仮面ライダーガッコロンvs仮面ライダーヒカキソ   作:いちごDF

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第5話

セイヤは明に自分のこと、そしてこの世界で起きていることについて一通り話した。

 

「あなたがこの世界の恵兄ちゃんに当たる人物で、あのヒカキソがこの世界の俺に当たる人物...」

 

「簡単には信じられないと思うけどね」

 

「いや信じるさ。俺は以前、世界を旅する『通りすがりの仮面ライダー』と出会っているからな。まさか並行世界の自分や恵兄ちゃんと出会ったのは驚いたけど」

 

明の言っているのは、通りすがりの仮面ライダーこと『仮面ライダーディケイド』

かつてオールスターダストを倒すため共に戦った仲間だが、それはここでは省略させてもらう。

 

「じゃあ次は俺のことについて話そうか」

 

「いや、君のことについてはある程度分かっているから大丈夫だよ間近で君の活躍とこれがあるからね」

 

そう言いながらセイヤは近くにあったパソコンの画面に指を刺す。

その画面には『平野明』という名前と彼の写真が写っている。

 

「これはANAUUUMから立ち去る前に盗んだものだ。ここには最低限のものしか無いしかないけど、ヒカキソはこれ以上に詳しい情報を持っているはず。」

 

「俺の弱点や戦略も丸裸ってことか...」

 

二人が話していると、気絶していた母校が目を覚ます。

 

「いっててて...ってヒカキソ!?」

 

「やっぱり勘違いしていたようだね母校。あれほど説明したというのに」

 

母校に明のことを説明する。

それを聞いた母校はまだ明のことを疑っているが、彼の話を聞く態度にはなった。

 

「今俺が持っているのはジクウドライバーとこのガッコロンライドウォッチ。そしてこの黒と銀色のライドウォッチだ」

 

明は謎のライドウォッチを机に置く。

 

「このウォッチは俺が力を取り戻した時に同時に現れた。俺の予想だがこれはGaccioの力だと思っているが」

 

「そのウォッチはこちらの世界で新たに手に入ったものならば、奴はその力を知らないはずだ。切り札として取っておく方がいいと思うよ」

 

Gaccioライドウォッチ。このウォッチはどんな力を秘めているのか気になるが、万が一ヒカキソの従者に見られてしまってはいけないため、試しに使ってみると言ったことはできない。

情報という物はいつどこで漏れるかわからないのだ。

 

「で、これからどうする?」

 

明はセイヤの説明からヒカキソを倒さないと、この世界には平和にならないと判断している。そして、自分をこの世界に連れてきたオールスターダストらしき存在が誰なのかはっきりしたい。

現状この世界で信用できるのはセイヤのみ。原住民にこれからの意見を聞いた方が良い方向に行くと考えた。

 

「そうだね。前までは地道に外堀を埋めていくつもりだったけど...君が殺されずにかつ、ガッコロンの力まで取り戻せた。だったらもう一気に攻めるしか無い。正面突破だね」

 

「正面突破って、それかなり危険じゃ無いのか?いくらセイヤ達がヒカキソの部下達を倒していたとしても、まだ未知数の敵はいる。俺だってこのGaccioウォッチを除けば通常のガッコロンウォッチしかない」

 

無茶だ。そう言おうとした明にセイヤは3つのライドウォッチを渡した。

 

「僕が使っていたライドウォッチだ。君なら僕以上に使いこなせるはずだ」

 

セイヤが渡した3つのウォッチ。

青と黄色のウォッチ『愛知鎧武ライドウォッチ』

濃い緑と黒のウォッチ『マースディライドウォッチ』

そして、赤と黒のウォッチ『ガッコロンライドウォッチ』

 

「ガッコロンウォッチ?俺の持っているガッコロンウォッチとは全く異なっているが...」

 

「平野()()()がくれたライドウォッチだ。同じガッコロンでも全く色や形が違っていたよ」

 

同姓同名でライダーの名前も同じ人物がいることに驚きを隠せない明。

だがそれがドッペルゲンガーとは思わず、『平野アキラ』もまた、別の世界の自分なのだろうと考えた。

 

「ウォッチをくれるのは嬉しいがセイヤはいいのか?自分の戦力が落ちるだろ?」

 

「心配には及ばない。母校をはじめとした頼もしい仲間や助っ人がいるからね」

 

母校は変身前とはいえ生身でも身体能力が上がっている明をあそこまで追い詰めた漢。

そんな実力を持った人物がいるなら安心だ。

だが、同車種ベローによってほぼ瀕死状態になっていた母校が戦えるはずがない。そうセイヤに言う明。

だがそんな明の心配は無用だと母校は言った。

 

「なんや?休んでいる暇がないということか。だったら、かいふくのくすりで全快するか」

 

ベットの近くにあった棚からひとつの薬のようなものを一気に飲むと、あんなに体力がなさそうだった母校がみるみると回復していった。

 

「うわぁ便利だなその薬」

 

「だけどもうあれで最後の一個。再度手にいる方法はあるがかなり時間がかかる。やってる暇はないよ」

 

「じゃあ行くぞお前ら!ヒカキソをバチコリ倒す!」


ヒカキソと戦うチームとその他邪魔をするものを対処するチームで分けられた。

 

「思った以上に多いんだな。セイヤの仲間って」

 

明はセイヤがANAUUUMから抜け出したと聞いていたので、仲間は少数だと思っていた。

だが、そんな明の予想を超えた人数がその他を対処するチームにはいる。

 

「アローラ平野明。ワイは母校や。改めてよろしくしていくぅ〜」

 

「よろしくな、母校」

 

明はもちろんヒカキソと直接戦うチームに所属している。他のチームメンバーは母校しかいない。

少ないんじゃないか?とセイヤに言うと、

 

「ここにはいないけど実は助っ人が一人いるんだ。だから安心してほしい。それに、多すぎたら素早い行動がやりづらいだろう?」

 

と言われた。

 

「助っ人はどんな人物か知らないが裏切ったらシバく」

 

明はその言葉を聞いて母校は裏切らないと判断する。

 

「さて、ここにいるメンバーでANAUUUMを攻める!僕たちで平和なころのANAUUMを取り戻すんだ!」

 

「「「おお!!!」」

 

明vsヒカキソ。それに繋がる戦いが『(過去と未来の狭間)』始まった。




かなり遅くなりました。すみません。
次回もお楽しみ!に

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