奴隷少女と料理人   作:特選からあげ

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第2章
カリカリベーコンとマスカルポーネチーズのクリームソースパスタ


初めてのお客さまが来た日から、毎日慌ただしい毎日が続いた。

相変わらずディーンさんの料理は好評で、みんな笑顔で帰っている。

 

私のランチ計画は今メニューを練っているところだ。

出来る限り安く、満足できるレシピを考えており、完成も近いと思う。

 

しかし、最近のディーンさんは少し考えごとをしているような顔をすることがよくあった。

何か悩み事でもあるのだろうか?

 

 

『あの、ディーンさん?最近よく考えごとをしてますね。』

 

 

『あぁバレてた?ちょっと色々あってね。』

 

 

すこしバツが悪そうにそう答えたディーンさんにそれ以上聞くのはやめとこうと思った。

 

 

『いや、ごめんさくら。久しぶりにちょっとご飯でも食べに行こうか。』

 

私は出来る限り自然な笑顔で、はいと答えた。

 

 

 

 

やってきたのは、最近新しくできたと噂に聞いた(お客さんの会話から)パスタ屋さんだ。

外観は派手でどこかのお城のような風貌だ。

 

店の中に入ると、落ち着いた雰囲気でモデルのようなルックスをした男性が出迎えてくれた。

 

『いらっしゃいませ、何名様ですか?』

 

『二人です。』

 

『おや、あなたはもしかして、、、確かサルジエ?だったかな。お店のオーナーさんじゃないですか?』

 

『スリジエだ!お前絶対わざとだろ。』

 

 

ディーンさんはしかめっ面でそう応えた。その後の二人のやりとりを聞いてると、二人は知り合いだと思われる。そんなこと全然言ってなかったけど、なぜだろう?

 

 

 

『あ、紹介が遅れて申し訳ございません。私は当レストランオーナーのマリアージュと申します。お嬢様のお名前をお伺いしても?』

 

 

『さくらだ!』

 

『あなたには聞いてないんですがねぇ。』

 

『やっぱり、来るんじゃなかったよ。毎日毎日嫌がらせのように僕の店にチラシをいれてくれたな。無料クーポンまでつけて何が目的だよ。』

 

『喜んで頂けたようでなによりです。では、立ち話もなんですので、お席の方へどうぞ。』

 

 

『お前喜ぶって感情しってるのか?今の僕の感情とは正反対だよ。』

 

 

私たちはマリアージュさんに促されながら席についた。

まだディーンさんはブツブツと文句を言っているが。

 

 

『見苦しい所を見せてすまないね。あいつは僕が昔修行してた店の同期なんだ。僕らの師匠の方針で、常に競いあわされていたからね。今でも仲が良いとは言えない関係なんだ。』

 

『そうだったんですね。ライバルって感じですかね。』

 

『そんな良いもんじゃないよ。ただの腐れ縁だよ。ただ、まぁあいつの作る料理だけは認めなきゃいけないと思うよ。特にパスタに関しては。』

 

 

『そんなに美味しいんですか。』

 

 

ディーンさんが褒めるということは実力は確かなんだろう。

そんな話をしていると、

 

 

『お待たせしました。こちらマッシュルームとマスカルポーネチーズのベーコン添えです。』

 

マリアージュさんの運んでくれたパスタは香りや見た目だけで美味しいと確信できるものだった。

 

パスタの上に泡状のクリームソースとベーコンが乗ってある。

パスタを敢えて、整えずに皿に盛り付けることで、まるで鳥の巣のような見た目と、その上に乗るふわふわの綿毛をイメージしたとのこと。

 

さすがにオシャレだな。

 

 

『冷めないうちに、召し上がれ。』




休日に作ってみました。パスタで鳥の巣を表現しきれず、見た目は少し悪くなってしまいました。

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