ソードアート・オンライン 黒竜の剣士と焔の巫女   作:初めての

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 初めにお詫びをm(_ _)m

 思った以上に話しが進まずボス戦まで行きませんでした。深くお詫び申し上げますm(_ _)m

 何度も読み返していますが誤字・脱字は、ご容赦下さいm(_ _)m


食事 会議 そして波乱

 キリトとエト姉に細剣使いことアスナを加えた私達は、最前線の街《トールバーナ》に戻ってきた。

 SAOでは、《街の中にモンスターが入って来ない》という絶対のルールが有る。

 街の中に入ると視界に[INNER AREA]と表示され肩に入っていた力が抜けた。

 

ロゼ「会議は、四時からだよね?エト姉」

 

 私は、エト姉を見上げながら確認した。

 

エメット「ええ、この街の中央広場で行いす。遅れないで下さいね?」

 

 綺麗な笑顔でそう言われてキリトが真っ赤なっていた。そしたらアスナが。

 

アスナ「そう」

 

 と言って行っちゃた。

 

ロゼ「何、あの態度。せっかく助けてあげたのに、キリトが」

 

 アスナが見えなくなった後、ふぅ、と息を吐き何時もの口調に戻ったエト姉が、私の頭を撫でなから。

 

エメット「気にするな。まだ、混乱してどうすればいいか、分から無いんだろう」

 

 ワシャワシャと頭を撫で回し続けながら言った。されるがままの私は、少しだけ嬉しけど子供扱いされているようでムッとし頬を膨らましながら。

 

ロゼ「ねぇ、そういえば、エト姉は、なんであんな話し方なの?」

 

 少し声が冷たくなったがエト姉は、気にする事なく肩をすくめながら。

 

エメット「俺にも色々有るんだ」

 

 少し疲れた声でそう言った。

 そこにドタバタと足音が近づいてきた。反対側の通りで「居たか」「ダメ居ないよ~」と声が聞こえてエト姉が。

 

エメット「やば!?」

 

 と言いながら隠れられそうな所を探したけど、ここは街の大通り隠れられそうな場所は、どこにも無い。

 

???「「あ!!居た!?」」

 

 そう言いながら二人のプレイヤーが走ってきた。一人は、同い年位の茶色の髪の少女で、もう一人も同じ茶色の髪で少女にそっくりな少年だった。

 エト姉は、諦めた様に肩を落としていた。

 

???「何時も何時も一人で勝手に出掛け無いで下さいと何度言えば分かって頂けるんですか!?エメット様」

 

???「そうだよ、皆心配てたんだよ」

 

 少年が怒気を露わにして強い口調でエト姉に迫りながら言った。打って変わって少女は、少年の様な口調で優しく言った。

 エト姉は、少年の迫力に少し押され謝りながら。

 

エメット「[オオワシ]、[シラヌイ]いらぬ心配をかけましたが、《鼠》から例の方が迷宮区に籠もっているという情報を、頂いたもので心配になり」

 

 と説明と言う名の言い訳をしていたが、オオワシと呼ばれた少年が遮り。

 

オオワシ「でしたら、声をかけていただきお供の一人くらい連れて行って下さい」

 

 とため息をつきながら言った。その後も口の中でぶつぶつと「心配する身にも」とか「本当に分かって」とか言っていた。すると今まで黙っていたキリトが不意に。

 

キリト「なあ。オオワシとシラヌイってもしかして[暁の双翼]か??」

 

 と聞いた。

 

ロゼ「暁の双翼って何??」

 

 私は、キリトのコートの裾をクイクイと引っ張りながら首を傾げた。

 

キリト「暁の双翼は、β時代最強のコンビだ。投剣使いのシラヌイと短剣使いのオオワシ、βテスターで知らない奴は、居ない」

 

ロゼ「"ベ・β時代最強!?"」

 

 と私は、素っ頓狂な声を上げ、シラヌイさんとオオワシさんをまじまじと見た。

 

オオワシ「エメット様こちらの方々は・・・」

 

エメット「ああ。紹介がまだでしたね。こちらコンビで活動していらっしゃる、キリトさんとロゼさんです。

 キリトさんは、β時代からのお知り合いで。ロゼさんは、正式サービスが始まって、あの町外れの武器屋にいらしゃった初心者の方ですよ」

 

 すると今度は、シラヌイさんとオオワシさんが驚いていた。

 

オオワシ「初心者であの武器屋に??」

 

シラヌイ「それ本当!?、凄い凄い」

 

 そう言われて嬉しくなったけど、あの武器屋を知っていたのは、エト姉の攻略ページを見たからであって、私自身が探した訳では無い。そう考えると、素直に喜べ無い私が居る。

 なんて考えていたら二人の声が綺麗にハモって。

 

オオワシ・シラヌイ「「こんな小さな女の子なのに」」

 

 その言葉を聞いて、剣の柄に伸びかけた手を戻し、なんとか自分を抑える事に成功した私は、笑うのを必死堪えているキリトの向こう脛を、思いきっり蹴飛ばした。

 

キリト「イッ!?・・・痛ぅ~」

 

 とキリトがうずくまり痛がっている姿を見て、少し気が晴れた。

 そんなやりとりを笑顔で見ていたエト姉が。

 

エメット「では。私は、皆の所に参ります。会議でお会いしましょう」

 

 そう言いながら頭を下げたエト姉、相変わらず動作の一つ一つに品がありとても優雅だった。

 

キリト「わ、分かった」

 

 頭を上げたエト姉は、後ろに居るオオワシさんとシラヌイさんに見えない様に、ニッと方頬を釣り上げ声に出さないで"またな"っと言って、女神としての顔に戻り、フードをかぶり歩き出した。オオワシさんとシラヌイさんが私達に頭を下げ後を追っていく。

 その後オオワシさんとシラヌイさんがいきなり振り向き驚いた顔で、私の事を見ていた。

 多分エト姉が私の体の事を言ったのだろう。

 

ロゼ「エト姉も大変だね。さてと、四時までまだ時間が有るね。どうするキリト??」

 

キリト「とりあえず、腹減ったな」

 

 キリトの提案で、食事しようという事になり、何時も食べている一個一コルの黒パンを買い適当な場所を探していると、アスナがベンチで同じ黒パンを食べていた。

 そこにキリトが近づいて行き。

 

キリト「結構美味しいよな。それ」

 

 と声を掛けた。アスナは、声を掛けられるとは、思ってなかったようでキリトを見たまま固まっていた。

 

キリト「一緒にいいかな??」

 

 その言葉でアスナは、さらに混乱している様に見えた。

 無言を肯定と受け取ったキリトは、ベンチの空いている端に座って私を手招きした。

 私が座った後、アスナが。

 

アスナ「・・・本当に美味しいと思っているの??」

 

 と聞いてきたので私は、大きく頷き。

 

ロゼ「勿論、この街に来てから1日一個は食べているよ。・・・そのままって訳じゃ無いけど」

 

 そう言いながらポケットから赤い液体の入った小瓶を取り出しパンに使いジャムの様に塗った、それを一口位の大きさに千切ってアスナに差し出した。

 隣では、キリトが焼き物の小瓶を使って、"ベットリ"とクリームを塗っていた。

 

アスナ「何これ??」

 

 私は、意地の悪い笑みを浮かべ。

 

ロゼ「食べてみればわかるよ」

 

 そう言った。

 アスナは少し躊躇った後、私の差し出したパンを食べた、そしたら私の方に"バッ"と音がするくらいの勢いで振り向いて。

 

アスナ「これチーズ!?・・・こんな物・・どこで」

 

 そうなのだ、一見ジャムに見えるこの赤い液体は、パンに使うとチーズの様な味がする摩訶不思議な物なのだ。

 キリトによると、このSAOで見た目も味も一致する物は少ないというかほぼ無いそうだ。だからってこの見た目でチーズは無いと思う。

 

ロゼ「この町のクエスト《香草を求めて》の報酬。欲しいなら教える??」

 

キリト「ちなみに、このクリームは、一個前の村で受けられるクエスト《逆襲の雌牛》で、手には入る」

 

 そう言いながら小瓶をアスナに渡し、クリームがたっぷり乗った黒パンを半分に割って私に差し出してくれた、私も自分の黒パンを半分キリトにわたした。

 

ロゼ「ありがとう」

 

 私は、笑顔でお礼を言いまずクリームたっぷりの黒パンにかじりついた。

 

ロゼ「美味しい~」

 

 口いっぱいに広がるクリームは滑らかで甘くでもしつこく無いヨーグルト風の味、これはもうケーキと呼んでも問題ないだろう。

 ふと、隣を見るとアスナが凄い勢いでクリームたっぷりの黒パンにかじりついて、あっと言う間に食べ終わった。

 

アスナ「・・・ご馳走さま」

 

ロゼ「クエストやる??」

 

 と聞くと、アスナは少し迷っている様子だったけど少しして。

 

アスナ「いいわ。私は、美味しいものを食べるために、この町に来たわけじゃないもの」

 

ロゼ「じゃあ、なんで??」

 

 私は、首を傾げながら聞いた。

 

アスナ「私が・・私でいるため。最初の街で、ダメになっていく位なら、最後の瞬間まで私のままでいたい。例えモンスターに負けて殺されたとしても」

 

 その後もアスナは自分の事を話した。失敗出来ないとか、期待に応えるとか、戦いの連続だったとか。

 正直私は呆れなから。

 

ロゼ「あなた、随分つまらない生き方してるのね」

 

 と、言い放った。キリトが苦笑し、アスナが絶句した。

 

アスナ「な・・・なんですって!!」

 

 アスナの声に怒気が混じる、そして。

 

アスナ「あ・・・あなたに何が・・・何が分かるっていうの!!。あなたみたいな小さな子に!!」

 

 アスナが、私の肩を掴みながら声を荒げて叫んだ。私は、アスナの手を払いながらフードをまくり、しっかりとフードの奥にあるアスナの瞳をみて。

 

ロゼ「見た目で相手を判断しない。私は、これでも今年14才だよ。まあ、分からなくてもしょうが無いけど」

 

 その言葉を、聞いたアスナの目が険しくなり。

 

アスナ「・・・それは、何の冗談?」

 

 あからさまに怒りの籠もった声でそう言った。私の体の事は初対面では、分からないよね。

 

ロゼ「私冗談は苦手なの。あなた[低身長症]って知ってる」

 

アスナ「ええ。・・・まさか、あなた」

 

 アスナは、口と眼を目一杯開けたまま固まった。

 

ロゼ「そうだよ。私は[低身長症]だよ。 でもね同情はいらないよ。

 確かに、この体のせいで大変な事もあったし、違う自分になりたいと思った事もあるし、背が低い事を言われるのは、頭に来るけど、今は自分を誇らしく思うし今の自分が好き、それは、間違い無く私自身の意志。

 でもあなたには、自分の意志が無いじゃない、親の敷いたレールの上を脱線しない様に走っているだけ、今もどうやってレールの上に戻るか考えてる」

 

アスナ「誰だって親の期待に応え」

ロゼ「だたっら何で、"この世界"に来たの!!」

 

 アスナの声を遮り私は、叫んだ。

 どうしても言いたい事が有った。それは私が経験した事、そして乗り越えた事。

 

ロゼ「あなたは、"違う自分"になりたくて、ここに来たんでしょう!?」

 

アスナ「そ・・・それは」

 

 顔を伏せたアスナの瞳に暗い光が揺らめく。それを見て私は、やっぱりと思った。

 多分アスナは、決められた道を進む事に少し疑問を持ったんだと思う、だから違う自分になれるこの世界に来たのだろう。

 私は、出来るだけ優しい声で。

 

ロゼ「でもね、違う自分になんてなれないし、なる事も無い。私はそれを知った。ううん、教えてもらった、全部自分の心次第だって」

 

 アスナが顔を、上げ私を不思議そうに見つめてきた。

 あの辛いだけだった日々から私を、救ってくれた大好きな親友の言葉。

 あの日掛けて貰った言葉は、今も私の心の中にしっかり刻まれている。

 

ロゼ「"私は、私。(優羽は、優羽だよ)誰がなんと言おうと譲らない(譲っちゃだめ)"」

 

 アスナは、驚いた後唇を綻ばせ。

 

アスナ「あなたは、強いのね」

 

 そう言った、私は、首を振りながら。

 

ロゼ「強く無いよ、ただ」

 

 その時、四時を知らせる鐘が"ゴーン""ゴーン"と重苦しく鳴った。

 

キリト「行こう、会議に遅れる」

 

 あ、キリト忘れてた。

 私は、降ろしたフードを被り直してベンチからピョンと飛び降り、キリトのコートの裾を掴み引っ張った。

 

ロゼ「そうだね。急ご♪」

 

アスナ「そうね」

 

 私達は、広場向かって歩き出した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 広場には、すでに沢山の人が集まっていた。

 

キリト「俺達を入れて四十五人か」

 

 SAOのレイドパーティーの上限は、六人パーティー×八で最大四十八人が一緒に戦える。

 

アスナ「凄い・・・こんなに沢山来るなんて」

 

ロゼ「多いのかな??」

 

 私は、首を傾げながら辺りを見回した。すると、青い髪のプレイヤーが、出てきて。

 

???「ハーイ!!それじゃ五分遅れたけど、始めさせて貰うよ」

 

 癖の無い声でそう言い。

 

???「俺は、ディアベル。気持ち的には[ナイト]やってます」

 

 私は苦笑いした、確かにディアベルさんの装備は、ブロンズ系の軽鎧にカイトシールドそしてキリトと同じ《アニールブレード》を腰に吊し騎士に見えなくもない。

 周りは、「ジョブなんか無いだろ~」「本当は、勇者って言いたいんだろ!?」と冷やかしがはいったが、本人は気にした様子もなく。

 

ディアベル「それと、もう一人」

 

 そう言いながら右手で後ろのステージを示した。そこには、白いローブを着たプレイヤーが居て、みんなの視線が集まった。すると右手でローブを掴み勢いよ脱ぎ捨てた。

 ローブの下から出て来たのは、白のインナーに白銀の軽鎧と同じく白銀の手甲と脛当てを装備し、キリトやディアベルさんと同じ《アニールブレード》を腰の後ろに横して付けたエト姉がいた。

 私とキリト以外の全員が、エト姉に見入っていた。勿論アスナも、驚いた様子だった。

 エト姉が、優雅に頭を下げ。

 

エメット「ご存じでしょうが、改めてご挨拶させていただきます。私は、エメットと申します。皆さん、どうぞお見知りおきを」

 

 エト姉の自己紹介の後ディアベルさんが、前に出て来て、第一層攻略会議が始まった。

 

ディアベル「今日俺達のパーティーが、この第一層のボスの部屋を見つけた!?」

 

 そう言いったら周りが、ざわついた。エト姉が右手を上げ、プレイヤー達が、静かになった所で。

 

エメット「私達は、このボスを倒して始まりの街いる人々に、この世界を何時か必ず終わらせる事が出来ると示さねばなりません」

 

ディアベル「それが、ここに居る俺達トッププレイヤーの義務だ。そうだろ、みんな!!」

 

 ディアベルさんとエト姉の演説が終わり、広場に居るプレイヤー達が、拍手をした。

 勿論私も、そんな中。

 

???「ちょっと待ってんか!!お二人はん!!」

 

 と、低い声が流れた。声の主を探すと一人の男性プレイヤーが、立ち上がり二人の居る広場の中央に降りて行った。

 

ロゼ「何?あのサボテン頭」

 

 そのプレイヤーは、サボテンの様なトゲトゲの髪型で、気が強そうな吊り眼、どこかヤクザの下っ端を思わせる人だった。

 

???「言わしてもろなアカン事があるで」

 

 会議に乱入して来たサボテン頭に表情を変えない二人。するとディアベルさんが。

 

ディアベル「何だい?? 意見は大歓迎さ。でも発言するならせめて、名乗ってもらえるかな?」

 

 余裕の表情を崩さずに言った。

 

???「・・・フン!! ワイは『キバオウ』ってもんや、あんさんβテスターやろ」

 

 そう言いながら、キバオウ・・・さんは、エト姉に詰め寄った。対していつも通りのエト姉は。

 

エメット「ええ。私は、確かにβテスターです」

 

キバオウ「せやったら死んで行った二千人に詫び入れや!? あんさんらβテスターが、なんもかんも独り占めしたから、1ヶ月で二千人も死んでしもたんや!

 こん中にも五人か十人おるはずやで! そいつ等に土下座さして溜め込んだ金やアイテムをこの作戦のために軒並み吐き出してもらわな、命を預けられんし預かれん!!」

 

 そう言いながら静まり返った広場に居る四十の観衆を睥睨していく、不意にキリトの所で一瞬視線が止まった様に見えた。

 

ロゼ「大丈夫だよキリト」

 

 私は隣りで顔を俯けて居るキリトに声を掛け、膝の上にあるキリトの手を握った。

 

ロゼ「キリトのせいじゃないよ」

 

キリト「・・・ああ。・・・ありがとう」

 

 弱々しい笑みを浮かべたキリト、そんなキリトをかわいいな~何て考えていたら。

 

キバオウ「後、そこのガキ!! ここは、子どもの遊び場やないんや、さっさと帰り!!」

 

 アノヒトナニヲイッテイルノカナ??

 

キバオウ「聞こえんかったんか!! さっさと帰り!!」

 

 "バサッ" "ドカッ"

 

キバオウ「ぐぅ!?」

 

 私は、広場の最上段から、一気に飛び降りその勢いのままキバオウの鳩尾に肘を叩きこんだ。

 

ロゼ「だ・れ・が・子どもだって」

 

 と、冷たく鋭い声で唸る様に言った。

 今にも剣を抜いてキバオウに飛びかかりそうな見幕の私の肩にポンっとエト姉の手が乗せられ。

 

エメット「ロゼさん落ち着いて下さい」

 

 そそう言いながら私の前に出た。そしてしっかりとキバオウの眼を見て。

 

エメット「キバオウさん、つまりβテスターが初心者の方達の面倒を見ずにいたからたくさんの初心者が亡くなってしまった、その責任を取り謝罪そして賠償を求めていらっしゃる、と」

 

 キバオウは、鳩尾をさすりながら鼻息荒く。

 

キバオウ「そうや」

 

 そう言いってエト姉を睨み付けた。するとエト姉が。

 

エメット「キバオウさん一つ質問を宜しいですか?」

 

キバオウ「なんや」

 

エメット「亡くなってしまった方達の中に、あなたの親族 友人 恋仲の方がいらっしゃいましたか??」

 

キバオウ「おらんで、せやけどそれがなんや!!」

 

 質問にキバオウが噛みつく。

 

エメット「そうですか、でしたらお断りします」

 

キバオウ「な・・・なんやと!!」

 

 エト姉が、きっぱりと言い話し出した。

 

エメット「まず第一に私は、初心者の方達を見捨てはおりません。そして知人でもいらっしゃいらないのでしたら、あなたが、βテスターの方達に謝罪を求めるのは、お門違いと思いますが」

 

 エト姉が一度会話を止め、腰のポーチから羊用紙を綴じた簡素な本を取り出し。

 

エメット「そして、このガイドブック持っていますか? 街の道具屋で配られているものです」

 

キバオウ「も・・・持っとるでそれがなんや」

 

 エト姉の言葉に反論出来ないのか、少し腰が引けてる、キバオウを見て私は、クスクスっと笑ってしまった。

 

エメット「私は、始まりの街でβテスト時代の私が知る限りの第十層までの情報を公開し、又集まった方達に戦い方を指南しました。

 そして情報屋に情報を提供して、このガイドブックを作成しています、勿論私一人の情報だけでは足りないでしょう」

 

キバオウ「・・・くっ・・・フンっ!!」

 

 すでに何も言えなくなったキバオウが、鼻を鳴らし自分の場所に戻った。エト姉の隣り居た私も自分の場所に戻り腰をおろした、さっきの大ジャンプで、私の大体のレベルが分かったようで、特に何かを言われる事は無かった。

 

ディアベル「みんな思う所は、有ると思う。けど明日のボス戦に、エメットさんの様なβテスター達の力が必要なのは事実でもある。もしβテスターとは一緒に戦たくないという人は、抜けてくれて構わないよ」

 

 ディアベルは、広場に居るプレイヤー達をぐるりと見渡した。

 私達を含め席を立つ人は、いなかった。

 

エメット「では、明日戦う第一層のボス《イルファング・ザ・コボルトロード》を倒す為にパーティーを組んで下さい。

 ボスは単一のパーティーでは、倒せません、レイドを組み役割を決めしっかりと戦略を立ててようやく勝つことができます」

 

ロゼ「パーティーか、どうするキリト?」

 

キリト「そうだな」

 

 キリトが顎に手を当てて考えている。私は、隣りに居るアスナに。

 

ロゼ「アナタ、パーティーの当てある・・・分け無いよね?」

 

 アスナは、あからさまに機嫌を損ねよようで。

 

アスナ「無いけど。なに?」

 

ロゼ「だと思った・・・(ハァ~)・・・私達と組む?」

 

アスナ「今、溜め息つかなかったアナタ」

 

ロゼ(む、鋭い)

 

 私は、笑顔で。

 

ロゼ「そんなこと無いよ。で、どうするの?」

 

アスナ「そうね、パーティー申請をアナタから、送るなら考え無くもないわよ」

 

 私とアスナは、フフフと不気味な笑みを交わしあい、パーティー申請を送りアスナがOKをクリックした。

~[asuna]がパーティーに参加しました~

 と、表示されアスナの名前とHPバーが、追加された。

 隣でキリトが震えていたが気のせいだろう。

 全てのパーティーが出来上がった様で、六人のフルパーティーが七個と私・キリト・アスナの三人パーティーが一個。エト姉は、ディアベルさんと組むみたい。

 その後、エト姉からボスの使う武器や行動パターン、また、取り巻きの数や強さなど事細かな説明があり、最後に。

 

エメット「皆さん、私の持つ情報は、全てβ時代のものです。今回この正規サービスで何らかの修正が行われている可能性が高いと思います。全てとは言いませんが、情報を過信しないでください」

 

 そう言って頭をさげた。

 

ディアベル「それじゃ。明日は、いよいよボス戦だ。みんな気を引き締めて挑もう。そして、誰一人欠ける事無く次の層に行くぞ!!」

 

 剣を掲げながら明日の意気込みを語るディアベルさん。その姿は、正しく騎士そのものだった。

 

 

 

~ けど私達は、まだ知らなかった。この世界の本当の悪意を ~




 感想・評価お待ちしておりますm(_ _)m

 次こそボスを倒して早く使い魔達を、出してあげたいです(/_;)

 最後まで読んで下さり本当にありがとうございます。

 これからもご贔屓にm(_ _)m
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