな。カード名も効果も合ってるかわっかんねーけど。決闘!

 

 

「昨日は予定無くて直帰で家に居たしなー」

「なんで電話に出なかったの?」

「夕方だろ? 寝てた」

「本当に寝てたんだ……」

「凛チャンの言う通りにゃ、電話してもその時間は大体出ないって」

 

 

 俺、スマホは基本マナーモードずっとオンにしてるし、寮にいる時も夕方は昼寝してるかイヤホン刺して大音量でベース弾くか音楽聞いてるかだもん。

 だから、そういう事情を知ってる凛とかは基本的にダメ元でとりあえずって感じでしか電話をかけてこないし、昔なんかはすぐ隣の家だったから直接来るとかしてたな。今はそういう風にはいかんけど。

 

 

「電話に出ないのにスマホ持ってるって、半分スマホの存在意義消えてる気がするけど」

「俺的には半分音楽プレイヤー兼ググり屋さん兼暇つぶし機みたいなもんだから」

「一回その音楽プレイヤーでスマホについて調べてみるといいにゃ」

 

 

 実際スマホで電話ってあんまり使わないし……LI〇Eとかで良くない? たまに未読のまんま奥底に眠ったりするけど、コミュニケーションツールなんて電話じゃなくてもいくらでもあると思うんだ。最悪文通でいいじゃん。メル友メル友。

 

 

「どちらにせよ、俺がいてもどうにもならなかったろその現場」

「確かに、逆に煽りそうだよね」

「煽るよ絶対」

「本ッ当に許さんからなほんま」

 

 

 こっわ、でも多分煽ってるわ。踊る大〇査線ごっこするわ。容疑者は取調室じゃない! カフェテリアに立てこもってんだ! 容赦なく撃てーっ! って絶対に言う自信あるわ。いなくてよかったな、俺。

 

 

「まーでも光クンもまだぺーぺーってことだにゃ。ちゃんとしたお仕事をもらうにはまだはy」

「でも俺この前の卯月たちのデモ音源のベース弾いたよ」

「うっそ、凄いじゃんなんで言わなかったの!?」

「いや、デモ音源だし言わなくても良いかなって」

 

 

 何の実績もないペーペーにいきなり仕事くれるなんて346プロも太っ腹だよな。人員不足だとかそもそも新人はこうやって教育するとか、会社のマニュアルで色々あるのかもしれないけど。

 

 デモ音源とはいえ、ちゃんとしたプロの音楽の仕事に携われたのは普通に嬉しかったよな。色々貴重な体験をさせて貰った。

 一応は収録の2日前くらいにTAB譜だけ貰ってたんだけど、スタジオミュージシャンってかなりアドリブ力が求められるんだなって感じたよ。現場でこういう感じで行ける? とかすげー言われたし。

 本当に難しい超絶テクとか求められなくて助かった。あれからそういう仕事始めたんだなって感じてベースずっと触ってるわ。こえーもん。

 

 

「光もお仕事貰ってたんだねー」

「まぁ、仕事って言えるかわかんねーけどな」

「なんで黙ってたんだにゃー!」

「言わなくても良いかなって」

 

 

 ガチガチのガチの音源じゃなくてただのデモ音源だからな。本来打ち込みでいいであろうな所を、わざわざ俺にやらせてくれた介護みたいな感じだったし。実際どうなのかはわかんないけど。

 

 

「大丈夫だって、俺なんかお前らと違って明確にデビューなんか先の話だし、そもそも本採用もあるかわかんねーんだからな」

「スタジオミュージシャンってそんなに大変なの?」

「大変かは知らんけど、少なくとも今のお前らよりかは結構キツいと思うぜ」

「でもこの前レコーディングに参加したのは事実なんでしょ?」

「勉強でな。そもそも前川はCPメンバーの時点でいつかデビューは決まってるようなもんなんだから。焦る必要なんかないのに」

「うぅむ……正論にゃ」

 

 

 焦る気持ちは勿論わかるんだけどな。普段から練習はしっかりやってるし、なんだかんだ努力家なんだからどっしりしてればいいのに。

 

 俺にはわかんねーけど、アイドルに対するあこがれとかが結構強いのかもな、こいつ。今のところ、李衣菜は割とアイドルやりたーい! っていう風には見えないけど。

 というか、落ち着いてるよな。近くに落ち着いてない奴がいるから余計に落ち着いてるんだろうけど。

 

 

「ていうか、そもそもアイドルって何をもってアイドルになったって言うんだ?」

「そんなことも知らないでここにいるの!?」

「いや、アイドルに特別興味はなかったんで……」

 

 

 デビューデビューって言っても、明確にこれが出来たらデビューって言うのはないじゃんね。まぁ俺が知らんだけなんだけどさ。

 Pから貴方達はたった今デビューしました! とかそういう風になるんかな、プロ初デビューとかは基本的に一軍のマウンドや打席に立たないと記録としては残らないけど、そういうことを言っているのだろうか。やだ、ちょっとわかりやすいわ。

 

 

「一番わかりやすいのはCDデビューにゃ。CDデビューさえ決まれば営業とかも出来るし、逆にCDデビュー出来なきゃアイドルとしてのお仕事は何も始まらないのにゃ」

「卯月たちが美嘉さんの後ろでバックダンサーとして出てたのは?」

「あれはあくまでもバックダンサー。みくから言わせれば、ちゃんとしたデビューとは違うにゃ」

「まー、それでも大舞台に上がったのは事実だし、確実にデビューへのきっかけにはなってたけどね」

 

 

 あれも凄いけど、厳密にはデビューじゃないのか。CP自体アイドルの卵ってコンセプトらしいしな。よくわからんけどジャ〇ーズジュニアみたいなもんなのだろうか。

 

 良くわからんが、あのグループもアイドルの卵や原石の集まった集団だと聞いた覚えがある。

 世の中には死ぬほどイケメンがいるのに、その中から歌やダンスも合わせて選りすぐりの男たちがテレビの前の舞台に立っているなんて思うと、アイドルって性別関係なくヤバいんだなって。

 

 

「アイドルってステージに上がってライブするだけじゃないんだな」

「あったり前にゃ! 雑誌の取材、各地への営業やミニライブ、ラジオ、テレビ……数えだしたらやることにキリなんか無いにゃ!」

「営業やミニライブ……って今度卯月たちやアーニャたちがやるみたいな?」

「そうにゃ! 色んな所で営業をして名前と顔を覚えてもらう。それが小さな一歩でも、この先につながる大きな一歩になるの」

「何事も一歩一歩進むのが肝心ってね」

 

 

 DA PU〇Pとかも復帰直後は各地に営業してたよな。こんな有名な人がなんでこんなところでミニライブしてんだろって滅茶苦茶不思議だったけど、成程アイドルにとって営業は基礎なのか。

 大型ショッピングモールで昔活躍してたすげえアイドルが当たり前のようにいるもんだから俺もびっくりした。全盛期を知らない俺でも代表曲は知ってるくらいだしな。

 

 

「アイドルって大変なんだな」

「そうにゃ! それでもアイドルになりたいって思えるくらい、アイドルは凄い人達なんだにゃ!」

「アイドルって歌手と芸能人の間みたいな感じだしね。本当に手広いよ」

「売れたら売れたでクソ忙しいだろうに、双葉の奴なんでアイドルになろうとしたんだろうな……」

 

 

 サ〇ンの桑〇さんも大ヒット曲作った後に印税生活するって言って、スタッフか誰かに怒られてホテルに缶詰めされて新曲作らされたってエピソードをどっかで聞いたことがある。

 ソースが見つからないから真相がわからん。俺はいったいこのエピソードをどこで見かけたんだ。

 

 というかそもそも杏がヒット曲作ったとしても、杏に印税ってどれくらい行くんだろうな。作詞作曲者に基本的に印税って行くイメージがある。そこら辺の扱いとか割り振りってどうなってんだろうな。

 

 

「はぁ~、みくも早くCDデビューしてアイドルに……!」

「李衣菜も早くCDデビューしたいの?」

「そりゃあ勿論したいけど、私らがどうこう騒いだってどうにかなるもんでもないでしょ」

「ひゅー、冷静」

「……なんで二人ともみくの事見るのーっ!」

 

 

 なんでって言われましても……いやー、別に? 誰にでも焦る気持ちはやる気持ちはあるよなーって思って。それを立て籠もりという形にするのは流石にやべーなーって思って。戦国時代のアクティブニートじゃないんだから。な、李衣菜?

 

 

「そっかー。でもミニライブだと、ショッピングモールとかの広場とかでやるんだよな」

「路上ライブみたいなことはしないのかな」

「ストリートからの成り上がりとかロマンあるよな」

「ロックだよねー!」

「アイドルはロックバンドじゃないにゃ」

 

 

 Ale〇androsとか Suspen〇ed 4thとかも元ストリートってイメージあるよな。Sus4なんか今でもよく名古屋の夜の街に出るらしいし。プロになっても路上に出るってすげぇよな。ロマンしかないわ。

 一回出会ってみたいなぁ、そういう場面。滅茶苦茶盛り上がりそうだし、目の前であの超技術を見てみたいわ。

 

 

「前川」

「何」

「デーモン小〇閣下って知ってるか?」

「みくがなりたいのはアイドルにゃー!!!」

読者層気になるので知りたいアンケ

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